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2019年10月18日
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【強風なのでツンデレはスカートが気になるようです】

2010年01月25日
 台風が近づいてきたせいか、今日は風の勢いがすげえ。
「……おいす」
 そして、こんな強風吹き荒ぶ日だというのに、顔色一つ変えず無表情に道端に立ってる知り合い。ちなみだ。
「お前はロボットか何かか」
「……人間。なぜなら、ほっぺがふにふにしているから」
 触ってみると、確かにふにふにしている。なるほど、このふにふに感は人間にしか出せないだろう。
「……朝から痴漢された」
「チクショウ、知り合いが朝から美人局を!」
 などと適当なことをやり合いながら学校へ向かってると、不意に突風が吹いた。あまりの風の勢いに、思わず目をつむってやり過ごす。
「ふぅ。なんつー風だ」
「…………」(じーっ)
「む? どうしたちなみ、今更俺様の美貌に気づいたか? さあ、惚れろ」
「無理。……じゃなくて、……見た?」
「うん?」
「……私の、その……ぱ、パンツを。……み、見た?」
「何だと!? そうか、今の突風はパンチラチャンスだったか! 俺としたことが、不覚……!」
「……まあ、この反応だと見てないか。……もしまたさっきみたいな風が吹いても、同じようにすること」
「もももももももももももちろん」
「…………」
 とても疑わしい目で見られた。
「……今のうちに目を潰しておこうか」
「そのやり方は、包丁があると凶器になるから包丁職人を根絶やしにするか、という考えと一緒で危険すぎます」
「……いいじゃん。タカシだし」
 俺にとってはどうでもいいことではないので、必死に抵抗してなんとかやり過ごす。
「……大変不満」
「たかがちなみの尻ひとつで目を潰されてたまるか」
「……私のお尻は、タカシのお尻の500倍だ」
 何が500倍なのか分からないが、凄みだけ伝わった。
「それほど凄い尻なのか」
「すごい。超尻。……まあ、タカシには一生見る機会なんてないけど」
 そう冷たく言って、ちなみは俺に背中を見せた。その瞬間、またさっきのような強い風が。ちなみのスカートがまくりあがり、きゃわいい青白ストライプのパンツが──いわゆる超尻が丸見えに。
「…………」
 くるりとこちらに向き直り、ちなみは俺を無言で見つめた。かすかに頬が赤い。
「いや、あの、ええとですね、ちなみさん」
「……見た」
「そりゃもう! でもですね、その」
「……私の超尻を見た」
「なんでもいいがその超尻ってのやめませんか」
「……うるさい。……私のお尻を見たからには、一生こき使っても100おくまんえんはお釣りが来るくらい貸しができた」
「いやいや、いやいやいや。そこまでお前の尻に価値はない」
「……私のお尻、どだった?」
「超素敵。触りてえ」
「…………」
「しまった、誘導尋問か!」
「……タカシはいつも語るに落ちるので困る」
 じゃあしないでください。
「……そゆことで、今日からタカシは私の下僕」
「何一つ納得がいかない」
「……じゃ、とりあえず、鞄を持て下僕」
「恨みのあまり受け取った鞄を投げ捨てそうだ」
 でもまあ、とりあえず鞄を受け取る。
「……そして、次に、私を持て下僕」
 そう言って、ちなみは両手をあげて俺を見上げた。
「ええと……抱っこ?」
「らっこ」
 意味が分からないが、ラッコなら仕方ない(?)ので、ちなみを抱き上げる。
「俺の鞄&ちなみの鞄&ちなみ本人の重量が一挙に俺の腕にかかり、今にも折れそうだ」
 鞄を両わき挟み、その状態でちなみを腕の力だけで抱き上げるが、大変厳しい。
「……失礼な。私はそこまで重くない」
「はっはっは、ご冗談を」
「……がぶがぶがぶ」
 ゆっくり人の鼻を噛まないでください。
「噛むな。それよりちなみ、なんかもう落としそうだから、ちょっとお前降りろ」
「……断る」
「じゃあもうなんでもいいから俺にしがみ付け。マジで落としそうだ」
「……タカシは大胆で困る」
 ちなみはほんのり頬を染め、俺にしがみついた。これで手がフリーになったので、それぞれの手で鞄を持つ。
「ふう、やれやれ。とはいえ、重いものは重い」
「……そうだ。タカシの鞄を捨てれば軽くなる。超名案」
「not名案。何故なら俺の鞄だから」
「……やれやれ、タカシは鞄まで使えない」
「酷いことを言う」
「……まあ、とにかく。今日から毎日こうやって登校するから、筋トレしておくように」
「驚愕すべき事実をさらりと言いおったな!?」
「……楽ちん楽ちん」
「せめて背中に負ぶされよ……」
「……黙れ下僕。……あと、帰りもこのような感じなので、覚悟完了しておくように」
「俺の人生、面白いことになってきたゼ……!」
 ヤケクソ気味な俺を、道行く人たちが奇異の目で見るのだった。

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