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2019年10月18日
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【パンツが無い!】

2010年04月23日
 かなみが風呂から上がり脱衣場に戻ると、置いてあったパンツがなかった。
 そして、パンツを頭に被り、忍び足で脱衣場から出ようとするタカシの姿を発見した。
「またか、このド変態ッ!」
「右!? いや、正面か!」
 かなみの投擲した石鹸を巧みなステップでかわし、タカシは不敵な笑みを浮かべた。
「ぬわっはっはっは、甘いぞかなみ! そんなことで、この俺様を捕まえることなど不可能ぐわっ」
 続けて投げられた桶を顔面で受け、タカシは倒れ伏した。
「……で、なんで毎度毎度パンツを盗もうとするの?」
 正座させられたタカシの前で、かなみはバスタオル一丁の姿で仁王立ちしていた。
「いや、その、パンツには抗し難い魅力がありまして、その力の前に男はひれ伏すしかないのです」
「だからって盗むな馬鹿!」
「それから、ちょっと黄ばんでたぞ。トイレから出る時はよく注意して」
「それ以上喋るなッ!」
 タカシの頭を殴ると、かなみは呆れたように息を吐いた。
「いーかげんにしないとマジで警察呼ぶわよ?」
「いや、あいつら冗談が通じないから勘弁願いたい」
「……どーしよっかな♪」
 かなみが意地の悪い笑みを浮かべると、タカシは苦虫を噛み潰したような表情で言った。
「……何が望みだ?」
「もうすぐ私の誕生日って知ってる?」
 その言葉だけで、タカシは全て理解した。
「……あんま高いのは無理だぞ。前にもこうやって奢らされた記憶があるし」
「あ、だいじょーぶだいじょーぶ。そんな高くなかったから」
「……ったく、んじゃ次の休みにでも見に行くか。で、どんなパンツなんだ? ローレグ?」
「違うわよッ!」
 タカシは理解しているようでしていなかった。
「いいから、予定空けといてよね。罰なんだから、ちゃんとエスコートしなさいよ?」
 機嫌よさげに笑うかなみとは対照的に、タカシは暗たんたる気持ちで財布の残りを計算するのだった。

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