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2019年10月15日
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【ちなみんだきまくら】

2010年05月03日
 ちなみに抱き枕をもらった。それはいいが、なぜ表面にちなみの姿がプリントされているのだろう。
「……夢の中でも私に会えるよう、さーびす。……やったね」
 なんてしたり顔で言うので、デコピンしてやった。
 そんな訳で夜、眠くなったので布団に入り抱き枕に抱きつく。
「お、おおおおお? これは……」
 抱き枕を抱いて寝たことはなかったのだが、よもやこれほど気持ちいいとは思いもしなかった。
 まるで婦女子に抱きついているかのような感覚、そして人肌のぬくもり……。
「……ていうか、誰か入ってる?」
「……ばれました。残念です」
 抱き枕が内側から破れ、出てきたのはやっぱりちなみだった。
「……ちなみ抱き枕です。……ぎゅってしても、いいですよ?」
 両手を前に出すちなみにデコピンする。
「……むぅ。痛いです」
「いつの間に入った! これくれた時は中身パウダービーズだったろ!?」
「……頑張って忍び込みました。ピッキングもなんのその、です」
 ない胸を張るちなみにデコピンする。
「……う~。痛いです」
「犯罪だ! ……はぁ、もういいから帰れ。男の家に泊まったと知ったら、おばさん悲しむぞ?」
「……あ、それは大丈夫です。お母さんに言ったら『最初は痛いけど、我慢我慢♪』って」
 ちなみのおばさん、頭おかしい。
「……痛いこと、って何なんですか?」
「子供は知らなくていい! ったく、お前もうちょっと防衛意識持てよ? その辺の男に騙されやしないか、お兄さん心配だよ」
「……あ、それは大丈夫です。……こういうことするの、タカシだけですから」
「……そ、そっか。それなら大丈夫だな、うん」
 何が大丈夫か自分でも分からないが、とりあえずコクコク頷いておく。
「……と、いうわけでよろしくお願いします」
 ちなみは三つ指ついてそっと頭を下げた。
「お前分かっててやってるだろ!」
「……お母さんが、寝る前にこうした方がいいって」
 ちなみのおばさん、やっぱ頭おかしい。
「……最初は優しくしてほしいです」
「お前絶対分かってるだろ!」
「……私も高校生ですから。てへり」
 舌を出して媚びるちなみの額にデコピンする。
「……うぅ、痛いです」
「あーもーいいから帰りなさい。子供はもうおねむの時間ですよ」
「……そうは見えませんが、実は子供ではなく同級生です」
「知ってるよ! 嫌味だよ! クラスメイトだよ!」
 突っ込み疲れたので、もう寝たい。
「……あ、タカシ眠そうです。……抱き枕の出番です」
 いそいそと布団に入り、ちなみは枕に頭を預けた。
「……カバーは破れてしまいましたが、抱き枕としての機能は果たせます」
 ……どうしよう。本気で拒絶すれば帰るだろうが、信じきった目で俺を見てるちなみを裏切るのは、辛い。
「……よろしくお願いします」
 俺は弱い人間だった。
「……はい、よろしくされます。……ぎゅ~」
 布団に入ると、抱き枕に抱きつかれた。
「逆じゃないのか?」
「……ちなみ抱き枕の場合、抱きついてきます。……やったね」
 小さく笑うちなみのつるぺたくも柔らかな乙女の肢体が、俺の脳髄を侵す。
「……ちなみさん、小さなお、お、おぱーいが俺の胸に当たってますよ?」
「……当ててるんです」
 ぐりぐりと、小さなくせに柔らかな二つの膨らみが、その中心に小さなぽっちがあああああ。
「だ、だ、抱き枕なら抱っこしないとな。だ、だからちなみ、その、胸を押し付けるのは」
「……もっと押し付けるんですか? ……タカシはえっちです」
「ちっ、ちが、あああああ……」
 天国と地獄を同時に味わえて、実に充実した夜でした。(やせ我慢完遂)

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