[PR]
2026年03月16日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ドジっ娘なボクっ娘】
2010年04月23日
学食で飯を食ってると、ガシャンという何かをこぼした音と同時にとんでもない熱さが背中を覆う。
「熱っ、熱い! なんだ、局所的に温度変化が起きたか! ていうかマジ熱い!」
「ご、ごめんなさい! うどんこぼしちゃった!」
振り向くと、ボクっ娘がぺこぺこ頭を下げていた。とりあえず上着を脱ぎ、熱さからの脱却を図る。
「うー、熱かった」
「ごめん、ごめんねタカシ」
「あー、もういいからそうペコペコすんな」
未だ頭を下げ続けてるボクっ娘にそう言うと、梓は心配そうな目つきで俺を見た。
「うう……ごめんね。ボク、その制服洗って返すよ」
「いい。お前ドジだから、ボロボロになって返って来ること間違いなしだ」
「ドジじゃないよ! 大丈夫だから、貸してって」
「いいっての、気にすんな」
「いいからいいから。貸して貸して、貸してーーーーーーーッ!」
無理やり制服を奪おうとする梓と、させまいとする俺の力が拮抗し、結果俺の制服が音を立てて破れた。
「あ……」
「……梓たん?」
「え、えと、……ごめんね?」
上目遣いに様子を伺う梓に、俺はにこやかに微笑みながらほっぺを引っ張った。
「てめぇ、何しやがる!」
「あぅーーーーーーーッ!」
「火傷させた後は制服ビリビリにしやがって! 何の恨みがある!」
「あぅ、あぅ、あぅ」
一通り引っ張って満足したので手を離すと、梓は目に涙を浮かべてほっぺをさすった。
「うー……痛い」
「しかし、困ったな……裁縫なんてできねぇよ」
「ちゃんす! ボク、ボクがやるよ! ボク、裁縫できるよ!」
「…………」
「うわ、すっごい疑わしい目で見てる。だいじょーぶだって、大船に乗ったつもりで任せてよ!」
「失敗したら初めてを頂くぞ?」
「ヤだよッ!」
「じゃあ渡さん」
「う……う~っ、わ、分かったよ! いいよ、約束するよ!」
「マジか!? なら」
「何いきなりズボン脱いでんだよ、ばかっ!」
「いや、どうせ失敗するし、なら今頂いてもいいかと」
「なんでもいいから早くズボン履けっ! パンツ丸出しだよっ!」
そう言えばズボン脱ぎっぱなしだった。周囲の目が痛い。慌ててズボンを履く。
「とにかく、大丈夫だから貸してよ」
「んー……じゃ、任せる」
「やたっ♪ キレイにして返すから、期待して待っててね」
汁の跡がある制服を渡すと、梓は抱きしめるようにして受け取った。どうにも不安が残るが、とにかく任そう。
そうして制服を渡した翌日、梓は紙袋を持って俺の机の前に立った。
「はい、できたよ」
「おおっ、もう出来たのか。思ったより早かったな」
頭をなでると、梓はほにゃほにゃに顔を緩ました。
「えへへっ、ちょー頑張ったんだよ?」
「んじゃ早速……」
紙袋を取り出し、中から制服を取り出す。
「おおっ、ちゃんとしてるじゃん」
「だろ? だろ? へへーっ、頑張ったもん」
破れた箇所も綺麗……とは言い難いがしっかり繕われてて、しかもその上に可愛いウサギのアップリケまでしてあって……
「なんじゃこりゃーッ!!!」
「わっ、松田だ松田」
「貴様、何の恨みがあってこんなファンシーにしやがった!?」
「か、可愛いかなって……可愛くない?」
「可愛いけど、俺が着てみろ。こうなるんだぞ?」
制服を羽織ると、教室のそこかしこで“ぷっ”と吹き出す音が聞こえた。
「わぁ、タカシすっごい可愛い……」
うっとりした顔で言われても嬉しくない。
約束を破られたのでどんな体位で初めてを頂こうか考えてると、梓の手に絆創膏がいくつも貼ってあるのに気づいてしまった。
「……た、タカシ怒ってる? ご、ごめんね、すぐ取るから……」
「……いや、まぁこれはこれで、いいかもしれんな」
「……いいの?」
「なんか、頑張ってくれたみたいだし」
「え? ……あっ!」
梓は慌てた様子で手を後ろに隠した。今更隠されてもなぁ。
「……本当は、あんまり裁縫って得意じゃないんだ」
ごめんね、と梓は小さく笑った。
「……ったく、んな無理してやんなくてもよかったのに」
「う~、折角やってやったのに感謝の言葉もない……」
不満そうな梓の頭を、優しくなでる。
「た、タカシ?」
「……サンキュな、梓。大事に着るよ」
「あ……。そ、そうだよ。ボクの白魚のような指を傷まみれにしてまでやったんだから、大事に大事に着ないとしょーちしないよ?」
梓は顔を真っ赤にしたまま胸を張るのだった。
「熱っ、熱い! なんだ、局所的に温度変化が起きたか! ていうかマジ熱い!」
「ご、ごめんなさい! うどんこぼしちゃった!」
振り向くと、ボクっ娘がぺこぺこ頭を下げていた。とりあえず上着を脱ぎ、熱さからの脱却を図る。
「うー、熱かった」
「ごめん、ごめんねタカシ」
「あー、もういいからそうペコペコすんな」
未だ頭を下げ続けてるボクっ娘にそう言うと、梓は心配そうな目つきで俺を見た。
「うう……ごめんね。ボク、その制服洗って返すよ」
「いい。お前ドジだから、ボロボロになって返って来ること間違いなしだ」
「ドジじゃないよ! 大丈夫だから、貸してって」
「いいっての、気にすんな」
「いいからいいから。貸して貸して、貸してーーーーーーーッ!」
無理やり制服を奪おうとする梓と、させまいとする俺の力が拮抗し、結果俺の制服が音を立てて破れた。
「あ……」
「……梓たん?」
「え、えと、……ごめんね?」
上目遣いに様子を伺う梓に、俺はにこやかに微笑みながらほっぺを引っ張った。
「てめぇ、何しやがる!」
「あぅーーーーーーーッ!」
「火傷させた後は制服ビリビリにしやがって! 何の恨みがある!」
「あぅ、あぅ、あぅ」
一通り引っ張って満足したので手を離すと、梓は目に涙を浮かべてほっぺをさすった。
「うー……痛い」
「しかし、困ったな……裁縫なんてできねぇよ」
「ちゃんす! ボク、ボクがやるよ! ボク、裁縫できるよ!」
「…………」
「うわ、すっごい疑わしい目で見てる。だいじょーぶだって、大船に乗ったつもりで任せてよ!」
「失敗したら初めてを頂くぞ?」
「ヤだよッ!」
「じゃあ渡さん」
「う……う~っ、わ、分かったよ! いいよ、約束するよ!」
「マジか!? なら」
「何いきなりズボン脱いでんだよ、ばかっ!」
「いや、どうせ失敗するし、なら今頂いてもいいかと」
「なんでもいいから早くズボン履けっ! パンツ丸出しだよっ!」
そう言えばズボン脱ぎっぱなしだった。周囲の目が痛い。慌ててズボンを履く。
「とにかく、大丈夫だから貸してよ」
「んー……じゃ、任せる」
「やたっ♪ キレイにして返すから、期待して待っててね」
汁の跡がある制服を渡すと、梓は抱きしめるようにして受け取った。どうにも不安が残るが、とにかく任そう。
そうして制服を渡した翌日、梓は紙袋を持って俺の机の前に立った。
「はい、できたよ」
「おおっ、もう出来たのか。思ったより早かったな」
頭をなでると、梓はほにゃほにゃに顔を緩ました。
「えへへっ、ちょー頑張ったんだよ?」
「んじゃ早速……」
紙袋を取り出し、中から制服を取り出す。
「おおっ、ちゃんとしてるじゃん」
「だろ? だろ? へへーっ、頑張ったもん」
破れた箇所も綺麗……とは言い難いがしっかり繕われてて、しかもその上に可愛いウサギのアップリケまでしてあって……
「なんじゃこりゃーッ!!!」
「わっ、松田だ松田」
「貴様、何の恨みがあってこんなファンシーにしやがった!?」
「か、可愛いかなって……可愛くない?」
「可愛いけど、俺が着てみろ。こうなるんだぞ?」
制服を羽織ると、教室のそこかしこで“ぷっ”と吹き出す音が聞こえた。
「わぁ、タカシすっごい可愛い……」
うっとりした顔で言われても嬉しくない。
約束を破られたのでどんな体位で初めてを頂こうか考えてると、梓の手に絆創膏がいくつも貼ってあるのに気づいてしまった。
「……た、タカシ怒ってる? ご、ごめんね、すぐ取るから……」
「……いや、まぁこれはこれで、いいかもしれんな」
「……いいの?」
「なんか、頑張ってくれたみたいだし」
「え? ……あっ!」
梓は慌てた様子で手を後ろに隠した。今更隠されてもなぁ。
「……本当は、あんまり裁縫って得意じゃないんだ」
ごめんね、と梓は小さく笑った。
「……ったく、んな無理してやんなくてもよかったのに」
「う~、折角やってやったのに感謝の言葉もない……」
不満そうな梓の頭を、優しくなでる。
「た、タカシ?」
「……サンキュな、梓。大事に着るよ」
「あ……。そ、そうだよ。ボクの白魚のような指を傷まみれにしてまでやったんだから、大事に大事に着ないとしょーちしないよ?」
梓は顔を真っ赤にしたまま胸を張るのだった。
PR
【パンツが無い!】
2010年04月23日
かなみが風呂から上がり脱衣場に戻ると、置いてあったパンツがなかった。
そして、パンツを頭に被り、忍び足で脱衣場から出ようとするタカシの姿を発見した。
「またか、このド変態ッ!」
「右!? いや、正面か!」
かなみの投擲した石鹸を巧みなステップでかわし、タカシは不敵な笑みを浮かべた。
「ぬわっはっはっは、甘いぞかなみ! そんなことで、この俺様を捕まえることなど不可能ぐわっ」
続けて投げられた桶を顔面で受け、タカシは倒れ伏した。
「……で、なんで毎度毎度パンツを盗もうとするの?」
正座させられたタカシの前で、かなみはバスタオル一丁の姿で仁王立ちしていた。
「いや、その、パンツには抗し難い魅力がありまして、その力の前に男はひれ伏すしかないのです」
「だからって盗むな馬鹿!」
「それから、ちょっと黄ばんでたぞ。トイレから出る時はよく注意して」
「それ以上喋るなッ!」
タカシの頭を殴ると、かなみは呆れたように息を吐いた。
「いーかげんにしないとマジで警察呼ぶわよ?」
「いや、あいつら冗談が通じないから勘弁願いたい」
「……どーしよっかな♪」
かなみが意地の悪い笑みを浮かべると、タカシは苦虫を噛み潰したような表情で言った。
「……何が望みだ?」
「もうすぐ私の誕生日って知ってる?」
その言葉だけで、タカシは全て理解した。
「……あんま高いのは無理だぞ。前にもこうやって奢らされた記憶があるし」
「あ、だいじょーぶだいじょーぶ。そんな高くなかったから」
「……ったく、んじゃ次の休みにでも見に行くか。で、どんなパンツなんだ? ローレグ?」
「違うわよッ!」
タカシは理解しているようでしていなかった。
「いいから、予定空けといてよね。罰なんだから、ちゃんとエスコートしなさいよ?」
機嫌よさげに笑うかなみとは対照的に、タカシは暗たんたる気持ちで財布の残りを計算するのだった。
そして、パンツを頭に被り、忍び足で脱衣場から出ようとするタカシの姿を発見した。
「またか、このド変態ッ!」
「右!? いや、正面か!」
かなみの投擲した石鹸を巧みなステップでかわし、タカシは不敵な笑みを浮かべた。
「ぬわっはっはっは、甘いぞかなみ! そんなことで、この俺様を捕まえることなど不可能ぐわっ」
続けて投げられた桶を顔面で受け、タカシは倒れ伏した。
「……で、なんで毎度毎度パンツを盗もうとするの?」
正座させられたタカシの前で、かなみはバスタオル一丁の姿で仁王立ちしていた。
「いや、その、パンツには抗し難い魅力がありまして、その力の前に男はひれ伏すしかないのです」
「だからって盗むな馬鹿!」
「それから、ちょっと黄ばんでたぞ。トイレから出る時はよく注意して」
「それ以上喋るなッ!」
タカシの頭を殴ると、かなみは呆れたように息を吐いた。
「いーかげんにしないとマジで警察呼ぶわよ?」
「いや、あいつら冗談が通じないから勘弁願いたい」
「……どーしよっかな♪」
かなみが意地の悪い笑みを浮かべると、タカシは苦虫を噛み潰したような表情で言った。
「……何が望みだ?」
「もうすぐ私の誕生日って知ってる?」
その言葉だけで、タカシは全て理解した。
「……あんま高いのは無理だぞ。前にもこうやって奢らされた記憶があるし」
「あ、だいじょーぶだいじょーぶ。そんな高くなかったから」
「……ったく、んじゃ次の休みにでも見に行くか。で、どんなパンツなんだ? ローレグ?」
「違うわよッ!」
タカシは理解しているようでしていなかった。
「いいから、予定空けといてよね。罰なんだから、ちゃんとエスコートしなさいよ?」
機嫌よさげに笑うかなみとは対照的に、タカシは暗たんたる気持ちで財布の残りを計算するのだった。
【カードキャプターちなみん】
2010年04月23日
寝てると、なんか頭を殴られてる感触。
「……えいえい、起きろ、えいえい」
奇妙な衣装に身を包んだちなみが、棒で俺の頭を殴っていた。
「深夜に人の部屋に忍び込み、あまつさえ暴行を加えてるちなみさん」
「……あ、起きた。おはー」
「いや、挨拶より前に言うことがあると思うが」
「……挨拶は大事だよ?」
「そんなことを言いに忍び込んだのか?」
「……ああ、そうだ。……カードキャプター風、ちなみ。……萌える?」
「女子が萌えるとか言ってはダメですッ! それはダメな人のみに与えられた特権なのです!」
手でバッテンを作ると、ちなみは頬を膨らませて俺の頭を棒でぺしぺし殴った。
「……偉そう。えいえい」
ぺしぺし、と打撃音は軽いが、実はとても痛くて泣きそう。突端が尖っててかなりの殺傷力があります。
「で、何用ですか?」
「……カードキャプターと言えばレリース。レリース、と言えば封印。タカシの存在を封印する」
「殺すってこと?」
「……まぁ、似たようなもの」
ちなみは殺傷棒を掲げてにやりと妖しく笑った。いかん、殺される。
「どどど、童貞を殺して平気なの?」
「……平気じゃないけど、タカシなら平気」
特別扱いされてるのに、ちっとも嬉しくないのは何故だろう。
「そんなフリフリでロリロリな衣装着た娘さんが殺すとか言うのはおかしい。そういった娘さんは愛でられるべき対象にあると私ことタカシは思うのです」
「……話が長い」
棒でぺしぺし殴られた。ぺしぺし、という音なのに頭が割れるほど痛いのはどういうことか。
「簡潔に言うと、愛でたいのです」
「……なんだ、はい」
ちなみはコロンとベッドに横になった。
「へ?」
「……愛でても、いいよ?」
「……美人局?」
違う、と言いながらも棒で俺を殴ることは忘れない。忘れてください。
「……最後の晩餐。……素敵な思い出を、あなたに」
なるほど、殺されることは確定済みなのか。
「逃げてもいい?」
「……根性なし」
「ムカっ腹が立った! だがしかし、頂くと死が確定するのでサラバ!」
逃げようと窓に走り寄ると足を掴まれ顔面が床に打ち付けられて超痛ぇ。
「……別に、えっちなこととかじゃなくて、……その、すりすりとかだと、死なない予感」
腕を組んで考える。……つまり、スキンシップを図りたいだけと。他に意図はないと。
「じゃあいいや。えい」
ベッドに飛び乗り、ちなみを抱きかかえてすりすりすり。
「わ、わわ、積極的……」
「はふーっ、はふーっ」
「わ、わわ、鼻息荒い……怖い、えいえい」
棒で殴るのはもうやめてほしい。ほら、流血した。
「……血、出てるよ?」
誰が出させたのかよく考えた方がいい。手に持ってる棒が怖くて言えないけど。
「……ぺろ」
「ちっ、ちちちなみさん!?」
「……カードキャプターの唾液には、傷を癒す力があるのです」
「いいえ、ないです」
「むっ。……カードキャプター風ちなみの唾液には、あるのです」
そう言われると、信じる他ない。
「ぺろっ、ぺろぺろっ」
「……ちなみっ!」
勢い余って押し倒すとまた棒が俺の頭をぺしぺしと。そして治まりかけた血が噴出。
「……また出た。……はぁ、タカシはやっかいだ」
そんなわけで、押し倒す→棒→ぺろぺろ→押し倒すのコンボは夜明けまで続きました。
「……えいえい、起きろ、えいえい」
奇妙な衣装に身を包んだちなみが、棒で俺の頭を殴っていた。
「深夜に人の部屋に忍び込み、あまつさえ暴行を加えてるちなみさん」
「……あ、起きた。おはー」
「いや、挨拶より前に言うことがあると思うが」
「……挨拶は大事だよ?」
「そんなことを言いに忍び込んだのか?」
「……ああ、そうだ。……カードキャプター風、ちなみ。……萌える?」
「女子が萌えるとか言ってはダメですッ! それはダメな人のみに与えられた特権なのです!」
手でバッテンを作ると、ちなみは頬を膨らませて俺の頭を棒でぺしぺし殴った。
「……偉そう。えいえい」
ぺしぺし、と打撃音は軽いが、実はとても痛くて泣きそう。突端が尖っててかなりの殺傷力があります。
「で、何用ですか?」
「……カードキャプターと言えばレリース。レリース、と言えば封印。タカシの存在を封印する」
「殺すってこと?」
「……まぁ、似たようなもの」
ちなみは殺傷棒を掲げてにやりと妖しく笑った。いかん、殺される。
「どどど、童貞を殺して平気なの?」
「……平気じゃないけど、タカシなら平気」
特別扱いされてるのに、ちっとも嬉しくないのは何故だろう。
「そんなフリフリでロリロリな衣装着た娘さんが殺すとか言うのはおかしい。そういった娘さんは愛でられるべき対象にあると私ことタカシは思うのです」
「……話が長い」
棒でぺしぺし殴られた。ぺしぺし、という音なのに頭が割れるほど痛いのはどういうことか。
「簡潔に言うと、愛でたいのです」
「……なんだ、はい」
ちなみはコロンとベッドに横になった。
「へ?」
「……愛でても、いいよ?」
「……美人局?」
違う、と言いながらも棒で俺を殴ることは忘れない。忘れてください。
「……最後の晩餐。……素敵な思い出を、あなたに」
なるほど、殺されることは確定済みなのか。
「逃げてもいい?」
「……根性なし」
「ムカっ腹が立った! だがしかし、頂くと死が確定するのでサラバ!」
逃げようと窓に走り寄ると足を掴まれ顔面が床に打ち付けられて超痛ぇ。
「……別に、えっちなこととかじゃなくて、……その、すりすりとかだと、死なない予感」
腕を組んで考える。……つまり、スキンシップを図りたいだけと。他に意図はないと。
「じゃあいいや。えい」
ベッドに飛び乗り、ちなみを抱きかかえてすりすりすり。
「わ、わわ、積極的……」
「はふーっ、はふーっ」
「わ、わわ、鼻息荒い……怖い、えいえい」
棒で殴るのはもうやめてほしい。ほら、流血した。
「……血、出てるよ?」
誰が出させたのかよく考えた方がいい。手に持ってる棒が怖くて言えないけど。
「……ぺろ」
「ちっ、ちちちなみさん!?」
「……カードキャプターの唾液には、傷を癒す力があるのです」
「いいえ、ないです」
「むっ。……カードキャプター風ちなみの唾液には、あるのです」
そう言われると、信じる他ない。
「ぺろっ、ぺろぺろっ」
「……ちなみっ!」
勢い余って押し倒すとまた棒が俺の頭をぺしぺしと。そして治まりかけた血が噴出。
「……また出た。……はぁ、タカシはやっかいだ」
そんなわけで、押し倒す→棒→ぺろぺろ→押し倒すのコンボは夜明けまで続きました。
【ボクっ娘が「うぐぅ」って言ったら】
2010年04月23日
「ねーねータカシタカシ、ボクね、新しい技身につけたよ」
「登校して間なしに、ボクっ娘が寄ってきて変なこと言い出した」
「誰に向かって言ってるんだよ! ボクっ娘じゃなくて梓! 変なことなんて言ってない!」
いっぱい突っ込まれた。
「で、なんだ? 技?」
「そだよ! これ食らったら、タカシなんて一発でけーおーだよ!」
偉そうに胸を張るボクっ娘に、少なからず興味を覚える。
「ふむ……んじゃ、その技とやらをやってみ。ただし、けーおーされなかった場合恥辱を与える」
「ち、恥辱? ……だ、大丈夫だよね、けーおーするもんね。……う、うぐぅ」
「…………」
「うぐぅ、うぐぅ、うぐぅ!」
「…………」
「……うぐ?」
「……今更感が強いです。点をつけるとしたら2点」
「2点!?」
「しかも、1000点満点で、だ」
「うああ、すっごい悪い……タカシの好きなゲームのキャラだって情報なのに……」
「何年前の情報だ、ばか。今いちばん熱をあげてるのは水銀燈だ。おばかさぁんとか言ってみろ」
「おばかさぁん」
「貴様、俺様に向かって馬鹿とはいい度胸だ!」
「言ってみろって言われたから言ったのに怒られてる!?」
「いや、褒めたんだ」
「……相変わらずタカシは変だね」
ちょっと嬉しそうに梓は苦笑した。
「とにかく、けーおーされなかったので恥辱を与える」
「う、うう……嫌だよぉ」
ふるふる小さく震える梓の頭を撫でる。
「た、タカシ?」
「高校生にもなって頭を撫でられるという恥辱に身を震わすがいい! わはははは!」
「……えへへ、撫でられちゃった」
しかし、梓は恥ずかしがるどころか嬉しそうに頬を染め、にっこり笑うではないか。
「…………」
くそぅ、俺の方が恥ずかしくなってきた。もうやめた。
「あっあっ、やめちゃダメだよ。罰になんないもん」
「いや、しかし」
「いいから! もっとなでなでしないとダメ!」
「…………」
なにか、俺に対する罰のように気がしてならない。
「えへ~♪」
相好を崩しまくって微笑む梓とは対照的に、級友たちのいぶかしげな視線に晒されてる俺は苦い感情で一杯でした。
ええい、なんでこんなことしてんだ。チョップしてやれ、チョップ。えい。
「あぅっ! タカシひどい、チョップした!」
「いや、幸せそうな梓の顔見てたら、つい」
「ひどいことしたから、なでなで回数あっぷ! ボクの気が済むまでなでなでしないとダメ!」
「…………」
いらんことはすまい、と心に誓いつつ、俺は幸せそうな梓を撫で続けるのだった。
「登校して間なしに、ボクっ娘が寄ってきて変なこと言い出した」
「誰に向かって言ってるんだよ! ボクっ娘じゃなくて梓! 変なことなんて言ってない!」
いっぱい突っ込まれた。
「で、なんだ? 技?」
「そだよ! これ食らったら、タカシなんて一発でけーおーだよ!」
偉そうに胸を張るボクっ娘に、少なからず興味を覚える。
「ふむ……んじゃ、その技とやらをやってみ。ただし、けーおーされなかった場合恥辱を与える」
「ち、恥辱? ……だ、大丈夫だよね、けーおーするもんね。……う、うぐぅ」
「…………」
「うぐぅ、うぐぅ、うぐぅ!」
「…………」
「……うぐ?」
「……今更感が強いです。点をつけるとしたら2点」
「2点!?」
「しかも、1000点満点で、だ」
「うああ、すっごい悪い……タカシの好きなゲームのキャラだって情報なのに……」
「何年前の情報だ、ばか。今いちばん熱をあげてるのは水銀燈だ。おばかさぁんとか言ってみろ」
「おばかさぁん」
「貴様、俺様に向かって馬鹿とはいい度胸だ!」
「言ってみろって言われたから言ったのに怒られてる!?」
「いや、褒めたんだ」
「……相変わらずタカシは変だね」
ちょっと嬉しそうに梓は苦笑した。
「とにかく、けーおーされなかったので恥辱を与える」
「う、うう……嫌だよぉ」
ふるふる小さく震える梓の頭を撫でる。
「た、タカシ?」
「高校生にもなって頭を撫でられるという恥辱に身を震わすがいい! わはははは!」
「……えへへ、撫でられちゃった」
しかし、梓は恥ずかしがるどころか嬉しそうに頬を染め、にっこり笑うではないか。
「…………」
くそぅ、俺の方が恥ずかしくなってきた。もうやめた。
「あっあっ、やめちゃダメだよ。罰になんないもん」
「いや、しかし」
「いいから! もっとなでなでしないとダメ!」
「…………」
なにか、俺に対する罰のように気がしてならない。
「えへ~♪」
相好を崩しまくって微笑む梓とは対照的に、級友たちのいぶかしげな視線に晒されてる俺は苦い感情で一杯でした。
ええい、なんでこんなことしてんだ。チョップしてやれ、チョップ。えい。
「あぅっ! タカシひどい、チョップした!」
「いや、幸せそうな梓の顔見てたら、つい」
「ひどいことしたから、なでなで回数あっぷ! ボクの気が済むまでなでなでしないとダメ!」
「…………」
いらんことはすまい、と心に誓いつつ、俺は幸せそうな梓を撫で続けるのだった。
【炭酸が苦手なツンデレ】
2010年04月22日
教室でちびちびコーラを飲んでると、ちなみがじーっと俺を見つめてるのに気づいた。
「コーラ飲む様があまりにかっこ良過ぎて惚れたか? まぁ無理もないな」
「……今日も馬鹿」
ちなみは今日も辛らつだ。
「で、どした? なんか用か?」
「……コーラ、飲んでる」
「ん、ああ、飲んでるけど?」
「……コーラなんて毒飲むなんて、タカシは自殺願望アリ?」
「ないッ! 毒じゃなくて、清涼飲料水だ!」
「……あの、しゅわしゅわするのが毒。しゅわしゅわ」
しゅわしゅわと言いながらも、ちなみの視線はコーラに向け続けられていた。
「ひょっとして、飲みたいのか?」
「……まさか。しゅわしゅわするのなんて、飲めない」
「先日仕入れた情報によると、炭酸飲料を飲むと乳が膨れるらしいぞ」
「……嘘ばっかり。……タカシはすぐ嘘つくから嫌い」
「いやいやいや、マジだって。俺が嘘ついたことあるか?」
「……数え切れないくらい」
「げふんげふんげふん! まぁそれはともかくとして、一縷の可能性にかけてみないか? 運がよければその場で夢の谷間が出来るぞ」
「……うー」
ちなみはコーラと自分の平らな胸を見比べ、酷く悩んでいるようだった。
「……ホントに、胸おっきくなる?」
「なるなる、なりまくり。力士も毎日コーラ飲んでるから、あんなに胸があるんだぞ」
「……なんで例えに相撲取りを出すかなぁ。……普通、モデルさんとか言わないかなぁ」
「無論、モデルも毎日飲むぞ。モデルともなると飲料水はコーラしか飲んじゃダメなんだ」
「……すっごい嘘くさい」
まぁ、嘘だしね。
しかし、多少効果があったのだろう、ちなみは俺の飲んでいたコーラを持った。
「……じゃ、飲んでみる」
「おお、夢の谷間目指し頑張れ」
「……嘘だったら、タカシは罰ゲーム」
「無理はよくないぞ? 炭酸苦手なら飲まないことを推奨するっていうか飲まないで下さい」
ちなみはにやりと笑うと、両手でコーラを持ち、こくりこくりと飲んだ。
「……うう、ノドがしゅわしゅわする」
ちなみは苦しそうに眉根を寄せた。
「……えと、胸、おっきくなった?」
ちなみの胸を見る。相変わらず、悲しいほどのぺたんこを誇っていた。
「……変わってない」
「気のせいだろ。俺にはぼいんぼいーんなちなみが目に映る……ごめんなさい嘘です」
冷たい目で見られたので白状する。
「……罰ゲーム開始。……いぇー」
椅子に座っていた俺の膝の上に、ちなみはぽすんと座った。
「ちちちちなみさん!? こ、これは如何なる罰でせうか!?」
「……え、えと、……それは今から考えるから、とりあえずなでなでしなさい」
「え、いや、でも」
「……罰ゲームだから、しないとダメ」
ここからではちなみの表情は伺えないが、耳が赤いので、きっと照れているのではないだろうか。
「ば、罰ゲームなら、仕方ないな、うん」
「あっ……」
ちなみの頭を優しく撫でると、ちなみは小さく息を漏らした。
「ど、どうです? 罰になってますか?」
「う、うー……たぶん」
お互いに赤面しながら、俺はちなみを膝に抱いたまま頭を撫で続けた。
ああ、当然級友たちの視線に晒された状態で、ですよ。
何か言ってくれればいいのに、生暖かい視線で見られるだけなので、にんともかんとも勘弁してください。
「コーラ飲む様があまりにかっこ良過ぎて惚れたか? まぁ無理もないな」
「……今日も馬鹿」
ちなみは今日も辛らつだ。
「で、どした? なんか用か?」
「……コーラ、飲んでる」
「ん、ああ、飲んでるけど?」
「……コーラなんて毒飲むなんて、タカシは自殺願望アリ?」
「ないッ! 毒じゃなくて、清涼飲料水だ!」
「……あの、しゅわしゅわするのが毒。しゅわしゅわ」
しゅわしゅわと言いながらも、ちなみの視線はコーラに向け続けられていた。
「ひょっとして、飲みたいのか?」
「……まさか。しゅわしゅわするのなんて、飲めない」
「先日仕入れた情報によると、炭酸飲料を飲むと乳が膨れるらしいぞ」
「……嘘ばっかり。……タカシはすぐ嘘つくから嫌い」
「いやいやいや、マジだって。俺が嘘ついたことあるか?」
「……数え切れないくらい」
「げふんげふんげふん! まぁそれはともかくとして、一縷の可能性にかけてみないか? 運がよければその場で夢の谷間が出来るぞ」
「……うー」
ちなみはコーラと自分の平らな胸を見比べ、酷く悩んでいるようだった。
「……ホントに、胸おっきくなる?」
「なるなる、なりまくり。力士も毎日コーラ飲んでるから、あんなに胸があるんだぞ」
「……なんで例えに相撲取りを出すかなぁ。……普通、モデルさんとか言わないかなぁ」
「無論、モデルも毎日飲むぞ。モデルともなると飲料水はコーラしか飲んじゃダメなんだ」
「……すっごい嘘くさい」
まぁ、嘘だしね。
しかし、多少効果があったのだろう、ちなみは俺の飲んでいたコーラを持った。
「……じゃ、飲んでみる」
「おお、夢の谷間目指し頑張れ」
「……嘘だったら、タカシは罰ゲーム」
「無理はよくないぞ? 炭酸苦手なら飲まないことを推奨するっていうか飲まないで下さい」
ちなみはにやりと笑うと、両手でコーラを持ち、こくりこくりと飲んだ。
「……うう、ノドがしゅわしゅわする」
ちなみは苦しそうに眉根を寄せた。
「……えと、胸、おっきくなった?」
ちなみの胸を見る。相変わらず、悲しいほどのぺたんこを誇っていた。
「……変わってない」
「気のせいだろ。俺にはぼいんぼいーんなちなみが目に映る……ごめんなさい嘘です」
冷たい目で見られたので白状する。
「……罰ゲーム開始。……いぇー」
椅子に座っていた俺の膝の上に、ちなみはぽすんと座った。
「ちちちちなみさん!? こ、これは如何なる罰でせうか!?」
「……え、えと、……それは今から考えるから、とりあえずなでなでしなさい」
「え、いや、でも」
「……罰ゲームだから、しないとダメ」
ここからではちなみの表情は伺えないが、耳が赤いので、きっと照れているのではないだろうか。
「ば、罰ゲームなら、仕方ないな、うん」
「あっ……」
ちなみの頭を優しく撫でると、ちなみは小さく息を漏らした。
「ど、どうです? 罰になってますか?」
「う、うー……たぶん」
お互いに赤面しながら、俺はちなみを膝に抱いたまま頭を撫で続けた。
ああ、当然級友たちの視線に晒された状態で、ですよ。
何か言ってくれればいいのに、生暖かい視線で見られるだけなので、にんともかんとも勘弁してください。


