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2019年10月15日
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【ツンデレにキスしてやろうか?って言ったら】

2010年05月04日
 休日だと言うのにかなみに呼び出された俺は、荷物持ちをさせられていた。数時間商店街を巡った後、休憩に喫茶店に入った。
「かなみ、キスしてやろうか?」
 ジュースを飲みながら、俺は疲れを癒すためかなみをからかった。
「いい。ていうか嫌」
「…………」
「なに傷ついたフリしてんの? いーからそろそろ出るわよ」
「フリじゃなくて、実際に傷ついてんの!」
「はいはい。どーせキスも嘘なんでしょ? だったら傷つく必要もないじゃない」
「ぐっ……それはそうなんだが、多少は恥じらったりして欲しい男心」
「やーんキスなんて恥ずかしー」(超棒読み)
「……ははーん、さてはおまえ実は俺のこと嫌いだな?」
「うん」
「……帰る」
「ちょ、ちょっと帰らないでよ。アンタいないと荷物持って帰れないじゃない」
「……そだな、キスしてくれたら荷物持ってやるよ」
「……本気で言ってるの?」
「当然」
 もちろんキスなんかしてくれる訳がない。つまり、合法的に家に帰れるってもんだ。
 かなみは何かを考え込んだ後、決意したように口を開いた。
「……キスはダメだけど、……手、繋ぐくらいなら……別に、その」
「へ?」
「だから、その、アンタあたしのこと好きなんでしょ!? 手くらいなら繋いであげるって言ってんの!」
「いや、好きだなんて一言も言ってないが」
「いいから!」
 かなみはテーブルの上に置かれた俺の手をむりやり握った。
「……ほ、ほら、これだけやったんだから、荷物持つわよね?」
「……俺のことが嫌いなのに、なんで顔赤くしてんだ?」
「っ! こ、これはその、ええと、……そう! もてないアンタのためのサービスよ、サービス! 勘違いしないでよ、アンタなんか大嫌いなんだから!」
 なんて言いながら、かなみはますます顔を赤らめるのだった。

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