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2019年10月15日
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【寒いのでツンデレの頬っぺたで手を暖めてみたら】

2010年02月22日
 最近暖かくなってきたなあと思ってたのに急に寒くなりやがってへっくしょん。
「……タカシが鼻を垂らしてる。……タカシと鼻水、お似合いのカップル、爆誕」
 教室でくしゃみをしたら、嫌な奴がやってきて嫌な事を言う。
「寒いんだよ。……あ、とてもいいことを思いついた!」
「……否決」
「否決されたにも関わらず果敢に挑む俺は凄い。このかじかんだ手をおまいのほっぺで温めよう。心が冷たい奴でも、恒温動物である限り体温はあるはず」
「……むっ。心が冷たくなんてない。……タカシ限定で冷たいだけ。……ヤッタネ」
 ちっともヤッタネではない。
「……それに、タカシに触られたら、そこから腐れ落ちる予感」
「人を妖怪扱いするな。いーから触らせろ」
「……うう、タカシが孕ませようとする」
「してないッ!」
 俺から逃げるちなみを一喝する。
「聞いた? 別府くん、ちなみを孕ませたらしいよ」
「うわ、子供相手に……別府くん鬼畜」
 してないと言うのに、クラスメイトたちが微妙に聞こえる程度の声で俺の悪口を言う。あと、クラスメイトを子供と言うな。
「……子供じゃない」
 ほら見ろ、ちなみの奴が落ち込んだ。
「大丈夫、俺はちなみが子供じゃないって知ってるぞ。立派に大人、いや熟女だと思ってるぞ」
「……ちっとも嬉しくない」
「老婆と思われたいのか?」
 この人は馬鹿なのかなあ、という視線をぶつけられる。
「……タカシは馬鹿なの?」
 視線だけでなく、実際に言葉でぶつけられた。
「別府くん、老婆趣味だって」
「うわ、別府くんアグレッシブ……」
 それだけでなく、クラスメイト達が俺の性癖を曲解する始末。
「普通の性癖と思われたいので、どうかここは一つちなみさん、俺にほっぺを触らせてください」
「……普通?」
 ちなみは自分の体を見下ろした。遮るものがない胸部を見て、次に俺を見る。
「訂正。老婆趣味よりロリコンの方がマシなので、ほっぺを触らせて」
「……失礼千万」
 ほっぺを引っ張られた。
「自分で疑問を持ったくせに」
「……うるさい」
 引っ張る力が強まる。
「うーん。これはこれで悪くないですが、俺がちなみのほっぺを触りたいのですよ。こんな感じで」
 ちなみのほっぺをふにふにする。
「……触るの、許可してないけど」
「この俺に目を付けられた不運を嘆くことだな! ふわーっはっはっはっはっは!」
「……タカシが安っぽい悪の帝王みたいに」
 安っぽい言うな。
「しかし、おまいのほっぺやーらかいな。ふにふにふに」
 ちなみのほっぺを両手で包み、揉みほぐすようにふにふにする。
「……人のほっぺで遊ばない」
「楽しいよ?」
「……楽しくても遊ばない」
「じゃ、遊ばないから温めさせて」
「……はぁ、仕方ない。……温まるまでだよ?」
 そんなわけで、ちなみのほっぺをふにふにし続ける。
「……まだ温まらないの?」
「凍傷にかかってるから時間かかるんだ」
「……平然と嘘を。……まったく、困った人だ」
 互いにほっぺを擦りあう、奇妙で割と幸せな休み時間だった。

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