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2019年10月15日
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【ツンデレが水着を買いに行くのに付き合わされたら】

2010年03月30日
 みことが水着を買うから来いと、俺を誘った。面倒ではあるがどんなのを買うか興味もあるので、着いて行くことにした。
「それでタカシ。私にはどのような水着が似合うだろうか?」
 デパートの水着売り場でみことと水着を眺めてると、そんなことを訊ねられた。
「スク水」
「死ねばいいのに」
 即答すると、すごい辛辣な言葉を吐かれた。負けない。
「正確に言うと、スクール水着。できれば旧スク。用意できないのであれば俺が用意するので、水抜き穴に秘密棒を挿入する権利を」
 めげずに言ったら目を突かれた。あまりの痛みに通路を転げまわる。
「はぁ……愚か者め」
「痛い痛い痛い! 目が、目がァ!」
「さて、今年の流行はなんだろうな……」
「いかん! 痛みが限界を超したためか、みことが流行を気にするという幻聴まで聞こえだした!」
「…………」
 何が気に障ったのか知らないが、無言で顔を踏まれた。
「すいません、これ捨ててください」
 俺を踏みにじった後、みことは俺の首元を掴み、店員さんに差し出た。このままでは物理的に捨てられる。
「あらあら、大変な彼女を持ったものね、カレシ?」
「だっ、誰が彼女だ、誰が!」
 店員さんがからかうと、みことは顔を真っ赤にして俺の首を絞めた。なんで俺が攻撃されるんだろう。
「みこちんみこちん、死ぬよ? ほーら、泡ぶくぶくぶく」
「変な愛称で呼ぶなッ!」
「あらあら、カニみたい」
 店員さんの取り成しもあり、どうにか生還。
「うえー……三回ほど死にかけた」
「そのまま黄泉へ行けばよかったものを……」
「彼氏にそんなこと言うものじゃないわよ?」
「だから違うと言ってるだろう!」
 店員さんが勘違いすると、俺が攻撃されるという図式が知らない間に成立している。辛い。
「うう……店員さん、残念ですが俺とみこと──この偉そうなのは、ただの友達なのです。なので、そういうこと言わない方向でお願いしたい」
 みことが「誰が偉そうだ、誰が」とでも言いたげに俺を見た。
「つまり、この夏に友達から恋人にランクアップするのね!? なんかお姉さん、興奮してきちゃったなー♪」
「そっ、そんな訳ないだろう! 誰がこんな奴と!」
 言いながら俺の頬をぐいぐい引っ張るみこと。痛いし千切れそうだし、泣きそう。
「そーだ! 私が水着見立ててあげる! これでもプロだから選ぶの上手よ?」
「え、いやしかし、私は……」
 引っ張ってた手を放し、みことは困惑したように俺を見た。
「いつつ……選んでもらえ、みこと。何も知らない俺が選ぶより、プロに選んでもらった方が可愛いの見つかるんじゃないか?」
「(……誰に一番見て欲しいと思ってるんだ、この馬鹿)」
 みことが小さく何か呟いたけど、よく聞こえなかった。
「あらあら、あらあらあら。……そういうことなのね」
 俺は聞こえなかったけど、店員さんは聞こえたようで、大変いやらしい笑みを浮かべた。
「なっ、何がだ!? 何のことだ!? わっ、私は知らん!」
 その笑みを見て、みことは見てて可哀想になるくらい狼狽した。
「……ふふっ。頑張りなさい、かーれし♪」
 店員さんに軽く背を押され、みことの前に立つ。
「あー……よく分からんが、俺が水着見るってことでいいのか?」
「……ふ、ふんっ! お前がどうしてもと言うなら、見させてやらんでもない!」
 勢いよくそっぽを向くみことだが、どうして顔が赤いのだろう。

「なんでこの流れでスクール水着を選ぶッ!」
「あるから選ばざるを得ないじゃん! それで水抜き穴なんですが」
「黙れ黙れ黙れ、この愚か者がッ!」
「あらあらあら」
 店員さんが優雅に微笑む中、マウントポジションで殴られました。

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