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2026年03月19日
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【狐ねえ2】
2010年02月27日
弟「お姉ちゃん」
姉「なんですか弟」
弟「弟はお腹が空きました」
姉「それをお姉ちゃんに言われても困ります。お姉ちゃんは狐なので料理なんてできません」
弟「狐って使えねえなあ」
姉「狐を馬鹿にしました! たとえ弟でも、許せることと許せないことがあります!」
弟「そんな怒ることか?」
姉「無論です。狐が使えるところを見せるため、お姉ちゃんは料理を作ってあげます」
弟「え、でも料理できないんじゃ」
姉「狐にかかれば簡単です。妖術でどうにかします」
弟「妖術でって……それ、昔話とかである馬糞を料理にするって奴じゃ」
姉「…………」
弟「なんか答えて、お姉ちゃん!」
姉「できました」
弟「おおう……これは、一見美味しそうな料理が食卓に並んで入るけど、その実馬糞なのか」
姉「…………」
弟「肯定or否定を望みます」
姉「……おいしいよ?」
弟「とても不安です」
姉「がんばれ弟」
弟「嫌です」
姉「お姉ちゃんを信じないのですか」
弟「お姉ちゃんである前に、狐だしなあ。狐の出てくる話で料理が出てきたら、ほぼ確実に馬糞エンドだしなあ」
姉「……別に、食べなくてもいいです」(じわーっ)
弟「泣きそうになりながら片付けるなっ! わーったよ、食べるよ。むしゃむしゃむしゃ!」
姉「……どきどき。どうですか?」
弟「まずい」
姉「……残されてもヘッチャラです。お姉ちゃん、大人ですから」(じわーっ)
弟「だから、泣きそうになりながら片付けるなッ! まずいけど、馬糞じゃないみたいだし食うよ!」
姉「無理して食べなくていいです」
弟「初料理ならこんなもんだって! 食ってるんだから皿をさげるな!」
姉「馬糞です。こんなの馬糞を妖術で食べ物っぽくしてるだけです。食べないでください。こんなの捨てちゃいます」
弟「嘘つけっ! 100歩譲って馬糞だという設定だとしても、馬糞大好きだから捨てるな!」
姉「弟がスカトロマニアに」
弟「ちげーよっ! いーから寄こせ! むしゃむしゃむしゃ!」
姉「むぅ……」
弟「ごっそさん! ……ふぅ」
姉「まずいのに全部食べた。……変な弟。まずいなら残せばいいのに」
弟「まずくても、初めて食べるお姉ちゃんの手料理だからな。残すわけにはいかないさな」
姉「…………」
弟「照れてる?」
姉「て、照れてなんていません。どうして弟相手に照れないといけないのですか」
弟「だったらこっち向いて喋ってよ」
姉「さる事情によりそっちを向けません」
弟「別にいいけど……しっぽがブンブン振れてるよ?」
姉「はっ。と、止まれ、止まりなさい私のしっぽ」
弟「嬉しいのか。弟に褒められて嬉しいのか、お姉ちゃん」
姉「う、嬉しくなんてありません」
弟「ふむ。……また手料理作って欲しいなあ」
姉「……め、面倒なので嫌です」
弟「さらにしっぽが激しく振れだしたよ、お姉ちゃん」
姉「はう。止まれー、しっぽ止まれー」
弟「全然止まらないね、お姉ちゃん。わはははは」
姉「ぐぐぐ、また弟に馬鹿にされた。くやしい」
姉「なんですか弟」
弟「弟はお腹が空きました」
姉「それをお姉ちゃんに言われても困ります。お姉ちゃんは狐なので料理なんてできません」
弟「狐って使えねえなあ」
姉「狐を馬鹿にしました! たとえ弟でも、許せることと許せないことがあります!」
弟「そんな怒ることか?」
姉「無論です。狐が使えるところを見せるため、お姉ちゃんは料理を作ってあげます」
弟「え、でも料理できないんじゃ」
姉「狐にかかれば簡単です。妖術でどうにかします」
弟「妖術でって……それ、昔話とかである馬糞を料理にするって奴じゃ」
姉「…………」
弟「なんか答えて、お姉ちゃん!」
姉「できました」
弟「おおう……これは、一見美味しそうな料理が食卓に並んで入るけど、その実馬糞なのか」
姉「…………」
弟「肯定or否定を望みます」
姉「……おいしいよ?」
弟「とても不安です」
姉「がんばれ弟」
弟「嫌です」
姉「お姉ちゃんを信じないのですか」
弟「お姉ちゃんである前に、狐だしなあ。狐の出てくる話で料理が出てきたら、ほぼ確実に馬糞エンドだしなあ」
姉「……別に、食べなくてもいいです」(じわーっ)
弟「泣きそうになりながら片付けるなっ! わーったよ、食べるよ。むしゃむしゃむしゃ!」
姉「……どきどき。どうですか?」
弟「まずい」
姉「……残されてもヘッチャラです。お姉ちゃん、大人ですから」(じわーっ)
弟「だから、泣きそうになりながら片付けるなッ! まずいけど、馬糞じゃないみたいだし食うよ!」
姉「無理して食べなくていいです」
弟「初料理ならこんなもんだって! 食ってるんだから皿をさげるな!」
姉「馬糞です。こんなの馬糞を妖術で食べ物っぽくしてるだけです。食べないでください。こんなの捨てちゃいます」
弟「嘘つけっ! 100歩譲って馬糞だという設定だとしても、馬糞大好きだから捨てるな!」
姉「弟がスカトロマニアに」
弟「ちげーよっ! いーから寄こせ! むしゃむしゃむしゃ!」
姉「むぅ……」
弟「ごっそさん! ……ふぅ」
姉「まずいのに全部食べた。……変な弟。まずいなら残せばいいのに」
弟「まずくても、初めて食べるお姉ちゃんの手料理だからな。残すわけにはいかないさな」
姉「…………」
弟「照れてる?」
姉「て、照れてなんていません。どうして弟相手に照れないといけないのですか」
弟「だったらこっち向いて喋ってよ」
姉「さる事情によりそっちを向けません」
弟「別にいいけど……しっぽがブンブン振れてるよ?」
姉「はっ。と、止まれ、止まりなさい私のしっぽ」
弟「嬉しいのか。弟に褒められて嬉しいのか、お姉ちゃん」
姉「う、嬉しくなんてありません」
弟「ふむ。……また手料理作って欲しいなあ」
姉「……め、面倒なので嫌です」
弟「さらにしっぽが激しく振れだしたよ、お姉ちゃん」
姉「はう。止まれー、しっぽ止まれー」
弟「全然止まらないね、お姉ちゃん。わはははは」
姉「ぐぐぐ、また弟に馬鹿にされた。くやしい」
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【狐ねえ】
2010年02月27日
子供の頃に行方不明になったお姉ちゃんが帰ってきた。
弟「お帰りなさい、お姉ちゃん」
姉「お姉ちゃんは、もう弟の知っているお姉ちゃんじゃありません。……ほーら」
弟「あっ、お姉ちゃんの頭から耳が! ネコミミっぽい耳が!」
姉「それに、ほーら」
弟「あっ、しっぽ! お尻からふさふさのしっぽが!」
姉「ということで、お姉ちゃんは狐になって帰ってきました。狐なので、人間と馴れ合うつもりはありません」
弟「えっ……そうなの?」
姉「そうです。人間なんて下等な生き物、お姉ちゃんは嫌いです」
弟「その下等な生き物には、俺も含まれているけど」
姉「……じゃあ、弟も嫌いです」
弟「そんな!」
姉「嫌われたくなければ、油揚げを用意しなさい」
弟「なんで?」
姉「油揚げをお姉ちゃんに食べさせれば、少しは弟を好きになるかもしれません」
弟「つまり、お腹が空いてるんだね?」
姉「空いてません」(お腹をぐぅと鳴らしながら)
弟「お腹が鳴ったよ」
姉「気のせいです」(再びぐぅ)
弟「…………」
姉「……狐は誇り高い生き物なので、自分から頼んだりはしないのです」
弟「面倒な姉だなあ」
姉「山からここまで歩いてくるのは大変でした。お腹もぺこぺこです」
弟「分かったよ、買ってくるからちょっと待ってて」
姉「みっつ買ってきてください、みっつ。おいなりさんもあったら食べます」
弟「(ものすげー頼んでるじゃないか、誇り高い生き物さん)」
姉「何か言いましたか?」
弟「言ってません」
姉「あと、お菓子も食べたいです。山にはお菓子がありませんでした」
弟「んー、じゃあ適当に色々買ってくるよ」
姉「よい心がけです。お姉ちゃんが弟に心を開く日も、そう遠くないでしょう」
弟「人間と馴れ合うつもりはないって、さっき言ってなかった?」
姉「はっ。……えっと、お姉ちゃんはまだまだ心を開きません。油揚げぐらいじゃ懐柔されませんよ」
弟「じゃあ買ってこないよ?」
姉「ぬぬぬぬぬ。あんなに可愛かった弟は、小癪な輩に成長しています。返せ、可愛かった弟をかえせー」
弟「絶対に買ってこない。それどころか、狐の肉を買ってきてやる」
姉「成長した弟はいじわるだ! ふわーん!」
弟「ああお姉ちゃんが泣いてしまった。ごめんよ、お姉ちゃん」
姉「ぐしゅぐしゅ……」
弟「ところで、狐の肉って美味しいのかな?」
姉「ふわーん!」
弟「ああお姉ちゃんがまた泣いてしまった」
姉「……もぐもぐ」
弟「おいしい? お姉ちゃん」
姉「……まあまあです。でも、こんなので許しません。お姉ちゃんを騙すなんて、許せないことです」
弟「ははは。しかし、油揚げ好きだね、お姉ちゃん」
姉「狐ですから」
弟「狐でもなんでも、また会えて嬉しいよ」
姉「……お姉ちゃんはちょっと微妙です。弟がこんないじわるに成長してるとは思いもしませんでした」
弟「意地悪だなんて人聞きの悪い。あ、お姉ちゃん、いなりずしも食べなよ」
姉「分かりました。ぱくぱく。まあまあです」
弟「狐の肉入り」
姉「ふわーん!」
弟「嘘だよ」
姉「ぐぐぐ……また騙されました。お姉ちゃんをすぐ騙す、いけない弟です。大嫌いです」
弟「それは非常に残念だね」
姉「思ってないところも嫌いです」
弟「お帰りなさい、お姉ちゃん」
姉「お姉ちゃんは、もう弟の知っているお姉ちゃんじゃありません。……ほーら」
弟「あっ、お姉ちゃんの頭から耳が! ネコミミっぽい耳が!」
姉「それに、ほーら」
弟「あっ、しっぽ! お尻からふさふさのしっぽが!」
姉「ということで、お姉ちゃんは狐になって帰ってきました。狐なので、人間と馴れ合うつもりはありません」
弟「えっ……そうなの?」
姉「そうです。人間なんて下等な生き物、お姉ちゃんは嫌いです」
弟「その下等な生き物には、俺も含まれているけど」
姉「……じゃあ、弟も嫌いです」
弟「そんな!」
姉「嫌われたくなければ、油揚げを用意しなさい」
弟「なんで?」
姉「油揚げをお姉ちゃんに食べさせれば、少しは弟を好きになるかもしれません」
弟「つまり、お腹が空いてるんだね?」
姉「空いてません」(お腹をぐぅと鳴らしながら)
弟「お腹が鳴ったよ」
姉「気のせいです」(再びぐぅ)
弟「…………」
姉「……狐は誇り高い生き物なので、自分から頼んだりはしないのです」
弟「面倒な姉だなあ」
姉「山からここまで歩いてくるのは大変でした。お腹もぺこぺこです」
弟「分かったよ、買ってくるからちょっと待ってて」
姉「みっつ買ってきてください、みっつ。おいなりさんもあったら食べます」
弟「(ものすげー頼んでるじゃないか、誇り高い生き物さん)」
姉「何か言いましたか?」
弟「言ってません」
姉「あと、お菓子も食べたいです。山にはお菓子がありませんでした」
弟「んー、じゃあ適当に色々買ってくるよ」
姉「よい心がけです。お姉ちゃんが弟に心を開く日も、そう遠くないでしょう」
弟「人間と馴れ合うつもりはないって、さっき言ってなかった?」
姉「はっ。……えっと、お姉ちゃんはまだまだ心を開きません。油揚げぐらいじゃ懐柔されませんよ」
弟「じゃあ買ってこないよ?」
姉「ぬぬぬぬぬ。あんなに可愛かった弟は、小癪な輩に成長しています。返せ、可愛かった弟をかえせー」
弟「絶対に買ってこない。それどころか、狐の肉を買ってきてやる」
姉「成長した弟はいじわるだ! ふわーん!」
弟「ああお姉ちゃんが泣いてしまった。ごめんよ、お姉ちゃん」
姉「ぐしゅぐしゅ……」
弟「ところで、狐の肉って美味しいのかな?」
姉「ふわーん!」
弟「ああお姉ちゃんがまた泣いてしまった」
姉「……もぐもぐ」
弟「おいしい? お姉ちゃん」
姉「……まあまあです。でも、こんなので許しません。お姉ちゃんを騙すなんて、許せないことです」
弟「ははは。しかし、油揚げ好きだね、お姉ちゃん」
姉「狐ですから」
弟「狐でもなんでも、また会えて嬉しいよ」
姉「……お姉ちゃんはちょっと微妙です。弟がこんないじわるに成長してるとは思いもしませんでした」
弟「意地悪だなんて人聞きの悪い。あ、お姉ちゃん、いなりずしも食べなよ」
姉「分かりました。ぱくぱく。まあまあです」
弟「狐の肉入り」
姉「ふわーん!」
弟「嘘だよ」
姉「ぐぐぐ……また騙されました。お姉ちゃんをすぐ騙す、いけない弟です。大嫌いです」
弟「それは非常に残念だね」
姉「思ってないところも嫌いです」
【左からきたツンデレを右に受け流す】
2010年02月26日
部屋で漫画読んでたらちっちゃい先輩がふらーっとやってきたので、右に投げ飛ばしてみた。
「……?」
ベッドの上でひっくり返ったまま、先輩は不思議そうな顔をした。
「つまり、左からきた先輩を右に受け流したんだ」
「……?」
やっぱり先輩は不思議そうな顔をした。
「ほら、あれだよ、テレビで人気あった(過去形)ムーディなんたらの芸ですよ」
「…………」
「え、先輩あんまりお笑い詳しくないの。そうだよな、先輩は食べ物にしか興味がない哀れな生き物だもんな」
どうしてそこで誇らしげに胸を張るのですか。
「とにかく、遊びに来たのなら何かする? ゲームでもすっか?」
ゲームを置いてる棚を漁ってると、先輩はベッドに座りなおし、やれやれとでも言いたげに肩をすくめた。
「…………」
「え、何かというとすぐゲームでつまらない? 大人ならもうちょっと趣味を広げろ? 例えば食べ歩きとか?」
先輩は「どうだ」とでも言いたげにばふーんと息を吐いた。
「いや、食べ歩きはあまり大人の趣味ではないと思いますが。というか、趣味が食べ歩きって大人を通り越しておっさんみてえ」
先輩は不満そうな顔をした。
「…………」
「え、おっさんじゃない? ぴちぴちの女子高生? しかしだな先輩、どこからどう見ても先輩は小学生にしか見えないぞ?」
先輩は本当に俺と同じ人類か疑わしいほど小さい。さらに、小さい事を指摘される事を何より嫌い、その度先輩の機嫌が悪くなる。
「…………」
案の定、先輩は機嫌が悪くなったオーラを放出した。そしてなんで分かってて俺は先輩のプライドを刺激しますか。
「まあまあ、怒るな先輩。逆に考えるんだ、『年齢と不相応に小さいから、とある層に大人気で超らっきー』と考えるんだ」
「…………」
「え、嬉しくない? このロリコン野郎? その暴言はともかく、俺をロリコンと認定したら、先輩が小さい事を自ら認めることになってしまうぞ?」
先輩は困った顔をした。しばらく何か考えた後、先輩は小さな小さな声で何か囁いた。
「…………」
「え、このないすぼでー好き? ……いやいやいや。どこにないすぼでーがあると言うのか」
「…………」
「上から90・58・83? 先輩、虚言癖があったんだな」
先輩は俺のほっぺをむにむにしながら小さな声で「信じれ」と囁いた。
「無茶を言うない。俺が見たところ、先輩は65・65・65だろう」
「…………」
「え、そんなドラえもんみたいに全部同じサイズじゃないって? じゃあ本当のサイズ教えてよ」
「…………」
「え、そんなの教えるかバカ、だって? じゃあ実際に調べてみよう!」
手をわきわきしながら近寄ると、先輩は慌てたように周囲を見渡した。そして俺の左に僅かなスペースがあるのを見た瞬間、猫のように飛んだ!
「キャッチ」
空中で先輩を掴み、右に受け流す。先輩は再びベッドの上に転がった。
「…………」
「え、ごーかんま? ははっ、嫌だなあ先輩。俺が先輩にそんな酷いことするわけないじゃないか」
不安を与えないよう、笑顔で安心感をアピールする。
「…………」
「え、これほど信用できない笑顔初めて? ……だいじょぶだいじょぶ、調べるだけだよ?」
手をわきわきしながら近寄ると、先輩はふるふる震えた。
「いやあ……先輩。全然胸ないですね」
「……! ……!」
「え、責任取れ? いやいやいや。おっぱいのサイズを計っただけで責任とかおかしいですよ。まあ、メジャーがなかったから仕方なく、本当に仕方なく手で調べましたが」
「……! ……!」
「え、なんで計るのにむにむにするんだ、だって? いや、こんな小さくても揉めるのかにゃーって疑問に思い、つい実行しちゃっただけで。いや……できるとはね」
先輩はちっちゃな声で「すけべすけべすけべ」と繰り返しながら、真っ赤な顔で俺の腹にぽふぽふパンチを繰り出すのだった。
「……?」
ベッドの上でひっくり返ったまま、先輩は不思議そうな顔をした。
「つまり、左からきた先輩を右に受け流したんだ」
「……?」
やっぱり先輩は不思議そうな顔をした。
「ほら、あれだよ、テレビで人気あった(過去形)ムーディなんたらの芸ですよ」
「…………」
「え、先輩あんまりお笑い詳しくないの。そうだよな、先輩は食べ物にしか興味がない哀れな生き物だもんな」
どうしてそこで誇らしげに胸を張るのですか。
「とにかく、遊びに来たのなら何かする? ゲームでもすっか?」
ゲームを置いてる棚を漁ってると、先輩はベッドに座りなおし、やれやれとでも言いたげに肩をすくめた。
「…………」
「え、何かというとすぐゲームでつまらない? 大人ならもうちょっと趣味を広げろ? 例えば食べ歩きとか?」
先輩は「どうだ」とでも言いたげにばふーんと息を吐いた。
「いや、食べ歩きはあまり大人の趣味ではないと思いますが。というか、趣味が食べ歩きって大人を通り越しておっさんみてえ」
先輩は不満そうな顔をした。
「…………」
「え、おっさんじゃない? ぴちぴちの女子高生? しかしだな先輩、どこからどう見ても先輩は小学生にしか見えないぞ?」
先輩は本当に俺と同じ人類か疑わしいほど小さい。さらに、小さい事を指摘される事を何より嫌い、その度先輩の機嫌が悪くなる。
「…………」
案の定、先輩は機嫌が悪くなったオーラを放出した。そしてなんで分かってて俺は先輩のプライドを刺激しますか。
「まあまあ、怒るな先輩。逆に考えるんだ、『年齢と不相応に小さいから、とある層に大人気で超らっきー』と考えるんだ」
「…………」
「え、嬉しくない? このロリコン野郎? その暴言はともかく、俺をロリコンと認定したら、先輩が小さい事を自ら認めることになってしまうぞ?」
先輩は困った顔をした。しばらく何か考えた後、先輩は小さな小さな声で何か囁いた。
「…………」
「え、このないすぼでー好き? ……いやいやいや。どこにないすぼでーがあると言うのか」
「…………」
「上から90・58・83? 先輩、虚言癖があったんだな」
先輩は俺のほっぺをむにむにしながら小さな声で「信じれ」と囁いた。
「無茶を言うない。俺が見たところ、先輩は65・65・65だろう」
「…………」
「え、そんなドラえもんみたいに全部同じサイズじゃないって? じゃあ本当のサイズ教えてよ」
「…………」
「え、そんなの教えるかバカ、だって? じゃあ実際に調べてみよう!」
手をわきわきしながら近寄ると、先輩は慌てたように周囲を見渡した。そして俺の左に僅かなスペースがあるのを見た瞬間、猫のように飛んだ!
「キャッチ」
空中で先輩を掴み、右に受け流す。先輩は再びベッドの上に転がった。
「…………」
「え、ごーかんま? ははっ、嫌だなあ先輩。俺が先輩にそんな酷いことするわけないじゃないか」
不安を与えないよう、笑顔で安心感をアピールする。
「…………」
「え、これほど信用できない笑顔初めて? ……だいじょぶだいじょぶ、調べるだけだよ?」
手をわきわきしながら近寄ると、先輩はふるふる震えた。
「いやあ……先輩。全然胸ないですね」
「……! ……!」
「え、責任取れ? いやいやいや。おっぱいのサイズを計っただけで責任とかおかしいですよ。まあ、メジャーがなかったから仕方なく、本当に仕方なく手で調べましたが」
「……! ……!」
「え、なんで計るのにむにむにするんだ、だって? いや、こんな小さくても揉めるのかにゃーって疑問に思い、つい実行しちゃっただけで。いや……できるとはね」
先輩はちっちゃな声で「すけべすけべすけべ」と繰り返しながら、真っ赤な顔で俺の腹にぽふぽふパンチを繰り出すのだった。
【頭が痛いボクっ娘】
2010年02月26日
いつものようにボクっ娘をいじめようと梓の席へ行くと、なんだか顔色が悪い。
「梓、どした? なんか調子が悪そうだぞ?」
「ん……? うん、なんだか頭が痛くて……」
いつもの無駄な元気もなりを潜め、梓は辛そうに額を押さえていた。
「何やってんだよ」
「う~……ボクが悪いんじゃないもん」
「そうじゃなくて」
俺は無理やり梓を立たせた。
「ひゃっ!? た、タカシ?」
「調子悪いんだったら無理して授業なんか受けんな。ほれ、保健室行くぞ」
梓に肩を貸し、ざわつく教室を出る。
「……タカシ、なんか優しい」
「俺はいつだって優しいさ」
「……嘘。いっつもボクのこといじめてるくせに」
「いーから病人は黙ってろ。ほれ、保健室着いたぞ」
中に入る。運が悪いことに、養護教諭は席を外しているようだ。
梓をベッドにそっと寝かせ、戸棚を漁り頭痛薬を探す。
「ねぇなぁ……クソッ」
「あ、あのねタカシ、ボク薬飲まなくても大丈夫だよ。寝てたらすぐ治るから」
「……そうか?」
ベッドの側の椅子に座り、梓を見る。教室で見たときより多少顔色はよくなっているように見えた。
「ごめんな、役立たずで」
「あははっ、気にしないでよ。……タカシ、もういいよ。授業出ないと」
「たまにゃサボるのも良いさ」
「あははっ、そういうのは普段真面目に授業に出てる人のセリフだよ」
「うっせ」
軽く梓のほっぺを引っ張る。
「う~、やっぱタカシはいじわるだ……」
「ほら、もう寝ろ。起きてちゃ治るもんも治らねえよ」
「ん……ねぇ、タカシ」
「ん?」
「その……ね? その……寝るまででいいから、……手、握っててくれる?」
顔を半分布団で隠し、恥ずかしそうに梓は言った。
「今日は随分と甘えん坊だな」
梓の頭を優しくなでる。梓は気持ちよさそうな、恥ずかしそうな微妙な表情を見せた。
「……だ、だって、病気の時って不安になるし……今日はタカシ優しいし、してくれるかな、って……」
「……今日だけだぞ?」
そっと梓の手を握る。彼女の手は小さく、そして柔らかかった。
「……えへへへっ♪ タカシの手、あったかーい」
「ほら、寝るまでいてやるからもう寝ろ」
梓の幸せそうな顔を見るのが照れくさくて、そっぽを向きながら言った。
「うん。お休み、タカシ」
「お休み、梓。いい夢を」
空いた手で梓の頭をなでると、梓は安心したように目をつむった。
程なくして、小さな寝息が聞こえてきたのを確認し席を立つ。
しかし、手はしっかりと握られたままだった。手を外そうとしても、がっちり梓の指が俺の指をホールドしていて外れそうにない。
「……まぁいっか」
再び椅子に座り、俺はくぅくぅと寝息を立てる梓の顔を見ていた。
「梓、どした? なんか調子が悪そうだぞ?」
「ん……? うん、なんだか頭が痛くて……」
いつもの無駄な元気もなりを潜め、梓は辛そうに額を押さえていた。
「何やってんだよ」
「う~……ボクが悪いんじゃないもん」
「そうじゃなくて」
俺は無理やり梓を立たせた。
「ひゃっ!? た、タカシ?」
「調子悪いんだったら無理して授業なんか受けんな。ほれ、保健室行くぞ」
梓に肩を貸し、ざわつく教室を出る。
「……タカシ、なんか優しい」
「俺はいつだって優しいさ」
「……嘘。いっつもボクのこといじめてるくせに」
「いーから病人は黙ってろ。ほれ、保健室着いたぞ」
中に入る。運が悪いことに、養護教諭は席を外しているようだ。
梓をベッドにそっと寝かせ、戸棚を漁り頭痛薬を探す。
「ねぇなぁ……クソッ」
「あ、あのねタカシ、ボク薬飲まなくても大丈夫だよ。寝てたらすぐ治るから」
「……そうか?」
ベッドの側の椅子に座り、梓を見る。教室で見たときより多少顔色はよくなっているように見えた。
「ごめんな、役立たずで」
「あははっ、気にしないでよ。……タカシ、もういいよ。授業出ないと」
「たまにゃサボるのも良いさ」
「あははっ、そういうのは普段真面目に授業に出てる人のセリフだよ」
「うっせ」
軽く梓のほっぺを引っ張る。
「う~、やっぱタカシはいじわるだ……」
「ほら、もう寝ろ。起きてちゃ治るもんも治らねえよ」
「ん……ねぇ、タカシ」
「ん?」
「その……ね? その……寝るまででいいから、……手、握っててくれる?」
顔を半分布団で隠し、恥ずかしそうに梓は言った。
「今日は随分と甘えん坊だな」
梓の頭を優しくなでる。梓は気持ちよさそうな、恥ずかしそうな微妙な表情を見せた。
「……だ、だって、病気の時って不安になるし……今日はタカシ優しいし、してくれるかな、って……」
「……今日だけだぞ?」
そっと梓の手を握る。彼女の手は小さく、そして柔らかかった。
「……えへへへっ♪ タカシの手、あったかーい」
「ほら、寝るまでいてやるからもう寝ろ」
梓の幸せそうな顔を見るのが照れくさくて、そっぽを向きながら言った。
「うん。お休み、タカシ」
「お休み、梓。いい夢を」
空いた手で梓の頭をなでると、梓は安心したように目をつむった。
程なくして、小さな寝息が聞こえてきたのを確認し席を立つ。
しかし、手はしっかりと握られたままだった。手を外そうとしても、がっちり梓の指が俺の指をホールドしていて外れそうにない。
「……まぁいっか」
再び椅子に座り、俺はくぅくぅと寝息を立てる梓の顔を見ていた。
【コンビニでおにぎりの具がどれが一番かでけんかする男とボクっ娘】
2010年02月26日
ボクっ娘と一緒にコンビニへ飯を買いに来た。協議の結果、おにぎりを買うことになった。
「ねーねータカシ、何のおにぎりにする?」
「クリームパン」
「おにぎりって言ってるだろ! 人の話聞きなよ!」
「じゃあアンパンでいい」
「そうじゃなくて! ボクの話聞いてないでしょ!?」
「聞いてるが、聞き流してる」
「余計タチ悪いよぉ!」
「んで、おまえ何にする? シャケなんてどうだ? 俺結構好きなんだ」
「……はぁ、もういいよ。ボクは……えっと、ツナマヨにしよっかな」
「ボクっ娘の主食はツナマヨとか言う得体の知れない物、と……」
「何メモってんだよ! ボクっ娘じゃなくて梓! 別に主食じゃないよ! 得体知れてるし!」
いっぱいつっこまれた。あと、最後の言葉日本語が変。
「じゃあ間を取ってシャケ買え、シャケ。うまいぞ」
「どこの間を取ったらそうなるんだよぉ! シャケなんてまずいの、買ってもボク食べないよ!」
「何っ、貴様シャケの美味さを知らんのか!? 嘆かわしい、ああ嘆かわしい! おっぱい揉んでやれ」
「揉むなっ! 何考えてんだよばかっ!」
薄い乳を揉むと怒られた。どさくさに紛れて揉んだのに、なんでばれたんだろう。
「うー……タカシはすぐボクのおっぱい触るからキライ」
「ごめんなさい」
とりあえず涙目の梓に謝っておく。
「……もうこんなことしない?」
「ああ、次は感じさせるよう努力する」
「そういう意味で怒ったんじゃないよ!」
女心は難しかった。
「……はぁ。ホント、タカシって馬鹿だよね。シャケが美味しいとか言ってるし。ツナマヨが美味しさを知らないなんて、人生の半分は損してるよ!」
「ほう、ということは全人類は人生を半分損しているんだな」
「なんでだよっ! みんなツナマヨ大好きだから、損してるのはタカシだけだよ!」
「なら今までの損を取り返すため、梓のツナマヨくれ」
「嫌だよ! 自分で買いなよ」
「ちょっとでいいから。なんなら口移しでもいいぞ」
「な、なんでタカシなんかとキスしなきゃならないんだよ!」
「ちょっとした気遣い。梓も新品のおにぎりやるの嫌だろ?」
「そんな気遣い要らないよ! のーさんきゅーだよ! もうっ、タカシは好きにしたらいいよ」
梓が勝手にツナマヨを抱えてレジへ行くので、すかさず後ろに張り付いてついていく。
「これくださーい」
梓は店員のお姉さんに能天気な声で清算を頼んだ。
「二人で手と手を取り合い、さらには口移しまで行うというバカップルも裸足で逃げ出す彼氏彼女遁走作戦で食うので箸はひとつでいいです」
「しないよっ! 後ろから変なこと言うな、ばかっ!」
店員のお姉さんは引きつった笑顔を見せた。
「もー、ホントのホントにタカシは馬鹿なんだね。ボク、恥ずかしかったよ」
コンビニから出ると、梓はため息混じりに俺を非難した。
「俺は梓と一緒なら、誰に何を言われても平気だぞ」
「ボクはタカシのせいで恥ずかしいって言ってるんだよ!」
叫びすぎのせいか、梓は顔を真っ赤にして叫んだ。
「まぁ気にするな。……あ」
「どしたの?」
「自分の分のメシ買うの忘れてた」
「ボクをいじめてるからだよ。罰だよ、罰。やっぱり神様は見てるんだね♪」
「くっ、無神論者の俺を前に神の名を呼ぶとはいい度胸だ。こうなったら梓のツナマヨを奪取する他方法はないな」
「なんでだよっ! あげないよ!」
「じゃあやっぱり先ほど言ったように口移しで」
「余計ダメだよっ! ……はぁ、もういいよ。ボクのおにぎり半分あげるよ」
「おっ、さすがは梓。なんだかんだ言って優しいな」(なでなで)
「わっ、な、なでないでよ。すぐボクのこと子供扱いするんだから……」
満更でもない表情で、梓は困ったようにはにかんだ。
「ねーねータカシ、何のおにぎりにする?」
「クリームパン」
「おにぎりって言ってるだろ! 人の話聞きなよ!」
「じゃあアンパンでいい」
「そうじゃなくて! ボクの話聞いてないでしょ!?」
「聞いてるが、聞き流してる」
「余計タチ悪いよぉ!」
「んで、おまえ何にする? シャケなんてどうだ? 俺結構好きなんだ」
「……はぁ、もういいよ。ボクは……えっと、ツナマヨにしよっかな」
「ボクっ娘の主食はツナマヨとか言う得体の知れない物、と……」
「何メモってんだよ! ボクっ娘じゃなくて梓! 別に主食じゃないよ! 得体知れてるし!」
いっぱいつっこまれた。あと、最後の言葉日本語が変。
「じゃあ間を取ってシャケ買え、シャケ。うまいぞ」
「どこの間を取ったらそうなるんだよぉ! シャケなんてまずいの、買ってもボク食べないよ!」
「何っ、貴様シャケの美味さを知らんのか!? 嘆かわしい、ああ嘆かわしい! おっぱい揉んでやれ」
「揉むなっ! 何考えてんだよばかっ!」
薄い乳を揉むと怒られた。どさくさに紛れて揉んだのに、なんでばれたんだろう。
「うー……タカシはすぐボクのおっぱい触るからキライ」
「ごめんなさい」
とりあえず涙目の梓に謝っておく。
「……もうこんなことしない?」
「ああ、次は感じさせるよう努力する」
「そういう意味で怒ったんじゃないよ!」
女心は難しかった。
「……はぁ。ホント、タカシって馬鹿だよね。シャケが美味しいとか言ってるし。ツナマヨが美味しさを知らないなんて、人生の半分は損してるよ!」
「ほう、ということは全人類は人生を半分損しているんだな」
「なんでだよっ! みんなツナマヨ大好きだから、損してるのはタカシだけだよ!」
「なら今までの損を取り返すため、梓のツナマヨくれ」
「嫌だよ! 自分で買いなよ」
「ちょっとでいいから。なんなら口移しでもいいぞ」
「な、なんでタカシなんかとキスしなきゃならないんだよ!」
「ちょっとした気遣い。梓も新品のおにぎりやるの嫌だろ?」
「そんな気遣い要らないよ! のーさんきゅーだよ! もうっ、タカシは好きにしたらいいよ」
梓が勝手にツナマヨを抱えてレジへ行くので、すかさず後ろに張り付いてついていく。
「これくださーい」
梓は店員のお姉さんに能天気な声で清算を頼んだ。
「二人で手と手を取り合い、さらには口移しまで行うというバカップルも裸足で逃げ出す彼氏彼女遁走作戦で食うので箸はひとつでいいです」
「しないよっ! 後ろから変なこと言うな、ばかっ!」
店員のお姉さんは引きつった笑顔を見せた。
「もー、ホントのホントにタカシは馬鹿なんだね。ボク、恥ずかしかったよ」
コンビニから出ると、梓はため息混じりに俺を非難した。
「俺は梓と一緒なら、誰に何を言われても平気だぞ」
「ボクはタカシのせいで恥ずかしいって言ってるんだよ!」
叫びすぎのせいか、梓は顔を真っ赤にして叫んだ。
「まぁ気にするな。……あ」
「どしたの?」
「自分の分のメシ買うの忘れてた」
「ボクをいじめてるからだよ。罰だよ、罰。やっぱり神様は見てるんだね♪」
「くっ、無神論者の俺を前に神の名を呼ぶとはいい度胸だ。こうなったら梓のツナマヨを奪取する他方法はないな」
「なんでだよっ! あげないよ!」
「じゃあやっぱり先ほど言ったように口移しで」
「余計ダメだよっ! ……はぁ、もういいよ。ボクのおにぎり半分あげるよ」
「おっ、さすがは梓。なんだかんだ言って優しいな」(なでなで)
「わっ、な、なでないでよ。すぐボクのこと子供扱いするんだから……」
満更でもない表情で、梓は困ったようにはにかんだ。


