[PR]
2026年03月20日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ツンデレが嫌がる事をしてみよう】
2010年02月18日
さて、今日はちなみが嫌がることをしよう。それにはまず、何が嫌なのか調べる必要がある。調査開始!
「ちなみ、お前の嫌がることってなに?」
「……まんじゅう怖い」
「はい?」
「……いや、なんでもない。……えっと、なでなでが怖い。怖すぎる。……なでられたら、発狂する、やも」
「…………」
「……ホントダヨ?」
ちなみはこてりと小首をかしげた。如何せん胡散臭いが、本人が言っているので信じざるを得ない。ということで、今日の俺は嫌がらせ王なので嫌がらせ開始。
「くらえッ!」(なでなで)
「……ん」
「気のせいか、心地よさそうに目を細めてますが」
「……超気のせい。……ああ嫌だ嫌だ、もう少しで発狂しそう」
「む、なればさらになでてみよう。ふはははは、嫌がるがいい!」(なでなで)
「……んー」
「やはり気持ち良さそうに見えるのは、俺の気のせいですか」
「……その通り。……本当は、嫌で嫌で仕方がない。……でも、タカシは嫌な奴なのでもっとなでるんだろうなあ」
期待を込めた視線が俺を貫いているような気がしてならない。
「本当に嫌なのですか」
「……もちろん。怪獣モチロンさパパ、と言いそうなくらい、もちろん」
「誰がそのネタを判ると言うのだ」
「……?」
「や、なんでもない。まあ、本人が言うなら嫌なのだろうけど……俺から見ると、どうにも気持ちよさそうに見えてならないんだが」
「……まったく。私が嫌がっていると言っているのだから、黙ってなでなでする。……ああ、そうだ。ついでに、抱っこされるのも怖気立つくらい嫌だ」
「…………」
「……ホントダヨ?」
再びちなみはこてりと小首をかしげた。やはり、胡散臭さが満載だ。
「……タカシが私を信じてくれない。……貧乳の言は信ずるに値せず、とタカシは言う」
「言ってません」
「……貧乳万歳、とタカシは言う」
「絶対言ってません。ていうかそれ、そうあってほしいというお前の願望だろ」
「……巨乳主義者め」
「いや、貧乳主義です」
しまった、惚れ惚れするほど見事な誘導尋問にかかった! ちなみの野郎が嬉しそうににやけてやがる。
「……やれやれ、これだから変態は嫌だ」
「でも、人前での放尿を強要したりしないよ?」
「……当たり前だ、ばかやろう。……流石にそんなこと強要されたら、タカシと絶交する」
「尿属性はないが、やらせてみるか……?」
「……タカシは、私のことが嫌いなのだろうか」
「大好きだよ?」
「…………」
「……はうあっ!?」
しまった、普通に答えてしまった! ええい、ちなみの奴、タコ茹で状態になってやがる!
「えへんえへんえへん! 今のナシ! 嘘! いや嘘じゃないけど嘘!」
「……うー」
「うーじゃない! ほほほら、嫌がらせをしよう! そうしよう!」
ピンクい空気をごまかすように、嫌がらせとしてさっきちなみが言ってた行為を実行する。
「…………」
そうです、抱っこです。ピンク空気絶賛増加中!
「……うー」
「や、ち、ちが、違うのです、まさかこんなところで伏線が生きてくるなんて思ってもなくて」
「……なでなでは?」
ちょっと拗ねたような言葉に、もう陥落。ピンクな空気に必死に気づかないようにしながら、ちなみをなでなでしました。
「……ん♪」
嫌がらせなのに、嬉しそうに俺の胸に顔を埋めるちなみに大弱りです。
「ちなみ、お前の嫌がることってなに?」
「……まんじゅう怖い」
「はい?」
「……いや、なんでもない。……えっと、なでなでが怖い。怖すぎる。……なでられたら、発狂する、やも」
「…………」
「……ホントダヨ?」
ちなみはこてりと小首をかしげた。如何せん胡散臭いが、本人が言っているので信じざるを得ない。ということで、今日の俺は嫌がらせ王なので嫌がらせ開始。
「くらえッ!」(なでなで)
「……ん」
「気のせいか、心地よさそうに目を細めてますが」
「……超気のせい。……ああ嫌だ嫌だ、もう少しで発狂しそう」
「む、なればさらになでてみよう。ふはははは、嫌がるがいい!」(なでなで)
「……んー」
「やはり気持ち良さそうに見えるのは、俺の気のせいですか」
「……その通り。……本当は、嫌で嫌で仕方がない。……でも、タカシは嫌な奴なのでもっとなでるんだろうなあ」
期待を込めた視線が俺を貫いているような気がしてならない。
「本当に嫌なのですか」
「……もちろん。怪獣モチロンさパパ、と言いそうなくらい、もちろん」
「誰がそのネタを判ると言うのだ」
「……?」
「や、なんでもない。まあ、本人が言うなら嫌なのだろうけど……俺から見ると、どうにも気持ちよさそうに見えてならないんだが」
「……まったく。私が嫌がっていると言っているのだから、黙ってなでなでする。……ああ、そうだ。ついでに、抱っこされるのも怖気立つくらい嫌だ」
「…………」
「……ホントダヨ?」
再びちなみはこてりと小首をかしげた。やはり、胡散臭さが満載だ。
「……タカシが私を信じてくれない。……貧乳の言は信ずるに値せず、とタカシは言う」
「言ってません」
「……貧乳万歳、とタカシは言う」
「絶対言ってません。ていうかそれ、そうあってほしいというお前の願望だろ」
「……巨乳主義者め」
「いや、貧乳主義です」
しまった、惚れ惚れするほど見事な誘導尋問にかかった! ちなみの野郎が嬉しそうににやけてやがる。
「……やれやれ、これだから変態は嫌だ」
「でも、人前での放尿を強要したりしないよ?」
「……当たり前だ、ばかやろう。……流石にそんなこと強要されたら、タカシと絶交する」
「尿属性はないが、やらせてみるか……?」
「……タカシは、私のことが嫌いなのだろうか」
「大好きだよ?」
「…………」
「……はうあっ!?」
しまった、普通に答えてしまった! ええい、ちなみの奴、タコ茹で状態になってやがる!
「えへんえへんえへん! 今のナシ! 嘘! いや嘘じゃないけど嘘!」
「……うー」
「うーじゃない! ほほほら、嫌がらせをしよう! そうしよう!」
ピンクい空気をごまかすように、嫌がらせとしてさっきちなみが言ってた行為を実行する。
「…………」
そうです、抱っこです。ピンク空気絶賛増加中!
「……うー」
「や、ち、ちが、違うのです、まさかこんなところで伏線が生きてくるなんて思ってもなくて」
「……なでなでは?」
ちょっと拗ねたような言葉に、もう陥落。ピンクな空気に必死に気づかないようにしながら、ちなみをなでなでしました。
「……ん♪」
嫌がらせなのに、嬉しそうに俺の胸に顔を埋めるちなみに大弱りです。
PR
【ツンデレに肩を揉んでもらったら】
2010年02月18日
暇なので、自称大人、外見小学生の大谷先生の家に遊びに来た。
「別府くん、こう見えても先生、結構忙しいのですが……」
「年齢工作に?」
「そうそう、先生実は見た目通りの年齢なのでばれちゃったらクビになっちゃうんですよってなんでやねーん」
満面の笑みを浮かべ、ぱひーんと先生が俺にツッコミを入れた。
「…………」
「…………」
「先生、恥ずかしいなら慣れないノリツッコミなんてするなよ」
何も言わずじっと先生の顔を見てたら、どんどん赤くなっていって愉快。
「うっ、うるさいですっ! 先生だってたまにはこんなことしたくなるんですっ! こーゆー時はお情けでも笑うもんですっ!」
「ハッ」
「鼻で笑うんじゃないんです! ううっ、もういいですよぉ……」
「失笑に満足したので、先生一緒に遊びましょう」
「遊びません! さっきも言ったように、先生忙しいんです」
先生は少しだけ間を置き、続けて言った。
「遊ぶんなら、他のコと──クラスのコと遊びなさい。……先生と生徒が遊ぶだなんて、ダメですよ。こうやって遊びに来るのも、慎んだ方がいいです」
先生は、俺を諭すように笑顔で言った。ただ、その笑顔は、なんだか何かを諦めるような、寂しい笑顔のような気がしてならなかった。だから、俺は。
「1000万円くれるならもう来ない」
いつものデタラメで先生を笑わせるよう、努力するのだった。
「とんでもない額の請求が来ましたよ!? さっ、詐欺? これ、なに詐欺?」
しかし、先生は半泣きになるばかりで笑ってくれない。誰かを笑顔にさせるのは難しいね。
「まあ振り込むのは後日でいいからこの話は終わるとして」
「いつ振り込むの決定したんですかっ!?」
「最近さ、肩こりに悩んでるんだよ。先生、ちょっと肩揉んでくれない?」
「あれ、話終わってる……? なんで……?」
なんだか愕然としてる先生だった。
「肩揉んでくれないなら、先生の乳揉む」
「先生、こう見えても肩揉みのエキスパートです! 揉みまくりますから先生のおっぱいに触れるの禁止ですよっ! 先生の大人の魅力にメロメロなのはよく分かりますが!」
「しまった、よく見たら先生には乳および大人の魅力は存在しなかった。交換条件を誤った」
「別府くん超失礼ですよっ! あります、先生にはおっぱいも大人の魅力も両方あります! おっぱいが小さく見えるのは、先生が着やせするタイプだからなんです! 見せませんが!」
「つまり、先生のおっぱいは格納が可能、と?」
「そ、そうです。いざ見せるときになると、がしゃんがしゃんがしゃーんっておっぱいが飛び出るんです! もうちょっと頑張ればおっぱいミサイルも出ます!」
知らない間に先生がスーパーロボットの仲間入りを果たしていた。
「先生すごいな! いつか見せてくれよ!」
「え、あれ、信じた……? なんで……?」
先生が涙目でオロオロしてるが、よく分からない体で。
「いや、楽しみだなぁ! 先生のおっぱいミサイル!」
何故か泣きそうな先生の頭に手を置き、高らかに笑う俺だった。
「ううう……ちょっとした嘘が大変なことになりましたよ……」
「まあそれはそれとして、肩揉んで」
「……揉んだら、おっぱいミサイルのこと忘れてくれますか?」
「忘れるけど、同時に先生の乳を揉む事を思い出す」
「せっ、先生揉みますよ、別府くんの肩をぎうぎう揉みますよー?」
快く了承してもらったので、先生に肩を揉んでもらう。
「ふうふう、もみもみ。別府くん、結構肩こってますね。肩こりさんですね」
「自縛霊に憑りつかれてるんだ」
「霊なんてこの世に存在しませんッ! あと自縛霊に憑りつかれてるなら別府くん動けません!」
「霊がいるのかいないのか、はっきりしろよ……」
「いませんが、仮にいたとしたらの話ですッ! ていうかもうこの話はお終いです!」
「分かった、終わろう。話は変わるが、霊の話をすると霊を呼び寄せるって言うよな」
「話が変わってません、続いてますっ! 嫌なこと言わないでくだたいっ!」
「くだたい……?」
「もうっ! 別府くんは黙っててください! それ以上口を開くと先生怒りますよ! めってしますよ!」
「小さい先生が怒ると幽霊が来るという都市伝説が」
「別府くんっ! めっ! 悪い子! めっ!」
めっめっと繰り返しながら俺のおでこにデコピンする先生は可愛いなあ。
「お返し。えい」
「ぎにゃっ!?」
お返しとばかりにおでこに超デコピンをしたら、奇声をあげて吹っ飛ぶ先生は可愛いなあ。
「別府くん、こう見えても先生、結構忙しいのですが……」
「年齢工作に?」
「そうそう、先生実は見た目通りの年齢なのでばれちゃったらクビになっちゃうんですよってなんでやねーん」
満面の笑みを浮かべ、ぱひーんと先生が俺にツッコミを入れた。
「…………」
「…………」
「先生、恥ずかしいなら慣れないノリツッコミなんてするなよ」
何も言わずじっと先生の顔を見てたら、どんどん赤くなっていって愉快。
「うっ、うるさいですっ! 先生だってたまにはこんなことしたくなるんですっ! こーゆー時はお情けでも笑うもんですっ!」
「ハッ」
「鼻で笑うんじゃないんです! ううっ、もういいですよぉ……」
「失笑に満足したので、先生一緒に遊びましょう」
「遊びません! さっきも言ったように、先生忙しいんです」
先生は少しだけ間を置き、続けて言った。
「遊ぶんなら、他のコと──クラスのコと遊びなさい。……先生と生徒が遊ぶだなんて、ダメですよ。こうやって遊びに来るのも、慎んだ方がいいです」
先生は、俺を諭すように笑顔で言った。ただ、その笑顔は、なんだか何かを諦めるような、寂しい笑顔のような気がしてならなかった。だから、俺は。
「1000万円くれるならもう来ない」
いつものデタラメで先生を笑わせるよう、努力するのだった。
「とんでもない額の請求が来ましたよ!? さっ、詐欺? これ、なに詐欺?」
しかし、先生は半泣きになるばかりで笑ってくれない。誰かを笑顔にさせるのは難しいね。
「まあ振り込むのは後日でいいからこの話は終わるとして」
「いつ振り込むの決定したんですかっ!?」
「最近さ、肩こりに悩んでるんだよ。先生、ちょっと肩揉んでくれない?」
「あれ、話終わってる……? なんで……?」
なんだか愕然としてる先生だった。
「肩揉んでくれないなら、先生の乳揉む」
「先生、こう見えても肩揉みのエキスパートです! 揉みまくりますから先生のおっぱいに触れるの禁止ですよっ! 先生の大人の魅力にメロメロなのはよく分かりますが!」
「しまった、よく見たら先生には乳および大人の魅力は存在しなかった。交換条件を誤った」
「別府くん超失礼ですよっ! あります、先生にはおっぱいも大人の魅力も両方あります! おっぱいが小さく見えるのは、先生が着やせするタイプだからなんです! 見せませんが!」
「つまり、先生のおっぱいは格納が可能、と?」
「そ、そうです。いざ見せるときになると、がしゃんがしゃんがしゃーんっておっぱいが飛び出るんです! もうちょっと頑張ればおっぱいミサイルも出ます!」
知らない間に先生がスーパーロボットの仲間入りを果たしていた。
「先生すごいな! いつか見せてくれよ!」
「え、あれ、信じた……? なんで……?」
先生が涙目でオロオロしてるが、よく分からない体で。
「いや、楽しみだなぁ! 先生のおっぱいミサイル!」
何故か泣きそうな先生の頭に手を置き、高らかに笑う俺だった。
「ううう……ちょっとした嘘が大変なことになりましたよ……」
「まあそれはそれとして、肩揉んで」
「……揉んだら、おっぱいミサイルのこと忘れてくれますか?」
「忘れるけど、同時に先生の乳を揉む事を思い出す」
「せっ、先生揉みますよ、別府くんの肩をぎうぎう揉みますよー?」
快く了承してもらったので、先生に肩を揉んでもらう。
「ふうふう、もみもみ。別府くん、結構肩こってますね。肩こりさんですね」
「自縛霊に憑りつかれてるんだ」
「霊なんてこの世に存在しませんッ! あと自縛霊に憑りつかれてるなら別府くん動けません!」
「霊がいるのかいないのか、はっきりしろよ……」
「いませんが、仮にいたとしたらの話ですッ! ていうかもうこの話はお終いです!」
「分かった、終わろう。話は変わるが、霊の話をすると霊を呼び寄せるって言うよな」
「話が変わってません、続いてますっ! 嫌なこと言わないでくだたいっ!」
「くだたい……?」
「もうっ! 別府くんは黙っててください! それ以上口を開くと先生怒りますよ! めってしますよ!」
「小さい先生が怒ると幽霊が来るという都市伝説が」
「別府くんっ! めっ! 悪い子! めっ!」
めっめっと繰り返しながら俺のおでこにデコピンする先生は可愛いなあ。
「お返し。えい」
「ぎにゃっ!?」
お返しとばかりにおでこに超デコピンをしたら、奇声をあげて吹っ飛ぶ先生は可愛いなあ。
【風邪をひいて弱っているツンデレ】
2010年02月18日
「体温が高いようにお見受けしますが」
「……そのような感じ」
ちなみが風邪をひいてダウンしたという情報をちなみ母→俺の母経由で聞いたので見舞いにきたら、赤ら顔でベッドに寝てるぐんにゃり娘がそこにいました。
「で、どう? 元気? 俺は超元気! Yeah!」
「……うう、お見舞いに来たと思ったのに、嫌がらせだったとは……流石はタカシ、いつも私の想像の上を行く。……今すぐ回れ右して帰ってほしい」
ベッドの脇に腰を下ろして励ますと、ちなみは大層嫌そうな顔をした。
「そう言うな。ほれ、土産のアイス。これくらいだったら食えるだろ?」
「……普通、こういう時には高級スイーツを買ってくるものかと」
「スイーツとか真顔で言う奴見ると殴りたくなるよな」
ムカつくことを言うちなみにアイスの入った袋を渡す。ちなみは体を起こし、袋からアイスを取り出した。
「……あ、雪見だいふく」
「おいしいよな、これ」
「…………」(コクコク、もぐもぐ)
「もう食ってる! なんたる早技……あ、両方ともお前のじゃなくて、一つは俺のだから、ちゃんと残しとけよ」
「……ごっくん。ケチケチしない。病人には優しくするもの。……これ、常識」
「俺は病人にはやらしい性質なんだ」
「……惜しい、一字違い。……それでは私の幼い蕾が大変なことになる」
「自分で幼いとか蕾とか言うな」
「……すじ?」
「がーっ!」
「……まったく、自分ではえろいことをぽんぽん言うくせに、私が言うと照れる。困ったものだ。……もぐもぐ」
「だから俺の分まで食うなと言っとろーが!」
「……おいしいよ?」
「感想なんて聞いてないしそれは知ってる! ……あーなんかもーいいや。俺の分まで堪能してくれ」
「……はぐはぐ♪」
「嬉しそうで何よりです」
「……もぐもぐ、ごっくん。足りない」
「たとい病人だとしても、遠慮と言うものを覚えた方がいいかと愚考する見舞人です」
「……愚考。つまり、タカシは愚か。……ぷ」
「こいつ犯してやろうか」
「……弱ってるおにゃのこを力づくでどうにかするだなんて、タカシはなんて鬼畜なんだろう」
「おにゃのこ言うな。……ま、思ったより元気そうで安心したよ。んじゃ、俺帰るな」
「え……あ、うん。……図々しい生き物が、やっと帰る。……よかった、よかった」
言葉とは裏腹に、ちなみは寂しそうな顔をしてうつむいてしまった。
「…………」
浮かしかけた腰を、再び下ろす。
「……あれ、帰らないの?」
「よく考えると帰っても暇だし、嫌がらせとして飽きるまでここにいる」
「……そ、そう。あー、本当に困った人だ。……まったく、嫌がらせの達人なのかもしれない」
ちなみはベッドに寝転び、安堵したように顔を緩ませた。まったく、こいつは。
「そんなわけなんで、大量に時間ができた。暇ですな」
「……じゃあ、私は寝るんで」
「えええええ!? せっかくおまいのために残ったのに寝るの!?」
「……嫌がらせのために残ったのでは?」
しまった。くそう、にやけ顔で俺を見てる病人が恨めしい。
「ふっふー。……私の勝ち?」
「好きにすれ」
「……じゃあ、勝利のご褒美として、……えっと、……私が寝るまでの間、手を握ってる事を要求する」
「…………」
「……ご褒美、だもん」
ちなみは恥ずかしそうに布団で顔を隠し、消え入るような声で言った。
「あー、そうな。そうですな。ご褒美だったら仕方がないよな」
ちなみの小さくて熱い手を、壊れ物を扱うように握る。
「……えへ」
「笑うな、阿呆」
「……阿呆じゃないもん。……寝るまでの間に離したら、罰ゲーム」
「大丈夫だっての。お前が嫌がろうとも絶対離さないから、安心しろ」
「……それは困ったものだ」
ちなみは安心しきった顔で微笑むと、まぶたをつむった。
「……そのような感じ」
ちなみが風邪をひいてダウンしたという情報をちなみ母→俺の母経由で聞いたので見舞いにきたら、赤ら顔でベッドに寝てるぐんにゃり娘がそこにいました。
「で、どう? 元気? 俺は超元気! Yeah!」
「……うう、お見舞いに来たと思ったのに、嫌がらせだったとは……流石はタカシ、いつも私の想像の上を行く。……今すぐ回れ右して帰ってほしい」
ベッドの脇に腰を下ろして励ますと、ちなみは大層嫌そうな顔をした。
「そう言うな。ほれ、土産のアイス。これくらいだったら食えるだろ?」
「……普通、こういう時には高級スイーツを買ってくるものかと」
「スイーツとか真顔で言う奴見ると殴りたくなるよな」
ムカつくことを言うちなみにアイスの入った袋を渡す。ちなみは体を起こし、袋からアイスを取り出した。
「……あ、雪見だいふく」
「おいしいよな、これ」
「…………」(コクコク、もぐもぐ)
「もう食ってる! なんたる早技……あ、両方ともお前のじゃなくて、一つは俺のだから、ちゃんと残しとけよ」
「……ごっくん。ケチケチしない。病人には優しくするもの。……これ、常識」
「俺は病人にはやらしい性質なんだ」
「……惜しい、一字違い。……それでは私の幼い蕾が大変なことになる」
「自分で幼いとか蕾とか言うな」
「……すじ?」
「がーっ!」
「……まったく、自分ではえろいことをぽんぽん言うくせに、私が言うと照れる。困ったものだ。……もぐもぐ」
「だから俺の分まで食うなと言っとろーが!」
「……おいしいよ?」
「感想なんて聞いてないしそれは知ってる! ……あーなんかもーいいや。俺の分まで堪能してくれ」
「……はぐはぐ♪」
「嬉しそうで何よりです」
「……もぐもぐ、ごっくん。足りない」
「たとい病人だとしても、遠慮と言うものを覚えた方がいいかと愚考する見舞人です」
「……愚考。つまり、タカシは愚か。……ぷ」
「こいつ犯してやろうか」
「……弱ってるおにゃのこを力づくでどうにかするだなんて、タカシはなんて鬼畜なんだろう」
「おにゃのこ言うな。……ま、思ったより元気そうで安心したよ。んじゃ、俺帰るな」
「え……あ、うん。……図々しい生き物が、やっと帰る。……よかった、よかった」
言葉とは裏腹に、ちなみは寂しそうな顔をしてうつむいてしまった。
「…………」
浮かしかけた腰を、再び下ろす。
「……あれ、帰らないの?」
「よく考えると帰っても暇だし、嫌がらせとして飽きるまでここにいる」
「……そ、そう。あー、本当に困った人だ。……まったく、嫌がらせの達人なのかもしれない」
ちなみはベッドに寝転び、安堵したように顔を緩ませた。まったく、こいつは。
「そんなわけなんで、大量に時間ができた。暇ですな」
「……じゃあ、私は寝るんで」
「えええええ!? せっかくおまいのために残ったのに寝るの!?」
「……嫌がらせのために残ったのでは?」
しまった。くそう、にやけ顔で俺を見てる病人が恨めしい。
「ふっふー。……私の勝ち?」
「好きにすれ」
「……じゃあ、勝利のご褒美として、……えっと、……私が寝るまでの間、手を握ってる事を要求する」
「…………」
「……ご褒美、だもん」
ちなみは恥ずかしそうに布団で顔を隠し、消え入るような声で言った。
「あー、そうな。そうですな。ご褒美だったら仕方がないよな」
ちなみの小さくて熱い手を、壊れ物を扱うように握る。
「……えへ」
「笑うな、阿呆」
「……阿呆じゃないもん。……寝るまでの間に離したら、罰ゲーム」
「大丈夫だっての。お前が嫌がろうとも絶対離さないから、安心しろ」
「……それは困ったものだ」
ちなみは安心しきった顔で微笑むと、まぶたをつむった。
【吸血鬼ちなみん】
2010年02月17日
ちなみが吸血鬼になった、と言い張る。
「……血を吸う系です」
「蚊?」
「……惜しい。……もうちょっと凶悪」
「凶悪な奴は怖いから嫌だなあ」
「……吸血鬼の中でも、あまり凶悪ではないともっぱらの評判。……お子様でも安心の、安全設計」
「そんなヘタレ吸血鬼が、俺に何用ですか」
「……血を」
すすすっと寄って来たので、同じ距離をすすすっと離れる。
「……逃げられると、吸えない」
「トマトジュースで我慢しろ」
「……トマト、嫌い」
吸血鬼の眉間が困ったように狭まった。ていうか好き嫌いだけの問題で、血の代替品になるのか、トマト汁。
「……なので、タカシの血を吸おうかと。……ちくっとするだけで、あまり痛くないと思われます」
「仮に痛くないとしても、嫌です」
「……やれやれ、タカシは贅沢だ。……こんなキュートな吸血鬼が吸血してあげるというのに、何が不満だと言うのだ」
「俺だけ血を吸われるのは嫌だ。だから、代わりに俺もお前から何かを要求する」
「……私の血、吸う?」
「俺は吸血鬼じゃないんだから、そんなのもらっても嬉しくない」
「……じゃあ」
「ちなみさん、これはいったいどういう状況なのか、俺に分かりやすく説明してはくれまいか」
「……さーびす?」
分かりやすくは説明してくれなかったので、俺が説明すると、まず俺が布団の上にあぐらをかいて座り、その上にちなみが座る二重構造となっております。
「サービスと言うが、別段嬉しくはないのだが」
「……抱っこも許可する」
「いや、許可されても」
「……許可する」
なんかどう足掻いてもしないとダメっぽいので、諦めてちなみを後ろから抱っこする。
「……ん。……で、手を」
「ん? 痛っ! 何す……うひゃあああ!?」
指先に鋭い痛みが走った次の瞬間、ぬるりと熱い何かに包まれる。
「……ぺろぺろ、ちうちう」
俺の手を両手で掴み、ちなみはまるで楽しむかのように俺の指に舌をからませていた。
ちゅっちゅとついばむ様に指に口づけすると、ちなみはおもむろに口腔に含み、ゆっくりと血をすすった。背骨を駆け巡る電撃に似た快楽に、思わず身震いする。
「おま、ちょ、ちょっと! 何してんだよ!」
「……ちゅぷ。……血を」
「血を、じゃねーよ! いや、いいんだけど、なんか言ってからしろよ! お兄さんびっくりだよ!」
「……ちゅー、ちゅちゅ、……ちゅ。……ん。余は満足じゃ」
俺の指に数度口づけすると、ちなみは薄く笑って口を離した。
「満足したなら帰ってはいかがかな?」
「……まだ、血の代価のさーびすをしてない。……と、いうことで、なでなでを許可する」
「それは俺に対するサービスなのですか」
「……タカシはなでなで変質狂なので、誰かをなでなでしないとおかしくなる。……私が犠牲になることで、今日も世界は平和だ。……ああ、タカシになでなでされるだなんて、嫌だなあ」
「や、なでなでするの嫌いじゃないが、別にそこまで好きではないのだけど」
「……なでなで」
うるむ瞳でせがまれたので、小さく嘆息してからちなみの頭をなでる。
「……♪」
「いったい誰へのサービスなんだろうな」
「それはもちろん、タカシへのさーびす。……ん?」
突然、黒い塊が部屋の中央に現れた。
「ここに居たか、羅刹姫。……お命、頂く」
それが人だと脳が認識した瞬間、風のように俺たちに襲い掛かってきた。
「……えい」
「ぬおっ!?」
しかし、ちなみの手が軽く振るわれただけで、人影の下半身が霧のように消えた。
「馬鹿な! 新生したばかりの身でありながら、これほどの力を!? ……くっ、一旦引かせて頂こう」
「……ダメ」
「ぬ? ぬ……ぬあああああっ!」
ちなみが俺に理解できない言葉で何かを呟いた瞬間、人影から黒い炎が噴出した。その炎は部屋の家具を燃やすことなく、人影だけを燃やし尽くした。後には、黒い煤だけが残った。
「……まったく。……ほら、続き」
「…………」
「……? どしたの、タカシ? ……続きをご所望ですが」
「いやいや、いやいやいや! 続きどころじゃねーだろ! なんだよ、羅刹姫とか! え、マジに吸血鬼なの?」
「……最初から嘘なんて言ってない。……まあ、細かいことは気にせず、タカシは私をなでなでするといい」
「いや、なでなでとか超後回しだろ! ほら、なんか怖い人来て、今現在消し炭に成り果てて俺の部屋にいますよ!」
「……なでなでは最優先事項かと」
煤を指差しながら叫んだら、ちなみのほっぺが膨れた。
「なんでそんなので怒ってんだ! え、なに、何かに狙われてるの?」
「……なんか、よく知らないけど、いっぱい襲ってくる。……毎回返り討ちしてたら、羅刹姫とかいうあだ名をつけられた。……もっと可愛い名前がいいと思う」
「いやいや、可愛い名前とかどうでもよくて! 襲われるとか、大丈夫なのか? 怪我とかしてないか?」
急に心配になって、ちなみの服をめくって点検する。……うん、目立った外傷はないようだ。一安心。
「……あ、あの、……さすがに照れる」
「ん? ……あ、ああっ! いやその、そういうつもりじゃ!」
慌てて手を離し、元通りにする。無意識とはいえ、堂々と肌を見てしまったな。……そういや、なんかピンクいのも見えたような……き、気のせいだよな、うん。
「……むぅ」
ちなみは頬を染め、小さくうめいた。
「あー、なんだ。とにかく、襲われたりするのは危険なので、なんかあったら俺を呼べ。何ができるか分からんが、できる範囲で助けるから」
「……いい。……これでも私、超強いので。……餌を危険にさらすのは、嫌」
「餌ですか、俺」
「……でも、気持ちは嬉しいと思ったり、思わなかったり、……その、ええと」
「あー、うん。大丈夫、分かってる」
「……むぅ」
ちなみの頭から湯気が出てきたので、ごまかすようにちなみをなでなでする俺だった。
「……血を吸う系です」
「蚊?」
「……惜しい。……もうちょっと凶悪」
「凶悪な奴は怖いから嫌だなあ」
「……吸血鬼の中でも、あまり凶悪ではないともっぱらの評判。……お子様でも安心の、安全設計」
「そんなヘタレ吸血鬼が、俺に何用ですか」
「……血を」
すすすっと寄って来たので、同じ距離をすすすっと離れる。
「……逃げられると、吸えない」
「トマトジュースで我慢しろ」
「……トマト、嫌い」
吸血鬼の眉間が困ったように狭まった。ていうか好き嫌いだけの問題で、血の代替品になるのか、トマト汁。
「……なので、タカシの血を吸おうかと。……ちくっとするだけで、あまり痛くないと思われます」
「仮に痛くないとしても、嫌です」
「……やれやれ、タカシは贅沢だ。……こんなキュートな吸血鬼が吸血してあげるというのに、何が不満だと言うのだ」
「俺だけ血を吸われるのは嫌だ。だから、代わりに俺もお前から何かを要求する」
「……私の血、吸う?」
「俺は吸血鬼じゃないんだから、そんなのもらっても嬉しくない」
「……じゃあ」
「ちなみさん、これはいったいどういう状況なのか、俺に分かりやすく説明してはくれまいか」
「……さーびす?」
分かりやすくは説明してくれなかったので、俺が説明すると、まず俺が布団の上にあぐらをかいて座り、その上にちなみが座る二重構造となっております。
「サービスと言うが、別段嬉しくはないのだが」
「……抱っこも許可する」
「いや、許可されても」
「……許可する」
なんかどう足掻いてもしないとダメっぽいので、諦めてちなみを後ろから抱っこする。
「……ん。……で、手を」
「ん? 痛っ! 何す……うひゃあああ!?」
指先に鋭い痛みが走った次の瞬間、ぬるりと熱い何かに包まれる。
「……ぺろぺろ、ちうちう」
俺の手を両手で掴み、ちなみはまるで楽しむかのように俺の指に舌をからませていた。
ちゅっちゅとついばむ様に指に口づけすると、ちなみはおもむろに口腔に含み、ゆっくりと血をすすった。背骨を駆け巡る電撃に似た快楽に、思わず身震いする。
「おま、ちょ、ちょっと! 何してんだよ!」
「……ちゅぷ。……血を」
「血を、じゃねーよ! いや、いいんだけど、なんか言ってからしろよ! お兄さんびっくりだよ!」
「……ちゅー、ちゅちゅ、……ちゅ。……ん。余は満足じゃ」
俺の指に数度口づけすると、ちなみは薄く笑って口を離した。
「満足したなら帰ってはいかがかな?」
「……まだ、血の代価のさーびすをしてない。……と、いうことで、なでなでを許可する」
「それは俺に対するサービスなのですか」
「……タカシはなでなで変質狂なので、誰かをなでなでしないとおかしくなる。……私が犠牲になることで、今日も世界は平和だ。……ああ、タカシになでなでされるだなんて、嫌だなあ」
「や、なでなでするの嫌いじゃないが、別にそこまで好きではないのだけど」
「……なでなで」
うるむ瞳でせがまれたので、小さく嘆息してからちなみの頭をなでる。
「……♪」
「いったい誰へのサービスなんだろうな」
「それはもちろん、タカシへのさーびす。……ん?」
突然、黒い塊が部屋の中央に現れた。
「ここに居たか、羅刹姫。……お命、頂く」
それが人だと脳が認識した瞬間、風のように俺たちに襲い掛かってきた。
「……えい」
「ぬおっ!?」
しかし、ちなみの手が軽く振るわれただけで、人影の下半身が霧のように消えた。
「馬鹿な! 新生したばかりの身でありながら、これほどの力を!? ……くっ、一旦引かせて頂こう」
「……ダメ」
「ぬ? ぬ……ぬあああああっ!」
ちなみが俺に理解できない言葉で何かを呟いた瞬間、人影から黒い炎が噴出した。その炎は部屋の家具を燃やすことなく、人影だけを燃やし尽くした。後には、黒い煤だけが残った。
「……まったく。……ほら、続き」
「…………」
「……? どしたの、タカシ? ……続きをご所望ですが」
「いやいや、いやいやいや! 続きどころじゃねーだろ! なんだよ、羅刹姫とか! え、マジに吸血鬼なの?」
「……最初から嘘なんて言ってない。……まあ、細かいことは気にせず、タカシは私をなでなでするといい」
「いや、なでなでとか超後回しだろ! ほら、なんか怖い人来て、今現在消し炭に成り果てて俺の部屋にいますよ!」
「……なでなでは最優先事項かと」
煤を指差しながら叫んだら、ちなみのほっぺが膨れた。
「なんでそんなので怒ってんだ! え、なに、何かに狙われてるの?」
「……なんか、よく知らないけど、いっぱい襲ってくる。……毎回返り討ちしてたら、羅刹姫とかいうあだ名をつけられた。……もっと可愛い名前がいいと思う」
「いやいや、可愛い名前とかどうでもよくて! 襲われるとか、大丈夫なのか? 怪我とかしてないか?」
急に心配になって、ちなみの服をめくって点検する。……うん、目立った外傷はないようだ。一安心。
「……あ、あの、……さすがに照れる」
「ん? ……あ、ああっ! いやその、そういうつもりじゃ!」
慌てて手を離し、元通りにする。無意識とはいえ、堂々と肌を見てしまったな。……そういや、なんかピンクいのも見えたような……き、気のせいだよな、うん。
「……むぅ」
ちなみは頬を染め、小さくうめいた。
「あー、なんだ。とにかく、襲われたりするのは危険なので、なんかあったら俺を呼べ。何ができるか分からんが、できる範囲で助けるから」
「……いい。……これでも私、超強いので。……餌を危険にさらすのは、嫌」
「餌ですか、俺」
「……でも、気持ちは嬉しいと思ったり、思わなかったり、……その、ええと」
「あー、うん。大丈夫、分かってる」
「……むぅ」
ちなみの頭から湯気が出てきたので、ごまかすようにちなみをなでなでする俺だった。
【部屋に全裸でいたらツンデレがやってきた】
2010年02月17日
近頃とっても暑いので、ちょっとは涼しくなるかと全裸になってみたらこれが涼しい!
そんなわけで、気をよくして部屋で生まれたままの姿でいたら、突然来訪したみことが悲鳴をあげた。
「それは分かる。ただ、どうして俺が殴られるのか、その意味が分からない」
「ううううう、うるさいっ! どうして裸でいるんだお前は! この馬鹿、変態、露出狂!」
「いや、まだ露出して気持ちよくなる域までは達してない。ただ、みことが望むのであれば、俺も頑張る」
「頑張るな! そ、それより、早く服を着ろ!」
「ああ、まだ着てなかったっけ。道理でみことがこっちを見ないわけだ。はっは」
みこと方面から不穏な空気を感じたので、慌てて服を着る。
「ほい、もーいいぞ」
「そ、そうか。まったく、お前という奴は……チャックが開いているぞ!!!」
「わざとなんだ」
また殴られたので、チャックを閉める。
「この変態めが……」
「ちょっとした冗談なんだ。ただ、冗談から本気になる可能性も否めないから、するべきではないと分かっているんだ」
「分かっているならするなッ!」
とても怒られた。怖かった。
「それより、聞いてくれみこと。大変なことを発見してしまったんだ」
「……どうにも嫌な予感しかしないが、聞いてやろう。なんだ?」
「裸だと、すごく涼しいんだ。だから、みことも裸に」
皆まで言う前に殴られた。鼻血出た。
「するわけないだろう、このたわけっ! ちょっと考えれば分かる道理だろう!」
「何かの奇跡で『そうねそうねその通りね、ここはいっちょう全裸になるべきね!』とか言い出すかと」
鼻にティッシュ詰めながらそう言ったら、みことがため息をついた。
「どうしてお前はそう阿呆なのだ……?」
「うむ、確かにいきなり全裸を勧めるのは阿呆だろう。ここはそれよりレベルの下がる水着でどうだろう」
「それでも阿呆だ、阿呆。……ふむ、だがこうも暑くては水着になりたがる気持ちも分からんでもない」
「言質を取った! 最早みことのエロ姿は絵空事ではない! ふふ……ふわーっはっはっはっはっは!」
また殴られたので話を進める。
「つまり、プールに行きましょうという話なのです」
「プールだと? まだ開いてないと記憶しているが」
「あー。確かにまだ春だからなあ。ふむ……あ、超名案を思いついた!」
みことがあからさまに嫌そうな顔をしたが、気づかないフリをする。
「水風呂に水着で入ればいい! 涼しいし目の保養だし、ひょっとしたらぽろりもあるかも! あと、狭い風呂場で肌が触れ合うのがとても楽しみだ!」
「えい」
「ぐ」
ノドを地獄突きされた。苦しさのあまり床を転がる。
「ふむ。ぽろりや触れ合いはともかく、水風呂はよい案だな」
「なら何故突く」
「邪な気を感じた故に」
「じゃあ俺は常に突かれてますよ! どうだ!」
「威張るな、馬鹿者!」
またノドを突かれた。再びごろごろ転がる。
「まあ、水風呂は私も賛成だ。……だが、一緒に入るなど論外だ」
「そんなあ! じゃ、じゃあ、外で待ってるから、後で水着を着たままいやらしいことはしていいよね? 擬音で説明するとぬるぬるぐちょぐちょOKだよね?」
「論外だッッッ!!!」
ものすごい勢いで拳が迫ってきて、暗転。
気がつくと、部屋で転がっていた。みことはもういない。
「……うーん、帰っちまったか。残念」
軽くノドが渇いたので、台所で水を飲む。ごくごく、うまい。そのまま部屋に戻ろうとしたら、風呂場から物音がした。
「……まさか」
風呂場のドアを開ける。果たして、そこに水着姿のみことがいた。
「ああ、起きたか。まったく、あれしきで気絶するとは精進が足りんぞ」
「ひとんちの風呂に勝手に入るって凄いよな」
「なんだ、嫌なのか? それならすぐにでもあがるが」
「そんなこと一言も言ってないじゃないか! いいか、待ってろよ! 絶対だぞ! すぐ水着取ってくるから、一人であがったりしたら泣くぞ!」
「こ、こら! 誰も一緒に入ってやるなどと……ぬう、もう行ってしまったか。……まったく」
体感では光速を超える速さで水着を探し、目にも止まらないであろう速さで装着し、全速で風呂場に戻る。
「ぜっ、ぜっ……み、水着、きっ、着た……ぜっ、……ぜっ」
「ちょっとは落ち着け! そう慌てずともあがらんわ!」
「……じゃ、じゃあ?」
「……ま、まあ、一緒に入ってやってもいいぞ。だ、だが勘違いするな! 別に貴様と一緒に入りたいのではない、あまりに貴様が哀れだから許可してやっただけにすぎないのだからなっ!」
みことは顔を真っ赤にして俺を指差した。
「哀れでよかった! じゃあ入るぞ! 今から嫌だとか言っても聞かないぞ!」
「……う、うむ」
みことは俺一人が入れる分のスペースを開けてくれた。その余地にゆっくりと腰を下ろす。
「こ、こら、あまり近寄るな馬鹿!」
「狭いんだから無茶を言うない」
我が家は高級なる家でもなんでもないので、一般的な風呂として狭い。二人で入った日には肌と肌が触れ合うのも仕方のないことだろう。
「いいか、貴様が泣いて頼むから一緒に入ってやったまでで、えっちなことをしたら即排斥するぞ。繰り返すが、えっちなことは絶対にするなよ?」
「ダチョウ倶楽部方式ですね、分かります」
目を三角にして俺の頬を千切らんばかりにつねることから、違うらしいという結論が出た。
「しかしだな、みことよ。スク水を着ておいてえろす不可とは、随分と酷な話ではないか?」
みことは学校指定のスクール水着を着ていた。みことの起伏のない体と濃紺の水着、その美しきコントラストに、そして何よりほんのりと桜色に色付く頬に、魅了されずにはいられなかった。
「ばっ、馬鹿者! 勘違いするでない! ほ、他の水着がなかっただけで、別に貴様を喜ばせるために着たんじゃない! ほ、本当だからな!?」
「理由はどうあれ、とても淫靡かつ可愛らしくてお兄さん何か下半身が大変だよ」
「大変?」
みことは視線を俺の下腹部に転じた。俺の分身が「こんにちは!」って水着越しに挨拶してた。
「なっ、なななななっ、何を大きくしているっ、この大馬鹿者っ!!!」
「だってさー、こんな美少女と一緒に風呂入ったら普通こうなるさな」
「びっ、美少女……ばっ、ばかっ、そういうこと言うなっ、ばかっ!」
とても俺を昏倒させた者と同一とは思えないほどの迫力のなさで、みことは俺をぽかぽか叩いた。
「かーわいい」
「うっ、うるさいっ! 馬鹿にするな! いーからそれをどうにかしろ!」
みことは両目を覆ったが、指の隙間から俺のこんにちはを見てた。
「自力で小さくするのは至難の技です。みことが隣にいるのなら尚のこと」
「ちょっとは小さくする努力をしろ!」
「みことが協力してくれるなら、やぶさかではない」
「ほ、本当か?」
「ええ、もちろん」
俺は、にっこり笑った。
「……二度と貴様なんかと一緒に風呂なぞ入らん! 入らんからな!」
「まーまー、そう怒るな。そんな大した事じゃないと思うのだけど」
部屋の隅っこで体育座りをし、怒気を振りまくみことに笑いかける。
「どこが大した事じゃないんだ!? あ、あんな……あんな……」
先ほどの行為を思い出したのか、みことの顔が火がついたように赤くなった。
「うう……雰囲気に呑まれて……私の馬鹿ぁ……」
「紺色に白色のコントラストが素敵でしたよ」
「言うなああっ! よくもあんなものを私にかけおって……ええい腹立たしい!」
みことは俺に馬乗りになり、べこぼこ殴った。
「痛っ、痛いっ! いやあのその、とても気持ちよかったですから! まさか、手」
「だああああっ! 言うな、言うなああっ! その口を一生閉じていろ、馬鹿めっ!」
赤い人に何度も何度も殴られました。
風呂の出来事(エロ注意)は……
「……そ、それで、どうしたらいいのだ?」
「ええと、出せば済むんだけど……とりあえず、慣れることから始めようか」
風呂の縁に座り、みことを招きよせる。そして、みことの手を取り、俺の股間にいざなう。
「何をするか、不埒者ッ!」
「げはあっ!?」
すると腹部に深々とみことの拳が突き刺さり、痛い。
「ううう……痛いよう、腸が飛び出そうだよう」
「い、いきなり何をさせようというのだ! この変態めが!」
「手伝ってくれるって言ったのに、いきなり殴られた……ひでー、みことさん、ひでー」
「む、ぐ……い、いやしかしだな」
「やっぱみことって口だけなんだな」
「! 口だけとは何だ! いいだろう、やってやろうではないか! ほら、指示しろ!」
軽い挑発で簡単にのった。ふふ、容易し。
「じゃあ、水着の上から触ってみて」
「む……」
ビンビンに猛っている俺の息子に、みことは怯えているようだった。
「別に噛み付いたりしないから安心しろ」
「かっ、噛み付く種類もあるのかっ!?」
「そうだ」
面白いので騙そう。
「そうか……世界は驚きに満ちているな」
何故かみことは感慨深そうな表情をしていた。
「とにかく、これは安全な種類なので、落ち着いて触ってくれ」
「む……わ、分かった」
ごくりと唾を飲み込み、みことは思い切り俺の竿を握った。
「!!!!!」
「どっ、どうした!? 痛いのか!?」
「つ……強すぎだ、馬鹿……」
「え、ええっ!? こ、こんなことするの初めてだから加減なぞ分かるか! 先に言え、阿呆!」
狼狽しながらも俺を叱責するのを忘れないのは、ある種驚嘆に値すると言えよう。
「も、もっと優しく、壊れ物を扱うように触っていただけると何かと助かります」
「む……こ、こうか?」
そう言って、みことは優しく俺の竿を包んだ。
「そ、そう。もうちょっと強くても構わない」
「む、むぅ……こうか? ……なっ、何かドクンドクン言ってるぞ!?」
「あー、まあ血が通ってるからなあ。それはさておき、慣れたか?」
「む、ま、まあ、多少は。私にかかればどのようなことも容易よ」
「じゃあ」
おもむろに水着を脱ぐ。
「!!! い、いきなり何をしているか、この変態ッ!」
「へぶうっ!?」
再び腹部にみことの拳が深々と突き刺さり、大層痛い。
「な、慣れたなら次のステップに移行するのが当たり前じゃん。うう、痛いよう、ぽんぽん痛いよう」
「粗末なものをぷらぷらさせるな、愚か者ッ!」
「そ、粗末とは失礼ナリ! 多分標準レベルだと思いますよ! 仮性ですが!」
「火星……?」
みことは下の情報に詳しくないようだった。
「や、まあそれはいいや。とにかく、しゃぶれ」
鼻血が出るまで殴られたので、許しを請う。
「嘘です冗談です手で充分です。殺さないでください」
「はーっ……はーっ……当然だ、馬鹿者が」
「口はまた後日ということで」
みことの目に危ない光が宿ったので、全力で土下座する。
「一度お前は死んだほうがいいかも知れんな……」
「あ、あはははは、冗談きっついなー」
「冗談、なぁ……」
冗談だよね。そうだよね。そうだと言ってよ。
「とにかく! 手でいいからお願いします」
洗い場に移動し、ぺたりと座る。そして、みことを手招き。
「ぬ、ぬぅ……」
みことは俺のきかん棒をチラチラ見ては、うめき声を上げていた。
「怖いと。“あの”みこと様が、たかが肉の棒に恐れを抱いていると。俺の付属物を恐れていると」
「だっ、誰が怖いと言った、誰が! ふん、こんなものに恐怖を抱こうはずもない!」
安い挑発に簡単にのり、みことは俺の広げた脚の間に座った。
「……で、その。……どっ、どうすればいい?」
不安と羞恥に顔を曇らせ、みことは囁くように訊ねた。
「ええと、まずさっきみたいに握って」
「さ、触るのか!? ち、直で?」
「そりゃ、触らないともう納まらないからなあ……」
みことの視線に晒され、もはや別の生き物のように腫れ上がっている竿を見て呟く。
「う、うう……」
「……あー、どうしても無理なら一人で処理するから、なんだったら別に」
「わ、私を愚弄するか! いつ、誰が無理だと言った! 私はみことだぞ、この私に不可能など存在せん!」
自らを鼓舞するような発言と同時に、みことは俺の竿を握った。
「ひゃっ!? あ、熱いし、ビクビク言ってるぞ!? ……こんな熱いものなのか、これって」
「や、その、……正直、俺もここまでなったのは初めてなので」
みことは珍しい物でも見るかのように、俺のをゆっくり指でなぞった。
「す、すごいな……こうなるのか、男は」
「ん、ぐ……み、みこと、焦らすのはいいから、そろそろ頼む」
「む、うむ」
小さくうなずき、みことは俺の竿を優しくこすった。自分でするのとは全く違う感覚に、あっという間に達しそうになる。
「……ふっ、ふうっ、……ふっ」
みことの荒い呼気が肩にかかる。
「みこと……」
「ん? なんだ?」
「キス、したいのだが……」
「えっ!? なっ、そっ、そんなの、だ、ダメに決まってるだろ! な、何を言ってるんだ、この馬鹿!」
「みこと……」
「うっ……そ、そんな顔で見るな」
じっと見つめると、みことはうろたえた様に視線をさ迷わせた。
「……そ、その。……特別だぞ?」
「え……じゃあ!」
「そ、そんな喜ぶな、ばか! あっ、こらっ……ん」
有無を言わさず、みことに口付けする。口と口を合わせるだけのキスだが、頭の中は爆発が起こったみたいにわやくちゃだ。
「ん……ぷはっ。……も、もう、ムードも何もあったもんじゃないな。……ファーストキスだったんだぞ。感謝しろ、ばか」
拗ねたような上目遣いで、俺のハートを攻撃するみこと。
「あー、うん。する。しまくる。だからもっかい」
「ええ!? ちょ、ちょっと……んうっ」
再びみことに口づけする。唇をなぞり、軽く噛む。
「んっ、は、噛むなぁ……」
恍惚とした声で不満の声を上げるみことを無視し、舌を差し入れる。
「!!? しっ、舌っ!?」
「逃げるな」
「んーっ!?」
舌に驚き離れたみことの腕を取り、再び口づけする。歯の隙間から舌を差し入れ、縮こまった舌を探り当て、ぺろぺろとみことの舌を味わう。
「んー、ひゃらあ、……ちゅううっ、ぺ、ぺろぺろふんなぁ……」
「……ちゅ。みこと、手がお留守だぞ」
「ふぇ? あ、んー」
俺の竿をこすらせ、その最中もみことの口を味わう。今現在に限るのであれば、地球で一番俺が幸せに違いない。
「みこと、おっぱい見せて」
「はむ、ちゅー……ん、うん」
唇を甘噛みしながら頼んだら、思ったより簡単に許可が出た。みことの水着をずらし、ちいさな乳首を露出させる。みことは陶然とした表情でされるがままだった。
鳥がするようにみことの唇をついばみながら、ピンク色の小さな乳首を軽く触る。
「ひゃわっ!? で、電気走ったあ……」
「電気マンだから仕方ないんだ」
「違うだろっ! ……もー、お前はこんな時までそんななんだな」
「電気マンだからな」
「違うって言ってるだろ! ……ふふっ、まあいい。ほら、キスの続きだ」
みことからのキスのおねだりに、内心驚きながら口を合わせる。口の端から涎がこぼれるのも構わず、みことの口を貪る。
「んー……ちゅ♪ ぷあっ、ちゅっちゅ、ちゅー……んむ」
もうどっちの舌が自分の舌なのか分からなくなる錯覚に陥るほどに絡ませあい、みことの涎を嚥下する。気のせいか、ほの甘い。口を離し、みことの乳首をクリクリと刺激する。
「ひゃっ! こ、この馬鹿、触り方がえっちだぞ!」
そう言いながらも、みことの手は俺の竿を擦り続けている。既にカウパーでみことの手はぬるぬるどころか泡までたっており、達するのは最早時間の問題だった。
だが、少しでもこの幸福で気持ちいい時間を長く保つために必死で我慢する。
「……? 何を変な顔をしている。もっとちゅーしろ、ばかやろう」
人が必死で射精感と戦っているというのに、みことの奴は俺の顔を片手で掴み、おもむろにキスをした。くちゅくちゅと口内で絡み合う舌の交わりに、腰骨が浮き立つような快楽を覚えた。
「っ!!」
「ひゃっ!?」
自制する間もなく、精が解き放たれる。みことの手を汚し、水着を白く彩り、みことの顔まで白く化粧してしまった。
「……はーっ、はーっ……気持ちよかった、今まで生きてきた中で一番気持ちよかった」
「……か、顔」
「ん?」
「……顔にかかったあ」
みことの泣きそうな顔に、悪戯心がむくむくと鎌首をもたげる。
「恋人同士だと、飲んだりするものだから大丈夫だ」
「そ、そうなのか?」
顔にかかった精液をすくい、みことは犬のようにくんくんと匂いを嗅いだ。
「……生臭い。生臭いぞ、これ! 本当に飲めるものなのか?」
「大丈夫大丈夫。ささっ、ぐぐーっと」
「ぬー……んっ!」
しばらくためらっていたが、やがてみことは意を決して口に含んだ。
「ん~っ!?」
「まずいのか?」
みことは涙目でコクコクうなずいた。
「いいから吐いちゃえ。まあ、飲んでくれると嬉しいけど」
「…………。……んっ」
みことのノドが動いた。飲み込んだようだ。
「……うあ~、まずい、まずいぃぃ……。ノドが、ネバネバするぅ……」
「そんなにか?」
「自分で飲んでみろ、馬鹿者ぉ……」
それだけは絶対に御免だ。
「とにかく、ありがとな、みこと。まさか飲んでくれるとは……」
「ふ、ふん。勘違いするな、私に不可能などないことを示したまでだ」
「じゃあもう一度お願いしようかな♪」
「もう一度? ……ひっ! な、なんでまたおっきくなってるんだ!?」
「や、みことが頑張ってる姿見てたら、こう、むくむくと」
「むくむくと、じゃないっ! きりがないじゃないか! 貴様、出したら納まると言ったではないか!」
「不思議だね」
「不思議だね、ではないっ! こら、寄るな! 寄るなと言っている!」
三回出しました。
そんなわけで、気をよくして部屋で生まれたままの姿でいたら、突然来訪したみことが悲鳴をあげた。
「それは分かる。ただ、どうして俺が殴られるのか、その意味が分からない」
「ううううう、うるさいっ! どうして裸でいるんだお前は! この馬鹿、変態、露出狂!」
「いや、まだ露出して気持ちよくなる域までは達してない。ただ、みことが望むのであれば、俺も頑張る」
「頑張るな! そ、それより、早く服を着ろ!」
「ああ、まだ着てなかったっけ。道理でみことがこっちを見ないわけだ。はっは」
みこと方面から不穏な空気を感じたので、慌てて服を着る。
「ほい、もーいいぞ」
「そ、そうか。まったく、お前という奴は……チャックが開いているぞ!!!」
「わざとなんだ」
また殴られたので、チャックを閉める。
「この変態めが……」
「ちょっとした冗談なんだ。ただ、冗談から本気になる可能性も否めないから、するべきではないと分かっているんだ」
「分かっているならするなッ!」
とても怒られた。怖かった。
「それより、聞いてくれみこと。大変なことを発見してしまったんだ」
「……どうにも嫌な予感しかしないが、聞いてやろう。なんだ?」
「裸だと、すごく涼しいんだ。だから、みことも裸に」
皆まで言う前に殴られた。鼻血出た。
「するわけないだろう、このたわけっ! ちょっと考えれば分かる道理だろう!」
「何かの奇跡で『そうねそうねその通りね、ここはいっちょう全裸になるべきね!』とか言い出すかと」
鼻にティッシュ詰めながらそう言ったら、みことがため息をついた。
「どうしてお前はそう阿呆なのだ……?」
「うむ、確かにいきなり全裸を勧めるのは阿呆だろう。ここはそれよりレベルの下がる水着でどうだろう」
「それでも阿呆だ、阿呆。……ふむ、だがこうも暑くては水着になりたがる気持ちも分からんでもない」
「言質を取った! 最早みことのエロ姿は絵空事ではない! ふふ……ふわーっはっはっはっはっは!」
また殴られたので話を進める。
「つまり、プールに行きましょうという話なのです」
「プールだと? まだ開いてないと記憶しているが」
「あー。確かにまだ春だからなあ。ふむ……あ、超名案を思いついた!」
みことがあからさまに嫌そうな顔をしたが、気づかないフリをする。
「水風呂に水着で入ればいい! 涼しいし目の保養だし、ひょっとしたらぽろりもあるかも! あと、狭い風呂場で肌が触れ合うのがとても楽しみだ!」
「えい」
「ぐ」
ノドを地獄突きされた。苦しさのあまり床を転がる。
「ふむ。ぽろりや触れ合いはともかく、水風呂はよい案だな」
「なら何故突く」
「邪な気を感じた故に」
「じゃあ俺は常に突かれてますよ! どうだ!」
「威張るな、馬鹿者!」
またノドを突かれた。再びごろごろ転がる。
「まあ、水風呂は私も賛成だ。……だが、一緒に入るなど論外だ」
「そんなあ! じゃ、じゃあ、外で待ってるから、後で水着を着たままいやらしいことはしていいよね? 擬音で説明するとぬるぬるぐちょぐちょOKだよね?」
「論外だッッッ!!!」
ものすごい勢いで拳が迫ってきて、暗転。
気がつくと、部屋で転がっていた。みことはもういない。
「……うーん、帰っちまったか。残念」
軽くノドが渇いたので、台所で水を飲む。ごくごく、うまい。そのまま部屋に戻ろうとしたら、風呂場から物音がした。
「……まさか」
風呂場のドアを開ける。果たして、そこに水着姿のみことがいた。
「ああ、起きたか。まったく、あれしきで気絶するとは精進が足りんぞ」
「ひとんちの風呂に勝手に入るって凄いよな」
「なんだ、嫌なのか? それならすぐにでもあがるが」
「そんなこと一言も言ってないじゃないか! いいか、待ってろよ! 絶対だぞ! すぐ水着取ってくるから、一人であがったりしたら泣くぞ!」
「こ、こら! 誰も一緒に入ってやるなどと……ぬう、もう行ってしまったか。……まったく」
体感では光速を超える速さで水着を探し、目にも止まらないであろう速さで装着し、全速で風呂場に戻る。
「ぜっ、ぜっ……み、水着、きっ、着た……ぜっ、……ぜっ」
「ちょっとは落ち着け! そう慌てずともあがらんわ!」
「……じゃ、じゃあ?」
「……ま、まあ、一緒に入ってやってもいいぞ。だ、だが勘違いするな! 別に貴様と一緒に入りたいのではない、あまりに貴様が哀れだから許可してやっただけにすぎないのだからなっ!」
みことは顔を真っ赤にして俺を指差した。
「哀れでよかった! じゃあ入るぞ! 今から嫌だとか言っても聞かないぞ!」
「……う、うむ」
みことは俺一人が入れる分のスペースを開けてくれた。その余地にゆっくりと腰を下ろす。
「こ、こら、あまり近寄るな馬鹿!」
「狭いんだから無茶を言うない」
我が家は高級なる家でもなんでもないので、一般的な風呂として狭い。二人で入った日には肌と肌が触れ合うのも仕方のないことだろう。
「いいか、貴様が泣いて頼むから一緒に入ってやったまでで、えっちなことをしたら即排斥するぞ。繰り返すが、えっちなことは絶対にするなよ?」
「ダチョウ倶楽部方式ですね、分かります」
目を三角にして俺の頬を千切らんばかりにつねることから、違うらしいという結論が出た。
「しかしだな、みことよ。スク水を着ておいてえろす不可とは、随分と酷な話ではないか?」
みことは学校指定のスクール水着を着ていた。みことの起伏のない体と濃紺の水着、その美しきコントラストに、そして何よりほんのりと桜色に色付く頬に、魅了されずにはいられなかった。
「ばっ、馬鹿者! 勘違いするでない! ほ、他の水着がなかっただけで、別に貴様を喜ばせるために着たんじゃない! ほ、本当だからな!?」
「理由はどうあれ、とても淫靡かつ可愛らしくてお兄さん何か下半身が大変だよ」
「大変?」
みことは視線を俺の下腹部に転じた。俺の分身が「こんにちは!」って水着越しに挨拶してた。
「なっ、なななななっ、何を大きくしているっ、この大馬鹿者っ!!!」
「だってさー、こんな美少女と一緒に風呂入ったら普通こうなるさな」
「びっ、美少女……ばっ、ばかっ、そういうこと言うなっ、ばかっ!」
とても俺を昏倒させた者と同一とは思えないほどの迫力のなさで、みことは俺をぽかぽか叩いた。
「かーわいい」
「うっ、うるさいっ! 馬鹿にするな! いーからそれをどうにかしろ!」
みことは両目を覆ったが、指の隙間から俺のこんにちはを見てた。
「自力で小さくするのは至難の技です。みことが隣にいるのなら尚のこと」
「ちょっとは小さくする努力をしろ!」
「みことが協力してくれるなら、やぶさかではない」
「ほ、本当か?」
「ええ、もちろん」
俺は、にっこり笑った。
「……二度と貴様なんかと一緒に風呂なぞ入らん! 入らんからな!」
「まーまー、そう怒るな。そんな大した事じゃないと思うのだけど」
部屋の隅っこで体育座りをし、怒気を振りまくみことに笑いかける。
「どこが大した事じゃないんだ!? あ、あんな……あんな……」
先ほどの行為を思い出したのか、みことの顔が火がついたように赤くなった。
「うう……雰囲気に呑まれて……私の馬鹿ぁ……」
「紺色に白色のコントラストが素敵でしたよ」
「言うなああっ! よくもあんなものを私にかけおって……ええい腹立たしい!」
みことは俺に馬乗りになり、べこぼこ殴った。
「痛っ、痛いっ! いやあのその、とても気持ちよかったですから! まさか、手」
「だああああっ! 言うな、言うなああっ! その口を一生閉じていろ、馬鹿めっ!」
赤い人に何度も何度も殴られました。
風呂の出来事(エロ注意)は……
「……そ、それで、どうしたらいいのだ?」
「ええと、出せば済むんだけど……とりあえず、慣れることから始めようか」
風呂の縁に座り、みことを招きよせる。そして、みことの手を取り、俺の股間にいざなう。
「何をするか、不埒者ッ!」
「げはあっ!?」
すると腹部に深々とみことの拳が突き刺さり、痛い。
「ううう……痛いよう、腸が飛び出そうだよう」
「い、いきなり何をさせようというのだ! この変態めが!」
「手伝ってくれるって言ったのに、いきなり殴られた……ひでー、みことさん、ひでー」
「む、ぐ……い、いやしかしだな」
「やっぱみことって口だけなんだな」
「! 口だけとは何だ! いいだろう、やってやろうではないか! ほら、指示しろ!」
軽い挑発で簡単にのった。ふふ、容易し。
「じゃあ、水着の上から触ってみて」
「む……」
ビンビンに猛っている俺の息子に、みことは怯えているようだった。
「別に噛み付いたりしないから安心しろ」
「かっ、噛み付く種類もあるのかっ!?」
「そうだ」
面白いので騙そう。
「そうか……世界は驚きに満ちているな」
何故かみことは感慨深そうな表情をしていた。
「とにかく、これは安全な種類なので、落ち着いて触ってくれ」
「む……わ、分かった」
ごくりと唾を飲み込み、みことは思い切り俺の竿を握った。
「!!!!!」
「どっ、どうした!? 痛いのか!?」
「つ……強すぎだ、馬鹿……」
「え、ええっ!? こ、こんなことするの初めてだから加減なぞ分かるか! 先に言え、阿呆!」
狼狽しながらも俺を叱責するのを忘れないのは、ある種驚嘆に値すると言えよう。
「も、もっと優しく、壊れ物を扱うように触っていただけると何かと助かります」
「む……こ、こうか?」
そう言って、みことは優しく俺の竿を包んだ。
「そ、そう。もうちょっと強くても構わない」
「む、むぅ……こうか? ……なっ、何かドクンドクン言ってるぞ!?」
「あー、まあ血が通ってるからなあ。それはさておき、慣れたか?」
「む、ま、まあ、多少は。私にかかればどのようなことも容易よ」
「じゃあ」
おもむろに水着を脱ぐ。
「!!! い、いきなり何をしているか、この変態ッ!」
「へぶうっ!?」
再び腹部にみことの拳が深々と突き刺さり、大層痛い。
「な、慣れたなら次のステップに移行するのが当たり前じゃん。うう、痛いよう、ぽんぽん痛いよう」
「粗末なものをぷらぷらさせるな、愚か者ッ!」
「そ、粗末とは失礼ナリ! 多分標準レベルだと思いますよ! 仮性ですが!」
「火星……?」
みことは下の情報に詳しくないようだった。
「や、まあそれはいいや。とにかく、しゃぶれ」
鼻血が出るまで殴られたので、許しを請う。
「嘘です冗談です手で充分です。殺さないでください」
「はーっ……はーっ……当然だ、馬鹿者が」
「口はまた後日ということで」
みことの目に危ない光が宿ったので、全力で土下座する。
「一度お前は死んだほうがいいかも知れんな……」
「あ、あはははは、冗談きっついなー」
「冗談、なぁ……」
冗談だよね。そうだよね。そうだと言ってよ。
「とにかく! 手でいいからお願いします」
洗い場に移動し、ぺたりと座る。そして、みことを手招き。
「ぬ、ぬぅ……」
みことは俺のきかん棒をチラチラ見ては、うめき声を上げていた。
「怖いと。“あの”みこと様が、たかが肉の棒に恐れを抱いていると。俺の付属物を恐れていると」
「だっ、誰が怖いと言った、誰が! ふん、こんなものに恐怖を抱こうはずもない!」
安い挑発に簡単にのり、みことは俺の広げた脚の間に座った。
「……で、その。……どっ、どうすればいい?」
不安と羞恥に顔を曇らせ、みことは囁くように訊ねた。
「ええと、まずさっきみたいに握って」
「さ、触るのか!? ち、直で?」
「そりゃ、触らないともう納まらないからなあ……」
みことの視線に晒され、もはや別の生き物のように腫れ上がっている竿を見て呟く。
「う、うう……」
「……あー、どうしても無理なら一人で処理するから、なんだったら別に」
「わ、私を愚弄するか! いつ、誰が無理だと言った! 私はみことだぞ、この私に不可能など存在せん!」
自らを鼓舞するような発言と同時に、みことは俺の竿を握った。
「ひゃっ!? あ、熱いし、ビクビク言ってるぞ!? ……こんな熱いものなのか、これって」
「や、その、……正直、俺もここまでなったのは初めてなので」
みことは珍しい物でも見るかのように、俺のをゆっくり指でなぞった。
「す、すごいな……こうなるのか、男は」
「ん、ぐ……み、みこと、焦らすのはいいから、そろそろ頼む」
「む、うむ」
小さくうなずき、みことは俺の竿を優しくこすった。自分でするのとは全く違う感覚に、あっという間に達しそうになる。
「……ふっ、ふうっ、……ふっ」
みことの荒い呼気が肩にかかる。
「みこと……」
「ん? なんだ?」
「キス、したいのだが……」
「えっ!? なっ、そっ、そんなの、だ、ダメに決まってるだろ! な、何を言ってるんだ、この馬鹿!」
「みこと……」
「うっ……そ、そんな顔で見るな」
じっと見つめると、みことはうろたえた様に視線をさ迷わせた。
「……そ、その。……特別だぞ?」
「え……じゃあ!」
「そ、そんな喜ぶな、ばか! あっ、こらっ……ん」
有無を言わさず、みことに口付けする。口と口を合わせるだけのキスだが、頭の中は爆発が起こったみたいにわやくちゃだ。
「ん……ぷはっ。……も、もう、ムードも何もあったもんじゃないな。……ファーストキスだったんだぞ。感謝しろ、ばか」
拗ねたような上目遣いで、俺のハートを攻撃するみこと。
「あー、うん。する。しまくる。だからもっかい」
「ええ!? ちょ、ちょっと……んうっ」
再びみことに口づけする。唇をなぞり、軽く噛む。
「んっ、は、噛むなぁ……」
恍惚とした声で不満の声を上げるみことを無視し、舌を差し入れる。
「!!? しっ、舌っ!?」
「逃げるな」
「んーっ!?」
舌に驚き離れたみことの腕を取り、再び口づけする。歯の隙間から舌を差し入れ、縮こまった舌を探り当て、ぺろぺろとみことの舌を味わう。
「んー、ひゃらあ、……ちゅううっ、ぺ、ぺろぺろふんなぁ……」
「……ちゅ。みこと、手がお留守だぞ」
「ふぇ? あ、んー」
俺の竿をこすらせ、その最中もみことの口を味わう。今現在に限るのであれば、地球で一番俺が幸せに違いない。
「みこと、おっぱい見せて」
「はむ、ちゅー……ん、うん」
唇を甘噛みしながら頼んだら、思ったより簡単に許可が出た。みことの水着をずらし、ちいさな乳首を露出させる。みことは陶然とした表情でされるがままだった。
鳥がするようにみことの唇をついばみながら、ピンク色の小さな乳首を軽く触る。
「ひゃわっ!? で、電気走ったあ……」
「電気マンだから仕方ないんだ」
「違うだろっ! ……もー、お前はこんな時までそんななんだな」
「電気マンだからな」
「違うって言ってるだろ! ……ふふっ、まあいい。ほら、キスの続きだ」
みことからのキスのおねだりに、内心驚きながら口を合わせる。口の端から涎がこぼれるのも構わず、みことの口を貪る。
「んー……ちゅ♪ ぷあっ、ちゅっちゅ、ちゅー……んむ」
もうどっちの舌が自分の舌なのか分からなくなる錯覚に陥るほどに絡ませあい、みことの涎を嚥下する。気のせいか、ほの甘い。口を離し、みことの乳首をクリクリと刺激する。
「ひゃっ! こ、この馬鹿、触り方がえっちだぞ!」
そう言いながらも、みことの手は俺の竿を擦り続けている。既にカウパーでみことの手はぬるぬるどころか泡までたっており、達するのは最早時間の問題だった。
だが、少しでもこの幸福で気持ちいい時間を長く保つために必死で我慢する。
「……? 何を変な顔をしている。もっとちゅーしろ、ばかやろう」
人が必死で射精感と戦っているというのに、みことの奴は俺の顔を片手で掴み、おもむろにキスをした。くちゅくちゅと口内で絡み合う舌の交わりに、腰骨が浮き立つような快楽を覚えた。
「っ!!」
「ひゃっ!?」
自制する間もなく、精が解き放たれる。みことの手を汚し、水着を白く彩り、みことの顔まで白く化粧してしまった。
「……はーっ、はーっ……気持ちよかった、今まで生きてきた中で一番気持ちよかった」
「……か、顔」
「ん?」
「……顔にかかったあ」
みことの泣きそうな顔に、悪戯心がむくむくと鎌首をもたげる。
「恋人同士だと、飲んだりするものだから大丈夫だ」
「そ、そうなのか?」
顔にかかった精液をすくい、みことは犬のようにくんくんと匂いを嗅いだ。
「……生臭い。生臭いぞ、これ! 本当に飲めるものなのか?」
「大丈夫大丈夫。ささっ、ぐぐーっと」
「ぬー……んっ!」
しばらくためらっていたが、やがてみことは意を決して口に含んだ。
「ん~っ!?」
「まずいのか?」
みことは涙目でコクコクうなずいた。
「いいから吐いちゃえ。まあ、飲んでくれると嬉しいけど」
「…………。……んっ」
みことのノドが動いた。飲み込んだようだ。
「……うあ~、まずい、まずいぃぃ……。ノドが、ネバネバするぅ……」
「そんなにか?」
「自分で飲んでみろ、馬鹿者ぉ……」
それだけは絶対に御免だ。
「とにかく、ありがとな、みこと。まさか飲んでくれるとは……」
「ふ、ふん。勘違いするな、私に不可能などないことを示したまでだ」
「じゃあもう一度お願いしようかな♪」
「もう一度? ……ひっ! な、なんでまたおっきくなってるんだ!?」
「や、みことが頑張ってる姿見てたら、こう、むくむくと」
「むくむくと、じゃないっ! きりがないじゃないか! 貴様、出したら納まると言ったではないか!」
「不思議だね」
「不思議だね、ではないっ! こら、寄るな! 寄るなと言っている!」
三回出しました。


