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2024年04月26日
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【ツンデレとデレデレのむっちりした○○をプニプニしてみたら】

2010年02月12日
 部屋でごろりと寝そべってたら友人のみことと隣家のちみっこ、夕美がやってきて僕を転がします。
「何をする。吐くぞ」
「この私が来てごろごろしたままとは許せん。少しは体を動かせ」
「いきなりだな……まあいい任せろ、得意だ」
 全身を小刻みに震わせる。
「お兄ちゃん、病気?」
 夕美が天真爛漫な笑みで俺を攻撃する。
「病人ではないです。んで、何か用か?」
「いや、特に用ということはないのだが、近くを通ったので寄ったまでだ。休日にまで私に会えた幸運に感謝しろ」
 みことが倣岸な言葉と共に俺の頬をうりうりと押すので、負けじと夕美の頬をうりうりと押す。
「にゅー」
 すると、変な音が出た。スイッチ?
「お兄ちゃん、夕美の頬うりうりするの、好き?」
「大嫌い」
「好きになりなさい!」
 夕美が無茶を言う。まあ、嫌いじゃないんだけど。
「分かった、好きになる。大好き。結婚してください」
「プロポーズされにゃ!?」
 驚きのあまり夕美の語尾が猫っぽくなった。
「どういうことだ、別府タカシ!」
 そして俺をフルネームで呼びながらがっくんがっくん揺するみこと。
「どういうことなんだろう」
「自分の発言には責任を持て!」
「にゃー……お兄ちゃん、ハネムーンにはどこ行く? ハワイ? ハワイ行く?」
「熱海」
「昭和だよう……ハワイがいいな、ハワイ。あ、グァムでもいーよ?」
 現実的な場所を持っていくことにより目を覚まさせる作戦、失敗。
「結婚など許さんぞ! 第一、夕美ちゃんはまだ小学生ではないか!」
「夕美はおっけーだよ?」
「俺も俺も! むしろそっちの方が!」
 みことが僕の首を絞めます。
「お兄ちゃんの顔色が面白いことに! 写真撮らなきゃ、写真!」
 いいから助けて。

「少し落ち着こう」
「貴様が適当なことばかり言わなければ済む話だ、別府タカシ!」
「全くだよ! 結婚が嘘だなんて、許されざる行為だよ! これはもう、結婚するしかないよ!」
「なるほどそうか! じゃあ結婚……いや、しませんよ?」
 みことが小動物あたりなら悶死する程度の殺意を込めた視線を俺に送るので、汗を垂らしながら否定する。
「とても残念だよ……」
「そう落ち込むな。ほら、ぷにぷにー」
 夕美のほっぺをぷにぷに押して慰める。
「にゃーにゃー♪」
 簡単に機嫌が直った。スイッチ? やはりスイッチなのか? 機嫌修復スイッチ?
「…………」
 しかし、同時にみことの機嫌を損ねるので危険なスイッチと言えよう。物凄い不機嫌オーラがみこと付近から噴出して怖い。
「み、みことにもぷにぷにー」
「む……」
 みことの頬をぷにっと押す。怒るかと思ったが、意外にもみことは少し表情を緩めるだけに留めた。
「……ふ、ふん。幼稚なことだな、別府タカシ。まあ、寛大なる私はこんなことをされても怒りはしない。さ、もっとやるがいい」
「…………」
「な、なんだ、その目は」
「嬉しいの?」
「う、嬉しくなどない! やるのか、やらないのか、どっちだ!」
「やんない。夕美にする」
 みことに背を向け、夕美のほっぺをぷにぷにする。
「どうだ、夕美?」
「にゅあーにゅあー♪」
 ご機嫌率と共に猫率が上がってる。なんで?
「まあいいや。夕美は可愛いなあ」
「有名な話なのですだよ! そして、もっとぷにぷにするべきだと判断する夕美なのですだよ!」
「素人判断は危険だ、もう止めた方がいい」
「ま、全くだ。これ以上すれば夕美ちゃんのほっぺは崩壊するだろう。だから、代わりに私のほっぺをぷにぷにすればいいんじゃないか、別府タカシ?」
 これ幸いとばかりに俺の尻馬に乗り、みことはぷにぷにをせがんだ。
「「…………」」
 俺と夕美、二人分の視線がみことに注がれる。
「……ふ、ふん。いいさ、二人で楽しくぷにぷにしてろ。私は隅っこで膝を抱えているから気にするな」
 そう言って、みことは部屋の隅に座り込んで膝を抱えた。恨めしそうにじっと俺を見つめている。
「みことの許可が出たので、ぷにぷにしまくろう」
「やっにゃー! お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんー♪」
 ごろごろすりすりしてくる夕美を抱っこして、思う存分夕美をぷにぷにする。
「ちょっとは気を使え! 普通、こういう時は私にも勧めるだろう! どうして二人だけで楽しく過ごす! ええい!」
 俺と夕美の間に滑り込み、みことが怒った。
「ぷにぷにしてほしい?」
「無論! ……い、いや、違う! 今のは言葉のあやだ! 別にしてほしくなど……その、ええい、貴様分かって言ってるだろう!」
 これ以上いじめるのは可哀想なので、みことのほっぺをぷにぷにする。
「ぷにぷにー」
「ぬ……ぬう」
「みことって、ぷにぷにされてる時嬉しそうだな。ブラッシングされてる猫みたい」
「だ、誰が猫だ、誰が……ぬ、ぬう」
 ぷにーと押すと、みことの目が細まった。
「うららましい……うららましいよ、お兄ちゃん! 夕美にも夕美にも!」
「はい。ぷにー」
「にゅー♪」
「何をしている。私にもしないか」
「はい。ぷにー」
「うむ」
 両手に花状態でぷにぷにしまくる休日の午後は、割合幸せ。

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