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2019年10月15日
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【「わー!」って叫んで証拠隠蔽するツンデレ】

2010年05月10日
 食欲の秋ということで、道端を徘徊しながら腹をぐーぐー鳴らしつつ涎を垂らしていると、見るに見かねたのか、みことがなんか奢ってくれると。
 そんなわけでみことに連れられ、彼女の家へ。何を食わせてもらうのかと思えば、焼き芋をするらしい。
 庭の落ち葉をかき集め、薄高くつもったそこに芋と火を入れ待つことしばらく、焼き芋ができた。
「イモ美味し おならぷうぷう 5秒前」
「……最悪の俳句だな」
 焚き火を棒で軽くかき混ぜながら、吐き捨てるようにみことは言った。
「季語はおならぷうぷうです」
「まったく、相も変わらず別府は馬鹿だな」
 みことは焚き火の中から芋を取り出し、恐る恐る皮を剥き、そっとかぶりついた。
「あちちっ……ふーっ、ふーっ、ふーっ」
 熱かったのか必死に息を吹きかけるみことを見てると、知らず笑みがこぼれる。
「……なんだ、何がおかしい」
「んや、別に」
「……ふん。ふーっ、ふーっ、ふーっ」
「…………(なんか可愛いなぁ)」
「だ、だから何を笑っていると聞いている!」
「わ、笑ってません! だから火のついた棒を突きつけるのはやめて! 熱、熱い!」
 なんとかご機嫌を取って(頭なでなで)突くのをやめさせ、大人しく芋を食べさせる。とても熱かった。
「むぐむぐ……うむ、やはりイモはこうして焚き火で焼いて食うのが一番だな」
「確かに、風情があっていいな。また呼んでくれよ」
「し、仕方ないな。放ってまた徘徊されては敵わんからな。さて、火の始末を」
 ぷぅ。
「…………」
「…………」
 なにやら、甲高い音がした。俺じゃない。視線をみことに向ける。真っ赤な顔で、小刻みに震えていた。
「みこと、おまえ……」
「わー!」
「みこと、おまえおな……」
「わーっ! わーっ! わーっ!」
「オナニーしたことある?」
「何を聞いとるたわけっ!」
 どさくさに紛れて聞いたら真っ赤な顔で怒鳴られた。
「そ、そんなもの、その、……そんなにしたことない!」
 律儀に答えられても、俺に出来ることは赤面することぐらいだ。
「あ、赤くなるな! ……そんな反応されると、……その、だな」
「え、えーっと」
 なんか変な雰囲気になってしまったので、その空気を払拭すべく話を戻すことにした。
「そのだな、自慰も屁も誰でもするからあんま気にするな。幸い聞いてたの俺だけだし」
「(……だから気にするんじゃないか!)」
「ん? なんか言ったか?」
「何も言っておらん! だ、だいたい婦女子が屁などするわけないだろう! 貴様の幻聴だ!」
「いや、それはさすがに無理があるかと」
「いいや、幻聴だ! 違いない!」
 断言されると、そうかなぁという気になってくる。
「言われてみれば確かに幻聴かも。今も聞こえる大宇宙からの声がグリゴリビッチグリゴリビッチ」
 自分で言っててヤバイ人だとしか思えない。ほら、みこともちょっと怯えてる。ていうか引いてる。
「……冗談です。引かないでください」
「泣くぐらいなら言わなければいいものを……はぁ、本当馬鹿だな、別府は」
「馬鹿かもしれんが、屁はしないぞ」
「…………」
 失言に気づいたのは、みことが赤々と燃える木の棒を振りかざした時だった。
「俺を燃やしても食えませんよ?」
「食えはせんが、死にはするだろう?」
 超熱かった。近くに池があって助かった。

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【ツンデレと一緒に焼き芋を食べたら】に続いて、みことが恥ずかしがる様子がとても俺得です。本当にありがとうございました _|\○_ ヒャッ ε= \_○ノ ホーウ!!!
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