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2026年03月17日
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【梓にアホ毛が生えたようです】
2010年04月21日
寝てると神様が降臨したので、梓にアホ毛を生やしてくれと言った。オッケーだって。
明けて翌日、学校に行くと梓の頭から寝癖と呼ぶには少々抵抗のある髪の束が飛び出していた。
「おはよ、梓。とんでもないイメチェンだな」
「イメチェンじゃないよ、なんか何回戻してもこうなっちゃうんだよぉ……」
そう言いながら手で髪を撫で付けているが、何度やってもアホ毛が飛び出していた。
「うう……呪われたのかなぁ」
「いや、祝福されたんだ」
「へ? どういうこと?」
夢のことについて事細かに説明したら怒られた。
「なんでそういうことすんだよ、ばかぁ! もーちょっといいことお願いしろよ!」
「いや、ボクっ娘にアホ毛が生えたら面白いかな、と。……うん、面白い面白い。わはははは!」
「ううううう~、ばかにすんなぁ! だいたい、タカシにせいなんだからちょっとは責任感じろよぉ!」
「責任……よし、結婚しよう」
「なんでいきなりそうなるんだよぉ!」
梓は顔を真っ赤にして不満を露にした。
「責任と言うと、それくらいしか思いつかない」
「もー、馬鹿だなぁ。……はぁ、もういいよ。諦めるよ」
机にうつ伏せになった梓の頭上に、ゆらゆらとアホ毛が揺らめいている。うーん、実に馬鹿っぽい。
「梓、なにか馬鹿っぽいこと言って」
「ヤだよ! ボク、馬鹿じゃないもん」
「言ったら元に戻すから」
自分で言ったことだが、どうやって戻すのだろう。いかん、早く訂正しないと梓をぬか喜びさせてしまう!
「え! 戻せるの!?」
「ああ、任せろ」
どうして俺はこうも考えてることと言うことが乖離するのだろう。
「ば、馬鹿っぽいこと……ええと、ええと、どんなこと?」
「ほら、いつもお前が言ってるようなこと言えばいいんだよ。『おちっこ漏れる~』とか」
「そんなこと言ったこともないよ! うーん、うーん、……そうだ!」
梓は何か閃いたように目を大きく見開いた。
「こほん。……ぼ、ボク、なんにもわかんにゃいにゃー。お兄ちゃん、ボクに色々教えてほしいにゃー」
「任せろ!」
「なんでいきなり服脱ぐんだよ、ばかぁ! こら、ズボン脱ぐな!」
「いや、色々教えようと」
「いいから服着ろ!」
気がつけばパンツ一丁。うーん、クラスメイツの視線が痛い。
「そ、それでどうかな? 馬鹿っぽかったかな?」
「ああ、それはもう! 思わず全裸になるくらい凄かった。妹+猫+ボクっ娘がこれほどまでの威力とは……。もっかいやって」
「ヤだよッ! 恥ずかしすぎるよ!」
「まぁいいか。充分満足したし」
まるで俺がそう言ったのを見計らったかのように、梓のアホ毛がしおしおと垂れていった。
「あ……戻った?」
「ようだな。残念なことに」
「よかったぁ……これから先、ずっとこのままかと思ったよ」
「まぁ、それはそれで馬鹿っぽくて素敵だぞ」
「全然ちっともこれっぽっちも素敵じゃないよ!」
こうして、梓のアホ毛騒動は幕を閉じた。だが、いつまたアホ毛が生えるとも分からない。
「まぁどうでもいいか。おやすみー」
家に帰ってお昼寝ぐー。すると、神様が。
明けて翌日。いつものように学校へ。
「また生えたぁぁ……」
梓が昨日のようにアホ毛を携え、机に突っ伏していた。
「うむ、やるなぁ神」
「またタカシのせいかよぉッ!」
半泣きで激昂する梓を見ながら、さぁ今日はどうやって遊ぼうと画策する俺だった。
明けて翌日、学校に行くと梓の頭から寝癖と呼ぶには少々抵抗のある髪の束が飛び出していた。
「おはよ、梓。とんでもないイメチェンだな」
「イメチェンじゃないよ、なんか何回戻してもこうなっちゃうんだよぉ……」
そう言いながら手で髪を撫で付けているが、何度やってもアホ毛が飛び出していた。
「うう……呪われたのかなぁ」
「いや、祝福されたんだ」
「へ? どういうこと?」
夢のことについて事細かに説明したら怒られた。
「なんでそういうことすんだよ、ばかぁ! もーちょっといいことお願いしろよ!」
「いや、ボクっ娘にアホ毛が生えたら面白いかな、と。……うん、面白い面白い。わはははは!」
「ううううう~、ばかにすんなぁ! だいたい、タカシにせいなんだからちょっとは責任感じろよぉ!」
「責任……よし、結婚しよう」
「なんでいきなりそうなるんだよぉ!」
梓は顔を真っ赤にして不満を露にした。
「責任と言うと、それくらいしか思いつかない」
「もー、馬鹿だなぁ。……はぁ、もういいよ。諦めるよ」
机にうつ伏せになった梓の頭上に、ゆらゆらとアホ毛が揺らめいている。うーん、実に馬鹿っぽい。
「梓、なにか馬鹿っぽいこと言って」
「ヤだよ! ボク、馬鹿じゃないもん」
「言ったら元に戻すから」
自分で言ったことだが、どうやって戻すのだろう。いかん、早く訂正しないと梓をぬか喜びさせてしまう!
「え! 戻せるの!?」
「ああ、任せろ」
どうして俺はこうも考えてることと言うことが乖離するのだろう。
「ば、馬鹿っぽいこと……ええと、ええと、どんなこと?」
「ほら、いつもお前が言ってるようなこと言えばいいんだよ。『おちっこ漏れる~』とか」
「そんなこと言ったこともないよ! うーん、うーん、……そうだ!」
梓は何か閃いたように目を大きく見開いた。
「こほん。……ぼ、ボク、なんにもわかんにゃいにゃー。お兄ちゃん、ボクに色々教えてほしいにゃー」
「任せろ!」
「なんでいきなり服脱ぐんだよ、ばかぁ! こら、ズボン脱ぐな!」
「いや、色々教えようと」
「いいから服着ろ!」
気がつけばパンツ一丁。うーん、クラスメイツの視線が痛い。
「そ、それでどうかな? 馬鹿っぽかったかな?」
「ああ、それはもう! 思わず全裸になるくらい凄かった。妹+猫+ボクっ娘がこれほどまでの威力とは……。もっかいやって」
「ヤだよッ! 恥ずかしすぎるよ!」
「まぁいいか。充分満足したし」
まるで俺がそう言ったのを見計らったかのように、梓のアホ毛がしおしおと垂れていった。
「あ……戻った?」
「ようだな。残念なことに」
「よかったぁ……これから先、ずっとこのままかと思ったよ」
「まぁ、それはそれで馬鹿っぽくて素敵だぞ」
「全然ちっともこれっぽっちも素敵じゃないよ!」
こうして、梓のアホ毛騒動は幕を閉じた。だが、いつまたアホ毛が生えるとも分からない。
「まぁどうでもいいか。おやすみー」
家に帰ってお昼寝ぐー。すると、神様が。
明けて翌日。いつものように学校へ。
「また生えたぁぁ……」
梓が昨日のようにアホ毛を携え、机に突っ伏していた。
「うむ、やるなぁ神」
「またタカシのせいかよぉッ!」
半泣きで激昂する梓を見ながら、さぁ今日はどうやって遊ぼうと画策する俺だった。
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【男が苦手なボクっ娘】
2010年04月21日
「梓さん、よかったら次の休みに映画観にいかない? 今、面白いのやってるよ」
下校中、公園を通りがかると、ボクっ娘がデートに誘われていた。
好奇心と、なんだか分からんモヤモヤに誘われ、陰から見守る。
「……あ、その、ぼ、ボク、その、ええっと、……ごっ、ごめんなさいっ」
梓は震える言葉を残して公園を走って出て行った。後に残された男は、呆然と梓のいた場所を見ていた。
うむ、青春の一ページって感じだな。さ、見るもん見たし帰ろう。
……って思ってるのに、なんで俺、梓追いかけてんだ。しかも、こんな必死に。
しばらく走ると、梓の後姿を見つけた。すかさず後ろ頭を軽く殴る。
「いたっ! ……あ、タカシ」
「よ、よう、何やってんだ」
なんで俺、こんなに芝居が下手なんだ。これじゃ一部始終見てたって言ってるも同じじゃねえか。
「……見てたの?」
「や、その、見てない……ような見たような、その、……見ました。ごめん」
観念して答えると、梓は深く息を吐いた。
「……ボクね、男の人苦手なんだ。なんか、怖くって」
「ボクっ娘が男苦手とは、これはまた異なことを」
「関係ないだろ! ……あーあ、なんでボクこんななんだろ」
「んー……よし。特訓しよう」
「へ? 特訓?」
「俺も男だし、俺で慣れろ。俺が近寄っても平気になれば、他の男も多少は平気だろ」
「……ボク、タカシは平気だよ?」
そう言って、梓は俺の側にぴたりと寄った。
「ね? 別に怖くないもん」
「む……なんでだ?」
「いっつもひどいことされてるから、耐性がついちゃったのかないてててて!」
「酷いことなど一度もしたことないぞ」
「ほっぺ引っ張ってる! まさに今、ひどいことされてるよぉ!」
「まったく、失礼な奴だ」
手を放すと、梓は不満そうに俺を半泣きで睨みながらほっぺをさすった。
「うー……とにかく、タカシじゃダメだよ」
「じゃ、誰か友人に頼むか。誰がいいかな……」
「ところで、特訓て何やるの?」
「そりゃ、男に慣れさせるためなんだから、デートだろう。映画行ったり、飯食いに行ったり、だらだら喫茶店で喋ったり」
「うー……男の人とだよね? ……嫌だなぁ」
「男に慣れたいんだろ? 我慢しろ」
「……タカシは平気なの?」
「ん?」
「ボクがタカシの友達とデートして、タカシは平気なの?」
梓の言葉に、友人と梓がデートしている様子を想像する。楽しそうな梓と、だらしなく頬を緩ます友人の顔に、訳の分からない胸のムカつきを覚える。
「やっぱ特訓なし」
「ええっ!?」
「なんか知らんが、嫌だ。不愉快すぎる」
「……ボクがタカシの友達とデートするの、嫌なんだ」
「まぁ。……なんだよ、その顔」
男嫌いが治らないというのに、梓はなんだか随分と嬉しそうに破顔した。
「えへへへへっ♪ 嫌なら仕方ないよね、ボク、特訓諦めるよ。あーあ、残念だなぁ♪」
これっぽっちも残念そうじゃなさそうに、梓は笑顔を振りまいた
「……まぁ梓がいいなら、いいか。じゃ、暇になったことだし、映画でも観にいくか」
「あっ、うん! 行く行く! 今なにやってるの?」
「なんか、なんとかっていうホラー。血ぃドバーの、内臓ドーン! らしいぞ」
「あ、ボク急用思い出した! またね、タカシ!」
逃げようとする梓の首根っこを掴む。
「きっと(梓の怖がる様が)面白いぞ、一緒に見ような」
「やだやだ、怖いのヤダ! うわ~ん、引っ張んないでよぉ!」
既に半泣きの梓を引きずり、俺は映画館へ向かうのだった。
下校中、公園を通りがかると、ボクっ娘がデートに誘われていた。
好奇心と、なんだか分からんモヤモヤに誘われ、陰から見守る。
「……あ、その、ぼ、ボク、その、ええっと、……ごっ、ごめんなさいっ」
梓は震える言葉を残して公園を走って出て行った。後に残された男は、呆然と梓のいた場所を見ていた。
うむ、青春の一ページって感じだな。さ、見るもん見たし帰ろう。
……って思ってるのに、なんで俺、梓追いかけてんだ。しかも、こんな必死に。
しばらく走ると、梓の後姿を見つけた。すかさず後ろ頭を軽く殴る。
「いたっ! ……あ、タカシ」
「よ、よう、何やってんだ」
なんで俺、こんなに芝居が下手なんだ。これじゃ一部始終見てたって言ってるも同じじゃねえか。
「……見てたの?」
「や、その、見てない……ような見たような、その、……見ました。ごめん」
観念して答えると、梓は深く息を吐いた。
「……ボクね、男の人苦手なんだ。なんか、怖くって」
「ボクっ娘が男苦手とは、これはまた異なことを」
「関係ないだろ! ……あーあ、なんでボクこんななんだろ」
「んー……よし。特訓しよう」
「へ? 特訓?」
「俺も男だし、俺で慣れろ。俺が近寄っても平気になれば、他の男も多少は平気だろ」
「……ボク、タカシは平気だよ?」
そう言って、梓は俺の側にぴたりと寄った。
「ね? 別に怖くないもん」
「む……なんでだ?」
「いっつもひどいことされてるから、耐性がついちゃったのかないてててて!」
「酷いことなど一度もしたことないぞ」
「ほっぺ引っ張ってる! まさに今、ひどいことされてるよぉ!」
「まったく、失礼な奴だ」
手を放すと、梓は不満そうに俺を半泣きで睨みながらほっぺをさすった。
「うー……とにかく、タカシじゃダメだよ」
「じゃ、誰か友人に頼むか。誰がいいかな……」
「ところで、特訓て何やるの?」
「そりゃ、男に慣れさせるためなんだから、デートだろう。映画行ったり、飯食いに行ったり、だらだら喫茶店で喋ったり」
「うー……男の人とだよね? ……嫌だなぁ」
「男に慣れたいんだろ? 我慢しろ」
「……タカシは平気なの?」
「ん?」
「ボクがタカシの友達とデートして、タカシは平気なの?」
梓の言葉に、友人と梓がデートしている様子を想像する。楽しそうな梓と、だらしなく頬を緩ます友人の顔に、訳の分からない胸のムカつきを覚える。
「やっぱ特訓なし」
「ええっ!?」
「なんか知らんが、嫌だ。不愉快すぎる」
「……ボクがタカシの友達とデートするの、嫌なんだ」
「まぁ。……なんだよ、その顔」
男嫌いが治らないというのに、梓はなんだか随分と嬉しそうに破顔した。
「えへへへへっ♪ 嫌なら仕方ないよね、ボク、特訓諦めるよ。あーあ、残念だなぁ♪」
これっぽっちも残念そうじゃなさそうに、梓は笑顔を振りまいた
「……まぁ梓がいいなら、いいか。じゃ、暇になったことだし、映画でも観にいくか」
「あっ、うん! 行く行く! 今なにやってるの?」
「なんか、なんとかっていうホラー。血ぃドバーの、内臓ドーン! らしいぞ」
「あ、ボク急用思い出した! またね、タカシ!」
逃げようとする梓の首根っこを掴む。
「きっと(梓の怖がる様が)面白いぞ、一緒に見ような」
「やだやだ、怖いのヤダ! うわ~ん、引っ張んないでよぉ!」
既に半泣きの梓を引きずり、俺は映画館へ向かうのだった。
【ツンデレに膝枕してって言ったら】
2010年04月20日
中庭で昼飯食ったら眠くなった。そこで、芝生で友人らと楽しげに談笑しているかなみの膝に頭を乗せたらすごい殴られた。
「ぼ、暴力はいけないと思います」
「何も言わずにいきなり膝枕してきた奴にどうしろって言うのよ!」
「ああ、それが悪かったのか。ええと、眠いので膝枕して」
また殴られた。今度はちゃんと言ってから頭を乗せたというのに……何が悪いのかさっぱりだ。
「なんでアンタなんかに膝枕なんかしないといけないのよ!」
「眠いから」
なにかまた言ってはいけないことを言ったようだ。かなみはまるで怒りに耐えるようにぷるぷる震えながら拳を握り締めている。
「かなみー、いーじゃん膝枕くらい。恋人のお願いなんだから」
かなみの友人さんが衝撃の事実を告げた。
「だっ、誰がこんな奴の恋人だってのよ、誰がッ!」
「彼女の言によると、かなみが俺の恋人らしいが……いや、まったく知らなかった。というわけでかなみ、恋人に膝ま」
最後まで言う前にまた殴られた。
「もう顔痛いです……かなみの友人さんでもいいです、膝枕してください」
「え、私? んふふ~、どーしよっか、かなみ」
友人さんはかなみにいやらしい笑みを見せた。
「な、なんで私に聞くのよ……勝手にしたらいいじゃない」
「あ、そう? んじゃいいよ。はい、ひざまくら~」
許可が出たので、友人さんの膝に頭を乗せる。うむ、心地よし。
「…………」
ただ、隣でじっと俺と友人さんを何か言いたげに見ているかなみがいなければ、言うことなしなのだが。
「かなみ、代わる?」
「なっ、なんでよ! こんな奴に膝枕するなんて、アンタも大概変ね」
「そう? 男の子に膝枕するのって、なんか憧れたんだーアタシ」
そう言って、友人さんは優しく俺の頭をなでた。心地よくて、なんだかこのまま寝てしまいそうだ。
「…………」
けど、なにか、何か物足りない。気持ちいいのは確かなんだが、どうもしっくりこない。
「ちょい失礼」
「わっ、な、何すんのよ!」
芋虫のようにもぞもぞ移動して、かなみの膝に頭を乗せる。
「や、やめてよ、素子にしてもらったらいいじゃない」
「うん、これだ」
「へ?」
「やっぱかなみの膝枕じゃなきゃダメだ。なんか安心できない」
「な、なによ、安心って……」
「前に膝枕してもらったことあったろ? それで、俺の頭がかなみしか受け付けなくなっちまったみたいだ」
なぜか、かなみの顔が赤く染まった。
「そ、それなら仕方ないわね。……我慢してあげる。ほんっと、タカシって変な奴」
「……くくっ、あははははっ! あんたら、そこらのバカップルよりタチ悪いよ」
何か堪え切れない様子で、友人さんは一人笑っていた。
「……うー、ばか」
かなみはかなみで、ぶちぶち悪口を言いながら俺のほっぺを引っ張っていた。
「ぼ、暴力はいけないと思います」
「何も言わずにいきなり膝枕してきた奴にどうしろって言うのよ!」
「ああ、それが悪かったのか。ええと、眠いので膝枕して」
また殴られた。今度はちゃんと言ってから頭を乗せたというのに……何が悪いのかさっぱりだ。
「なんでアンタなんかに膝枕なんかしないといけないのよ!」
「眠いから」
なにかまた言ってはいけないことを言ったようだ。かなみはまるで怒りに耐えるようにぷるぷる震えながら拳を握り締めている。
「かなみー、いーじゃん膝枕くらい。恋人のお願いなんだから」
かなみの友人さんが衝撃の事実を告げた。
「だっ、誰がこんな奴の恋人だってのよ、誰がッ!」
「彼女の言によると、かなみが俺の恋人らしいが……いや、まったく知らなかった。というわけでかなみ、恋人に膝ま」
最後まで言う前にまた殴られた。
「もう顔痛いです……かなみの友人さんでもいいです、膝枕してください」
「え、私? んふふ~、どーしよっか、かなみ」
友人さんはかなみにいやらしい笑みを見せた。
「な、なんで私に聞くのよ……勝手にしたらいいじゃない」
「あ、そう? んじゃいいよ。はい、ひざまくら~」
許可が出たので、友人さんの膝に頭を乗せる。うむ、心地よし。
「…………」
ただ、隣でじっと俺と友人さんを何か言いたげに見ているかなみがいなければ、言うことなしなのだが。
「かなみ、代わる?」
「なっ、なんでよ! こんな奴に膝枕するなんて、アンタも大概変ね」
「そう? 男の子に膝枕するのって、なんか憧れたんだーアタシ」
そう言って、友人さんは優しく俺の頭をなでた。心地よくて、なんだかこのまま寝てしまいそうだ。
「…………」
けど、なにか、何か物足りない。気持ちいいのは確かなんだが、どうもしっくりこない。
「ちょい失礼」
「わっ、な、何すんのよ!」
芋虫のようにもぞもぞ移動して、かなみの膝に頭を乗せる。
「や、やめてよ、素子にしてもらったらいいじゃない」
「うん、これだ」
「へ?」
「やっぱかなみの膝枕じゃなきゃダメだ。なんか安心できない」
「な、なによ、安心って……」
「前に膝枕してもらったことあったろ? それで、俺の頭がかなみしか受け付けなくなっちまったみたいだ」
なぜか、かなみの顔が赤く染まった。
「そ、それなら仕方ないわね。……我慢してあげる。ほんっと、タカシって変な奴」
「……くくっ、あははははっ! あんたら、そこらのバカップルよりタチ悪いよ」
何か堪え切れない様子で、友人さんは一人笑っていた。
「……うー、ばか」
かなみはかなみで、ぶちぶち悪口を言いながら俺のほっぺを引っ張っていた。
【朝起きたらツンデレが横にいた】
2010年04月20日
起きたら、隣に藪坂がいて気持ち良さそうに寝息を立ててるんだけど、これはどういうことか。
1:無意識のうちにお持ち帰りかな? ……かな?
2:藪坂が夜中に遊びに来たものの俺が寝てることに憤慨し、嫌がらせで隣に寝た
3:夢
「3だ。間違いない」
というわけでもう一度布団に潜り込み、藪坂のささやかな膨らみに顔を埋める。
ぅおっ、すげー気持ちいい。顔がとろけそうだ。
「んぅ……ん?」
しかし、夢にしては感覚がやけにリアルだ。近頃の夢は感触まで再現できるんだな。長生きしてよかった。
「……何やってんだ、別府」
「おっぱい」
頭上からの声に答えると超殴られた。
「夢なのに痛みがあるってのはどういう仕様だコンチクショウ!」
「なんでお前がキレてんだ! 朝っぱらから人の胸に顔埋めんな!」
「すいません、次は夜にします」
「そういうことを言ってるんじゃない!」
日本語はなかなか難しい、と顔を真っ赤にして胸をかばってる藪坂を見て思った。
「まぁ胸に顔を埋めたのは少しばかり悪かった。けど、おまえも人の布団に忍び込むのはよくないぞ? わざわざ俺の家まで来て……悪い気はしないがな」
「これはオレにあてがわれた布団! 加えて言うなら、ここは教室! さらに言うなら、ここには女子しかいない!」
藪坂の言葉に、ゆっくり周囲を見渡す。確かにここは教室で、パジャマ姿の女子たちが俺を胡散臭そうに見ていた。
「おお、そういや今は文化祭の準備期間。んで、昨晩は泊り込みしたんだったな。はっはっは」
女子たちの冷たい視線なんて、笑って誤魔化せ。……無理っぽいなぁ。
「……で、なんで別府がここにいるんだ? 事と次第によっちゃあ先生に突き出す」
冷や汗が背中を伝う。そんな理由、俺が知りたい。
「え、えーとえーと、その……」
「その?」
「その、……愛しの藪坂に逢いたくて」
女子達から黄色い声があがる。一瞬遅れて、藪坂の顔から火が吹いた。
「なっ、ななな、なに言ってんだよ馬鹿ッ!」
「俺には一晩なんて時間、長すぎる。……耐えられなかったんだ」
そう言って、藪坂をぎゅっと抱きしめる。
口からでまかせで煙に巻くのは得意中の得意だ。ただ、自分自身が煙に巻かれることも多々ある。
「あ、あぅあぅ、あぅ……」
藪坂は顔を真っ赤にして訳の分からない言葉を呟いていた。
それにしても、こうして藪坂の暖かな体を抱いてると、なんだか落ち着く。
「あ、あのさ、オレ、べ、別府のこと、嫌いじゃないし、そ、その、……でも、こんなみんな見てる前で……」
「ぐー」
「寝んなぁッ!」
落ち着きすぎて眠ってしまった。
「えーと、まぁそういう訳だ。誤解が解けたところで戻る」
「あれ? でも別府くん、昨日の夜にフラっとやってきて、『ねるー』とか言って普通に藪坂さんの布団に入ってたよね?」
童顔な女生徒に言われ、昨夜の記憶がうっすらよみがえる。
「ああ! そういや昨夜便所行って、男子のとこ戻らないで、いつもの教室に戻ったような記憶あるなぁ。寝ボケてたんだな、きっと」
理由も解けて気分スッキリ、さぁ今日も準備頑張ろうと教室を出ようとしたら、手を掴まれた。藪坂だ。
「……オレが愛しくて逢いに来たんじゃなかったのか?」
鬼も裸足で逃げ出すような表情でそんなこと言われても、俺にできることなんて尿を漏らすことぐらいだ。
「ち、違うんです、これには訳が!」
「……10秒待ってやる。オレが納得できる理由を言えたら、許してやる」
ベキボキと指を鳴らす藪坂を見ながら、俺は10秒後に訪れるであろう自身の運命に涙した。
1:無意識のうちにお持ち帰りかな? ……かな?
2:藪坂が夜中に遊びに来たものの俺が寝てることに憤慨し、嫌がらせで隣に寝た
3:夢
「3だ。間違いない」
というわけでもう一度布団に潜り込み、藪坂のささやかな膨らみに顔を埋める。
ぅおっ、すげー気持ちいい。顔がとろけそうだ。
「んぅ……ん?」
しかし、夢にしては感覚がやけにリアルだ。近頃の夢は感触まで再現できるんだな。長生きしてよかった。
「……何やってんだ、別府」
「おっぱい」
頭上からの声に答えると超殴られた。
「夢なのに痛みがあるってのはどういう仕様だコンチクショウ!」
「なんでお前がキレてんだ! 朝っぱらから人の胸に顔埋めんな!」
「すいません、次は夜にします」
「そういうことを言ってるんじゃない!」
日本語はなかなか難しい、と顔を真っ赤にして胸をかばってる藪坂を見て思った。
「まぁ胸に顔を埋めたのは少しばかり悪かった。けど、おまえも人の布団に忍び込むのはよくないぞ? わざわざ俺の家まで来て……悪い気はしないがな」
「これはオレにあてがわれた布団! 加えて言うなら、ここは教室! さらに言うなら、ここには女子しかいない!」
藪坂の言葉に、ゆっくり周囲を見渡す。確かにここは教室で、パジャマ姿の女子たちが俺を胡散臭そうに見ていた。
「おお、そういや今は文化祭の準備期間。んで、昨晩は泊り込みしたんだったな。はっはっは」
女子たちの冷たい視線なんて、笑って誤魔化せ。……無理っぽいなぁ。
「……で、なんで別府がここにいるんだ? 事と次第によっちゃあ先生に突き出す」
冷や汗が背中を伝う。そんな理由、俺が知りたい。
「え、えーとえーと、その……」
「その?」
「その、……愛しの藪坂に逢いたくて」
女子達から黄色い声があがる。一瞬遅れて、藪坂の顔から火が吹いた。
「なっ、ななな、なに言ってんだよ馬鹿ッ!」
「俺には一晩なんて時間、長すぎる。……耐えられなかったんだ」
そう言って、藪坂をぎゅっと抱きしめる。
口からでまかせで煙に巻くのは得意中の得意だ。ただ、自分自身が煙に巻かれることも多々ある。
「あ、あぅあぅ、あぅ……」
藪坂は顔を真っ赤にして訳の分からない言葉を呟いていた。
それにしても、こうして藪坂の暖かな体を抱いてると、なんだか落ち着く。
「あ、あのさ、オレ、べ、別府のこと、嫌いじゃないし、そ、その、……でも、こんなみんな見てる前で……」
「ぐー」
「寝んなぁッ!」
落ち着きすぎて眠ってしまった。
「えーと、まぁそういう訳だ。誤解が解けたところで戻る」
「あれ? でも別府くん、昨日の夜にフラっとやってきて、『ねるー』とか言って普通に藪坂さんの布団に入ってたよね?」
童顔な女生徒に言われ、昨夜の記憶がうっすらよみがえる。
「ああ! そういや昨夜便所行って、男子のとこ戻らないで、いつもの教室に戻ったような記憶あるなぁ。寝ボケてたんだな、きっと」
理由も解けて気分スッキリ、さぁ今日も準備頑張ろうと教室を出ようとしたら、手を掴まれた。藪坂だ。
「……オレが愛しくて逢いに来たんじゃなかったのか?」
鬼も裸足で逃げ出すような表情でそんなこと言われても、俺にできることなんて尿を漏らすことぐらいだ。
「ち、違うんです、これには訳が!」
「……10秒待ってやる。オレが納得できる理由を言えたら、許してやる」
ベキボキと指を鳴らす藪坂を見ながら、俺は10秒後に訪れるであろう自身の運命に涙した。
【ネコミミボクっ娘】
2010年04月20日
寝てると神様がやってきて何でも願いを聞いちゃると言うので、ボクっ娘にネコミミを生やしてくれと懇願した。了承してくれた。
そんな夢を見た朝、学校に登校すると梓が帽子を被っていた。
「おはよー、梓。俺夢見てなぁ、神様にボクっ娘にネコミミ生やしてくれって頼んだんだよ。生えた?」
「タカシのせいかよぉ!」
冗談で言ったら、梓は涙を撒き散らしながら俺に怒鳴り、勢いよく帽子を取った。ぴょいん、とネコミミが現れた。
「……マジで生えたの?」
「生えたよ! 取れないよ! 感覚まであるよ!」
恐る恐る梓のネコミミを触る。暖かく、よく調べるとトクントクンと血が流れているのを感じる。
「んっ……」
むにむにいじくると、くすぐったそうに梓が身をよじった。
「あ、あんまり触るなよぉ……なんか、くすぐったい」
「う、悪い。けど、凄いなぁ……奇跡だなぁ、リアルネコ属性だな」
「リアルネコ属性ってなんだよ! どうしてくれるんだよぉ!」
「そうだな……とりあえず、イチャイチャするというのはどうだ? ネコミミ娘とイチャイチャするのは長年の夢なんだ」
「タカシの妄想なんてどうだっていいよ! 戻してよ、これ!」
「妄想とか言うない。しかし、よく出来た耳だな」(耳くりくり)
「あっ、耳やぁ、耳ヤダぁ」
「…………」(無言で耳をくりくりくり)
「あぅっ、ヤダよぉ、やめてよぉ」
「う、悪い」
慌てて手をのけると、梓は悲しそうにネコミミをぺたんと伏せ、俺をじっと見つめた。
「……いじめないでよ、タカシ」
「……梓ぁッ!」
「うわっ、飛びつくな! どこ触ってんだよ、そこおっぱいだよ!」
梓に飛びつくと、怒られた。
「ごめんなさい、あまりに可愛くてつい」
「かっ、可愛いとか言ってもダメだよ! ぷんぷんだよ! 怒りのあまり変身しそうだよ!」
「何に変身するんだ?」
「え、えと……ねこ?」
もう変身してます。
「うー……でも、どうしよう。こんな変なのついてたら、みんなに笑われちゃうよぅ……」
「そうでもないぞ」
「え?」
「ほれ、見てみ」
周囲を見渡すと、男連中が鼻の下を際限なく伸ばしていた。
「な? 男子連中に大人気。ヤッタネ♪」
「よくないよぉ! なんか嫌なオーラ感じるよぉ!?」
「今日のオカズ第一位はネコ梓だな。ヤッタネ!」
「? おかずって……別にボクご飯作ってないよ?」
「…………」
カマトトぶってる、と言いたいが梓のことだ。マジなんだろう。
「な、なんで無言で頭撫でてるの?」
「いつまでもそのままの君でいてください」
不思議そうにしてる梓の頭を、俺はいつまでも撫でていた。
そんな夢を見た朝、学校に登校すると梓が帽子を被っていた。
「おはよー、梓。俺夢見てなぁ、神様にボクっ娘にネコミミ生やしてくれって頼んだんだよ。生えた?」
「タカシのせいかよぉ!」
冗談で言ったら、梓は涙を撒き散らしながら俺に怒鳴り、勢いよく帽子を取った。ぴょいん、とネコミミが現れた。
「……マジで生えたの?」
「生えたよ! 取れないよ! 感覚まであるよ!」
恐る恐る梓のネコミミを触る。暖かく、よく調べるとトクントクンと血が流れているのを感じる。
「んっ……」
むにむにいじくると、くすぐったそうに梓が身をよじった。
「あ、あんまり触るなよぉ……なんか、くすぐったい」
「う、悪い。けど、凄いなぁ……奇跡だなぁ、リアルネコ属性だな」
「リアルネコ属性ってなんだよ! どうしてくれるんだよぉ!」
「そうだな……とりあえず、イチャイチャするというのはどうだ? ネコミミ娘とイチャイチャするのは長年の夢なんだ」
「タカシの妄想なんてどうだっていいよ! 戻してよ、これ!」
「妄想とか言うない。しかし、よく出来た耳だな」(耳くりくり)
「あっ、耳やぁ、耳ヤダぁ」
「…………」(無言で耳をくりくりくり)
「あぅっ、ヤダよぉ、やめてよぉ」
「う、悪い」
慌てて手をのけると、梓は悲しそうにネコミミをぺたんと伏せ、俺をじっと見つめた。
「……いじめないでよ、タカシ」
「……梓ぁッ!」
「うわっ、飛びつくな! どこ触ってんだよ、そこおっぱいだよ!」
梓に飛びつくと、怒られた。
「ごめんなさい、あまりに可愛くてつい」
「かっ、可愛いとか言ってもダメだよ! ぷんぷんだよ! 怒りのあまり変身しそうだよ!」
「何に変身するんだ?」
「え、えと……ねこ?」
もう変身してます。
「うー……でも、どうしよう。こんな変なのついてたら、みんなに笑われちゃうよぅ……」
「そうでもないぞ」
「え?」
「ほれ、見てみ」
周囲を見渡すと、男連中が鼻の下を際限なく伸ばしていた。
「な? 男子連中に大人気。ヤッタネ♪」
「よくないよぉ! なんか嫌なオーラ感じるよぉ!?」
「今日のオカズ第一位はネコ梓だな。ヤッタネ!」
「? おかずって……別にボクご飯作ってないよ?」
「…………」
カマトトぶってる、と言いたいが梓のことだ。マジなんだろう。
「な、なんで無言で頭撫でてるの?」
「いつまでもそのままの君でいてください」
不思議そうにしてる梓の頭を、俺はいつまでも撫でていた。


