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2026年03月16日
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【タカシがツンデレ大全を買っているのをツンデレが目撃したら】

2010年05月04日
「ククククク……とうとう買ったぞ、ツンデレ大全! 正直1470円(税込み)なのはどうかと思うが、これで思う存分悶え転がることができる」
「あっ、タカシ! アンタまたエッチな本買ったんじゃないでしょうね!」
「こ、これはこれはかなみさん。今日も頭の横にでろんと垂れた何かが素敵でいらっしゃる」(さりげなく本を後ろに隠しつつ)
「何かじゃなくて髪よ、髪! ツインテール! 変な言い方すんな! ……で、何買ったの?」
「ええと……参考書的な何かだから、怪しくないよ?」
「…………」(無言で本を奪い包みをびりびり)
「ああん」
「……『ツンデレ大全』? アンタ何買ってんのよッ!」
「だから、ツンデレ大全だってば。自分で言ってたじゃん」
「そういうことじゃなくて! あーもー馬鹿!」
「そんなに叫ぶな。何事かと店内の客がみんな見てるぞ」
「誰のせいで叫んでると思ってるのよ! ……ぜーぜー」
「まぁまぁ。んなことより一緒に帰らないか? ジュースでも奢ってやるよ」
 ご機嫌を取って本を返してもらう魂胆は内緒だ。
「……まぁいいわよ。本は返さないけど」
「…………」
 結局、120円財布から消えただけだった。

 その夜、かなみ邸にて。
「……ったく。あの馬鹿、何買ってんだか」
 かなみはベッドに寝そべり、ぺらぺらとページをめくっていた。
「ツンデレ、ねぇ。……え、これ」
 ツンデレに当てはまるという条件に、かなみはことごとく当てはまっていた。
「……あたし、ツンデレ? ……じゃ、じゃあ、タカシはあたしを研究するために、この本を……?」
 かなみはかすかに頬を赤らめ、タカシを想うのだった。

「……くぅ、明日だ。明日こそ、かなみから奪い返してくれるッ!」
 想われているとも知らず、タカシは夜空に適わぬ願いを誓うのだった。

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【ツンデレにキスしてやろうか?って言ったら】

2010年05月04日
 休日だと言うのにかなみに呼び出された俺は、荷物持ちをさせられていた。数時間商店街を巡った後、休憩に喫茶店に入った。
「かなみ、キスしてやろうか?」
 ジュースを飲みながら、俺は疲れを癒すためかなみをからかった。
「いい。ていうか嫌」
「…………」
「なに傷ついたフリしてんの? いーからそろそろ出るわよ」
「フリじゃなくて、実際に傷ついてんの!」
「はいはい。どーせキスも嘘なんでしょ? だったら傷つく必要もないじゃない」
「ぐっ……それはそうなんだが、多少は恥じらったりして欲しい男心」
「やーんキスなんて恥ずかしー」(超棒読み)
「……ははーん、さてはおまえ実は俺のこと嫌いだな?」
「うん」
「……帰る」
「ちょ、ちょっと帰らないでよ。アンタいないと荷物持って帰れないじゃない」
「……そだな、キスしてくれたら荷物持ってやるよ」
「……本気で言ってるの?」
「当然」
 もちろんキスなんかしてくれる訳がない。つまり、合法的に家に帰れるってもんだ。
 かなみは何かを考え込んだ後、決意したように口を開いた。
「……キスはダメだけど、……手、繋ぐくらいなら……別に、その」
「へ?」
「だから、その、アンタあたしのこと好きなんでしょ!? 手くらいなら繋いであげるって言ってんの!」
「いや、好きだなんて一言も言ってないが」
「いいから!」
 かなみはテーブルの上に置かれた俺の手をむりやり握った。
「……ほ、ほら、これだけやったんだから、荷物持つわよね?」
「……俺のことが嫌いなのに、なんで顔赤くしてんだ?」
「っ! こ、これはその、ええと、……そう! もてないアンタのためのサービスよ、サービス! 勘違いしないでよ、アンタなんか大嫌いなんだから!」
 なんて言いながら、かなみはますます顔を赤らめるのだった。

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【ツンデレハロウィン】

2010年05月04日
「……トリックorトリート」
「押し込み強盗!? けけけ警察に連絡を!」
 魔女の格好をしたちなみは、悲しそうな顔をした。
「……違う、ハロウィン。……お菓子をくれないと、いたずらする、ってイベント」
「なーんだ、そっか。てっきりちなみがおかしくなったと思ったぞ」
「……おかしいのはタカシの頭だけで充分。……いーから、お菓子ちょうだい」
 ちなみはさらりと酷いことを言って菓子を要求してきた。
「お菓子……海苔でいいか?」
「……お菓子と海産物は別物。……そんなことも分からないなんて」
「菓子なんて贅沢なもんねーよ。海苔でも食ってろ」
「……しょうがない。お菓子がないなら、いたずらする」
「お、おい」
 ちなみは俺を外に連れ出し、大きく息を吸った。
「……この人が私にこんな格好させていやらしいことをしようとするーっ!」
 ちなみを抱きかかえ、全力で自宅に戻り鍵をかける。
「なんつーことをしやがる!」
「……いたずら」
「その域を超えてる! 明日からどんな顔して近所の人と挨拶すりゃいいんだよ! 俺を犯罪者にするつもりか!」
「……既に似たようなものだから、別にいい」
 酷いこと言われたので、ほっぺ引っ張ってやる。
「……ひはひ(痛い)」
「……はぁ、もういいや。これやるから帰れ」
「……むぅ」
 不満そうだったが、ちなみは大人しく海苔を持って出て行った。
 ……さて。パトカーのサイレン音が聞こえてきたけど、どう言い訳しようかな?(半泣き)

「……お菓子くれなかったから、明日もやろう。……むしゃむしゃ」
 タカシに構ってもらえたちなみは、満足げに海苔をかじるのだった。

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【ボクっ娘と試験勉強】

2010年05月03日
 ボクっ娘が一緒に試験勉強しようと言うので部屋に入れてやったのだが、どうにも集中できない。
「……はぁ~、やる気出ねぇ。ボクっ娘、ちょっと脱いで薄い胸を晒し、俺にやる気出させろ」
「脱がないよ! ボクっ娘とか薄い胸とか言うな! ほら、いい加減ちゃんとしないと赤点取っちゃうよ?」
「やる気出ねーんだよ……」
 床に寝そべり、近くに落ちてた漫画を読む。この漫画に出てくる妹キャラが非常に可愛くて大好き。
「ほらほら、漫画なんか読んでないで頑張ろーよ。赤点取ってもいいの?」
「まぁまぁ、休憩休憩。ほら、梓もこの漫画見ろよ。『おにーちゃーん』って言ってるぞ? 可愛くて耳から変な汁が出そうだ」
「はぁ、また変な漫画見て。……そんなに妹が好きなの?」
「好き。大好き。なんで俺には妹がいないんだ!?」
「ぼ、ボクに言われても困るよぉ。……そ、それじゃ、もし妹がいたら勉強がんばる?」
「当然だ。妹が『お兄ちゃん頑張って』なんて言ったらおまえ、凄いことになるぞ?」
「そ、そっか。……じゃ、じゃあね、……ボクが、妹になってあげてもいいよ」
「マジか!?」
「ま、マジだよ。……タカシ、なんだか目が怖いよ」
「ふーっ、ふーっ、……じゃ、じゃあ、お兄ちゃんと! お兄ちゃんと呼んでくれ!」
「は、鼻息荒いよぉ……。え、えっと、……お兄ちゃん?」
「妹よぉぉぉぉぉッッッ!!!」
「うわぁぁぁ!? だ、抱きつくなぁ! どこ触ってんだよ、そこおっぱいだよぉ!?」
「や、スマンスマン。背中と勘違いしたフリした」
「ううううう……どうせボクの胸はぺったんこだもん。……フリ!?」
「ほらほら、妹たるもの兄を褒め称え愛するもんだ」
「あ、愛するって……そ、そうじゃなくて勉強だよ、勉強! 頑張ろうよ、お兄ちゃん!」
「妹よぉぉぉぉぉッッッ!!!」
「うわぁぁぁ!? だから、抱きつくなぁ! おっぱいばっか触るなぁ!」
 妹はとても可愛いもんだということを再認識できてよかった。
 ただ、後日テストで追試くらったのだけは納得できない。
「なんでだと思う、梓?」
「全然勉強しないでボクに抱きついてばっかりいたからだよ、ばかっ!」

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【ボクっ娘が弁当を作ってきた】

2010年05月03日
 ボクっ娘が弁当を作ってきた。それはいいが、なんで俺に作ってくるんだろう。
「はい、めしあがれ」
「……俺、いつの間におまえの弱みを握ってたんだ?」
「そんなんじゃないよっ! え、えっと、この間数学教えてくれたでしょ? そのお礼だよ」
 お礼か、それなら理解できる。
 ただ、普段梓をいじめてばかりいる俺に、普通の弁当を作るだろうか。……まさか、罠?
「…………」
「わぁっ、なに無言で蓋閉じようとしてるんだよっ!」
「いや、罠かと思って」
「そんなことしないよっ! ……タカシ、ひょっとしてボクが作ったお弁当食べるの、嫌なのかなぁ……?」
 梓のまなじりに涙が溜まりだしたので、慌てて蓋を開く。
「可愛いボクっ娘の作ってくれた弁当を食べるのは至上の喜びだなぁ」
 梓のほっぺをすりすりすると、ものすごく赤くなった。
「ううううう……は、恥ずかしいよぉ」
 しまった、言われてみれば俺も恥ずかしい。
「……あんたら、何二人して赤面してんの?」
 通りすがりのかなみに馬鹿にされる。
「ええい、もう食うぞ!」
「あっ、待って待って」
 おあずけされた犬のようにそのままの大口を開けて待つ。すると、梓は自分の箸を持ち、卵焼きをつまんだ。
「は、はい、あーん」
「…………」
 これはアレですか、羞恥プレイというやつですか。
 さすがに勘弁して欲しいと目で訴えると、梓のまなじりに再び涙が。
「……あーん」
「はいっ。どう? おいしい?」
「むぐむぐむぐ……殻が入ってて舌が痛い」
「…………」(涙じわーっ)
「カルシウムも一緒に摂取できるなんて、なんと素晴らしい弁当なのだろう!」
 すぐに泣く梓もどうかと思うが、泣かれるとすぐに迎合する俺もどうかと思う。
「えへっ、えへへへへっ。優しいね、タカシ」
「俺のどこが優しいと言うのだ。まったく、変なことばっかり言うな」
「えへへっ。はい、次。唐揚げだよ」
「…………」
 黒い炭の塊を、梓は唐揚げと言って俺に突きつけた。
「はい、あーん」
「あ、梓も食えよ。俺ばっか食ってたら悪いだろ」
「あ、大丈夫だよ。ボクの分は別にあるから。……実は、ボクの分はお母さんに作ってもらったんだけどね」
 そう言って軽く笑う梓に、どうしてもそっちをくれとは言えなかった。
「……やっぱり、初めて作ったからおいしくないのかなぁ……?」
「はぐっ。……うむ、こんなじゃりじゃりとした元素記号Cっぽい唐揚げなんて普段食えないからな。ナイスだ、梓」
 炭の味しかしない唐揚げをどうにか飲み込む。
「…………」
「どうした? 次を待ってるんだが」
 こうなったらヤケだ。全部食ってやる。
「……えへへっ。やっぱりタカシ優しいね」
「……勘弁しろよ」
 涙を滲ませ微笑む梓に、俺は軽くため息を吐くのだった。

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