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2017年11月22日
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【妹の首筋に手を押し当てたら】

2014年11月26日
 登校中、隣を歩く妹、みゆの首筋になんとなく手を押し当てる。
「にゃー?」
 くりくりとした目がこちらを見返してきたので、意味もなく『初めまして』的な視線を返す。
「にゃー! 初めましてじゃないよ、毎日会ってるよ、エンカウント率極めて高しだよ!」
 俺の妹はすごい意思伝達能力を持ってるなあと思いつつ頭をなでる。
「にゃにゃにゃ……にゃふ~」
「ところでみゆきちさん」
「にゃむきち!」エッヘン
「最近寒いですね」
「おや? こりは突然吹雪になって洞窟にお兄ちゃんと一緒に閉じ込められて裸で抱き合って一晩過ごして一線超えるフラグ……?」
「勘違いが過ぎる」ナデナデ
「しっぱい!」テヘペロ
「この猫あざといな」ナデナデ
「ふにゃー」
「じゃなくて。寒いですねと言ってます」
「にゃ。そだね。朝晩の冷え込みも厳しくなってまいりましたね」
「うちの妹が急に仰々しくなった」
「で? 寒いとどーなんの? 寒さのあまりみゆの胸元に手をつっこんでもみもみして暖を取りたいとか? ばっちこいですにゃ!」フンス
「違う。フンスじゃねー」
「にゃー!」(ふんがい)
「怒るな」ナデナデ
「にゃふ~」(やすらか)
「ぼちぼちコタツ出そうか」
「お兄ちゃんが具現化魔法を」
「妹の想像力には眼を見張るものがあるが、そうではなく、押し入れからコタツを取り出して設置しましょうかという意味合いです」
「にゃんだ。ただ、その提案には賛成! なぜならねこはコタツで丸くなるものだから!」
「ねこなのか」ナデナデ
「妹という噂なのに!」プンスカ
「こいつ適当だな」ナデナデ
「にゃふー」(満足げ)
「じゃ、帰ったら出しましょうね」
「にゃんと! 喜び庭駆け回るよ!」
「犬か」ナデナデ
「妹です」ニャー
 にゃーと言いながら妹と言ったらぶれるなあと思ったが、言うと怒られるので黙ってなでておいた。
「ネコミミ妹だからそれでいいの! まったく、こりだからお兄ちゃんは! ふんとにもう!」
 黙ってても大体ばれるので困るなあと思った。

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【ツンデレがしめしめと言ったら】

2014年11月17日
「……ちなみんが現れた。どうする?」
 ちなみんが現れた。どうする?
「……これこれ。どうするか聞いているのです。答えないとは何ごとか」ペシペシ
 オウム返しに陥った自らの思考の迷路でさまよってると、件の人物が俺の頭をぺしぺしと叩く。
「いや、つーか、その。お久しぶりです」フカブカオジギ
 どうして俺の部屋にちなみがいるのはさておいて、一般常識から鑑みて挨拶しておく。
「……む、礼儀正しい。……さては、タカシでは……ない?」
「正解!」パパーン
 どうして俺は無意味な嘘を平気でつくのだろう。頭がおかしいのだろうか。
「……やはり。……では、本当のタカシは目の前の悪鬼に生皮を剥がれ、全身満遍なく塩水をかけられている状況に?」
「想像上とはいえ、どうして拷問に遭っているのか」
「……うーん。生皮をかぶる悪鬼にしろ生皮を剥がれた姿にしろ、タカシは本当に妖怪姿が似合う。いっとーしょー」パチパチ
「ちくしょう。ていうか本物です」
「……いいや。うそだ!」ババーン
 めんどくせえ。
「……確かめてみないと分かりはしない」グニー
「ひはひ」
 なんか頬をひっぱられた。
「……うーん。ここでほっぺを引き千切って、苦しみのあまりのたうち回るなら本物、一瞬にして再生したら偽物」
「なんて下手くそな魔女裁判だ」
「……と、いうわけで、ちぎりたいのだけど」
「嫌です」
「……むー」プクー
 ちなみのほっぺが膨らんだ。かわいい。その欲求が悪魔的でなければ。
「むーじゃねえ。ていうかいうかていうかですね、なんで俺の家にいますか」
 まずその質問をすればよかったが、先の先を取られたので今更ながらリスみたいになってる級友に問いかけてみる。
「……遊びに来た」
「これは分かりやすい質疑応答。いや、質実剛健だっけ?」
「……質実剛健」ウンウン
「そうだっけ?」
「……そう」ウンウン
 自分で言っておいてなんだが、どうしても違うような気がしてならない。だが、赤べこみたいになってるちなみが可愛いので黙っていよう。
「……くくく。これで今後タカシは質疑応答のことを質実剛健と言って恥をかくに違いない。しめしめ」
「しめしめと言う時は、対象の人物の目を見つめながら言わないでください」
「……しめしめ」ジーッ
 明らかに馬鹿にされてる。ちくしょう。
「……さて。ひと通りからかって満足したのだけど」
「一方俺は不満顔です」ブスーッ
「しめしめ」ニヤニヤ
「正しい使い方です。ちくしょう」
「ふふ。……じゃ、ゲームしよう、ゲーム」
「あー、桃鉄の続きな。99年はやっぱ長すぎじゃないか?」
「いーから。座る」ポフポフ
「はいはい」
 ちなみがポフポフやってるクッションの上にあぐらをかいて座る。その上にちなみが座る。
「想定外だ!」
「……うるさい」(迷惑げ)
 びっくりして思わず飛び出た俺の台詞に、ちなみは眉をひそめて耳を塞いだ。
「いやいや、いやいやいや! 隣にクッションありますよ? あっちは体温を発しない親切設計ですよ?」
「……貧乳を膝に乗せるのは耐え難い、とタカシは言う」ウルウル
「そんなことは一言も言ってないけれど!」ナデナデ
「……じゃあ?」
「あー。もう。別にこっちとしては何ら不満があるはずもなく。ちなみさえよければ、その」
「……ゲームに夢中になってる隙に、こっそり挿入とかしないなら、いい」
「しねぇよッ! 年頃の娘が挿入とか言うなッ!」ガーッ
「これだから童貞は……」ヤレヤレ
「処女が何か言ってる」ヤレヤレ
「ぐぬぬ」
 ぐぬぬ顔が出たのでドロー。
「ていうかこの話題はお互い苦しいのでやめよう」
「むぅ。タカシ如きに説得されるとは……」
「ごときとか言うな。いーから早くやろうぜ」
「……わかった。……敗者は勝者のいうことをなんでもひとつ聞くこと」
「おっけー」
「……私が勝って、タカシの歯を麻酔抜きで全部引き抜いてやる」
「マフィアか」
「……歯医者です」
「違います」ナデナデ
「……なでるな」ムー
「嫌なら人の膝に乗るな。ここに乗った以上、なでられるのは義務です」ナデナデ
「……すわり心地はいいんだけど、この義務が辛い」ゲンナリ
「俺は尻の感触&なで心地のよさで言うことなしですがね!」ナデナデ
「……まったく、変態で困る。辛い辛い。あー辛い」
「…………」
「……手が止まってるが?」ムー
「……本当に辛い?」
「! ……に」
「に?」
「……にゃー」
「!!!!? ね、ね、ねこちなみんだあ!」(錯乱)
「……ちなみ、ねこだから、分からないにゃー」ニャー
「ええ! それはもう! 仕方ないね! ねこならね!」ナデナデナデ
「……なですぎだにゃー」ニャー
「ええ! ごめんね! ええ!」ナデナデナデ
「……じゃ、ゲームするにゃ」ニャー
「ええ! 今すぐにでも!」ナデナデナデ
「……にゃふー」(ご満悦)
 ちなみのご満悦フェイスに気づいたのは、ちょうどキングボンビーが俺の最後の物件を粉砕した所だった。

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【ツンデレをしばらくほったらかしにしたら】

2014年09月16日
「ふみ」
「…………」ツーン
「あの。ふみさん」
「…………」ツーン
 困った。今日は休日なのだが、朝から近所の中学生のふみが家に来るなり、人の部屋を、俺の布団の領土を占領し、そこから非常に居心地の悪い視線を俺に送り続けている。
「えーと。もし用事がないのであれば、その、少し睨むのをやめてほしいのだけど」
「ふん。私をずっとずっとずーっとほったらかしにしてるおにーさんの言うことなんてききません」ツーン
「ほったらかしなんかにゃしてないと思うが……」
「にゃーとか言ってカワイコぶってもダメです。ちょっと可愛いけどダメです。……もっかいだけ言ってください、おにーさん」
「カワイコぶった記憶はない。そして簡単に籠絡されるな」ナデナデ
「私が猫好きと知っての策ですね。やはりおにーさんは一筋縄ではいきません。……あ、あと、もっかいなでなでしてください」クイクイ
「なんか今日のキミは可愛いな!」ナデナデ
「むっ。いつでもいつだって私は可愛いのです。あと、別にこのなでなで要求は別にそのアレですから勘違いしたら銃殺刑なのです」ウンウン
「意味が分かりません」
「むっ。手が止まってます、おにーさん」ムー
「あ、はい」ナデナデ
「んー」
 俺になでられ、ふみは気持ち良さそうに目を細めていた。さながら毛づくろいされる子猫のよう。しかし……。
「…………」ナデナデ
「…………。色々思うの禁止です」
「思想の弾圧が!」
 大変な事態に陥ったが、恥ずかしそうに頬を染めて俺を睨んでるふみを見てると、まあいいかと思ったのでまあいいか。

「ん。とりあえずなでなではいいです。とりあえずです」
「疲れた……」グテー
 いかになでるのが好きとはいえ、小一時間もなでてると手が取れそうです。
「次です、次。ぐてーとなるのは後です、おにーさん。ぐてーは私が帰った後にしてください」グイグイ
「おにーさんは疲れたよ……」グテー
「自分でおにーさんとか言うおにーさん愉快痛快です」
「ぐぬぬ。次から一人称は拙僧に統一しよう」
「おにーさんがお坊さんに」
「自分でも言いながらこれはまずいなあと思ったが、つがえた矢は撃つ以外術がなかったよ。明日にでも出家しよう」
「出家なんてしないで、矢筒に戻せばいいんです」
「それができればもうちょっとマシな性格になってるんだけどなあ。でたらめ矢を撃ちまくり、気づけば周囲にいるのは数人の友人とふみだけだよ」
「ふふ。……こういうの、楽しいです」ニコニコ
「こういう?」
「んー……ちょっと捻ったおしゃべり、です」
「ふぅん? よく分からんが、ふみが楽しいなら俺も嬉しいよ」
「あっ。……お、おにーさんくらいしかいませんもん、こういうお話できる人。だから楽しいんです。別におにーさんとお喋りするのが楽しいとかじゃないです。本当です」ムー
「何も言ってねえ」
「これ以上疑うと殺します」
「冤罪だあ!」ワタワタ
「ぶっ! ……わざと醜態をさらし、私を吹き出させましたね。重罪です、おにーさん」
「冤罪だあ!」ワタワタ
「ぶふっ! ……天丼とはやりますね、おにーさん」フルフル
「ちなみにだが、ふみが吹き出したつばが全部俺にかかった」ベトベトン
「おにーさんが女子中学生の唾液を全身に塗りたくってます」
「待て、その言い様だとさながら俺の性癖に新たな1ページが刻まれたようではないか! 生憎そのような特殊性癖は持ちあわせておりません! 俺なんて極めてノーマルなので、せいぜいふみを無理やり抱きしめ動きを止めて一日中口内を舌で犯」
 そこまで言ってはたと気づいた。俺は中学生相手に何性癖を暴露しようとしてんだ。ふゆー、危ない危ない。ほとんど言ってたような気もするが、まあ大丈夫だろ。
「…………///」
 全然大丈夫じゃなかった。静かに赤面されてます。これは録音されてたら捕まるね。いや、証言だけでも……?
「お、おにーさんはえっちです。えっちです///」ムー
「え、あ、はい」
「わた、私を抱っこして、ちゅーしようだなんて! えっちにもほどがあります、おにーさん!///」
「ひぃぃ! 不穏当なことを大声で叫ばないで!」
「そっ、そーゆーのは段階を踏まないとダメなんですっ! なでなでしてっ、手をつないでっ、ぎゅーってしてっ、それからなんですっ!」パタパタ
「えっ」
 なんか変なこと言ってるようだが、こちらも相当変なことを言ってるので俺の認識が信用できない。とりあえずペンギンみたいに両手をパタパタ扇いでるふみが可愛い。
「あっ、で、でも、もうなでなではしましたしっ。手もつないだことありますしっ。ぎ、ぎゅーもありますし。……あ、あれ? え、えと、おにーさん、これではちゅーのお膳立てが……///」オロオロ
「ふふ、なんという愛らしさ。鼻血が出そうだ」
「ああ、そればかりはアタシも同感だね、坊主」ガラッ
 鬼が現れた。
「やあ母さん、今日も美しくて何よりだ。ただ、台所以外で鉄製調理器具を持つのはいかがなものかな?」
「ああ、これは極悪強姦魔を撲殺するのに使うんだ。何、殺すのは半分だ、安心しろ」ブォン
「どこをどう安心しろって言うんだ、ちくしょう」(諦念)

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【先生に甘食を食べさせたら】

2014年07月18日
 登校中、ふとコンビニに立ち寄ったら甘食なる品を発見した。
「甘食……ふむ」
 とあることを思いついた俺は、にやけながらレジまでその商品を持っていったらバイトのお姉さんの顔があからさまに引きつったので申し訳ないと思った。
 そんなわけで学校。鞄の中に入れたブツに思いを馳せながら、時が過ぎるのを待つ。
 待った。待ちに待った。待ちに待った昼食の時間だ。俺は鞄を持つと、脇目も振らず目的の人物の元へ走った。
「あーっ! こらっ、廊下を走っちゃダメですよ? 先生、めってしますよ? せーのーっ……めっ!」
 果たして、目的の人物と遭遇した。ちっこい身体に無限の勇気、僕らの大谷先生だ。わかりやすく言うと合法ロリ。
「おっす、先生」ナデナデ
「先生への対応ではないですっ! まず挨拶が違いますっ! おはよーございますって言うのですっ! あと手! これが一番の問題ですっ! なでなでなど目上の人物への対応として論外中の論外ですっ!」
「じゃあ次からおはようございますって言う」
「そうです。それでいいのです。……あんまり素直だと、逆に不安になりますね……」
 先生は俺をあまりまともな生徒だと思っていないようだ。
「昼でも夜でもおはようございますと言い続け、そのため自分がまるで業界人になったかのような錯覚を覚え、それでもおはようございます生成装置として生きていくうち、とうとう自己暗示が名人の域まで達し、その力で実際に業界人になってしまい、先生をモデルにAVを撮ってしま……あっ、先生だと発禁で発売中止になっちゃうかな?」
「今日も無茶な言いがかりをつけますねっ、別府くんはっ! あと、先生は超大人なのでえっちなビデオに出ても発禁とかになんないですっ!」
「いいのっ! やった、言質は取った! 今度個人用に撮ーろおっと! やったぜ合法ロリ!」
「よ、よくないですよくないです、とっても困りますっ! あと合法ロリってなんですかっ! 先生はロリとかじゃないですっ! 大人ですっ、ちょーないすばでーですっ!」ワタワタ
「いいや、そんなことはないよ。……現実を見ないと、先生。イカ腹だよ」ナデナデ
「イカ腹!? ああもうっ、今日も別府くんのいじわるは名人の域まで達してますねっ! 別府くんのいじわる虫っ!」
「虫……?」
「ふーっ、ふーっ……。それで、何の用ですか? いじわるをしにきたのですか?」
「それも悪くはないが、今日は別件だ」
 そう言いながら、鞄の中から例のブツを出す。
「なんですか、これ?」
「甘食。食え」
「食え……って、先生が?」
「大丈夫。何も仕込んでない」
「そんなの言われたら余計に不安になりますよぅ……」
「大丈夫。存分に仕込んだ」
「だからってそれじゃあ誰も食べませんよ。……ふふふ、別府くんって案外頭悪いんですね?」
「後で超犯す」
「ひぃ!? せ、先生ですよ!? 先生で、ここは学校ですよ!?」
「萌えるシチュエーションだね!」(イイネ!)
「良くないです良くないですっ! なにがイイネですかっ! 今日も別府くんは頭おかしーですっ!」
「頭が正常な奴と、頭がおかしい奴……果たしてどちらが先生を襲う率が高いか、聡明な先生ならわかると思いますがねェ……?」
「……べ、別府くんは今日もとっても真面目でいーこですねっ♪ で、ですから、先生を襲うとかナシですよ? ね? ねっ!?」ブルブル
 小動物みたいに震えだしたので、この辺にしとく。充分楽しんだし。
「では、この甘食を食べたらナシにしてやろう」スッ
「ほ、ほんとーですか? 嘘とかだったら怒りますよ? 先生の怒りはとっても怖いですよ? ぷんぷんってなりますよ?」
 恐怖の要素が全くと言っていいほど見えないが、先生なりの怒りの表現なので、乗っかってやろう。
「ひ……ひぃぃぃぃ!? た……助けっ、誰か助けてくれェ!」ガクガクガク
「怯えすぎですっ!」
 ちょっとやりすぎた。さじ加減が難しい。
「……でも、ちゃんと怖がられたの初めてかもかも。……えへー♪」
 そしてなんかこっそり喜んでる。変な人。
「こ、こほん! ぷんぷんってされたくなかったら、先生を襲うのはダメですからね?」
「あーもういいからちゃっちゃと食え」
「もがっ!?」
 茶番は大好きだがいい加減疲れてきたので先生の口に甘食を突っ込む。
「もぎゅ、い、いきなり何を……あ、おいひー」
「飲み物もあるぞ。牛乳といちご牛乳、どっちがいい?」
「いち……っ! ……っ、……っ! ……ぎ、牛乳で、お、お願いします……」
 先生内部で壮絶な葛藤があったのか、ものすごい懊悩としながら、最後に肩を落として牛乳を選択した。
「先生は子供なんだからいちご飲んどけ、いちご」ポイッ
「子供じゃないですっ! 何回言ったら別府くんは分かるのですかっ! ……ま、まー、いちごの方もらっちゃったから、今回だけは特別にこっち飲んであげますけど。で、でも特別なんですからね! 普段は牛乳飲んでるんですからねっ!? 甘くない方をっ!」
「なんで牛乳でツンデレやってんだよ……」
「ごくごく……はぁぁ、おいひい……♪」
 俺の話なんてちっとも聞かずに、先生はご満悦でいちご牛乳を飲んでた。
「それで、だ。先生、甘食食べて」
「ん? はい」モグモグ
「両手で甘食持って」
「はい?」
「で、上目遣いで」
「……?」キョト
「……よし。思った通り幼女感が高い! 流石先生、そこらの小学生より可愛いぞ! できれば袖の余った長袖の服の方が萌えるが、これだけでも充分にオカズになる!」
「はああ!? 何を言うですか! 先生は20歳を超えてるですよ!? ありえないですっ! 絶対にそこらの小学生の方が可愛いに決まってます! それに、どちらかと言えば先生は綺麗系ですから!」シャラーン
「何言ってんだ馬鹿。シャラーンって何だ」ペチペチ
「馬鹿!? 言うに事欠いて先生に馬鹿!? 明らかに別府くんより賢いのに!? なぜなら先生だから! いっぱい勉強したから! 大学とかで! あと、頭ぺちぺちしないでくださいっ!」
「超うるせえ! このままではあまりのうるささに心神喪失状態に陥って先生を犯しそう! そしてその場合心神喪失なので無罪もしくは減刑&少年法で俺の未来は明るいまま!」
「明らかに計画犯罪ですっ! 録音です、録音しますっ! ろくおん……えーっと、……どしたらいいのかな」
 先生はスマホを持ったまま、困ったように液晶を見つめていた。
「…………」
 そして、視線をこちらに向ける。
「はぁ……貸してみ」
「む、むずかしーので仕方ないですよね? ねっ?」
「簡単です」
「仕方ないことなのですっ!」
 しょうがないので先生に出鱈目を吹き込む俺だった。後でばれて大変叱られた。

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【沙夜 鼻息】

2014年07月18日
 毎日暑くて大変ね。俺は特に大変ね。
「…………」スヤァ
 何故なら、幼馴染の沙夜が人の家に入り浸っては俺に抱きついて寝るから。
「はぁ……なんだってこいつはこんなクソ暑いのにヘーキな顔して寝れるかなあ……」
 こっちは暑いやら沙夜の足が俺の足に絡みついてるやら柔らかいやらいい匂いやらで寝れやしねえってのに……ムカつくからほっぺ引っ張ってやれ。そーれ、びよーん。
「……? ……??」
 沙夜が寝たまま困ったような顔をした。眉がハの字になってかわいい。
「……?」
 やがて、薄っすら目が開いた。しまった、やりすぎた。
「あー、悪い沙夜。起こしたか」
「…………」ムニュムニュ
 眠たげな目をこすり、沙夜は口の中で何か呟いた。猫みてえ。
「……~~~!」
 そして大きく口を開けて大あくび。完全に猫だ。つか、幼馴染とはいえ、異性の前でこうまでさらけ出されると、なんというか……いやまあ抱き合って寝てる時点で充分アレなんだが、それはそれとして一応ね。
「沙夜。ちったあ恥じらいを持て」
「……?」
 眠たげに目をしぱしぱさせてる沙夜に、一応言っておく。
「いやほら、いちおー俺も異性なんだし、あくびする時は口を手で覆うなりなんなりした方が色々といいのではなくって? と知らずマリーアントワネット風になりながら提案してみる」
「…………」
「え、俺は家族みたいなものだから気にしない? ……あー、まあ昔っからの付き合いだからなあ」
「…………」
「そして数年後には本物の家族になる? お前は何を言ってんだ」
 是非は……その、まあアレだ。とりあえずデコピンしておく。
「っ! ~!」プンスカ
 沙夜が怒った。プンスカしながら俺の肩を甘咬みしてくる。
「うーん。ちっとも痛くねえ。噛むならもっと肩甲骨を噛み砕くくらいの強い意志で!」
「…………」
「え、可哀想? おまいは怒ってたんじゃなかったのか」
「…………」
「……それはそれ、スか」
 怒らせた俺が言うのもなんだが、どうにもこいつは優しすぎる。困ったものだ。
「…………」ペロペロ
「……なんで舐めてるんだ」
 気がつけば甘咬みはぺろぺろへ移行していた。
「…………」
「しょっぱい? そりゃ暑いわ沙夜とくっついてるわで汗かいてるからな。つーか、味なんか聞いてねえ」
「…………」ペロペロ
「人の話を聞け」
「…………」ムーッ
「しょっぱい? 知らん。怒るな」
「…………」ペロペロ
「ヤだ、この娘ちょっとバカかも」キュン
「……! ……!」
「はいはい、怒るな」ナデナデ
「…………」ムフー
「むふーじゃねえ」ナデナデ
「…………」ムヒュー
 鼻息の音を変えるなんて器用だなあ、と思いながら沙夜の頭をなでつつ半ばまどろんでる俺だった。

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