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2017年11月22日
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【タカシの寝てる布団にツンデレが無理やり入ってきたら?】

2010年05月25日
 とある休日。俺はいずみと一緒にレンタルビデオ店に来ていた。
「なぁいずみ、これ見ないか?」
「なに? ……ゾンビ? いや、うちは別に怖くないけど、あれやん、タカシが怖いと困るから借りんでええやん。な?」
「つまり怖いのでやめて、と」
「だ、誰が怖いっちゅーねん! ええで、借りよ借りよ! 100本借りよ!」
「そんなに借りなくていい」
 片っ端からビデオをレジに持っていこうとするいずみを止め、俺たちはゾンビのビデオを借りて帰宅した。

「……ぜ、全然怖ぁなかったな。へ、へへ、わろてまうで、ホンマ」
 カタカタと小刻みに震えるいずみを置いて、ビデオをケースにしまう。
「んー、思ったより面白かったな。さて、ぼちぼちいい時間だな。泊まってくか? 帰るんなら送ってくが」
「き、今日は泊まってく。……言うとくけど、変なことしたら殺すで」
「努力はするが、約束はできない」
「でけへんのかい! ……あーもう、ベタな突っ込みしてもーたやんか。とにかく、変なことしたら怒るで」
 いずみがベッドに移動するのを見て、明かりを消す。そして俺もソファに横になる。

「……なぁ、もう寝た?」
「…………」
「な、なぁ、なぁて、寝てもた?」
「…………(ん、呼ばれてる?)」
「……ね、寝てるな? 起きてへんな?」
 薄目を開けると、暗闇にぼんやりと人影が動いているのが分かった。その人影はベッドから俺の方へ歩いてきている。
「……起きるなよ~、起きるなよ~」
 薄い布団が除けられ、かわりに柔らかい何かが俺の半身にぴたりとくっついた。
「うう、あんな怖いん見たら寝られへんやんか、タカシのアホ……」
 顔を俺の右腕に押し当て、いずみは小さく震えている。
「むにゃむにゃ」
 寝てると思われてることを幸いに、俺はいずみを抱きしめた。
「ひゃっ! ……ね、寝てるんやな? 寝相やねんな?」
 いずみの標準よりも小さめの体を少し強めに抱く。うう、やわこい。
「ほ、ほんまに寝てるん? 起きてへん?」
「……抱き枕、きもちいー」
「な、なんや、抱き枕と勘違いしてるんか……ほなしゃあないな」
 いずみの尻をまさぐる。指を押し返す弾力が、たまらなく気持ちいい。
「起きてるやろ!? 絶対起きてるやろ!?」
「そりゃそれだけ騒がれたら起きる」
「このアホ! 乙女の柔肌をなんやと思てんねん! がう!」
 腕を思い切り噛まれる。
「そりゃ俺を楽しませるために存在しているとごめんなさい勘弁してください」
 全力で腕の肉を噛み千切りにかかったので、慌てて謝る。
「アホ。……で、でも、なんもせぇへんのやったら、一緒に寝てもええよ?」
「いや、そんな自信まったくないから別々に寝よう」
 彼女に背を向け、布団を被り直すといずみにのしかかれた。
「ちょっとやったらええから! ちょっとやったら触ってええから、一緒に寝よ?」
「つまりそれは、先端を入れる程度ならいいと?」
 思い切り殴られた。
「もうええ! 一人で寝る!」
「ああ待て、冗談だ。……実はさっきのビデオ見て、一人で寝るの怖いんだ。よかったら一緒に寝てくれるか?」
「な、な~んや、しゃあないな。ほな、一緒に寝よか! まったく、ホンマにしゃあないなぁタカシは♪」
 言うが早いか、いずみは俺の隣に飛び込んだ。そして、すりすりと俺の腕に顔をこすり付ける。
「ホンマにタカシはお子ちゃまやな~♪ あんな作りもんが怖いなんて、アホみたいや♪」
 それはおまえだろ、と言いたいが上機嫌なのでそっとしておいてやろう。
「じゃ寝るか」
「うん♪」
 俺はいずみを抱きかかえて、目をつぶった。彼女の少し高い体温が、とても心地よかった。

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【犬が怖いツンデレ】

2010年05月23日
「いずみと一緒にラブラブ放課後デートは楽しいなぁ」
「何がラブラブデートや、アホ。たこ焼きおごってくれるゆーから、ついてきただけや」
「人それをデートと呼ぶ!」
「誰がアンタみたいな変人とデートするっちゅうねん、アホ!」
 などと適当にじゃれあっていると、犬の鳴き声がした。甲高いし、子犬かな。
「お、どっかにわんこがいるぞ。いずみ、探し出して撫でよう」
「…………」
「……いずみ?」
 いずみは汗を垂らし、何かに怯えているようだった。
「な、なぁタカシ、急がんとたこ焼き売り切れてまうで。急ご、な?」
「いや、それより俺はわんこを撫でたい。このなで欲求に敵う物などあるものか」
「そ、それやったらうち撫でたらええやん? な? 早よ行こ?」
 珍しいことを言うもんだ、と思ってると電柱の影から子犬が現れた。
「お、わんこ」
「ひっ!」
 しゃがんで子犬を呼ぶと、とてとてとこっちにやってきた。
「人懐っこいな、おまえ。んー、可愛い可愛い」
 ぐりぐりと頭を撫でてると、隣で小刻みに震えるいずみに気がついた。
「どした? ……ひょっとして、怖いのか?」
 びくん、と一際激しくいずみの体が跳ねた。……図星か。
「だ、誰が怖いっちゅーねん! こんな子犬のどこが怖いっちゅーねん! こんな毛玉生物、怖ないで!」
 虚勢を張れば張るほど怖いと認めているようなもんだけど、面白いし、いいか。
「じゃ、抱くか? 可愛いだろ?」
「う……だ、だ、抱か……抱く。抱くわ! 抱けばええんやろ!」
 子犬を持ち上げ、半泣きのいずみにゆっくりと渡す。
「ど……どや? ……ぐすっ、でけたやろ?」
 まばたきするだけで涙がこぼれそうな状態で、いずみは子犬を抱いた。
「わん!」
「ひゃあ!」
 子犬の鳴き声に驚いて、いずみは手を離してしまった。地面に着地した子犬は、一目散に逃げていった。
「う……ふあああ、もう嫌や……犬怖い……犬怖い……」
 地面にぺたんと座り込み、いずみは泣き出してしまった。
「あーごめんごめんごめん! ちょっと調子乗りすぎた!」
 慌てていずみの頭を撫でて慰める。
「怖いん知ってて犬渡したんか。うー……」
 いずみは不満そうに俺をにらんだ。
「たこ焼き二つ奢るから! 許してお願い!」
「……お好み焼きも奢ってくれるんやったら」
「奢る奢る! もうなんでも奢る!」
「……あと、もうちょっと撫でてくれたら、ゆるす」
 うつむきがちに呟くいずみに、俺はいつもより優しく頭を撫でた。

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【ツンデレに「金ならある、俺はないけど。きっとどこかにあるさ」と言ったら】

2010年05月21日
 いずみにカツアゲされた。
「あんな、金返してくれへん? 先月貸したやつ。2000円」
「誰か助けてぇ!」
 得意の萌えっ子ボイスで助けを求めたら、殴られた。
「何を叫んでんねん、アホ!」
「いきなり友人にカツアゲされるという境遇に陥ったため、頭がおかしくなったんだ」
「アンタ、いっつも頭おかしいで?」
 あんまりな台詞に泣きそうだ。
「カツアゲちゃう。借金の取立てや。利子ついてもう3000円になってるで、借金」
 俺の手を振り払いながら、いずみはとんでもないことを言い出した。
「馬鹿な! 利子が1000円って、どんだけあくどい商売なんだよ!」
「うちに借りたアンタが悪い。さ、耳揃えて返してんか」
「……金なら、ある」
「あ、ホンマか? なら……」
 一転して笑顔で催促するいずみを、俺は手で制した。
「俺はないけど、きっとどこかにあるさ!」
 さわやかな笑顔でサムズアップ。この爽やかさ、もう借金のことなんてどうでもよくなっているだろう。
「…………」
 腕を極められた。おかしい。
「何考えてんねん! アンタが持ってなかったら、どこかにあっても意味ないやんか!」
「そうでもないぞ。銀行強盗でもすりゃ、あっという間にお金持ち。いぇーい、はっぴー」
「捕まったらどうすんねん」
「そういう難しいことは、考えなくていい」
 腕を極められた。めりめり、と破滅の音がする。
「アンタなぁ、ええから早よ返してんか。うちにかって色々予定あんねんから」
「分かった分かった。もうちょいしたらバイト代入るから、それまで待って」
 折れかけた手をさすりながらそう言うと、いずみは少し甘えた声で言った。
「うち、たこ焼き食べたいなぁ~。食べたら、もうちょっと待てそうやな~」
「……金のない俺にたかるのか」
「借金が一万円になってもええんやったら、別に奢ってくれんでもええけどな」
「さぁ行こうたこ焼き食いに! 正直死にそうなほど金ないからそんなには奢れないけど!」
「しゃあないなぁ。……ほな、ひとつのたこ焼きを二人で食べよか♪」
 まぁ、この笑顔を見れるなら瀕死の財布を使うのもいいかな、と思った。

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【羊いずみん】

2010年05月13日
 幻覚を見た。いや、見ている。
「ひ、羊や。めぇめぇ。……なんやねん、その目は」
「幻覚が喋った」
「誰が幻覚やねん! ……いや、まぁそう思う気持ちも分かるけどな」
 めぇ、と鳴いていずみは俺のそばに座った。
「ちょっと聞いてや。あんな、寝てたら、神様が出てきてん」
「いずみが壊れた」
「壊れてへん! ええから、聞き。あんな、神様いうても夢ん中や。で、その神様が言うには、羊のかっこして男の友達に会えば大金を授かるらしいんや」
「……で、それを信じた、と」
「うち、結構正夢見るねんで? こないだも10円拾う夢見たら、実際に拾たし!」
「あーもう、分かった分かった。とにかく用事は終わったな? じゃとっとと帰れ。俺は寝る」
 朝っぱらから家に押しかけられ、堪ったものではない。俺はベッドの中に入った。
「あー待って待って! 夢には続きがあってな、その……男に腕枕をされたらさらに大金が! ……みたいなことを、……な?」
「な、じゃねえ。別に男の友人って俺だけじゃないだろ? おまえ見た目だけは可愛いんだから、そいつらに頼みゃ喜んでやってくれるぞ」
「そ、そうやねんけど……こんなん言えるんタカシだけやねん。な、減るもんやなし、ええやろ? なぁ、なぁて♪」
 見た目だけは可愛いと言ったことに突っ込みがなかったことに軽く戦慄する。
 けどもういいや、面倒だし頭まで布団に入って黙殺しよう、と思っていたら、いずみが上に飛び乗ってきた。
「ぐぇ!」
「ええやん! ちょっとくらいええやん! なんや、それとも女が怖いんか? んん?」
「女は怖くないが、いずみは怖い。後で金請求されそう」
「なんやて! ……ん、んん。うち、怖くないでぇ~? お金も取らへんし、うちの体、や~こいで~♪」
「挿れていいってことか?」
「ええわけあるか、アホ! あーもうええやん、眠いんやろ? うちに腕枕してくれたらぱぱっと出て行くさかい、それでええやん?」
「あーもう……わーったよ。ほれ」
 腕を伸ばして横になると、いずみは少し恥ずかしそうに俺の腕に頭を乗せた。
「へへ……んじゃ、お邪魔します」
 羊の毛がちくちくして痛い。寝れねぇ。
「脱げ」
「な、なに言いだすねん! 脱げやなんて、いきなり……」
「羊毛がちくちくすんだ。寝れやしねえ」
「あ、こ、これのことかいな。あ、あはははは」
 いずみは乾いた笑い声を立てて着ぐるみを脱いだ。……ちゃんと下に服を着てる。ちぇ。
「……なんや、その残念そうな顔は」
「全裸を期待してました」
 鼻を殴られた。
「アホかっ! どこの世界に着ぐるみだけ着るアホがおんねん!」
 いずみを指差したらまた殴られた。鼻を。
「ええから腕枕しい!」
 怖いので大人しく腕枕をする。
「どうだ?」
「ん、悪ないな……ひゃ!」
 いずみが俺の腕に頭を乗せたのを確認すると、すかさず彼女を抱きしめた。
「な、な、なんやねん!?」
「抱っこ。寝るまで抱っこさせろ」
「な、なんで?」
「したいから。腕枕してやるんだから、それくらいいいだろ?」
「……し、しゃあないなあ。ちょっとの間だけやで?」
 少し呆れたようにいずみは言った。でも、声はなんだか優しかった。
「努力する。んじゃお休み、いずみ」
「ん、おやすみ、タカシ……」
 俺といずみは、抱き合って眠りに就いた。

 後日、「大金拾わんかったやんか! どないしてくれる!」といずみに恫喝され、たこ焼きおごらされました。なんでだろう。

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【つるぺたいずみ】

2010年05月07日
 教室の隅で、いずみが自分の薄い胸を見下ろしため息をついていた。
「いずみ、おっぱいは揉むと大きくなるんだよ」
 背後から薄い乳を揉みしだくと、すごい殴られた。
「いきなり何してんねん、このドアホ!」
「ひっく……おっぱいを、おっぱいを揉みたかったんです」
 衆人環視の中、顔面を腫らしつつ正座して泣きながら謝る。
「やってエエこととアカンことがあるんも分からへんのか!?」
「これはいいことだよね?」
「アカンに決まってんやろ!」
 なかなか線引きが難しい。
「まったく……ホンマにタカシはアホやな。しかも変態やし……最悪や」
「いや、でも乳首を摘ままなかったのは俺にしてはかなり遠慮したんだぞ? 変態なら摘まみまくって」
「そういうことを平然と言うから変態やと言ってんねん!」
 いずみは真っ赤な顔で俺を叱った。
「ところで腹減ったな。学食行こっか?」
「アンタは今怒られてんのや! ホンマに何考えてんねん!」
「お腹すいた」
「…………」
 ぷるぷる震えた後、いずみは疲れたように息を吐いた。
「……なんやアンタ相手にマジなってたら疲れるわ。ええで、飯食い行こ」
「わぁい」
 許されたのでいずみの手を取る。
「なっ、なんやねん! なにしてんねん!?」
「親愛の情を示すと共に、途中はぐれて迷子になり泣きべそをかく俺の未来予想図を回避するための手段」
「ま、まぁ確かにタカシはアホやし迷子なりそうやし……。うー……」
 むにむにと口の中で何か言ってたけど、やがて諦めたように俺を引っ張って教室を出た。
「ああそうだ。いずみ、胸が小さいの好きな奴もいるからあんま気にすんな。俺もつるぺた大好きだし」
「だっ、誰が気にしてるっちゅーねん、アホ!」
 軽く殴られた。なんか、その時に小さく「ありがとう」と聞こえた気がしたけど、……気のせいだな、うん。

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