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2019年10月15日
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【ツンデレハロウィン】

2010年05月04日
「……トリックorトリート」
「押し込み強盗!? けけけ警察に連絡を!」
 魔女の格好をしたちなみは、悲しそうな顔をした。
「……違う、ハロウィン。……お菓子をくれないと、いたずらする、ってイベント」
「なーんだ、そっか。てっきりちなみがおかしくなったと思ったぞ」
「……おかしいのはタカシの頭だけで充分。……いーから、お菓子ちょうだい」
 ちなみはさらりと酷いことを言って菓子を要求してきた。
「お菓子……海苔でいいか?」
「……お菓子と海産物は別物。……そんなことも分からないなんて」
「菓子なんて贅沢なもんねーよ。海苔でも食ってろ」
「……しょうがない。お菓子がないなら、いたずらする」
「お、おい」
 ちなみは俺を外に連れ出し、大きく息を吸った。
「……この人が私にこんな格好させていやらしいことをしようとするーっ!」
 ちなみを抱きかかえ、全力で自宅に戻り鍵をかける。
「なんつーことをしやがる!」
「……いたずら」
「その域を超えてる! 明日からどんな顔して近所の人と挨拶すりゃいいんだよ! 俺を犯罪者にするつもりか!」
「……既に似たようなものだから、別にいい」
 酷いこと言われたので、ほっぺ引っ張ってやる。
「……ひはひ(痛い)」
「……はぁ、もういいや。これやるから帰れ」
「……むぅ」
 不満そうだったが、ちなみは大人しく海苔を持って出て行った。
 ……さて。パトカーのサイレン音が聞こえてきたけど、どう言い訳しようかな?(半泣き)

「……お菓子くれなかったから、明日もやろう。……むしゃむしゃ」
 タカシに構ってもらえたちなみは、満足げに海苔をかじるのだった。

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