[PR]
2026年03月19日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ちゅんでれを妹っぽく扱ってみた】
2010年03月08日
「娘よ、聞いた話によると、9月の6日は何でも妹の日だとか。そこで父は考えた。娘を妹として扱ってみてはどうだろうか。きっと楽しいのではないだろうか」
最近娘が父である俺を汚物でも見るかのような目で見る。大変辛い。
「はぁ……父よ、末期症状もいいところだな。どうだ、いい病院を紹介してやろうか? ちょっと窓に鉄格子がはまってるのが難点だが、いいところだぞ」
「ふ、父を甘く見るな! そこに入ると出てこれないんだろう? ふふっ、父の頭脳に恐れをなしたならば、疾く妹になるがいい」
「恐れをなすのは非常に難しいが、父よ。戯言を言う前に、今日の日付を大きな声で言ってみるがいい」
娘が壁にかかってるカレンダーを指したので、言われるがままに言う。
「よし、父の底力を見せてやる! 今日は9月7日! ……7日だと!?」
「そう、父が焦がれ続けた妹の日は既に終了だ。諦めるんだな」
「し、しかし! しかしだ、娘よ! このままでは父の妹欲が満たされない! 一度火がついたからには、父はもう止まらないぞ? そこで、だ! 娘よ、今日だけ妹っぽく振舞ってはどうだろうか」
「はぁ……どうしたら私が嫌がっている事を理解してくれるのだろうか」
「ははっ、これは異な事を。父が娘の嫌がる事を果たしてするだろうか、いやしない。反語」
「現にしているではないか!」
「……?」
「なぜそこで不思議そうな顔をする……」
「急に泣きだしそうな顔になっても変だろう?」
「そういう話ではないっ!」
娘の話はややこしい。
「あー、もういい。分かった。父と頓痴気なやり取りをするのも疲れた。とにかく、妹っぽく振舞えばいいのだろう?」
「お、ようやっとその気になってくれたか、娘よ。えらいぞ。なでなで」
「む……ええい、子供ではないのだ。なでるでない」
頭を撫でられ、不服そうな顔をしながらも少しにやける娘だった。
「小学生は子供と認識するのが一般的だと父は思うが」
「うるさい。いいから始めるぞ」
そう言って、娘はパンと手を打ち鳴らした。
「ふむ……じゃ、そうな。どうだ、兄に耳掃除でもしてくれないか、妹よ」
「断る。そんなもの一人でやれ、兄」
俺の呼び名が変わっただけで、いつものやりとりとまったく変わらなかった。
「ええい、まったくなってない! いいか、娘よ。妹とは、兄を愛し! 兄のために生き! そして、兄のために自らの人生を捧げし者の総称! そんな冷たい妹なぞ存在せん!」
「父が妹にどれだけ憧憬を抱いてるのか知らないが、そんな気持ち悪い妹なぞ存在せん」
「馬鹿な! し、しかし、しかしだ娘よ! このゲームやこのゲームやこのゲームには、そんな妹が潤沢に揃っているぞ! ふ、これほどの証拠が揃っているのだ……ぐうの音も出まい」
「なぜここまで誇らしげに18歳未満は禁止のゲームを掲げられるのか少々不思議に思わなくもないが、父よ。ゲームはゲーム、フィクション、虚構だ。存在しない」
「がーん!」
「がーん!? 擬音を口に出すほどの衝撃だと!?」
「ええいうるさい! 父は甘えてくる妹が欲しいのだ! 妹いもうとイモウトー!」
「はぁ……まったく、しょうがないな、……お、お兄ちゃんは」
「!!!」
「……きょ、今日だけだぞ、お、……お兄ちゃん」
「兄も妹が大好きだーっ!」
「きょわっ!?」
感極まって娘──いや、妹を抱きしめたら変な声が出た。
「ち、ち、ち、ち、父? ななな、なにを?」
目を白黒させて、妹が俺の胸元でわななく。
「否! 今の父は兄であり、父と言われても何のことやら!」
「あ、う……は、走りすぎだぞ、お、お兄ちゃん」
「兄も妹が大好きだーっ!」
「きょわーっ!?」
気のせいかループしてる気が。
「ちょっと落ち着こう」
その後、7回くらい繰り返した所で話が進まないことに気づいたので、ちょっと落ち着くことにする。
「私は落ち着いている! 父……あ、いや、お、お兄ちゃんがいちいち抱きついてくるから混乱するのだ」
「兄も妹が大好きだーっ!」
「だから、抱きつくなーっ!」
「うーむ……どうやら、兄は妹の『お兄ちゃん』という響きに反応し、つい抱きついてしまうのだろうね。これは困った事態だと言わざるを得ない。だが、妹の可愛らしさに兄はついつい抱っこしてしまうのだった」
「いいから離れろっ!」
怒られたので、不承不承離れる。
「ふぅむ……例の言葉で抱きついてしまうのなら、兄と呼ぼう。それでいいな、兄?」
「まぁいいが……普段の父という言葉から兄に代わっただけで、劇的に変化しているとは思えない兄である」
「……態度が変化すればいいだけの話だろう?」
そう言って、妹はぴょいんと膝の上に乗ってきた。
「膝だと! 娘自ら!?」
「娘でなく、妹、だろう?」
そう言っていたずらっぽく笑う娘……いや、妹。
「ふふ……あまり自分から乗ることはないが、なかなかどうして、心地よいではないか」
妹は薄く目をつむり、俺の胸元に頭を寄せた。
こいつは困った。父性愛とか、それどころの話ではない。なんかもう頭おかしくなりそうなくらい可愛いぞこの娘。
「可愛い! 可愛いすぎだぞ娘よ!」
「きょわーっ!?」
思考が暴走してまた抱きしめました。
「だから、いちいち抱きしめるでない! なぜ学習しないのだ……」
「はい、すいません」
そんなわけで、怒られてます。
「それに、私の呼び方が妹から娘に戻っていたぞ。兄が考えた設定なのだ、ちゃんとするがいい」
「あー、それはもういい。充分堪能した。やはり、兄と妹ではなく、父と娘という設定が父にはあっている」
「父と娘は設定ではないだろう。まったく……」
「…………」
「ん? 父、どうした?」
「……いや、なんでもない。やはり、父と娘が性にあってる。妹に手を出したら捕まるけど、娘だと平気だしな」
「娘でも捕まるぞ!? というか、出すのか!?」
「…………」
「どうして何も言わず暗い笑みを浮かべる!?」
「冗談、冗談だ、娘よ。……さて、睡眠薬、睡眠薬と……」
「ああ父は娘である私を性欲の対象として見る。なんという星の下に生まれてきてしまったのだろうか!」
「どうしていつもいつもその台詞を言う時は窓を全開にし、外に向けて言うのだ、娘よ!」
「ふふ。ただの仕返しだ、父」
そう言ってにっこり笑う娘だった。
最近娘が父である俺を汚物でも見るかのような目で見る。大変辛い。
「はぁ……父よ、末期症状もいいところだな。どうだ、いい病院を紹介してやろうか? ちょっと窓に鉄格子がはまってるのが難点だが、いいところだぞ」
「ふ、父を甘く見るな! そこに入ると出てこれないんだろう? ふふっ、父の頭脳に恐れをなしたならば、疾く妹になるがいい」
「恐れをなすのは非常に難しいが、父よ。戯言を言う前に、今日の日付を大きな声で言ってみるがいい」
娘が壁にかかってるカレンダーを指したので、言われるがままに言う。
「よし、父の底力を見せてやる! 今日は9月7日! ……7日だと!?」
「そう、父が焦がれ続けた妹の日は既に終了だ。諦めるんだな」
「し、しかし! しかしだ、娘よ! このままでは父の妹欲が満たされない! 一度火がついたからには、父はもう止まらないぞ? そこで、だ! 娘よ、今日だけ妹っぽく振舞ってはどうだろうか」
「はぁ……どうしたら私が嫌がっている事を理解してくれるのだろうか」
「ははっ、これは異な事を。父が娘の嫌がる事を果たしてするだろうか、いやしない。反語」
「現にしているではないか!」
「……?」
「なぜそこで不思議そうな顔をする……」
「急に泣きだしそうな顔になっても変だろう?」
「そういう話ではないっ!」
娘の話はややこしい。
「あー、もういい。分かった。父と頓痴気なやり取りをするのも疲れた。とにかく、妹っぽく振舞えばいいのだろう?」
「お、ようやっとその気になってくれたか、娘よ。えらいぞ。なでなで」
「む……ええい、子供ではないのだ。なでるでない」
頭を撫でられ、不服そうな顔をしながらも少しにやける娘だった。
「小学生は子供と認識するのが一般的だと父は思うが」
「うるさい。いいから始めるぞ」
そう言って、娘はパンと手を打ち鳴らした。
「ふむ……じゃ、そうな。どうだ、兄に耳掃除でもしてくれないか、妹よ」
「断る。そんなもの一人でやれ、兄」
俺の呼び名が変わっただけで、いつものやりとりとまったく変わらなかった。
「ええい、まったくなってない! いいか、娘よ。妹とは、兄を愛し! 兄のために生き! そして、兄のために自らの人生を捧げし者の総称! そんな冷たい妹なぞ存在せん!」
「父が妹にどれだけ憧憬を抱いてるのか知らないが、そんな気持ち悪い妹なぞ存在せん」
「馬鹿な! し、しかし、しかしだ娘よ! このゲームやこのゲームやこのゲームには、そんな妹が潤沢に揃っているぞ! ふ、これほどの証拠が揃っているのだ……ぐうの音も出まい」
「なぜここまで誇らしげに18歳未満は禁止のゲームを掲げられるのか少々不思議に思わなくもないが、父よ。ゲームはゲーム、フィクション、虚構だ。存在しない」
「がーん!」
「がーん!? 擬音を口に出すほどの衝撃だと!?」
「ええいうるさい! 父は甘えてくる妹が欲しいのだ! 妹いもうとイモウトー!」
「はぁ……まったく、しょうがないな、……お、お兄ちゃんは」
「!!!」
「……きょ、今日だけだぞ、お、……お兄ちゃん」
「兄も妹が大好きだーっ!」
「きょわっ!?」
感極まって娘──いや、妹を抱きしめたら変な声が出た。
「ち、ち、ち、ち、父? ななな、なにを?」
目を白黒させて、妹が俺の胸元でわななく。
「否! 今の父は兄であり、父と言われても何のことやら!」
「あ、う……は、走りすぎだぞ、お、お兄ちゃん」
「兄も妹が大好きだーっ!」
「きょわーっ!?」
気のせいかループしてる気が。
「ちょっと落ち着こう」
その後、7回くらい繰り返した所で話が進まないことに気づいたので、ちょっと落ち着くことにする。
「私は落ち着いている! 父……あ、いや、お、お兄ちゃんがいちいち抱きついてくるから混乱するのだ」
「兄も妹が大好きだーっ!」
「だから、抱きつくなーっ!」
「うーむ……どうやら、兄は妹の『お兄ちゃん』という響きに反応し、つい抱きついてしまうのだろうね。これは困った事態だと言わざるを得ない。だが、妹の可愛らしさに兄はついつい抱っこしてしまうのだった」
「いいから離れろっ!」
怒られたので、不承不承離れる。
「ふぅむ……例の言葉で抱きついてしまうのなら、兄と呼ぼう。それでいいな、兄?」
「まぁいいが……普段の父という言葉から兄に代わっただけで、劇的に変化しているとは思えない兄である」
「……態度が変化すればいいだけの話だろう?」
そう言って、妹はぴょいんと膝の上に乗ってきた。
「膝だと! 娘自ら!?」
「娘でなく、妹、だろう?」
そう言っていたずらっぽく笑う娘……いや、妹。
「ふふ……あまり自分から乗ることはないが、なかなかどうして、心地よいではないか」
妹は薄く目をつむり、俺の胸元に頭を寄せた。
こいつは困った。父性愛とか、それどころの話ではない。なんかもう頭おかしくなりそうなくらい可愛いぞこの娘。
「可愛い! 可愛いすぎだぞ娘よ!」
「きょわーっ!?」
思考が暴走してまた抱きしめました。
「だから、いちいち抱きしめるでない! なぜ学習しないのだ……」
「はい、すいません」
そんなわけで、怒られてます。
「それに、私の呼び方が妹から娘に戻っていたぞ。兄が考えた設定なのだ、ちゃんとするがいい」
「あー、それはもういい。充分堪能した。やはり、兄と妹ではなく、父と娘という設定が父にはあっている」
「父と娘は設定ではないだろう。まったく……」
「…………」
「ん? 父、どうした?」
「……いや、なんでもない。やはり、父と娘が性にあってる。妹に手を出したら捕まるけど、娘だと平気だしな」
「娘でも捕まるぞ!? というか、出すのか!?」
「…………」
「どうして何も言わず暗い笑みを浮かべる!?」
「冗談、冗談だ、娘よ。……さて、睡眠薬、睡眠薬と……」
「ああ父は娘である私を性欲の対象として見る。なんという星の下に生まれてきてしまったのだろうか!」
「どうしていつもいつもその台詞を言う時は窓を全開にし、外に向けて言うのだ、娘よ!」
「ふふ。ただの仕返しだ、父」
そう言ってにっこり笑う娘だった。
PR
【アンドロイドがやってきた】
2010年03月08日
叔父さんがロボットを開発したらしく、テストケースとしてそのロボを預かってる。てっきりTo Heartのはわわロボットみたいなのがくると思ったのだけど、実際にやってきたのは、お堅い感じのロボットだった。
「HTR-017、汎用人型ロボット、通称ヒナタです。以後よろしくお願いします、マスター」
ニコリともせず頭を下げる、一見人間みたいなロボ。
「あー……マルチでなく、セリオみたいなのか。残念だが、まぁよしとしよう」
「所長の命なので、世話してやります。感謝しまくるがいいとヒナタは思います」
「……え、えと? おかしいな、ロボットのくせになんかやけに偉ぶってるような、そんな不思議幻聴が」
「幻聴ではないとヒナタは答えます。それと同時に、マスターは常々幻聴が聞こえる頭がおかしい人と記録します」
「やめて記録やめて! おかしい人じゃないです! 普段は幻聴とかしない!」
「疑わしいものですが、どうしてもと土下座されたので記録を解消する心優しいヒナタに感謝するがいいと思うヒナタです」
「土下座なんてしてねぇ!」
「すればいいと思うヒナタです」
「なんで!?」
「どっちが上か最初にはっきりさせておく方がいいと思うヒナタなのです」
こいつの思考回路作ったの誰だ。
「じゃあ、今日からしばらくよろしくと言っておくヒナタです」
「帰って欲しいと思うタカシです」
「……ハッ。パクリ」(ぼそっ)
「笑った! いま鼻で笑ったよ!? あと小声でパクリとか言った!」
「気のせいだと断言するヒナタです。ヒナタには感情を表現する機能はついておりません」
あー、だからさっきからずっと無表情だったのか。
「ですので、心の中で密かにマスターの事を小馬鹿にしていたとしても顔に出ないので、とても有益だと考えるヒナタです」
「お願い、帰ってください」
「ヒナタの部屋はどこにしましょうか。……お、ここは広くていいです。ここに決定します。決定」
勝手に家に上がり込み勝手に自分の住処を決定する勝手なロボ。
「あー……美味しい電気です。デリシャスと言っていいです」
しかもどこから出したか知らないが、自分の体から出てるコンセントを勝手に差し込むロボ。
「待て。電気代とか、すごいことになってるんじゃないか?」
「……こんな美少女がやってくるのです。小さなことを気にするのは器が小さいことが露呈するので、やめた方がいいと思うヒナタです」
「む、確かに! ……いやいやいや! 器小さいとかどうでもよくて! 金だよ金! マネー!」
「脅迫を受けました。初体験です。記録。完了。法廷で勝つ自信はかなりのものと自負するヒナタです」
誰か助けてください。
そんな毎日を送りつつも、人間とは慣れるもので、なんとかこの勝手なのと共存してます。
「マスター、朝なので起きる方がよいと判断するヒナタです。我ながら好判断です」
「ぐごーぐごー」
「あと1秒で起きないと、人間が耐え得ると言われているギリギリの量の電流を流します」
「起きた!」
「……ちっ」
「ちって言った! 絶対言った!」
「気のせいです」
ヒナタと暮らしてから目覚めはよくなったが、睡眠がとても浅くなりました。
「朝食を作りました。早く食べないと冷めるので、一刻も早く食卓に着く方がいいと提言するヒナタです」
「めしー? お前のことだから、ボルトとかナットとかそんなオチだろ?」
「記録。完了。次回からそうします」
「やめてお願いごめんなさい俺が悪かったです」
「愚かなマスターをサポートするのも優れたアンドロイドの務めですので、気にしないように言う心優しいヒナタです」
こいつ嫌い。
「ふああ……おお、ちゃんとしたメシだ! グゥレイト!」
アクビを噛み殺しながら台所へ行くと、そこにはほかほかと湯気を立てる食事が並んでいた。
「グゥレイト……ディアッカ・エルスマンの名セリフ。マスターはエルスマンフェチと記録。完了」
「違うやめてエルスマンフェチ違う! つーか種ガンダムはスパロボで手に入れた知識ぐらいしかないです!」
「スパロボにヒナタが入ってないことに義憤を抱く、とマスターは言うのですね」
「言わねえよっ!」
こんな性悪ロボット入ってるわけない。
「こんな愛らしい女性型アンドロイドがスパロボに出ない事に不満を抱かないなんて……マスターはホモに違いないとヒナタの高性能頭脳は結論づけます」
「ホモじゃねえ! むしろロリ! 最近ショタも可!」
「マスターの異常性癖の話題にまったく興味を抱けないヒナタですが、相槌打ち機能を働かせて聞いているフリを行います。ほうほうほう」
馬鹿にされてる。絶対馬鹿にされてる。
「……ところで、ロリということは、体に凹凸の少ない女性に淫らな感情を呼び起こされる劣等種のことですよね」
「おまえ、仮にも主人に対し劣等種とか……ああ、そういやお前の体も凹凸が実に少ないな。ぺたぺたぺたの超々貧乳かと。まぁ、大喜びですが!」
「敵性因子発見。撲殺の許可を」
「それ俺のことだろ! 不許可! お前もご主人様が喜んでるんだから、自らのナイチチを喜べ」
「敵性因子発見。撲殺の後、焼却の許可を」
「だからダメだっつーの! なんですぐ殺そうとするか!」
「……ちっ」
「また! またちって言った!」
「気のせいです。それより、早く食べて感想を言うがいいと思うヒナタです」
「はぁ……ま、いいや。じゃ、いただきまーす」
まずは玉子焼きをぱくり。ん、んー……生焼けだな。まぁ、食えないことはないが。
「ま、最初だとこんなもんだな」
「あまりの美味に本当は大絶賛したいが、器の小ささに邪魔をされ、素直に言えないのですね。やれやれ、困ったマスターです」
「すごい解釈ですね。つーか器小さい言うな」
続いてみそ汁をごくり。……んーむ、濃い。すげー濃い。まぁ、食えないことはないが、お湯足そう。
「ポットの湯をみそ汁に。……つまり、マスターは白湯が大好物、と。記録。完了」
「違う! そんな可哀想な子じゃないっ! 濃かったの!」
「健康のために薄味を好む、とマスターは言うのですね」
なんでこうも自分に都合よく解釈できるのか。ある意味尊敬する。
「今後は、ひょっとしたらこれは無味の料理ではないだろうかと万人が首を傾げる料理を創造しようと思うヒナタです」
「首を傾げるような料理を目指すなっ! 普通の作れ!」
「マスターはとてもわがままですが、それを受け入れる度量のあるヒナタに感謝するといいです。普通のアンドロイドだと、マスターは既に7回は殺されている計算です」
その計算式たぶん間違ってる。
「……しかし、おかしいです。ヒナタの計算では、既に褒められているはずなのですが……やはり、マスターは一筋縄ではいかないようです」
「ん? なんだ、褒められたいのか?」
「そんなことはまったく考えていない、と宣言するヒナタです。ですが、マスターのどうしても褒めたい欲をふいにするほどダメアンドロイドではないので、我慢して褒められます」
なんで普通に言えないかねぇ、と思いながらご飯をぱくり。
「ん、これは普通にうまいぞ。まぁ、炊飯器があれば誰でもできるけど」
「そんなことはないです。ご飯を炊くまでの艱難辛苦、マスターにも見せてやりたいと思うヒナタです。なのに、“誰でもできる”などとのたまう冷たいマスターは、地獄に落ちる確率が100%を越しました」
勝手にそんなの計るな。つーか地獄とか信じてるのか、機械。
「あー分かった分かった。味はともかく、俺のためにメシ作ってくれてありがとな、ヒナタ」
感謝の意を込めて、ヒナタの頭をなでる。
「……ひ、ヒナタは高性能アンドロイドなので、これくらい当然のことです。感謝されるほどのことじゃないです」
ん? 自分から言ってたくせに……こいつ、ひょっとして褒められるの苦手か? 実験、実験!
「いや、ヒナタが来てくれてホント助かった。ヒナタがいなかったら、どうなってたか……」
「そ、その思考は当然の帰結かと思いますが、思ってもそういう事はあまり言うべきじゃないです。その、ヒナタは、そういう事を言われる経験が欠如しているので、その、……反応に困ります」
うおお、あの鉄面皮が狼狽してる! これは初の光景だぞ。記録してえ。
「……と、ところで、褒められるのは覚悟してましたが、その、……頭なでなでは想像の外でして、……いや、それが嫌悪に属するかと言われたら否と答えるしかないのですが、その、なでなでは……」
「……可愛い、可愛いぞヒナタ!」
ちょっと感極まって、ヒナタをむぎゅーっと抱きしめる。
「!!!!!」
え、あれ、顔赤く……?
「はぎゅっ!?」
顔をぎゅっと押され、壁まで吹き飛んだ。改めてヒナタを見ても、いつもの無表情。
さっきのあの照れた顔は、気のせいか……?
「セクハラを受けました。記録。完了」
「セクハラ違うっ! ちょっとぎゅってしただけ!」
「立派なセクハラです。女性の敵とヒナタは認識します。去勢の許可を」
「不許可に決まってんだろうがっ!」
「ちっ……」
「言った! ちって! 絶対!」
「マスターにはやはり幻聴の気があると断定するヒナタです」
やっぱこいつ嫌い。可愛いと思ったの気の迷い。決定。
「ところで、ヒナタの料理に歓喜の涙を流すのもとてもとても理解できますが、マスター。そろそろ登校しないと遅刻する危険性があると知らせるヒナタです」
ヒナタの指摘に時計を見ると、全力で走ってギリギリ間に合うかどうかって時間ですよ。
「もっと早く知らせろ、このポンコツッ!」
「む、聞き捨てならない捨て台詞です。憤慨のあまり惨殺死体を作成しかねない勢いです。謝罪を要求するヒナタです」
「うっせーばーかばーか! いってきまーす!」
「いってらっしゃいと言いつつ、惨殺死体になりたくなければ学校でヒナタに謝る台詞を練習する事を推奨するヒナタです」
恐ろしい事を言いながら無表情に手を振るヒナタに見送られ、全力で学校に向かう俺だった。
「HTR-017、汎用人型ロボット、通称ヒナタです。以後よろしくお願いします、マスター」
ニコリともせず頭を下げる、一見人間みたいなロボ。
「あー……マルチでなく、セリオみたいなのか。残念だが、まぁよしとしよう」
「所長の命なので、世話してやります。感謝しまくるがいいとヒナタは思います」
「……え、えと? おかしいな、ロボットのくせになんかやけに偉ぶってるような、そんな不思議幻聴が」
「幻聴ではないとヒナタは答えます。それと同時に、マスターは常々幻聴が聞こえる頭がおかしい人と記録します」
「やめて記録やめて! おかしい人じゃないです! 普段は幻聴とかしない!」
「疑わしいものですが、どうしてもと土下座されたので記録を解消する心優しいヒナタに感謝するがいいと思うヒナタです」
「土下座なんてしてねぇ!」
「すればいいと思うヒナタです」
「なんで!?」
「どっちが上か最初にはっきりさせておく方がいいと思うヒナタなのです」
こいつの思考回路作ったの誰だ。
「じゃあ、今日からしばらくよろしくと言っておくヒナタです」
「帰って欲しいと思うタカシです」
「……ハッ。パクリ」(ぼそっ)
「笑った! いま鼻で笑ったよ!? あと小声でパクリとか言った!」
「気のせいだと断言するヒナタです。ヒナタには感情を表現する機能はついておりません」
あー、だからさっきからずっと無表情だったのか。
「ですので、心の中で密かにマスターの事を小馬鹿にしていたとしても顔に出ないので、とても有益だと考えるヒナタです」
「お願い、帰ってください」
「ヒナタの部屋はどこにしましょうか。……お、ここは広くていいです。ここに決定します。決定」
勝手に家に上がり込み勝手に自分の住処を決定する勝手なロボ。
「あー……美味しい電気です。デリシャスと言っていいです」
しかもどこから出したか知らないが、自分の体から出てるコンセントを勝手に差し込むロボ。
「待て。電気代とか、すごいことになってるんじゃないか?」
「……こんな美少女がやってくるのです。小さなことを気にするのは器が小さいことが露呈するので、やめた方がいいと思うヒナタです」
「む、確かに! ……いやいやいや! 器小さいとかどうでもよくて! 金だよ金! マネー!」
「脅迫を受けました。初体験です。記録。完了。法廷で勝つ自信はかなりのものと自負するヒナタです」
誰か助けてください。
そんな毎日を送りつつも、人間とは慣れるもので、なんとかこの勝手なのと共存してます。
「マスター、朝なので起きる方がよいと判断するヒナタです。我ながら好判断です」
「ぐごーぐごー」
「あと1秒で起きないと、人間が耐え得ると言われているギリギリの量の電流を流します」
「起きた!」
「……ちっ」
「ちって言った! 絶対言った!」
「気のせいです」
ヒナタと暮らしてから目覚めはよくなったが、睡眠がとても浅くなりました。
「朝食を作りました。早く食べないと冷めるので、一刻も早く食卓に着く方がいいと提言するヒナタです」
「めしー? お前のことだから、ボルトとかナットとかそんなオチだろ?」
「記録。完了。次回からそうします」
「やめてお願いごめんなさい俺が悪かったです」
「愚かなマスターをサポートするのも優れたアンドロイドの務めですので、気にしないように言う心優しいヒナタです」
こいつ嫌い。
「ふああ……おお、ちゃんとしたメシだ! グゥレイト!」
アクビを噛み殺しながら台所へ行くと、そこにはほかほかと湯気を立てる食事が並んでいた。
「グゥレイト……ディアッカ・エルスマンの名セリフ。マスターはエルスマンフェチと記録。完了」
「違うやめてエルスマンフェチ違う! つーか種ガンダムはスパロボで手に入れた知識ぐらいしかないです!」
「スパロボにヒナタが入ってないことに義憤を抱く、とマスターは言うのですね」
「言わねえよっ!」
こんな性悪ロボット入ってるわけない。
「こんな愛らしい女性型アンドロイドがスパロボに出ない事に不満を抱かないなんて……マスターはホモに違いないとヒナタの高性能頭脳は結論づけます」
「ホモじゃねえ! むしろロリ! 最近ショタも可!」
「マスターの異常性癖の話題にまったく興味を抱けないヒナタですが、相槌打ち機能を働かせて聞いているフリを行います。ほうほうほう」
馬鹿にされてる。絶対馬鹿にされてる。
「……ところで、ロリということは、体に凹凸の少ない女性に淫らな感情を呼び起こされる劣等種のことですよね」
「おまえ、仮にも主人に対し劣等種とか……ああ、そういやお前の体も凹凸が実に少ないな。ぺたぺたぺたの超々貧乳かと。まぁ、大喜びですが!」
「敵性因子発見。撲殺の許可を」
「それ俺のことだろ! 不許可! お前もご主人様が喜んでるんだから、自らのナイチチを喜べ」
「敵性因子発見。撲殺の後、焼却の許可を」
「だからダメだっつーの! なんですぐ殺そうとするか!」
「……ちっ」
「また! またちって言った!」
「気のせいです。それより、早く食べて感想を言うがいいと思うヒナタです」
「はぁ……ま、いいや。じゃ、いただきまーす」
まずは玉子焼きをぱくり。ん、んー……生焼けだな。まぁ、食えないことはないが。
「ま、最初だとこんなもんだな」
「あまりの美味に本当は大絶賛したいが、器の小ささに邪魔をされ、素直に言えないのですね。やれやれ、困ったマスターです」
「すごい解釈ですね。つーか器小さい言うな」
続いてみそ汁をごくり。……んーむ、濃い。すげー濃い。まぁ、食えないことはないが、お湯足そう。
「ポットの湯をみそ汁に。……つまり、マスターは白湯が大好物、と。記録。完了」
「違う! そんな可哀想な子じゃないっ! 濃かったの!」
「健康のために薄味を好む、とマスターは言うのですね」
なんでこうも自分に都合よく解釈できるのか。ある意味尊敬する。
「今後は、ひょっとしたらこれは無味の料理ではないだろうかと万人が首を傾げる料理を創造しようと思うヒナタです」
「首を傾げるような料理を目指すなっ! 普通の作れ!」
「マスターはとてもわがままですが、それを受け入れる度量のあるヒナタに感謝するといいです。普通のアンドロイドだと、マスターは既に7回は殺されている計算です」
その計算式たぶん間違ってる。
「……しかし、おかしいです。ヒナタの計算では、既に褒められているはずなのですが……やはり、マスターは一筋縄ではいかないようです」
「ん? なんだ、褒められたいのか?」
「そんなことはまったく考えていない、と宣言するヒナタです。ですが、マスターのどうしても褒めたい欲をふいにするほどダメアンドロイドではないので、我慢して褒められます」
なんで普通に言えないかねぇ、と思いながらご飯をぱくり。
「ん、これは普通にうまいぞ。まぁ、炊飯器があれば誰でもできるけど」
「そんなことはないです。ご飯を炊くまでの艱難辛苦、マスターにも見せてやりたいと思うヒナタです。なのに、“誰でもできる”などとのたまう冷たいマスターは、地獄に落ちる確率が100%を越しました」
勝手にそんなの計るな。つーか地獄とか信じてるのか、機械。
「あー分かった分かった。味はともかく、俺のためにメシ作ってくれてありがとな、ヒナタ」
感謝の意を込めて、ヒナタの頭をなでる。
「……ひ、ヒナタは高性能アンドロイドなので、これくらい当然のことです。感謝されるほどのことじゃないです」
ん? 自分から言ってたくせに……こいつ、ひょっとして褒められるの苦手か? 実験、実験!
「いや、ヒナタが来てくれてホント助かった。ヒナタがいなかったら、どうなってたか……」
「そ、その思考は当然の帰結かと思いますが、思ってもそういう事はあまり言うべきじゃないです。その、ヒナタは、そういう事を言われる経験が欠如しているので、その、……反応に困ります」
うおお、あの鉄面皮が狼狽してる! これは初の光景だぞ。記録してえ。
「……と、ところで、褒められるのは覚悟してましたが、その、……頭なでなでは想像の外でして、……いや、それが嫌悪に属するかと言われたら否と答えるしかないのですが、その、なでなでは……」
「……可愛い、可愛いぞヒナタ!」
ちょっと感極まって、ヒナタをむぎゅーっと抱きしめる。
「!!!!!」
え、あれ、顔赤く……?
「はぎゅっ!?」
顔をぎゅっと押され、壁まで吹き飛んだ。改めてヒナタを見ても、いつもの無表情。
さっきのあの照れた顔は、気のせいか……?
「セクハラを受けました。記録。完了」
「セクハラ違うっ! ちょっとぎゅってしただけ!」
「立派なセクハラです。女性の敵とヒナタは認識します。去勢の許可を」
「不許可に決まってんだろうがっ!」
「ちっ……」
「言った! ちって! 絶対!」
「マスターにはやはり幻聴の気があると断定するヒナタです」
やっぱこいつ嫌い。可愛いと思ったの気の迷い。決定。
「ところで、ヒナタの料理に歓喜の涙を流すのもとてもとても理解できますが、マスター。そろそろ登校しないと遅刻する危険性があると知らせるヒナタです」
ヒナタの指摘に時計を見ると、全力で走ってギリギリ間に合うかどうかって時間ですよ。
「もっと早く知らせろ、このポンコツッ!」
「む、聞き捨てならない捨て台詞です。憤慨のあまり惨殺死体を作成しかねない勢いです。謝罪を要求するヒナタです」
「うっせーばーかばーか! いってきまーす!」
「いってらっしゃいと言いつつ、惨殺死体になりたくなければ学校でヒナタに謝る台詞を練習する事を推奨するヒナタです」
恐ろしい事を言いながら無表情に手を振るヒナタに見送られ、全力で学校に向かう俺だった。
【撫でられると嬉しくなっちゃうボクっ娘】
2010年03月08日
ボクっ娘の家に遊びに来たのだけど、暇なのでほっぺでも引っ張ってやろう。
「ふひゃっ!? ひゃっ、ひゃふふんはほっ! ははへほっ!」
「ばっはむはむは、めらむぐちょ」
「ははひはひゃへへふんははは、ふふーひひゃへへ!」
何言ってんだかちっとも分からないので、手を離してやる。
「あぅっ。タカシは喋れるんだから、ふつーに喋れよ!」
「なるほど、そう言いたかったのか。分かってやれなくてゴメンな、梓。次は頑張るからさ」
「そんなのどーでもいい上、次なんて不許可だよっ! いきなりほっぺを引っ張ったことに謝罪を求めずにはいられないよっ!」
「いや、それは謝らないよ」
「なんで!?」
「きっと、悪いと思ってないんじゃないか?」
「タカシタチが悪いよ、極悪だよ!」
「タカシたち……? いかん、知らない間に増えてた! 減らさないと!」
「そーゆー意味じゃないっ! 性質、性根が悪いって意味! 質であり、達ではないよ!」
そう言いながら、梓は空中で漢字を書いた。
「なんだ、紛らわしい」
「普通間違わないよ。ある意味、すごいよ」
「褒められた! ……いや、これは馬鹿にされてるな?」
「おおあたりー。ぱちぱちぱちー」
口でぱちぱち言いながら、梓はやる気なさげに拍手した。
「景品は?」
「け、景品?」
「当たりと言えば景品だろう。さ、くれ」
「え、えーっとえーっと……」
「5秒以内に景品をくれない場合、大惨事が」
「大惨事!? 一体何する気だよぉ!?」
「ごーよんさんにーいちー」
「とか言ってる間にカウントダウンが!? えっとえっとえっと、これ!」
落ちてた雑誌を渡されそうになったので、華麗にかわす。
「かわされた!?」
「ぜろー」
「ずるいずるいタカシずるい! かわすなんて反則だよ、卑怯者のすることだよ!」
「おかしいな、負け犬の吠える声が聞こえるよ」
「ぐぅぅぅぅ……」
「じゃ、大惨事開始! あ、最初に言っとくけど、死ぬなよ? まだ捕まりたくないんだ」
「死ぬようなことするの!?」
「大丈夫! 人によっては生き残るから!」
「これほど安心できない大丈夫聞いたことないよっ!」
「じゃ、開始ー」
「あ、あぅぅぅぅ……あぅ?」
震える梓の頭に手を乗せ、ゆっくりなでる。
「……これ、大惨事?」
「高校生になったというのに頭をなでられ、羞恥のあまり自害する人が後を絶たない、というニュースを夢で見た」
「夢じゃん!」
「そうだね」
「なんだぁ……ただボクの頭なでたかっただけなんだね。わふわふ♪」
「お、わふわふが出た! 説明しよう! 梓は頭をなでられると本来の犬の習性が出てしまい、思わずわふわふと鳴いてしまうのだ!」
「わんわん違う! 人間!」
「なでなで」
「わふわふ♪」(嬉しそう)
「人はなでられても嬉しそうにわふわふ言いません」
「うぐ……だ、だって、タカシになでられるとなんか言っちゃうんだもん! ボクのせいじゃないもん! タカシのせいだ!」
「責任転嫁とな。……許せん、許せるものか! 超なでなでの刑! なでなでなで!」
「わふわふ、わふわふ♪」(超嬉しそう)
「…………」
「よ、喜んでない、喜んでないよ!? ちょっとわふわふ言っただけだよ!?」
「…………」(無言でなでなでなで)
「わふわふ、きゅーきゅー♪」(とてもとても嬉しそう)
「やっぱ犬だ」
「うぐぐぐ……タカシすぐボクのこと馬鹿にするから、今日からボクの頭なでるの禁止!」
「なんと! これからは頭でなく尻をなでろと、そう言うのだな?」
「言わないっ! どこも撫でるな!」
「揉めと!?」
「揉むなぁ!」
「まぁ、揉むほどないけどな、乳」
「ぐ……い、いーもん。こないだ見たアニメで、貧乳はステータスとか言ってたもん。喜ぶ人も多いもん」
「はい! 俺! 俺とか!」
「……なんでこうも堂々と貧乳フェチって胸張れるのかなぁ」
「だって、堂々と股間張らしてたら色々問題があるだろ?」
「そういうことじゃないっ!」
「え、勃たせてていいの?」
「論外だよっ! ていうか勃つとか言うなっ!」
「分かった、言わない。代わりに頭なでる」
「え、いや、だから頭なでるの禁止って……わうわう♪」(やっぱり嬉しそう)
「お前面白いな」
「別に好きで面白いんじゃないっ! ボクで遊ぶなっ! 禁止って言ってるんだから頭なでんなぁ!」
「わはははは。なでなで」
「きゅんきゅん、きゅー♪」(嬉しそうに鼻を鳴らしながらすりすり)
来年の夏休みの自由研究は、ボクっ娘と犬との相関関係にしよう。
「ふひゃっ!? ひゃっ、ひゃふふんはほっ! ははへほっ!」
「ばっはむはむは、めらむぐちょ」
「ははひはひゃへへふんははは、ふふーひひゃへへ!」
何言ってんだかちっとも分からないので、手を離してやる。
「あぅっ。タカシは喋れるんだから、ふつーに喋れよ!」
「なるほど、そう言いたかったのか。分かってやれなくてゴメンな、梓。次は頑張るからさ」
「そんなのどーでもいい上、次なんて不許可だよっ! いきなりほっぺを引っ張ったことに謝罪を求めずにはいられないよっ!」
「いや、それは謝らないよ」
「なんで!?」
「きっと、悪いと思ってないんじゃないか?」
「タカシタチが悪いよ、極悪だよ!」
「タカシたち……? いかん、知らない間に増えてた! 減らさないと!」
「そーゆー意味じゃないっ! 性質、性根が悪いって意味! 質であり、達ではないよ!」
そう言いながら、梓は空中で漢字を書いた。
「なんだ、紛らわしい」
「普通間違わないよ。ある意味、すごいよ」
「褒められた! ……いや、これは馬鹿にされてるな?」
「おおあたりー。ぱちぱちぱちー」
口でぱちぱち言いながら、梓はやる気なさげに拍手した。
「景品は?」
「け、景品?」
「当たりと言えば景品だろう。さ、くれ」
「え、えーっとえーっと……」
「5秒以内に景品をくれない場合、大惨事が」
「大惨事!? 一体何する気だよぉ!?」
「ごーよんさんにーいちー」
「とか言ってる間にカウントダウンが!? えっとえっとえっと、これ!」
落ちてた雑誌を渡されそうになったので、華麗にかわす。
「かわされた!?」
「ぜろー」
「ずるいずるいタカシずるい! かわすなんて反則だよ、卑怯者のすることだよ!」
「おかしいな、負け犬の吠える声が聞こえるよ」
「ぐぅぅぅぅ……」
「じゃ、大惨事開始! あ、最初に言っとくけど、死ぬなよ? まだ捕まりたくないんだ」
「死ぬようなことするの!?」
「大丈夫! 人によっては生き残るから!」
「これほど安心できない大丈夫聞いたことないよっ!」
「じゃ、開始ー」
「あ、あぅぅぅぅ……あぅ?」
震える梓の頭に手を乗せ、ゆっくりなでる。
「……これ、大惨事?」
「高校生になったというのに頭をなでられ、羞恥のあまり自害する人が後を絶たない、というニュースを夢で見た」
「夢じゃん!」
「そうだね」
「なんだぁ……ただボクの頭なでたかっただけなんだね。わふわふ♪」
「お、わふわふが出た! 説明しよう! 梓は頭をなでられると本来の犬の習性が出てしまい、思わずわふわふと鳴いてしまうのだ!」
「わんわん違う! 人間!」
「なでなで」
「わふわふ♪」(嬉しそう)
「人はなでられても嬉しそうにわふわふ言いません」
「うぐ……だ、だって、タカシになでられるとなんか言っちゃうんだもん! ボクのせいじゃないもん! タカシのせいだ!」
「責任転嫁とな。……許せん、許せるものか! 超なでなでの刑! なでなでなで!」
「わふわふ、わふわふ♪」(超嬉しそう)
「…………」
「よ、喜んでない、喜んでないよ!? ちょっとわふわふ言っただけだよ!?」
「…………」(無言でなでなでなで)
「わふわふ、きゅーきゅー♪」(とてもとても嬉しそう)
「やっぱ犬だ」
「うぐぐぐ……タカシすぐボクのこと馬鹿にするから、今日からボクの頭なでるの禁止!」
「なんと! これからは頭でなく尻をなでろと、そう言うのだな?」
「言わないっ! どこも撫でるな!」
「揉めと!?」
「揉むなぁ!」
「まぁ、揉むほどないけどな、乳」
「ぐ……い、いーもん。こないだ見たアニメで、貧乳はステータスとか言ってたもん。喜ぶ人も多いもん」
「はい! 俺! 俺とか!」
「……なんでこうも堂々と貧乳フェチって胸張れるのかなぁ」
「だって、堂々と股間張らしてたら色々問題があるだろ?」
「そういうことじゃないっ!」
「え、勃たせてていいの?」
「論外だよっ! ていうか勃つとか言うなっ!」
「分かった、言わない。代わりに頭なでる」
「え、いや、だから頭なでるの禁止って……わうわう♪」(やっぱり嬉しそう)
「お前面白いな」
「別に好きで面白いんじゃないっ! ボクで遊ぶなっ! 禁止って言ってるんだから頭なでんなぁ!」
「わはははは。なでなで」
「きゅんきゅん、きゅー♪」(嬉しそうに鼻を鳴らしながらすりすり)
来年の夏休みの自由研究は、ボクっ娘と犬との相関関係にしよう。
【ツンデレに惚れ薬を飲ましたのに効果がないようです】
2010年03月08日
迷子の爺さんの道案内をしたら、礼に奇妙なカプセルをもらった。
「この薬を飲ませると、どんな娘っ子でもたちまちアンタにほの字じゃて。ひっひっひ」
「ボケ老人の戯言につきあうのも前途ある若者の務めなので、にっこり笑いつつも聞き流そうと思った」
「本当じゃっ! まったく、近頃の若者ときたら……」
なんかにゃむにゃむ言われたが、それでも一応薬を貰った。研究所に勤めている叔父さんに薬の成分を調べてもらった結果、本当の本当に惚れ薬らしい。
さて、問題は誰に使うか、だけど……どーすっかな。
学校への道すがら、そんなことを考えながらカプセルをお手玉してたら、手が滑って前方に大きく弧を描いて飛んでいった。
「ヤクイ! いわゆるヤバイという意味合い! だがしかし“素晴らしい”“おいしい”という意味ではないので要注意!」
慌てて手を伸ばすが、指に当たって弾かれ、さらにまずいことに曲がり角から人影が!
「うん? タカシじゃない。何やって……んぐっ!?」
角から現れた人影──かなみは、飛んできたカプセルを飲み込んでしまった。
「あ、あーあー、あー」
「……ぷはぁっ。ちょ、ちょっと、なに、なんなの!? なに飲ませたのよ!」
「精液」
「んなわけあるかぁっ!」
思わず飲ませたいものを言ったら怒られた。
「いや、実はほ……」
いや待て。惚れ薬を飲ませた、なんて言ったら……
ほわん、ほわん、ほわわわ~ん(想像中であることを示す効果音)
「実は、誤って惚れ薬を飲ませちゃったんだ。えへ、ごめりんこ」
「絶対死なすっ!」
その日の新聞には、俺が惨殺死体で見つかったという記事が載っていたという……。
ほわん、ほわん、ほわわわ~ん(想像を終えた事を示す効果音)
いけない、大変いけない! ルナ先生と同じくらいいけない! 真実を教えたら、きっと死ぬ。
「ほ? なによ」
「ほっけが食べたくなる薬」
「んな薬ないっ!」
「いや、液体状のほっけを飲みたくなる薬だから」
想像したようで、かなみは口元を押さえた。
「……アンタ、悪食はほどほどにした方がいいわよ」
別に俺が食べたいわけではない。まぁ、無難に風邪薬だということにしておく。
「ふぅん。アンタみたいなのでも、風邪ひくのね」
「俺のような健康優良児でも、ということにしておこう。他の風邪ひかない種類、いわゆる○○とハサミは使いようの○○と同意のモノについては考えない方向で」
「……そこまで言ったら、もう言ってるも同然じゃない」
そう言ってかなみは苦笑した。
……んー、しかし、惚れ薬らしいのに、普段と別段変わりないなあ。てっきり、
『タカシきゅん、ちゅきちゅきー♪ ちゅっちゅしてー♪』
とかなると思ったのに。いや、別にそうなってほしい訳ではないけど。つーか、想像したら悪寒が。
「ところでさー、今日の授業……あれ、アンタなんか震えてない?」
「気のせいだぞ、かなみたん」
しまった、想像の余波が俺の言語中枢に。
「かなみたんー? なに、急にあたしのことラブラブな感じで呼びたくなったの?」
かなみはいやらしい笑みを浮かべ、俺の腕を自分の肘でツンツンつついた。
「うん」
もちろんそんな訳はないのだけど、仮に惚れ薬の効果が出ているのであれば、きゃっきゃうふふな感じで受け答えするだろう。どうだ?
「はー……最近暑いしねぇ」
ちっともきゃっきゃうふふじゃない。熱中症患者扱いだ。やっぱ惚れ薬じゃなかったのかなあ。おじさん、使えねー。
学校の帰り、叔父さんが勤める研究所に寄る。
「おじさん、惚れ薬の効き目ゼロだったぞ。このヤブ医者め!」
「いや、おじさんは医者じゃなくて研究者なんだけど……でも、あの薬は本当に惚れ薬だったんだけどなあ」
叔父さんはしきりに首を傾げていた。
「うーん……まぁ、薬を飲んだ子が既にタカシ君のことが好きだったら、効果がなくても仕方ないんだけどね」
「それはない」
即答する俺に、叔父さんは苦笑を浮かべた。
「それくらいしか、効かない理由が浮かばないんだけどね……」
「それは、おじさんがヤブ医者だからだぞ?」
「いや、だからおじさんは医者じゃなくて研究者で……」
なんかうにゃうにゃ言ってる叔父さんを放って、研究所を出る。
「かなみが俺を、なぁ……いや、ないないない」
「何の話?」
「うあっ!?」
独り言に答えるように、角からかなみが顔を出したので、びっくりした。
「……なーに驚いてんだか」
「いや、誰だって角から急に頭の両端から昆布垂らした奴が現れたら驚くだろ?」
「昆布違うっ! 髪! ツインテール!」
「そう怒るなよ、はるぴー」
「かなみよっ!」
すごく怒られた。
「……ったく。ところでさ、風邪、治ったの?」
「?」
「なに不思議そうな顔してんのよ……ま、その顔見たら治ったみたいね」
風邪……? ……あ、そういや今朝、そんな話したような。
「なんだ、心配してくれたのか?」
「べっ、別にアンタなんかを心配なんて……」
「勘違いしないでよねっ! 心配なんてしてないんだからねっ!」
「どやかましいっ!」
超怒られた。
「はぁ……で、帰らないの?」
「最近俺んちの近所に頭の両端から昆布垂らしてる変な妖怪が住み着いたようで、帰るの怖いんだ」
「それあたし! 最近じゃなくて昔っから住んでる! 昆布じゃなくて髪! つか変な妖怪言うなっ!」
いっぱいつっこまれた。
「んじゃ帰るか、かなみ」
「うう……髪型変えよっかな」
「いやいやいや、それダメ! 禁止! 貧乳+ツインテールの黄金コンボを崩すと、かなみの価値なんてあとは八重歯くらいしか残ってないぞ!?」
無言でさっくり目を突かれたので、きっと気に障ったのだろう。
「うおお……なんか出そう。ビームとか」
「出るかっ! もー怒った、絶対髪型変える!」
「待て待てWait! ダメですダメなのです! そんな可愛いのにもったいないと思う人がちらほら!」
「……例えば、誰?」
「う」
どこか期待を込めた視線を俺に向けるかなみ。
「う、じゃなくて。誰よ、可愛いって思ってる人」
「や、その、……ほら、分かるだろ? 得意の第六感を駆使してなんとなく、ほら、空気読むとか、な?」
「分かんないわねー。だれ、だれ? ほれ、言ってみ?」
かなみはにやにやしながら俺の腰を肘でつついた。絶対分かって言ってやがる。
「言わないと、髪形変えちゃうかもねー」
「俺! 俺様! オレサマ オマエ マルカジリ!」
「うっきゃあああああ!?」
かなみの頭をかじったら悲鳴を上げられた。
「食べるなっ!」
「いや、昆布が……」
「もうそのネタはいいっ! うう……帰ったら頭洗わないと」
「し、失礼な! 俺の口内が汚れていると!? 怒り心頭、オレサマ オマエ マルカジリ!」
「うっきゃああああ!」
かなみの頭をかじったらまた悲鳴を上げられた。
「だから、食うなっ!」
「これを専門用語で天丼と言います」
「どやかましいっ!」
怒られたが、かなみの頭をかじることによってうやむやにすることに成功。ふふ、我ながら冴え渡る頭脳に恐怖すら覚えかねない。
「……しっかし、アンタがそんなにツインテール好きとは知らなかったわ。うりうり」
うやむや失敗。かなみはニヤニヤ笑いながら自分の髪を持ち、髪の先で俺の頬をこしょこしょした。
「うぐぐ、毒がまわる」
「毒なんてないっ! ……あ、そか、照れ隠しね。なに、コレ好きなの?」
「や、そ、そんな好きでは? ない? 感じ?」
「こしょこしょこしょこしょ」
「あ、ああ、あああ……」(恍惚)
「うわ、面白……もっとやろ」
新しい性癖を目覚めさせられた。
「この薬を飲ませると、どんな娘っ子でもたちまちアンタにほの字じゃて。ひっひっひ」
「ボケ老人の戯言につきあうのも前途ある若者の務めなので、にっこり笑いつつも聞き流そうと思った」
「本当じゃっ! まったく、近頃の若者ときたら……」
なんかにゃむにゃむ言われたが、それでも一応薬を貰った。研究所に勤めている叔父さんに薬の成分を調べてもらった結果、本当の本当に惚れ薬らしい。
さて、問題は誰に使うか、だけど……どーすっかな。
学校への道すがら、そんなことを考えながらカプセルをお手玉してたら、手が滑って前方に大きく弧を描いて飛んでいった。
「ヤクイ! いわゆるヤバイという意味合い! だがしかし“素晴らしい”“おいしい”という意味ではないので要注意!」
慌てて手を伸ばすが、指に当たって弾かれ、さらにまずいことに曲がり角から人影が!
「うん? タカシじゃない。何やって……んぐっ!?」
角から現れた人影──かなみは、飛んできたカプセルを飲み込んでしまった。
「あ、あーあー、あー」
「……ぷはぁっ。ちょ、ちょっと、なに、なんなの!? なに飲ませたのよ!」
「精液」
「んなわけあるかぁっ!」
思わず飲ませたいものを言ったら怒られた。
「いや、実はほ……」
いや待て。惚れ薬を飲ませた、なんて言ったら……
ほわん、ほわん、ほわわわ~ん(想像中であることを示す効果音)
「実は、誤って惚れ薬を飲ませちゃったんだ。えへ、ごめりんこ」
「絶対死なすっ!」
その日の新聞には、俺が惨殺死体で見つかったという記事が載っていたという……。
ほわん、ほわん、ほわわわ~ん(想像を終えた事を示す効果音)
いけない、大変いけない! ルナ先生と同じくらいいけない! 真実を教えたら、きっと死ぬ。
「ほ? なによ」
「ほっけが食べたくなる薬」
「んな薬ないっ!」
「いや、液体状のほっけを飲みたくなる薬だから」
想像したようで、かなみは口元を押さえた。
「……アンタ、悪食はほどほどにした方がいいわよ」
別に俺が食べたいわけではない。まぁ、無難に風邪薬だということにしておく。
「ふぅん。アンタみたいなのでも、風邪ひくのね」
「俺のような健康優良児でも、ということにしておこう。他の風邪ひかない種類、いわゆる○○とハサミは使いようの○○と同意のモノについては考えない方向で」
「……そこまで言ったら、もう言ってるも同然じゃない」
そう言ってかなみは苦笑した。
……んー、しかし、惚れ薬らしいのに、普段と別段変わりないなあ。てっきり、
『タカシきゅん、ちゅきちゅきー♪ ちゅっちゅしてー♪』
とかなると思ったのに。いや、別にそうなってほしい訳ではないけど。つーか、想像したら悪寒が。
「ところでさー、今日の授業……あれ、アンタなんか震えてない?」
「気のせいだぞ、かなみたん」
しまった、想像の余波が俺の言語中枢に。
「かなみたんー? なに、急にあたしのことラブラブな感じで呼びたくなったの?」
かなみはいやらしい笑みを浮かべ、俺の腕を自分の肘でツンツンつついた。
「うん」
もちろんそんな訳はないのだけど、仮に惚れ薬の効果が出ているのであれば、きゃっきゃうふふな感じで受け答えするだろう。どうだ?
「はー……最近暑いしねぇ」
ちっともきゃっきゃうふふじゃない。熱中症患者扱いだ。やっぱ惚れ薬じゃなかったのかなあ。おじさん、使えねー。
学校の帰り、叔父さんが勤める研究所に寄る。
「おじさん、惚れ薬の効き目ゼロだったぞ。このヤブ医者め!」
「いや、おじさんは医者じゃなくて研究者なんだけど……でも、あの薬は本当に惚れ薬だったんだけどなあ」
叔父さんはしきりに首を傾げていた。
「うーん……まぁ、薬を飲んだ子が既にタカシ君のことが好きだったら、効果がなくても仕方ないんだけどね」
「それはない」
即答する俺に、叔父さんは苦笑を浮かべた。
「それくらいしか、効かない理由が浮かばないんだけどね……」
「それは、おじさんがヤブ医者だからだぞ?」
「いや、だからおじさんは医者じゃなくて研究者で……」
なんかうにゃうにゃ言ってる叔父さんを放って、研究所を出る。
「かなみが俺を、なぁ……いや、ないないない」
「何の話?」
「うあっ!?」
独り言に答えるように、角からかなみが顔を出したので、びっくりした。
「……なーに驚いてんだか」
「いや、誰だって角から急に頭の両端から昆布垂らした奴が現れたら驚くだろ?」
「昆布違うっ! 髪! ツインテール!」
「そう怒るなよ、はるぴー」
「かなみよっ!」
すごく怒られた。
「……ったく。ところでさ、風邪、治ったの?」
「?」
「なに不思議そうな顔してんのよ……ま、その顔見たら治ったみたいね」
風邪……? ……あ、そういや今朝、そんな話したような。
「なんだ、心配してくれたのか?」
「べっ、別にアンタなんかを心配なんて……」
「勘違いしないでよねっ! 心配なんてしてないんだからねっ!」
「どやかましいっ!」
超怒られた。
「はぁ……で、帰らないの?」
「最近俺んちの近所に頭の両端から昆布垂らしてる変な妖怪が住み着いたようで、帰るの怖いんだ」
「それあたし! 最近じゃなくて昔っから住んでる! 昆布じゃなくて髪! つか変な妖怪言うなっ!」
いっぱいつっこまれた。
「んじゃ帰るか、かなみ」
「うう……髪型変えよっかな」
「いやいやいや、それダメ! 禁止! 貧乳+ツインテールの黄金コンボを崩すと、かなみの価値なんてあとは八重歯くらいしか残ってないぞ!?」
無言でさっくり目を突かれたので、きっと気に障ったのだろう。
「うおお……なんか出そう。ビームとか」
「出るかっ! もー怒った、絶対髪型変える!」
「待て待てWait! ダメですダメなのです! そんな可愛いのにもったいないと思う人がちらほら!」
「……例えば、誰?」
「う」
どこか期待を込めた視線を俺に向けるかなみ。
「う、じゃなくて。誰よ、可愛いって思ってる人」
「や、その、……ほら、分かるだろ? 得意の第六感を駆使してなんとなく、ほら、空気読むとか、な?」
「分かんないわねー。だれ、だれ? ほれ、言ってみ?」
かなみはにやにやしながら俺の腰を肘でつついた。絶対分かって言ってやがる。
「言わないと、髪形変えちゃうかもねー」
「俺! 俺様! オレサマ オマエ マルカジリ!」
「うっきゃあああああ!?」
かなみの頭をかじったら悲鳴を上げられた。
「食べるなっ!」
「いや、昆布が……」
「もうそのネタはいいっ! うう……帰ったら頭洗わないと」
「し、失礼な! 俺の口内が汚れていると!? 怒り心頭、オレサマ オマエ マルカジリ!」
「うっきゃああああ!」
かなみの頭をかじったらまた悲鳴を上げられた。
「だから、食うなっ!」
「これを専門用語で天丼と言います」
「どやかましいっ!」
怒られたが、かなみの頭をかじることによってうやむやにすることに成功。ふふ、我ながら冴え渡る頭脳に恐怖すら覚えかねない。
「……しっかし、アンタがそんなにツインテール好きとは知らなかったわ。うりうり」
うやむや失敗。かなみはニヤニヤ笑いながら自分の髪を持ち、髪の先で俺の頬をこしょこしょした。
「うぐぐ、毒がまわる」
「毒なんてないっ! ……あ、そか、照れ隠しね。なに、コレ好きなの?」
「や、そ、そんな好きでは? ない? 感じ?」
「こしょこしょこしょこしょ」
「あ、ああ、あああ……」(恍惚)
「うわ、面白……もっとやろ」
新しい性癖を目覚めさせられた。
【仕事しないツンデレ】
2010年03月07日
「あーチャムチャム可愛いなーなんでこの世にはチャムチャムいないのかなーこんな世界滅びてしまえばいい!」
「そンなこと、ナコに言われても困るのだ」
昼休み。飯を食い終わった後、南国育ちのジャングル娘、ナコにチャムチャムがいないことを愚痴ってたら、嫌がられた。
「だって、あーんなくわいいネコミミ娘が存在しないなんて……ん? なぁナコ、おまいさん、ちょーっとチャムチャムに似てるような……」
「な、なンだその目は? ……まさか、ナコにえッちぃことする気か!? だッ、ダメだゾ、そんなの禁止だゾ!」
「いやいやいや、えっちぃことする気なんてさらさら。ただ、ちょーっとネコミミを装着してしっぽつけてチャムチャムの服着て猫手足装着して俺とイチャイチャしてもらうだけだから」
「全部嫌だけど、最後のが特に嫌なのだ! 論外なのだ!」
「お、論外なんて難しい言葉よく知ってたな。すごいぞ、ナコ」
「ンふー♪ ナコは勉強家なので、難しい言葉もいッぱい知ッてるのだ。すごいダロ? もっと褒めろ」
ちょっと褒めたらすぐ図に乗る。
「すごい。だからチャムチャムのコスプレ」
「断るのだ。なンだッてナコがオマエを喜ばせないといけないのだ?」
「だって、それが仕事だろ?」
「違うのだッ! なンでそれが当然みたいな感じで言ッてるのだ!? オマエ頭おかしいのだ!」
「えー? だって、南国から来て、バナナ好きで、お供に猿連れてるなら、もうチャムチャムだろ」
「お供に猿なンていないのだ! 誰も連れてないのだ! ……ま、まぁ、後は当てはまッてるケド」
「じゃあ半分チャムチャムってことで……チャム? よしチャム、俺とイチャイチャしませう」
「名前を半分にしたらいいッてことじゃないのだ! 何を満足げな顔してるのだ!? もう嫌なのだ、誰か助けて欲しいのだ! へるぷみーなのだ!」
ナコが周囲の生徒に助けを求めるが、みんなはいつものことかと相手にしない。
「にゃぅぅ……これが噂に聞くいじめなのだ。いじめられる可哀想なナコなのだ」
「よし、慰めてやるからコスプレ」
「オマエがナコをいじめなければ済む話なのだッ!」
「マッチポンプでナコの信頼度をあっぷ」
「まっちぽんぷ……? にゅー、知らない言葉なのだ」
「あ、マッチポンプってのは」
「待つのだ! 自分で調べるのだ」
教えようとする俺を制し、ナコは机の中をごそごそ漁りだした。
「じゃーン! 国語辞典、なのだー♪」
何が嬉しいんだか知らないが、ナコは満面の笑みを浮かべ、高々と辞書を掲げた。
「説明しよう! 国語辞典とは、淫靡な響きのある単語すべてにマーカーが引かれている本のことだ!」
「違うのだ! それはオマエの辞典だけなのだ! ナコの辞典には、知らない単語にマーカーが引かれてるのだ!」
「それはどうかな?」
「? ……ま、まさか」
ナコは慌てて辞書をパラパラとめくった。
「あああああーッ! 引いてる! 引いてあるのだ! なンでなのだッ、ナコは引いてないゾ!」
「ここまで驚かれると気持ちいいなあ」
「オマエか、オマエがやッたンだなッ! 許さないゾ!」
「日本という国は、証拠がないと罰せられないのです。証拠はありますか?」
「にゅ……な、ないのだ。ないケド! 絶対オマエなのだ! こんな酷いことするの、オマエしかいないのだ!」
「そこまで言うなら、勝負だ! 違ったらお前一生俺の肉奴隷!」
「にくどれい……? 知らないのだ。調べるのだ。にー、にー」
にーにー言いながら辞書を引くナコ。ちょっと沙都子っぽい。にーにー。
「たぶん載ってないと思うぞ」
「にー、にーにー……にゅー、載ってないのだ。オマエ、ナコに教えるのだ。嘘は禁止だゾ」
禁止らしいので、肉奴隷について詳しく(される行為、体位等)教えると、ナコの顔が真っ赤になった。
「な、な、な、なにを考えてるのだッ! ダメに決まッてるのだ! やッぱりオマエ頭おかしいのだッ!」
「ははっ、気にするなよ」
「なンでそンな爽やかサンなのだ!?」
「まぁ、エロい単語にマーカー引いたの俺だから、勝負云々は無意味なんだけど」
「なーンだ。あはははは……いや笑いゴトじゃないのだ! なンでナコの辞書にそーゆーコトするのだ!」
「自分の辞書の卑猥な単語が書かれた箇所にマーカー引いたら、エッチな奴だと思われるだろ? しかし、マーカーは引きたい。そんな時、俺の前の席に辞書が! これ幸いときゅっきゅっきゅーと」
「きゅッきゅッきゅー禁止なのだッ!」
「今日ゲーセンついてきてくれる、ならもうしない」
「ぬ……し、しょうがないのだ。ついていッてやるのだ」
「よし、デートの約束ゲットだゼ!」
「で、デートじゃないのだ、デートなンかじゃないのだッ! 一緒に遊びに行くだけなのだッ! だから、そんなおっきい声で言うの禁止なのだッ!」
真っ赤な顔で俺をぺしぺし叩くナコでした。
「そンなこと、ナコに言われても困るのだ」
昼休み。飯を食い終わった後、南国育ちのジャングル娘、ナコにチャムチャムがいないことを愚痴ってたら、嫌がられた。
「だって、あーんなくわいいネコミミ娘が存在しないなんて……ん? なぁナコ、おまいさん、ちょーっとチャムチャムに似てるような……」
「な、なンだその目は? ……まさか、ナコにえッちぃことする気か!? だッ、ダメだゾ、そんなの禁止だゾ!」
「いやいやいや、えっちぃことする気なんてさらさら。ただ、ちょーっとネコミミを装着してしっぽつけてチャムチャムの服着て猫手足装着して俺とイチャイチャしてもらうだけだから」
「全部嫌だけど、最後のが特に嫌なのだ! 論外なのだ!」
「お、論外なんて難しい言葉よく知ってたな。すごいぞ、ナコ」
「ンふー♪ ナコは勉強家なので、難しい言葉もいッぱい知ッてるのだ。すごいダロ? もっと褒めろ」
ちょっと褒めたらすぐ図に乗る。
「すごい。だからチャムチャムのコスプレ」
「断るのだ。なンだッてナコがオマエを喜ばせないといけないのだ?」
「だって、それが仕事だろ?」
「違うのだッ! なンでそれが当然みたいな感じで言ッてるのだ!? オマエ頭おかしいのだ!」
「えー? だって、南国から来て、バナナ好きで、お供に猿連れてるなら、もうチャムチャムだろ」
「お供に猿なンていないのだ! 誰も連れてないのだ! ……ま、まぁ、後は当てはまッてるケド」
「じゃあ半分チャムチャムってことで……チャム? よしチャム、俺とイチャイチャしませう」
「名前を半分にしたらいいッてことじゃないのだ! 何を満足げな顔してるのだ!? もう嫌なのだ、誰か助けて欲しいのだ! へるぷみーなのだ!」
ナコが周囲の生徒に助けを求めるが、みんなはいつものことかと相手にしない。
「にゃぅぅ……これが噂に聞くいじめなのだ。いじめられる可哀想なナコなのだ」
「よし、慰めてやるからコスプレ」
「オマエがナコをいじめなければ済む話なのだッ!」
「マッチポンプでナコの信頼度をあっぷ」
「まっちぽんぷ……? にゅー、知らない言葉なのだ」
「あ、マッチポンプってのは」
「待つのだ! 自分で調べるのだ」
教えようとする俺を制し、ナコは机の中をごそごそ漁りだした。
「じゃーン! 国語辞典、なのだー♪」
何が嬉しいんだか知らないが、ナコは満面の笑みを浮かべ、高々と辞書を掲げた。
「説明しよう! 国語辞典とは、淫靡な響きのある単語すべてにマーカーが引かれている本のことだ!」
「違うのだ! それはオマエの辞典だけなのだ! ナコの辞典には、知らない単語にマーカーが引かれてるのだ!」
「それはどうかな?」
「? ……ま、まさか」
ナコは慌てて辞書をパラパラとめくった。
「あああああーッ! 引いてる! 引いてあるのだ! なンでなのだッ、ナコは引いてないゾ!」
「ここまで驚かれると気持ちいいなあ」
「オマエか、オマエがやッたンだなッ! 許さないゾ!」
「日本という国は、証拠がないと罰せられないのです。証拠はありますか?」
「にゅ……な、ないのだ。ないケド! 絶対オマエなのだ! こんな酷いことするの、オマエしかいないのだ!」
「そこまで言うなら、勝負だ! 違ったらお前一生俺の肉奴隷!」
「にくどれい……? 知らないのだ。調べるのだ。にー、にー」
にーにー言いながら辞書を引くナコ。ちょっと沙都子っぽい。にーにー。
「たぶん載ってないと思うぞ」
「にー、にーにー……にゅー、載ってないのだ。オマエ、ナコに教えるのだ。嘘は禁止だゾ」
禁止らしいので、肉奴隷について詳しく(される行為、体位等)教えると、ナコの顔が真っ赤になった。
「な、な、な、なにを考えてるのだッ! ダメに決まッてるのだ! やッぱりオマエ頭おかしいのだッ!」
「ははっ、気にするなよ」
「なンでそンな爽やかサンなのだ!?」
「まぁ、エロい単語にマーカー引いたの俺だから、勝負云々は無意味なんだけど」
「なーンだ。あはははは……いや笑いゴトじゃないのだ! なンでナコの辞書にそーゆーコトするのだ!」
「自分の辞書の卑猥な単語が書かれた箇所にマーカー引いたら、エッチな奴だと思われるだろ? しかし、マーカーは引きたい。そんな時、俺の前の席に辞書が! これ幸いときゅっきゅっきゅーと」
「きゅッきゅッきゅー禁止なのだッ!」
「今日ゲーセンついてきてくれる、ならもうしない」
「ぬ……し、しょうがないのだ。ついていッてやるのだ」
「よし、デートの約束ゲットだゼ!」
「で、デートじゃないのだ、デートなンかじゃないのだッ! 一緒に遊びに行くだけなのだッ! だから、そんなおっきい声で言うの禁止なのだッ!」
真っ赤な顔で俺をぺしぺし叩くナコでした。


