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2017年12月11日
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【自動的なボクっ娘】

2010年05月10日
 登校してきた梓を捕まえ、いきなり切り出す。
「自動ドアやエスカレーターってあるよな。自動で動いて便利だよな」
「う、うん?」
「だから、おまえも自動的になれ。命令だ」
「じ、自動的に? なんで? 命令?」
「そうだな……とりあえず、俺を見かけたら『ごしゅじんさま、なでなでしてほしいです、わふわふ♪』と自動的に言え」
「なんでボクがそんなこと言わないといけないんだよぉ!」
「あと、俺の弁当も作ってこい。パンは飽きた」
「ヤだよ! めんどいもん」
「それから、学校の行き帰りは俺についてこい。鞄を持たしてやる」
「……タカシ、ボクの話聞いてる?」
「以上、追加もあるかもしれないが頼むな」
 梓の頭に手を載せると、怒られた。
「全然聞いてない! それならボクも言うよ! タカシは今日からボクの家来! 肩揉んだり鞄持ったり頭なでたりしないとダメなんだから!」
「よし、任せろ」
 片手で梓の肩を揉み、鞄をわきで挟み、あまった手で頭を撫でる。
「だ、誰も一度にしろとは言ってないよぉ!」
「いかがですか、梓様」
「やっぱり聞いてない!? あいたたた!」
 頭に置いた手に力を入れ、梓の頭をわしづかみにして宙吊りにする。
「軽いな。やっぱ乳がないと体重も軽くなるのか?」
「関係ないよぉ! いいから降ろせよ、ばかぁ!」
 これ以上いじめると本格的に泣かれそうなので、降ろす。
「ううううう……なんでいつもいつもいじめるんだよぉ!」
「愛情の裏返しじゃないか?」
「本人が言ったら信憑性0だよぉ! うわ~ん、タカシのばかぁ!」
「あーもう泣くな。子供かおまえは」
 泣いてしまった梓の頭を優しくなでると、すぐにはにかむような笑顔を見せてくれた。
 ……まったく。この笑顔を見たいからいじめてる、なんて言えないよな。

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