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2019年10月15日
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【炭酸が苦手なツンデレ】

2010年04月22日
 教室でちびちびコーラを飲んでると、ちなみがじーっと俺を見つめてるのに気づいた。
「コーラ飲む様があまりにかっこ良過ぎて惚れたか? まぁ無理もないな」
「……今日も馬鹿」
 ちなみは今日も辛らつだ。
「で、どした? なんか用か?」
「……コーラ、飲んでる」
「ん、ああ、飲んでるけど?」
「……コーラなんて毒飲むなんて、タカシは自殺願望アリ?」
「ないッ! 毒じゃなくて、清涼飲料水だ!」
「……あの、しゅわしゅわするのが毒。しゅわしゅわ」
 しゅわしゅわと言いながらも、ちなみの視線はコーラに向け続けられていた。
「ひょっとして、飲みたいのか?」
「……まさか。しゅわしゅわするのなんて、飲めない」
「先日仕入れた情報によると、炭酸飲料を飲むと乳が膨れるらしいぞ」
「……嘘ばっかり。……タカシはすぐ嘘つくから嫌い」
「いやいやいや、マジだって。俺が嘘ついたことあるか?」
「……数え切れないくらい」
「げふんげふんげふん! まぁそれはともかくとして、一縷の可能性にかけてみないか? 運がよければその場で夢の谷間が出来るぞ」
「……うー」
 ちなみはコーラと自分の平らな胸を見比べ、酷く悩んでいるようだった。
「……ホントに、胸おっきくなる?」
「なるなる、なりまくり。力士も毎日コーラ飲んでるから、あんなに胸があるんだぞ」
「……なんで例えに相撲取りを出すかなぁ。……普通、モデルさんとか言わないかなぁ」
「無論、モデルも毎日飲むぞ。モデルともなると飲料水はコーラしか飲んじゃダメなんだ」
「……すっごい嘘くさい」
 まぁ、嘘だしね。
 しかし、多少効果があったのだろう、ちなみは俺の飲んでいたコーラを持った。
「……じゃ、飲んでみる」
「おお、夢の谷間目指し頑張れ」
「……嘘だったら、タカシは罰ゲーム」
「無理はよくないぞ? 炭酸苦手なら飲まないことを推奨するっていうか飲まないで下さい」
 ちなみはにやりと笑うと、両手でコーラを持ち、こくりこくりと飲んだ。
「……うう、ノドがしゅわしゅわする」
 ちなみは苦しそうに眉根を寄せた。
「……えと、胸、おっきくなった?」
 ちなみの胸を見る。相変わらず、悲しいほどのぺたんこを誇っていた。
「……変わってない」
「気のせいだろ。俺にはぼいんぼいーんなちなみが目に映る……ごめんなさい嘘です」
 冷たい目で見られたので白状する。
「……罰ゲーム開始。……いぇー」
 椅子に座っていた俺の膝の上に、ちなみはぽすんと座った。
「ちちちちなみさん!? こ、これは如何なる罰でせうか!?」
「……え、えと、……それは今から考えるから、とりあえずなでなでしなさい」
「え、いや、でも」
「……罰ゲームだから、しないとダメ」
 ここからではちなみの表情は伺えないが、耳が赤いので、きっと照れているのではないだろうか。
「ば、罰ゲームなら、仕方ないな、うん」
「あっ……」
 ちなみの頭を優しく撫でると、ちなみは小さく息を漏らした。
「ど、どうです? 罰になってますか?」
「う、うー……たぶん」
 お互いに赤面しながら、俺はちなみを膝に抱いたまま頭を撫で続けた。
 ああ、当然級友たちの視線に晒された状態で、ですよ。
 何か言ってくれればいいのに、生暖かい視線で見られるだけなので、にんともかんとも勘弁してください。

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