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2026年03月16日
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【うぐいすパンにうぐいすが入っていないのを本気で不思議がるツンデレ】
2010年04月30日
昼飯を食い終わり、教室をいつものように徘徊してると、いつかのようにボクっ娘がパンを片手に唸っていた。
「あっ、タカシ。ねぇねぇ、なんでうぐいすパンにうぐいす入ってないのかな?」
梓はさらりと怖いことを言った。
「気づかずに食っちまったんじゃないか?」
「食べてないよ! タカシ怖いよ!」
「なんだ、てっきり猟奇趣味に目覚めたのかと思った」
「そんなの目覚めないよ! でも、なんで入ってないんだろ……はっ! これって、ウソの広告だよね! どこに連絡するんだっけ、JAL?」
梓はどこかへ旅行するようだ。
「……JARO、な」
「しっ、知ってるよ! わざとだよ! タカシが気づくまで知らないフリしてただけだもん!」
「へーへー。一応言っとくけど、マジで連絡すんなよ」
「なんで? これってウソ広告だよね?」
「…………」
頭を軽く押さえながら、梓を手招きする。
「えっ? なになに?」
子犬みたいにぴこぴこ寄ってきた梓にデコピンする。
「いったーーーーっ! 何すんだよぉ!」
「馬鹿」
「ば、馬鹿って言った! なんか前にも言われた気がする!」
「お、よく覚えてたな。褒めてやろう」(なでなで)
「えへへへ♪ ……あれ、なんか馬鹿にされてるような」
「気のせいだろ」
「……よく考えたら馬鹿にされてるよ! なでられたぐらいで誤魔化されないんだから!」
(なでなでなで)
「……ご、誤魔化されないんだから」
(なでなでなでなで)
「……う、う~……タカシ、ずるい。……怒れないよぉ」
不満顔のまま喜ぶという器用な真似をする梓だった。
「あっ、タカシ。ねぇねぇ、なんでうぐいすパンにうぐいす入ってないのかな?」
梓はさらりと怖いことを言った。
「気づかずに食っちまったんじゃないか?」
「食べてないよ! タカシ怖いよ!」
「なんだ、てっきり猟奇趣味に目覚めたのかと思った」
「そんなの目覚めないよ! でも、なんで入ってないんだろ……はっ! これって、ウソの広告だよね! どこに連絡するんだっけ、JAL?」
梓はどこかへ旅行するようだ。
「……JARO、な」
「しっ、知ってるよ! わざとだよ! タカシが気づくまで知らないフリしてただけだもん!」
「へーへー。一応言っとくけど、マジで連絡すんなよ」
「なんで? これってウソ広告だよね?」
「…………」
頭を軽く押さえながら、梓を手招きする。
「えっ? なになに?」
子犬みたいにぴこぴこ寄ってきた梓にデコピンする。
「いったーーーーっ! 何すんだよぉ!」
「馬鹿」
「ば、馬鹿って言った! なんか前にも言われた気がする!」
「お、よく覚えてたな。褒めてやろう」(なでなで)
「えへへへ♪ ……あれ、なんか馬鹿にされてるような」
「気のせいだろ」
「……よく考えたら馬鹿にされてるよ! なでられたぐらいで誤魔化されないんだから!」
(なでなでなで)
「……ご、誤魔化されないんだから」
(なでなでなでなで)
「……う、う~……タカシ、ずるい。……怒れないよぉ」
不満顔のまま喜ぶという器用な真似をする梓だった。
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【きつねそばにきつねが入っていると思っているツンデレ】
2010年04月30日
たまには学食でそばを食う。ずるずるずる、おいしい。
「あっ、タカシ。おいしそうだね、それ」
隣の席にボクっ娘がやって来た。手に持ってるのは親子丼か。
「秋深し きつねそば食う 美味しいな」
「……? それ、きつね入ってないよ? 学食のおばさん入れ忘れてるよ」
梓は平気な顔してお馬鹿なことを言うので侮れない。
「狐が食いたいなら、動物園に活きのいいのが入荷したらしいぞ。盗ってこようか?」
「盗らなくていいよっ! ……でも、なんできつね入ってないんだろう。ここの学食変だよね」
前々から思っていたのだけど、このお嬢さんは実は凄く頭が悪いんじゃないだろうか。
「梓、10たす3はいくつだ?」
「……タカシ、ボクのこと馬鹿にしてるでしょ。それくらい分かるよ、13だよ!」
「じゃあ251かける43わる11は?」
「えっ? ええと、ええと、ええと……そんなの分かるわけないよ!」
そりゃそうだろうと思いながらそばをすする。
「もうっ! いっつもボクを馬鹿にして! 大っ嫌い!」
「俺は好きだけどな」
「えっ……えええええ!?」
「特にこの鳥肉が最高」
「それボクの親子丼だよ! 勝手に食うな! ていうか好きって親子丼のこと!?」
親子丼おいしいなぁもぐもぐもぐ。
「黙ってもぐもぐ食べるなよぉ! なに不思議そうな顔してんだよぉ!」
「食事は黙ってしましょうと教わらなかったか?」
「教わったけど、人の物を取ってはいけませんとも教わらなかった?」
「お腹が空いたんだ」
「だからって取るなよぉ! ボクの分ほとんど残ってないじゃん!」
「うるさいなぁ……ほら、俺のそばやるよ」
「まぁ、それならいいけど。……やっぱりきつね入ってない。なんでかなぁ」
不思議そうな顔でそばをかき混ぜてる梓を、ちょっと可愛いなんて思ってしまったのは内緒だ。
「あっ、タカシ。おいしそうだね、それ」
隣の席にボクっ娘がやって来た。手に持ってるのは親子丼か。
「秋深し きつねそば食う 美味しいな」
「……? それ、きつね入ってないよ? 学食のおばさん入れ忘れてるよ」
梓は平気な顔してお馬鹿なことを言うので侮れない。
「狐が食いたいなら、動物園に活きのいいのが入荷したらしいぞ。盗ってこようか?」
「盗らなくていいよっ! ……でも、なんできつね入ってないんだろう。ここの学食変だよね」
前々から思っていたのだけど、このお嬢さんは実は凄く頭が悪いんじゃないだろうか。
「梓、10たす3はいくつだ?」
「……タカシ、ボクのこと馬鹿にしてるでしょ。それくらい分かるよ、13だよ!」
「じゃあ251かける43わる11は?」
「えっ? ええと、ええと、ええと……そんなの分かるわけないよ!」
そりゃそうだろうと思いながらそばをすする。
「もうっ! いっつもボクを馬鹿にして! 大っ嫌い!」
「俺は好きだけどな」
「えっ……えええええ!?」
「特にこの鳥肉が最高」
「それボクの親子丼だよ! 勝手に食うな! ていうか好きって親子丼のこと!?」
親子丼おいしいなぁもぐもぐもぐ。
「黙ってもぐもぐ食べるなよぉ! なに不思議そうな顔してんだよぉ!」
「食事は黙ってしましょうと教わらなかったか?」
「教わったけど、人の物を取ってはいけませんとも教わらなかった?」
「お腹が空いたんだ」
「だからって取るなよぉ! ボクの分ほとんど残ってないじゃん!」
「うるさいなぁ……ほら、俺のそばやるよ」
「まぁ、それならいいけど。……やっぱりきつね入ってない。なんでかなぁ」
不思議そうな顔でそばをかき混ぜてる梓を、ちょっと可愛いなんて思ってしまったのは内緒だ。
【逆上がりを練習するちゅんでれ】
2010年04月30日
近所の幼女、かなみちゃんが逆上がりの練習するので付き合えと命令する。
「飯食ってる最中なんで断りたい気分」
「ことわったら、えっちなことされたってママにいうよ」
「……そんな事実はないのですが」
「じじつはつくられるものなのよ、ってママがいってた。よくわかんないけど」
幼女に脅迫されたので、かなみちゃんを伴い近所の公園へ。
「なんかねー、うまくできないの」
鉄棒にぶらさがりながら、かなみちゃんが不満そうに言った。
「たぶん、蹴り上げる力が足りないんじゃないかな。ほら、やってみ」
「えらそうに……まぁ、やってあげるわよ」
足を後ろに大きく振りかぶり、かなみちゃんは勢いよく前に蹴り上げた。スカートなのでパンツ全開。
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「み、みるなへんたいーっ!」
「ぐがっ」
かなみちゃんは蹴り上げた足を俺の顎にヒットさせた。
「う、ううう……俺はただ、パンツ見えてるぞって教えただけなのに……」
「はっきり『おこさまぱんつげっとだぜ』っていった!」
「気のせいだ」
「そんなわけないよ! ……はぁ、もういいから、はやくれんしゅーしよーよ」
「分かった分かった」
もう一度かなみちゃんは足を蹴り上げた。舞い上がるスカート、その奥に鎮座するは──
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「だから、みるなーっ!」
何度も何度も顎を蹴り上げられたが、なんとか逆上がりを習得させることに成功した。
「顎が痛い」
「なんかいもなんかいもパンツみるからでしょ、ばか」
きゅっと手を握られた。驚いてかなみちゃんを見ると、ほのかに顔が赤い。
「れ、れんしゅうつきあってくれたおれい。お兄ちゃんもてないから、うれしいでしょ?」
俺が何度も頷くのを見て、かなみちゃんはますます顔を赤らめるのだった。
「飯食ってる最中なんで断りたい気分」
「ことわったら、えっちなことされたってママにいうよ」
「……そんな事実はないのですが」
「じじつはつくられるものなのよ、ってママがいってた。よくわかんないけど」
幼女に脅迫されたので、かなみちゃんを伴い近所の公園へ。
「なんかねー、うまくできないの」
鉄棒にぶらさがりながら、かなみちゃんが不満そうに言った。
「たぶん、蹴り上げる力が足りないんじゃないかな。ほら、やってみ」
「えらそうに……まぁ、やってあげるわよ」
足を後ろに大きく振りかぶり、かなみちゃんは勢いよく前に蹴り上げた。スカートなのでパンツ全開。
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「み、みるなへんたいーっ!」
「ぐがっ」
かなみちゃんは蹴り上げた足を俺の顎にヒットさせた。
「う、ううう……俺はただ、パンツ見えてるぞって教えただけなのに……」
「はっきり『おこさまぱんつげっとだぜ』っていった!」
「気のせいだ」
「そんなわけないよ! ……はぁ、もういいから、はやくれんしゅーしよーよ」
「分かった分かった」
もう一度かなみちゃんは足を蹴り上げた。舞い上がるスカート、その奥に鎮座するは──
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「だから、みるなーっ!」
何度も何度も顎を蹴り上げられたが、なんとか逆上がりを習得させることに成功した。
「顎が痛い」
「なんかいもなんかいもパンツみるからでしょ、ばか」
きゅっと手を握られた。驚いてかなみちゃんを見ると、ほのかに顔が赤い。
「れ、れんしゅうつきあってくれたおれい。お兄ちゃんもてないから、うれしいでしょ?」
俺が何度も頷くのを見て、かなみちゃんはますます顔を赤らめるのだった。
【ソースと醤油を間違えてしまったツンデレ】
2010年04月30日
新しいゲームを買ったと知らせたら、ボクっ娘が遊びに来ることになった。
「こんちは! ねぇねぇ、どんなゲーム買ったの?」
「これ」
「……これ、エッチなゲームだよ! 違うだろ、ゲーム買ったって言ってたじゃん!」
「だから、これ。えろりゲーム。素敵」
「ちっとも素敵じゃないよ! ううう、騙された……」
「それよりこれしよう、これ。面白いらしいぞ?」
どう見ても子供にしか見えない女性があられもない姿を晒してるパッケージを見せ付けると、梓は真っ赤になった。
「しっ、しないよっ! タカシのえっち変態ロリコン!」
「事実だ、否定はしない」
「うう……かっこ悪いのに、かっこいい」
なんかわーわー言ってるけど、特に気にせず梓を引っ張って自室へ連れ込む。
「……むーっ」
連れ込んだのはいいが、さてどうしよう。梓は騙されたと知りヘソを曲げてるし。
「梓、腹減ってないか?」
やはり怒ってる奴を慰めるには、飯を与えるのが一番だろう。俺も腹減ると荒れるし。
「……ちょっと空いた」
「よし、なんか食おう。ちょっと待ってろ」
「えっ? あの、ちょっと」
何か言ってる梓を残し、台所に向かい冷蔵庫を開ける。……刺身しかないけど、まぁいいか。
「はいお待たせー」
「……刺身? お菓子とかじゃないの?」
「刺身嫌いか?」
「嫌いじゃないけど……なんで刺身なんだろ」
不思議そうにしてる梓に箸を渡し、醤油を小皿に入れていただきます。
「もぐもぐ……ぶぶぶーっ! タカシ、これソースだよ! どんな間違いだよ!」
「……その前に何か言うことないか?」
「わ、タカシの顔刺身まみれ。怪人、刺身男みたい」
夏場に弱そうな怪人だった。
「ったく、吐くなよな。もったいない」
顔についた刺身を拾って食べる。
「わっ、食べた! ボクの出したの食べた!」
「むぐむぐ……ううむ、刺身とソースと梓の唾液が交じり合っててとてもまずい」
「なんだよそれっ! ボクの唾液がまずいって言うのかよっ!」
「あいにく単品で飲んだことないので分からんなぁ。ちょっと味見していい?」
「ダメに決まってるよっ!」
「口つけないで舌先だけで味わうから」
「なんかえっちぃよ! な、なんでちょっとずつ近づいてるの? タカシ目が怖いよ!?」
「そういやこれって間接キスだな」
「それどころじゃないよ! 今まさに直接されそうだよ!?」
梓の唾液の味を知ろうとしたまさにその時、ドアが開いた。
「ねぇタカシ、晩に食べようと思ってた刺身知らない?」
こんにちは、母さん。いつも言ってるけどノックして。
別にエッチしようしたとか、そんなんじゃないです。純然たる興味からの行動なんです。
だから母さん、小遣い3ヶ月カットとか嘘だと言ってよ。
「こんちは! ねぇねぇ、どんなゲーム買ったの?」
「これ」
「……これ、エッチなゲームだよ! 違うだろ、ゲーム買ったって言ってたじゃん!」
「だから、これ。えろりゲーム。素敵」
「ちっとも素敵じゃないよ! ううう、騙された……」
「それよりこれしよう、これ。面白いらしいぞ?」
どう見ても子供にしか見えない女性があられもない姿を晒してるパッケージを見せ付けると、梓は真っ赤になった。
「しっ、しないよっ! タカシのえっち変態ロリコン!」
「事実だ、否定はしない」
「うう……かっこ悪いのに、かっこいい」
なんかわーわー言ってるけど、特に気にせず梓を引っ張って自室へ連れ込む。
「……むーっ」
連れ込んだのはいいが、さてどうしよう。梓は騙されたと知りヘソを曲げてるし。
「梓、腹減ってないか?」
やはり怒ってる奴を慰めるには、飯を与えるのが一番だろう。俺も腹減ると荒れるし。
「……ちょっと空いた」
「よし、なんか食おう。ちょっと待ってろ」
「えっ? あの、ちょっと」
何か言ってる梓を残し、台所に向かい冷蔵庫を開ける。……刺身しかないけど、まぁいいか。
「はいお待たせー」
「……刺身? お菓子とかじゃないの?」
「刺身嫌いか?」
「嫌いじゃないけど……なんで刺身なんだろ」
不思議そうにしてる梓に箸を渡し、醤油を小皿に入れていただきます。
「もぐもぐ……ぶぶぶーっ! タカシ、これソースだよ! どんな間違いだよ!」
「……その前に何か言うことないか?」
「わ、タカシの顔刺身まみれ。怪人、刺身男みたい」
夏場に弱そうな怪人だった。
「ったく、吐くなよな。もったいない」
顔についた刺身を拾って食べる。
「わっ、食べた! ボクの出したの食べた!」
「むぐむぐ……ううむ、刺身とソースと梓の唾液が交じり合っててとてもまずい」
「なんだよそれっ! ボクの唾液がまずいって言うのかよっ!」
「あいにく単品で飲んだことないので分からんなぁ。ちょっと味見していい?」
「ダメに決まってるよっ!」
「口つけないで舌先だけで味わうから」
「なんかえっちぃよ! な、なんでちょっとずつ近づいてるの? タカシ目が怖いよ!?」
「そういやこれって間接キスだな」
「それどころじゃないよ! 今まさに直接されそうだよ!?」
梓の唾液の味を知ろうとしたまさにその時、ドアが開いた。
「ねぇタカシ、晩に食べようと思ってた刺身知らない?」
こんにちは、母さん。いつも言ってるけどノックして。
別にエッチしようしたとか、そんなんじゃないです。純然たる興味からの行動なんです。
だから母さん、小遣い3ヶ月カットとか嘘だと言ってよ。
【不摂生な男に対してツンデレが一言】
2010年04月29日
朝ご飯をここ数年食べた記憶がねえ。
「まったく……いつもいつもお腹を鳴らして情けないですわねぇ」
そんなわけで、午前中は腹減り魔人として近隣の住民を脅かしている(腹の音で)俺に、リナが呆れた様子で声をかけてきた。
「しょうがないだろ、朝は眠いからギリギリまで寝てたいし。その結果朝食を摂る余裕がなくなるのを一体誰が責められようか」
「ワタクシが責められますわ! いつもいつもぐーぐーぐーぐーうるさいんですの!」
近隣の住民代表であるリナが怒った。
「グーグーだって猫である」
「言いたいだけですわね……」
「そんなわけで、俺の腹の虫は放っておいてくれ」
「何がそんなわけなんですの!? とにかく、うるさくてしょうがないんですの。どうにかしてくださる?」
「うぅむ……俺の胃を切除するか、リナの鼓膜を破るか。どっちがいい?」
「前者でお願いしますわ」
「チクショウ! この女、悩みもせずに選びやがった!」
「当然でしょう? ワタクシの美しき鼓膜と、貴方の何の価値もない胃とでは、比べるのも失礼というものですわ」
「鼓膜に美醜ってあるんですか」
「う、うるさいですわね。物の例えですわ」
「モノノ怪」
「だから貴方、それ言いたいだけですわよね!?」
「そういうわけで、俺はお腹が空いているのです」
「何がそういうわけですの。けど、そうですわね……ええ、確かに何か食べればその騒音も消えるかもしれないですわね」
「何やらよい展開の予感がするぞ!」
「そうですわね。廊下を出てしばらく行ったら男子トイレがありますわ。そこに水道があるので、いくらでも水が飲めますわよ?」
「思てたんと違う!」
「もしくは……そうですわね。校庭に出れば土が山ほどありますわよ?」
「この女、俺をミミズと勘違いしてやがる……! 勘違いしないでよね、霊長類なんだからねっ!」
「どやかましいですわっ!」
超怒られた。
「はぁ……しょうがない。水飲んでくる」
確かに毎日毎日腹の音を聞かされては堪ったものではないだろう。これからは一時限目終わったら水を飲んで誤魔化すか。
「お待ちなさいな」
「うん? ……え?」
リナの差し出す手の先に、小さな弁当箱があった。
「あ、あげますわ。毒なんて入ってませんわよ」
「え? いや……え? ああ、そうか。そう言って実際は入っているオチなのだな」
「……次は入れてさしあげますことですわよ」
いかん、余計なことを言ったような。
「ていうか、ええと……?」
「え、ええと……あれですわ。ほ、施しですわ! 持てる者は、持たざる者に施すのが当然ですの。だから、他の意味なんてなくってよ?」
「他の意味……?」
「考え込む必要はないことですわよっ! いいから食べなさいな!」
なんかよく分からんが、食えとのことなので弁当の蓋を開ける。ちっこいおにぎりが二つ入っていた。
「おお、おにぎり。俺が食っていいのか? リナの弁当なんだろ?」
「それで貴方の騒音から逃れられるなら、安いものですわ。それに、ワタクシの分は別に用意してありますの」
「え、てことはこれ、俺のために……?」
「な、なーにを言ってるのですかね、この勘違い男は!? こっ、こんなの、ワタクシのお弁当を作るついでにちょちょいっと作っただけですわよ!? 誰もわざわざ作ったりしてないことですわよ!?」
「何っ、しかも手作りだと!? 俺はてっきりお前の家で雇ってる料理人が作ったものだとばっかり」
「え……あ、あの、ワタクシの手作りだと、何か……?」
リナは急に不安そうに俺の顔色を窺いだした。いっつも無駄に自信に満ち溢れているくせに、何を不安がっているのか。
「いや、とても嬉しいです」
「なっ!?」
「リナの顔が赤くなった」
「なっ、なってません、なってませんわよ!? ていうか貴方、いちいち説明しないでいただけますこと!?」
「わはは。んで、食っていいのか?」
「え、ええ、どうぞ」
おにぎりをぱくりと一口。む……具はシャケか。
「ど、どうですの? おいしいですわよね?」
「おいしい。シャケは好きだ」
リナは安心したように息を吐いた。
「ま、まあ当然ですわね。ワタクシに失敗なんてないですもの! おーっほっほっほっほ!」
「高笑いがとてもうるさい」
「うるさいですわっ!」
うるさいと指摘したら逆に俺が怒られた。理不尽な。
「もぐもぐごくん。次」
一つ目のおにぎりを食べ終わり、次のおにぎりに手を伸ばす。今度は……む、昆布?
「ど、どうですの?」
「これもおいしい」
リナは再び安心したように息を吐いた。
「ワタクシが作る以上失敗はないですが、それに加えて最高級の利尻昆布を使ってるんですの。まずいはずがないですわ。おーっほっほっほっほ!」
「感想を言うと馬鹿みたいな高笑いがついてくるのは強制なのでしょうか」
「うるさいですわっ!」
また怒られた。
「とまれ、大変おいしかったです。ありがとうリナ、すごく嬉しかった」
リナに感謝の意を伝えると、リナ内部で何か化学反応が起きたのか、顔がものすごく赤くなった。
「あ、あ、貴方! そんなまっすぐ言うのって、なんかずるいですわ!」
「何で怒られているんでしょうか」
「うっ、うるさいですわっ! ……と、とにかく、気に入ったのなら明日からも作ってきて差し上げてもよくってよ?」
「え、マジで? ……いや、でも迷惑だろうし、折角だけど今日だけでいいよ」
「迷惑と感じているのであれば最初から作りませんわ。貴方はただ馬鹿みたいに“うん”と一言いえばいいんですの」
なんという傲岸不遜な言いぶり。だが、逆にリナらしい。
「じゃあ、うん。これからもお願いします」
頭を下げながら、弁当箱を返す。
「引き受けましたわ。……ああ、こんな哀れな人にさえ施しを与えるなんて……ワタクシはなんて素晴らしいのでしょう!」
「しまった、みんな、耳を塞げ! リナの頭が悪いことが露呈してしまう!」
「貴方が一番失礼ですわっ!」
俺を怒鳴りながらも、リナは大事そうに弁当箱をぎゅっと抱きしめていた。
「まったく……いつもいつもお腹を鳴らして情けないですわねぇ」
そんなわけで、午前中は腹減り魔人として近隣の住民を脅かしている(腹の音で)俺に、リナが呆れた様子で声をかけてきた。
「しょうがないだろ、朝は眠いからギリギリまで寝てたいし。その結果朝食を摂る余裕がなくなるのを一体誰が責められようか」
「ワタクシが責められますわ! いつもいつもぐーぐーぐーぐーうるさいんですの!」
近隣の住民代表であるリナが怒った。
「グーグーだって猫である」
「言いたいだけですわね……」
「そんなわけで、俺の腹の虫は放っておいてくれ」
「何がそんなわけなんですの!? とにかく、うるさくてしょうがないんですの。どうにかしてくださる?」
「うぅむ……俺の胃を切除するか、リナの鼓膜を破るか。どっちがいい?」
「前者でお願いしますわ」
「チクショウ! この女、悩みもせずに選びやがった!」
「当然でしょう? ワタクシの美しき鼓膜と、貴方の何の価値もない胃とでは、比べるのも失礼というものですわ」
「鼓膜に美醜ってあるんですか」
「う、うるさいですわね。物の例えですわ」
「モノノ怪」
「だから貴方、それ言いたいだけですわよね!?」
「そういうわけで、俺はお腹が空いているのです」
「何がそういうわけですの。けど、そうですわね……ええ、確かに何か食べればその騒音も消えるかもしれないですわね」
「何やらよい展開の予感がするぞ!」
「そうですわね。廊下を出てしばらく行ったら男子トイレがありますわ。そこに水道があるので、いくらでも水が飲めますわよ?」
「思てたんと違う!」
「もしくは……そうですわね。校庭に出れば土が山ほどありますわよ?」
「この女、俺をミミズと勘違いしてやがる……! 勘違いしないでよね、霊長類なんだからねっ!」
「どやかましいですわっ!」
超怒られた。
「はぁ……しょうがない。水飲んでくる」
確かに毎日毎日腹の音を聞かされては堪ったものではないだろう。これからは一時限目終わったら水を飲んで誤魔化すか。
「お待ちなさいな」
「うん? ……え?」
リナの差し出す手の先に、小さな弁当箱があった。
「あ、あげますわ。毒なんて入ってませんわよ」
「え? いや……え? ああ、そうか。そう言って実際は入っているオチなのだな」
「……次は入れてさしあげますことですわよ」
いかん、余計なことを言ったような。
「ていうか、ええと……?」
「え、ええと……あれですわ。ほ、施しですわ! 持てる者は、持たざる者に施すのが当然ですの。だから、他の意味なんてなくってよ?」
「他の意味……?」
「考え込む必要はないことですわよっ! いいから食べなさいな!」
なんかよく分からんが、食えとのことなので弁当の蓋を開ける。ちっこいおにぎりが二つ入っていた。
「おお、おにぎり。俺が食っていいのか? リナの弁当なんだろ?」
「それで貴方の騒音から逃れられるなら、安いものですわ。それに、ワタクシの分は別に用意してありますの」
「え、てことはこれ、俺のために……?」
「な、なーにを言ってるのですかね、この勘違い男は!? こっ、こんなの、ワタクシのお弁当を作るついでにちょちょいっと作っただけですわよ!? 誰もわざわざ作ったりしてないことですわよ!?」
「何っ、しかも手作りだと!? 俺はてっきりお前の家で雇ってる料理人が作ったものだとばっかり」
「え……あ、あの、ワタクシの手作りだと、何か……?」
リナは急に不安そうに俺の顔色を窺いだした。いっつも無駄に自信に満ち溢れているくせに、何を不安がっているのか。
「いや、とても嬉しいです」
「なっ!?」
「リナの顔が赤くなった」
「なっ、なってません、なってませんわよ!? ていうか貴方、いちいち説明しないでいただけますこと!?」
「わはは。んで、食っていいのか?」
「え、ええ、どうぞ」
おにぎりをぱくりと一口。む……具はシャケか。
「ど、どうですの? おいしいですわよね?」
「おいしい。シャケは好きだ」
リナは安心したように息を吐いた。
「ま、まあ当然ですわね。ワタクシに失敗なんてないですもの! おーっほっほっほっほ!」
「高笑いがとてもうるさい」
「うるさいですわっ!」
うるさいと指摘したら逆に俺が怒られた。理不尽な。
「もぐもぐごくん。次」
一つ目のおにぎりを食べ終わり、次のおにぎりに手を伸ばす。今度は……む、昆布?
「ど、どうですの?」
「これもおいしい」
リナは再び安心したように息を吐いた。
「ワタクシが作る以上失敗はないですが、それに加えて最高級の利尻昆布を使ってるんですの。まずいはずがないですわ。おーっほっほっほっほ!」
「感想を言うと馬鹿みたいな高笑いがついてくるのは強制なのでしょうか」
「うるさいですわっ!」
また怒られた。
「とまれ、大変おいしかったです。ありがとうリナ、すごく嬉しかった」
リナに感謝の意を伝えると、リナ内部で何か化学反応が起きたのか、顔がものすごく赤くなった。
「あ、あ、貴方! そんなまっすぐ言うのって、なんかずるいですわ!」
「何で怒られているんでしょうか」
「うっ、うるさいですわっ! ……と、とにかく、気に入ったのなら明日からも作ってきて差し上げてもよくってよ?」
「え、マジで? ……いや、でも迷惑だろうし、折角だけど今日だけでいいよ」
「迷惑と感じているのであれば最初から作りませんわ。貴方はただ馬鹿みたいに“うん”と一言いえばいいんですの」
なんという傲岸不遜な言いぶり。だが、逆にリナらしい。
「じゃあ、うん。これからもお願いします」
頭を下げながら、弁当箱を返す。
「引き受けましたわ。……ああ、こんな哀れな人にさえ施しを与えるなんて……ワタクシはなんて素晴らしいのでしょう!」
「しまった、みんな、耳を塞げ! リナの頭が悪いことが露呈してしまう!」
「貴方が一番失礼ですわっ!」
俺を怒鳴りながらも、リナは大事そうに弁当箱をぎゅっと抱きしめていた。


