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2017年12月11日
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【ボクっ娘とカキ氷を食べたら】

2010年03月30日
 暑い。まるで太陽が俺だけを照らしてるかのように暑い。
「それというのも全部貴様のせいだ、ボクっ娘ぉぉぉぉぉ!!!」
「え、え?」
 一緒に下校してたボクっ娘の鼻っ柱に指をずびしとつきつけると、梓は目を白黒させた。
「説明すると、ボクっ娘がボクと言うたびに俺の体感温度が1℃上がるんだ」
「上がるんだ、じゃないよ! いきなり何言ってんだよ、ばか!」
「いやいや、本当に。試しにボクとか言ってみろ」
「嫌だよ。どーせ言ったら『うぐー梓のせいで暑くなったーどうにかしろー』とか難癖つけられるもん」
 む、ボクっ娘のクセに学習してやがる。生意気な。あと超似てねぇ。
「言わない言わない。言う訳がない」
「むー……」
「ほれほれ、言ってみ? だーいじょうぶだって、一回聞いたら満足するから」
「……一回だけだよ? えっと、……ボク」
「うぐー梓のせいで暑くなったーどうにかしろー」
「一字一句違わず一緒だよ! ……はぁ、思った通りだぁ」
「そんな訳で梓より体温が1℃高い俺を助けろ。褒美に俺の秘密を教えてやるから」
「秘密って……どんなの?」
「一週間にどれだけ精を放出するとか、それに使用するオカズとか」
「そんな秘密聞きたくないよっ! ご免こうむるよっ! 記憶から抹消したいよ!」
「だがしかし、すでに梓は俺の秘密を聞いてしまったので助けざるを得ないのだった」
「だった、じゃないよ! もう、勝手なんだから……」
「ま、ま。ほれ、なんか案ないか?」
「……どっかでカキ氷でも食べる? ちょっとは涼しくなるかも、だよ」
「おっ、いいな。しかも奢りとは嬉しいねぇ」
「そんなこと一言も言ってないよ! 奢らないよ! むしろ奢って欲しいよ!」
「けちー」
「……えっと、確かタカシに貸してたお金の総額は……円だね。半分だけでも返してもらおうかな、今すぐに」(にこやかに微笑みながら)
「今日は俺が奢らさせて頂きます、梓様。ですからどうかもうしばし待って頂きたい!」
「え、ホントに奢ってくれるの? えへへっ、なんか悪いなぁ♪」
 くっ、してやったりな笑顔をしおって。こんなことばかりしてるから借金が減らないってのに。悔しいので鼻つまんでやる。
「ひゃ、ひゃふ~」(鼻声)
 調子に乗って怒られた後、喫茶店へ行き、カキ氷を二つ頼む。俺はイチゴ、目の前で嬉しそうにニコニコしてるのはミルク。
「しゃぐしゃぐしゃぐ……あぅっ、頭キーンってする」
「俺は頭にゃるーんってする」
「……にゃるーん?」(極めて神妙な顔つきで)
「にゃるーん」
「……にゃるーん」
 にゃるーんと言いながら、梓は俺のカキ氷を一口食べた。
「あっ、勝手に人の食うな!」
「むぐむぐ……にゃるーんってならないよ?」
「病気です」
「そんなわけないじゃん! むしろにゃるーんってなる方が病気だよ! にゃるーん病だよ!」
「にゃるーん病。見る人物全ての頭にネコミミが見える病気。ある種羨ましいと言えなくもないが、脂ぎったオッサンの頭部にもネコミミが見えるため自殺者が後を絶たない」
「また適当言って……」
 少し呆れた様子で、梓は自分のカキ氷を一口食べた。
「ん~……おいしいねぇ。しゃぐしゃぐしゃぐ」
「……うまそうだな。梓、その牛の乳汁がかけられた氷を少しくれないか?」
「そういう風にヤな言い方する人にはあげないもんね」
「訂正。まだら生物の体液がかけられた氷を」
「余計嫌だよっ! あーもう、あげるから変なこと言わないの!」
 梓はスプーンで氷をすくい、俺の口の前まで持ち上げた。ぱくりと一口で食べる。
「んぐんぐんぐ。うむ、梓の乳はうまいな」
「変なこと言うなって言ってるだろっ! もう……」
「じゃあ間接キスとか、そういうことも黙ってる」
「……あっ! ……そ、そうだね。そんなの、どうでもいいし、ボクも気にしないもんね」
「……気づいてなかったのか? さすがはボクっ娘、天下の粗忽者だな」
「気づいてたよ、気づきまくりだよ! ……うー」
 じゃあ、なんでさっきから顔を赤くしてスプーンを眺めてるのだろう。

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