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2026年03月18日
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【ツンデレが「5分レスがなかったらタカシはボクのもの」ってカキコしたら】
2010年03月20日
急な用事で出かけ、帰ってくると梓が俺の部屋でパソコンをいじってた。面白そうなので、ドアの影からこっそり観察することにする。
「えっと、5分レスがなかったらタカシはボクの、っと。……これでいいのカナ?」
どうやらどっかの掲示板に書き込んでいるようだが…何やってんだアイツ。
「……ふぅ。こんなの書いてもなぁ。折角遊びに来てやったっていうのに、どこ行っちゃったんだよ、ばか」
「ここにいます」
「うっひゃあああ!」
気配を消して梓の後ろからそっと声をかけたら、悲鳴をあげられた。
「びっくりした?」
「は、はぅはぅ……た、タカシ?」
「はい、そうです。5分レスがなかったらボクっ娘の所有物になるタカシです」
梓の顔が真っ赤になった。
「ち、違うよ? そんなの書いてないよ? 気のせいだよ? 聞き間違いじゃないの?」
「ほほぅ、ならディスプレイに『5分レスがなかったらタカシはボクの』という文字が踊っているのは、俺の気のせいかな?」
「気のせいだよっ! 見ないでいいよ! 見るなばかっ!」
俺とパソコンの間に入り、梓はディスプレイを隠してしまった。
「いや、マイッタね、どうも。こうまで梓に愛されてるとは」
「あ、愛してなんかないよっ! 全然だよ! ホントだもん!」
今世紀最大に顔が赤まった状態で言われても、信じる方が難しい。
「いやはや、どうしてそんな俺の嗜虐心をそそるかね、このボクっ娘は」
「知んないよっ! そそってなんかないよ! いーから出てけよっ!」
「ここ、俺の部屋。そして、お前は俺のごちそう」
「た、食べるの? ボク……食べられちゃうの?」
「……なんか嬉しそうだから食べない」
期待に胸を膨らませてる(物理的にはちっとも膨らんでない)梓を放ってベッドに寝転び、落ちてた漫画を読む。
「嬉しくない、嬉しくないよ! あー、嫌だなぁ。……食べられちゃうカナ?」
「食べないよ」
「ここまで言ってんだから食べろよッ! ボク、おいしーんだぞ!」
面白いネタで一日中からかえて、楽しかったです。
「えっと、5分レスがなかったらタカシはボクの、っと。……これでいいのカナ?」
どうやらどっかの掲示板に書き込んでいるようだが…何やってんだアイツ。
「……ふぅ。こんなの書いてもなぁ。折角遊びに来てやったっていうのに、どこ行っちゃったんだよ、ばか」
「ここにいます」
「うっひゃあああ!」
気配を消して梓の後ろからそっと声をかけたら、悲鳴をあげられた。
「びっくりした?」
「は、はぅはぅ……た、タカシ?」
「はい、そうです。5分レスがなかったらボクっ娘の所有物になるタカシです」
梓の顔が真っ赤になった。
「ち、違うよ? そんなの書いてないよ? 気のせいだよ? 聞き間違いじゃないの?」
「ほほぅ、ならディスプレイに『5分レスがなかったらタカシはボクの』という文字が踊っているのは、俺の気のせいかな?」
「気のせいだよっ! 見ないでいいよ! 見るなばかっ!」
俺とパソコンの間に入り、梓はディスプレイを隠してしまった。
「いや、マイッタね、どうも。こうまで梓に愛されてるとは」
「あ、愛してなんかないよっ! 全然だよ! ホントだもん!」
今世紀最大に顔が赤まった状態で言われても、信じる方が難しい。
「いやはや、どうしてそんな俺の嗜虐心をそそるかね、このボクっ娘は」
「知んないよっ! そそってなんかないよ! いーから出てけよっ!」
「ここ、俺の部屋。そして、お前は俺のごちそう」
「た、食べるの? ボク……食べられちゃうの?」
「……なんか嬉しそうだから食べない」
期待に胸を膨らませてる(物理的にはちっとも膨らんでない)梓を放ってベッドに寝転び、落ちてた漫画を読む。
「嬉しくない、嬉しくないよ! あー、嫌だなぁ。……食べられちゃうカナ?」
「食べないよ」
「ここまで言ってんだから食べろよッ! ボク、おいしーんだぞ!」
面白いネタで一日中からかえて、楽しかったです。
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【桃太郎タカシと鬼ツンデレ】
2010年03月20日
今日の俺は桃太郎! 桃の太郎なので鬼を退治せねばならない宿命! というわけで舟を漕ぎ漕ぎ鬼ヶ島に来た俺! もう漕ぎ疲れたので正直帰りたい!
「それでも頑張る桃太郎! だがしかし、道中小腹が空き、ついきび団子を食ってしまい旅のお供が誰もいないという体たらく。どうするどうなる、俺!」
とにかく、どうにか鬼に見つからないよう隠れ家まで行き、財宝を奪って逃げよう。ただの泥棒のような気もするが英雄なので問題なし! let's スネークスネーク!
「あ、団子だ」
丁寧に『罠ではありません』と張り紙がしてあったので、食べた。
しびれた。罠だった。捕まった。縄でぐるぐる巻きにされた。
「まさか、こんなのに引っかかる奴がいるとは……」
鬼は女の子でした。だからと言って怒りを治めるつもりは毛頭ありません!
「ずるい! 卑怯! 罠ではありませんって書いてたのに! でも美味しかった! ごちそうさま!」
「感謝すんなっ! 罠だぞ、罠! もっと怒れ!」
なんか知らんが逆に怒られた。よし、怒ってみよう。
「許さねえ……絶対殺す」
「ひぃッ」
顔を伏せ、震える声で脅したら短い悲鳴をあげられた。
「怖かった?」
「こ、怖くない、怖くなんかないぞっ!」
そんな半泣きで言われても。
「ごめん、冗談。団子でも食うか? ちょっとしびれるけど……あ、全部食っちゃったんだ」
「うるさいっ! 貴様は処刑だ、処刑! 鬼だから情に訴えても無駄だぞ! 絶対処刑だ!」
「そんなにしびれ団子が食いたかったのか……うまいけど、アレしびれるぞ?」
「ちーがーうっ! 団子なんて食べたくないっ! 人の話聞けっ!」
「人じゃなくて、鬼じゃん」
「う、うるさいっ! 揚げ足取るな、ばかっ! おまえ絶対死刑死刑死刑!」
「死刑の三乗……それはつまり、超死刑と? どんな刑? 超とついてるんだ、さぞすごい刑だろうなぁ?」
「え、えと……」
「いやはや、鬼ともあろう方が、何も考えてないとは……まさか、ねぇ?」
「かっ、考えてたぞ? えっと、えっとえっと……」
「まだー? 早く早くー」
「……ばーんってなってどかーんってなってちゅどーんってなる刑!」
「…………」
「な、なんだよっ! ホントだぞ、どかーんってなるぞ! ばかにすんなあ!」
「あー、はいはい。なんか成敗する気失せた。帰る」
「えっ?」
縛られていた縄を引き千切り、軽く腕を回す。問題なし。
「えええええっ!? そんな簡単に千切れるの!?」
「ほら、一応桃太郎だし。きび団子全部一人で食ったし。団子ぱぅわー+桃太郎ぱぅわーで今なら奈良の大仏も片手で持ち上げられそうな予感」
この時代に奈良の大仏はまだなかったような気はするが、それくらい強まったと言いたいのです!
「じゃ、そゆことで」
「あ……か、帰るのか? 成敗しないのか? ほら、私鬼だぞ? がおーがおー」
「鬼の鳴き声でがおがお言うような奴は成敗しない」
「……だって、鬼の鳴き声知らないもん」
鬼はつまらなさそうに足元の小石を蹴った。
「ところで、他の鬼は? 見たところおまえ一人みたいだけど」
「いっ、いるぞ? 私には100万人の部下がいて、お前の命を虎視眈々と……」
「ホントは?」
「……私ひとり」
「……はぁ。んじゃ、帰る」
「あっ……」
「……また明日、成敗しにくる」
「えっ?」
「だから、あんま悲しそうな顔すんな」
「しっ、してない! するわけない! あー嫌だなー明日もお前の顔見なきゃいけないなんてー。……えへへへっ」
……ちょっとは笑顔隠せ、馬鹿。
「じゃな、また明日」
「お、おー! 明日な、ももたろー! 明日はお前倒すからなー!」
満開の笑顔で手を振る鬼に見送られ、舟を漕ぐ桃太郎な俺でした。
「それでも頑張る桃太郎! だがしかし、道中小腹が空き、ついきび団子を食ってしまい旅のお供が誰もいないという体たらく。どうするどうなる、俺!」
とにかく、どうにか鬼に見つからないよう隠れ家まで行き、財宝を奪って逃げよう。ただの泥棒のような気もするが英雄なので問題なし! let's スネークスネーク!
「あ、団子だ」
丁寧に『罠ではありません』と張り紙がしてあったので、食べた。
しびれた。罠だった。捕まった。縄でぐるぐる巻きにされた。
「まさか、こんなのに引っかかる奴がいるとは……」
鬼は女の子でした。だからと言って怒りを治めるつもりは毛頭ありません!
「ずるい! 卑怯! 罠ではありませんって書いてたのに! でも美味しかった! ごちそうさま!」
「感謝すんなっ! 罠だぞ、罠! もっと怒れ!」
なんか知らんが逆に怒られた。よし、怒ってみよう。
「許さねえ……絶対殺す」
「ひぃッ」
顔を伏せ、震える声で脅したら短い悲鳴をあげられた。
「怖かった?」
「こ、怖くない、怖くなんかないぞっ!」
そんな半泣きで言われても。
「ごめん、冗談。団子でも食うか? ちょっとしびれるけど……あ、全部食っちゃったんだ」
「うるさいっ! 貴様は処刑だ、処刑! 鬼だから情に訴えても無駄だぞ! 絶対処刑だ!」
「そんなにしびれ団子が食いたかったのか……うまいけど、アレしびれるぞ?」
「ちーがーうっ! 団子なんて食べたくないっ! 人の話聞けっ!」
「人じゃなくて、鬼じゃん」
「う、うるさいっ! 揚げ足取るな、ばかっ! おまえ絶対死刑死刑死刑!」
「死刑の三乗……それはつまり、超死刑と? どんな刑? 超とついてるんだ、さぞすごい刑だろうなぁ?」
「え、えと……」
「いやはや、鬼ともあろう方が、何も考えてないとは……まさか、ねぇ?」
「かっ、考えてたぞ? えっと、えっとえっと……」
「まだー? 早く早くー」
「……ばーんってなってどかーんってなってちゅどーんってなる刑!」
「…………」
「な、なんだよっ! ホントだぞ、どかーんってなるぞ! ばかにすんなあ!」
「あー、はいはい。なんか成敗する気失せた。帰る」
「えっ?」
縛られていた縄を引き千切り、軽く腕を回す。問題なし。
「えええええっ!? そんな簡単に千切れるの!?」
「ほら、一応桃太郎だし。きび団子全部一人で食ったし。団子ぱぅわー+桃太郎ぱぅわーで今なら奈良の大仏も片手で持ち上げられそうな予感」
この時代に奈良の大仏はまだなかったような気はするが、それくらい強まったと言いたいのです!
「じゃ、そゆことで」
「あ……か、帰るのか? 成敗しないのか? ほら、私鬼だぞ? がおーがおー」
「鬼の鳴き声でがおがお言うような奴は成敗しない」
「……だって、鬼の鳴き声知らないもん」
鬼はつまらなさそうに足元の小石を蹴った。
「ところで、他の鬼は? 見たところおまえ一人みたいだけど」
「いっ、いるぞ? 私には100万人の部下がいて、お前の命を虎視眈々と……」
「ホントは?」
「……私ひとり」
「……はぁ。んじゃ、帰る」
「あっ……」
「……また明日、成敗しにくる」
「えっ?」
「だから、あんま悲しそうな顔すんな」
「しっ、してない! するわけない! あー嫌だなー明日もお前の顔見なきゃいけないなんてー。……えへへへっ」
……ちょっとは笑顔隠せ、馬鹿。
「じゃな、また明日」
「お、おー! 明日な、ももたろー! 明日はお前倒すからなー!」
満開の笑顔で手を振る鬼に見送られ、舟を漕ぐ桃太郎な俺でした。
【髪型を馬鹿にされ悪魔になったツンデレ】
2010年03月20日
ボクっ娘が家に遊びに来たので、からかおう。
「お前の髪型、いっつもショートカットな。この少年的髪型に飽きがこないのか?」
「カッチーンときたよ! どっからどー見ても女性的要因でいっぱいのボクにそんなこと言うなんて、許せない気持ち満載だよ!」
軽い気持ちでボクっ娘の髪をいじったら、なんか嫌な予感。
「許せない気持ちMAXだよっ! うぬぬぬぬ……やーっ! 変身、悪魔verのボクだよっ!」
変な掛け声と同時に稲光が走り、光が収まるとそこに悪魔っぽい衣装に身を包んだ梓がいた。
「嫌な予感はしていたが、まさか悪魔になるとはお兄さん予想だにしていなかったよ。褒めてやろう」(なでなで)
「わふわふ♪ ……はっ、違う違うよっ! 喜んでないよ、喜んでないよ!?」
「しっぽをふるでない」
「ふってないよ! いや悪魔だからしっぽあるけど、ふりふりしてないよ! でもあんまり見るなよ!」
先が尖ってるしっぽを両手で押さえているが、押さえ切れないのかしっぽがふりふり動いていた。
「しっぽをふるために悪魔になったのか?」
「あっ、そうだよ悪魔に変身したんだよ! 悪魔の力でタカシを呪うよ! えっと、悪魔力を使うにはいけにえが……ねータカシ、この辺に野良ヤギとかいないかなぁ?」
「頭が少々アレな悪魔ならいるが、ヤギはいないなぁ」
「アレとか言うなよっ! うー、いけにえはないけど、頑張って悪魔力を使ってタカシを呪うよ! うにゅにゅにゅにゅ……」
一生懸命うなってる所悪いが、なんか眠くなってきた。
「んー……なんか眠い。梓、膝枕して」
「しないよっ! 呪ってるんだから、じっとしててよ」
「任せろ!」
望まれた通り、極めて小刻みに震える。
「タカシ、超高速のおじいちゃんみたい」
爺呼ばわりに少々ショックを受ける。
「さすがは悪魔、嫌がらせが上手い」
「えっ、えっ? どれ? おじいちゃんってセリフ? ……いや、超高速かな? やーい超高速」
やっぱりこの悪魔は少々アレだと思う。だけど、ちょっとは乗ってあげようと思う俺は優しいのかもしれない。
「亜光速ぐらい速いゼ!」
かっこいいポーズで歯を輝かせる。どうだ?
「タカシ、ばかみたい」
折角乗ってやったというのに馬鹿呼ばわり。超ショック。
「馬鹿の塊みたいな奴にバカと言われるのは事の他効くなぁ」
「ばっ、馬鹿の塊ってなんだよ! タカシ失礼だよ、失礼ちゃんだよ!」
「失礼ちゃんって何ですか」
「そんなのどうでもいいよっ! やっぱりタカシは一度呪われた方がいいよ! うにゅにゅにゅにゅ……えいっ!」
両手を前に突き出したので、呪ったとみた! よし、呪われるぞ!
「ぐはあっ! いかん、寿命が120年縮まった」
「そんな呪いしてないし、そんな縮んでたら即死だよっ! なんで吐血してるんだよぉ!?」
「いや、雰囲気で。呪われたら血くらい出すのが礼儀かな、と」
「そんな礼儀ないよっ! ボクがやってる呪いは『ボクの髪型を褒める』って呪いなんだから、血なんて吐く必要ないよ」
「じゃあ何を吐けばいいというのだ」
「何も吐くなっ! なんでそんな吐きたがるんだよっ! ふつーにボクの髪型を褒めればそれでいいの! ほら、褒めて褒めて」
褒めればいいようだが、なんだか褒めたくない。
「うーん、この毛並みたまらんなぁ。ほお擦りほお擦り……いてて、爪を立てるな」
「それタカシんちの猫だよっ! こっちこっち、こっちだよ! 悪魔っぽいボクの髪褒めるの!」
「いかん、急に失明した。何も見えないのでこれでは褒められない」
「いきなり失明なんてしないっ! これだよ、これ褒めるの!」
右手を梓の頭にもってかれた。
「ほらほら、どう? さらさらでしょ?」
「うーん、さらさらというよりぺたぺただなぁ」
「そこボクのおっぱいだよ!? なんで左手でボクのおっぱい触ってるんだよぉ! ていうかぺたぺたって言うなっ!」
「隙あらばエロい人なので、つい」
「つい、じゃないよっ! 反省しろ、ばかっ! あと髪褒めて!」
ここまでやってもまだ髪型を褒めろと言うか。少しばかり感心したので、褒めることにする。
「分かった。俺も覚悟を決めた。やる」
「う、うん。さぁ、どうぞ」
軽く咳払いして、梓に向き直る。
……ええい。たかが髪を褒めるだけで、なんでこんな無駄に緊張しなきゃいけないのだ。
「え、えっと、だな」
「は、はい」
で、なんで梓の顔まで赤らんでんだ。これじゃ告白みたいじゃないか。……って、何を考えてんだ俺は! 言うぞ、褒めるぞ! それで終わり!
「その、お前の髪って……」
「な、なに?」
「……んーと、その、だな。……まぁ、なんだ。見る人が見れば悪いと思わないような気がしないような気がするような」
「長いよ! もっと短く、ぱしっと、ね?」
「も」
「短すぎるよ! “も”なんてさっきのセリフに入ってなかったし!」
「あーもーいいじゃん。なんとなく分かるだろ? それより、どっか遊びに行ったりとか」
「ダメだよ、ちゃんと褒めるまで逃がさないよ! そうしないと、傷つけられた乙女のはーとは修復しないんだよ!」
「……傷つく?」
「へ?」
「そこだ。そこがそもそもおかしい。何故に傷つく必要がある」
「え、だってタカシがボクの髪型が男の子っぽいって言うから、ボクの乙女回路はズタズタに……」
「いや、俺は馬鹿にしたつもりはないぞ。男の子っぽくても、梓にはその髪型が似合ってるんだ。傷つく必要ないんじゃないか?」
「…………」
「ん、どした?」
「……褒められたよ」
「え、あ」
しまった。話の流れ上、つい。
「……そっか、タカシはボクの髪型、似合うと思ってくれてたんだ」
「え、いや、そりゃ、……まぁ」
「……ならいいやっ♪ 悪魔もーど、しゅーりょーっ」
また稲光が走り、視界が戻るといつもの梓がそこにいた。
「いや~、タカシがそんなこと思ってたなんて、ボク知らなかったよ~」
いやらしい笑みを浮かべながらすりよってくる梓に背を向ける。
「ニホンゴ、ワカリマセン」
「……タカシってさ、照れ屋だよね~」
「うるさい帰れっ! タカシさんはおねむですっ!」
「あははははっ、タカシ可愛い♪ むぎゅ~♪」
いつもと立場が逆転してしまい、背中から抱きしめられて困る俺だった。
「お前の髪型、いっつもショートカットな。この少年的髪型に飽きがこないのか?」
「カッチーンときたよ! どっからどー見ても女性的要因でいっぱいのボクにそんなこと言うなんて、許せない気持ち満載だよ!」
軽い気持ちでボクっ娘の髪をいじったら、なんか嫌な予感。
「許せない気持ちMAXだよっ! うぬぬぬぬ……やーっ! 変身、悪魔verのボクだよっ!」
変な掛け声と同時に稲光が走り、光が収まるとそこに悪魔っぽい衣装に身を包んだ梓がいた。
「嫌な予感はしていたが、まさか悪魔になるとはお兄さん予想だにしていなかったよ。褒めてやろう」(なでなで)
「わふわふ♪ ……はっ、違う違うよっ! 喜んでないよ、喜んでないよ!?」
「しっぽをふるでない」
「ふってないよ! いや悪魔だからしっぽあるけど、ふりふりしてないよ! でもあんまり見るなよ!」
先が尖ってるしっぽを両手で押さえているが、押さえ切れないのかしっぽがふりふり動いていた。
「しっぽをふるために悪魔になったのか?」
「あっ、そうだよ悪魔に変身したんだよ! 悪魔の力でタカシを呪うよ! えっと、悪魔力を使うにはいけにえが……ねータカシ、この辺に野良ヤギとかいないかなぁ?」
「頭が少々アレな悪魔ならいるが、ヤギはいないなぁ」
「アレとか言うなよっ! うー、いけにえはないけど、頑張って悪魔力を使ってタカシを呪うよ! うにゅにゅにゅにゅ……」
一生懸命うなってる所悪いが、なんか眠くなってきた。
「んー……なんか眠い。梓、膝枕して」
「しないよっ! 呪ってるんだから、じっとしててよ」
「任せろ!」
望まれた通り、極めて小刻みに震える。
「タカシ、超高速のおじいちゃんみたい」
爺呼ばわりに少々ショックを受ける。
「さすがは悪魔、嫌がらせが上手い」
「えっ、えっ? どれ? おじいちゃんってセリフ? ……いや、超高速かな? やーい超高速」
やっぱりこの悪魔は少々アレだと思う。だけど、ちょっとは乗ってあげようと思う俺は優しいのかもしれない。
「亜光速ぐらい速いゼ!」
かっこいいポーズで歯を輝かせる。どうだ?
「タカシ、ばかみたい」
折角乗ってやったというのに馬鹿呼ばわり。超ショック。
「馬鹿の塊みたいな奴にバカと言われるのは事の他効くなぁ」
「ばっ、馬鹿の塊ってなんだよ! タカシ失礼だよ、失礼ちゃんだよ!」
「失礼ちゃんって何ですか」
「そんなのどうでもいいよっ! やっぱりタカシは一度呪われた方がいいよ! うにゅにゅにゅにゅ……えいっ!」
両手を前に突き出したので、呪ったとみた! よし、呪われるぞ!
「ぐはあっ! いかん、寿命が120年縮まった」
「そんな呪いしてないし、そんな縮んでたら即死だよっ! なんで吐血してるんだよぉ!?」
「いや、雰囲気で。呪われたら血くらい出すのが礼儀かな、と」
「そんな礼儀ないよっ! ボクがやってる呪いは『ボクの髪型を褒める』って呪いなんだから、血なんて吐く必要ないよ」
「じゃあ何を吐けばいいというのだ」
「何も吐くなっ! なんでそんな吐きたがるんだよっ! ふつーにボクの髪型を褒めればそれでいいの! ほら、褒めて褒めて」
褒めればいいようだが、なんだか褒めたくない。
「うーん、この毛並みたまらんなぁ。ほお擦りほお擦り……いてて、爪を立てるな」
「それタカシんちの猫だよっ! こっちこっち、こっちだよ! 悪魔っぽいボクの髪褒めるの!」
「いかん、急に失明した。何も見えないのでこれでは褒められない」
「いきなり失明なんてしないっ! これだよ、これ褒めるの!」
右手を梓の頭にもってかれた。
「ほらほら、どう? さらさらでしょ?」
「うーん、さらさらというよりぺたぺただなぁ」
「そこボクのおっぱいだよ!? なんで左手でボクのおっぱい触ってるんだよぉ! ていうかぺたぺたって言うなっ!」
「隙あらばエロい人なので、つい」
「つい、じゃないよっ! 反省しろ、ばかっ! あと髪褒めて!」
ここまでやってもまだ髪型を褒めろと言うか。少しばかり感心したので、褒めることにする。
「分かった。俺も覚悟を決めた。やる」
「う、うん。さぁ、どうぞ」
軽く咳払いして、梓に向き直る。
……ええい。たかが髪を褒めるだけで、なんでこんな無駄に緊張しなきゃいけないのだ。
「え、えっと、だな」
「は、はい」
で、なんで梓の顔まで赤らんでんだ。これじゃ告白みたいじゃないか。……って、何を考えてんだ俺は! 言うぞ、褒めるぞ! それで終わり!
「その、お前の髪って……」
「な、なに?」
「……んーと、その、だな。……まぁ、なんだ。見る人が見れば悪いと思わないような気がしないような気がするような」
「長いよ! もっと短く、ぱしっと、ね?」
「も」
「短すぎるよ! “も”なんてさっきのセリフに入ってなかったし!」
「あーもーいいじゃん。なんとなく分かるだろ? それより、どっか遊びに行ったりとか」
「ダメだよ、ちゃんと褒めるまで逃がさないよ! そうしないと、傷つけられた乙女のはーとは修復しないんだよ!」
「……傷つく?」
「へ?」
「そこだ。そこがそもそもおかしい。何故に傷つく必要がある」
「え、だってタカシがボクの髪型が男の子っぽいって言うから、ボクの乙女回路はズタズタに……」
「いや、俺は馬鹿にしたつもりはないぞ。男の子っぽくても、梓にはその髪型が似合ってるんだ。傷つく必要ないんじゃないか?」
「…………」
「ん、どした?」
「……褒められたよ」
「え、あ」
しまった。話の流れ上、つい。
「……そっか、タカシはボクの髪型、似合うと思ってくれてたんだ」
「え、いや、そりゃ、……まぁ」
「……ならいいやっ♪ 悪魔もーど、しゅーりょーっ」
また稲光が走り、視界が戻るといつもの梓がそこにいた。
「いや~、タカシがそんなこと思ってたなんて、ボク知らなかったよ~」
いやらしい笑みを浮かべながらすりよってくる梓に背を向ける。
「ニホンゴ、ワカリマセン」
「……タカシってさ、照れ屋だよね~」
「うるさい帰れっ! タカシさんはおねむですっ!」
「あははははっ、タカシ可愛い♪ むぎゅ~♪」
いつもと立場が逆転してしまい、背中から抱きしめられて困る俺だった。
【ツンデレな妹VSデレデレな姉10】
2010年03月20日
たまには真面目に授業を受けようと思ったら、教科書忘れた。仕方ないので、隣の子に頼んで見せてもらう。
「別府くん、よく教科書忘れるよね」
「前世が妖怪うっかりさんだったために、その呪いが今でも俺を苛むんだ」
「うっかりさん? なにそれ」
「妖怪うっかりさん。うっかり人を殺してしまい、その罪を隠すため嘘を重ね、さらに人を殺してしまった連続殺人鬼とはまるで関係ないうっかり妖怪。よくこける」
「あははははっ、変なの」
「そこの二人、イチャイチャするのもいいけど授業中は静かにね」
先生に注意され、二人して縮こまる。教室に哄笑が起きた。
「う、悪ぃ……」
「あ、あはは、いいよ」
「とにかく……ん?」
気のせいか、妹のカナらしき殺意を含む視線を後ろからひしひし感じる。なんか寒気が。
「どしたの、別府くん?」
「あ、いや、なんでもないなんでもない」
授業が終わり、そっと教室から脱出しようとしたら見覚えのある顔に遮られた。……カナだ。
「……お兄さん、少しお話いいかしら?」
「ダメかしら」
「いいから来い、このダメ兄貴ッ!」
「あぁん」
首根っこを掴まれ、ずるりずるりと引っ張られやってきた場所は空き教室。
「兄貴、なんでいっつも教科書忘れるのよ! 身内として恥ずかしいじゃない!」
「すいません」
なぜこんなに怒られてるのかイマイチ理解できないが、とりあえず謝っておく。
「それと、隣の子に引っ付きすぎ! 10m以上離れなさい!」
「そんな離れてたら教科書見えません」
「じゃあ視力上げたらいいじゃない! メガネしなさい、メガネ!」
「メガネしても10m先の文字を読むのは無理かと」
「見えるの! とにかく、引っ付きすぎ! 兄貴なんかに引っ付いたら、隣の子妊娠しちゃうでしょ!」
「カナは子供だから知らないかもしれないが、引っ付いただけで妊娠しないぞ。妊娠するには俺のペニ」
「知ってるわよ! いちいち言うな、脱ぐな!」
実践してみせようとしたら殴られた。
「とにかく! 兄貴がなんかしたら騒動が起きるんだから、じっとしてなさい」
「いや、でも教科書ないと授業が……」
「いくら兄貴でも、他の教科の教科書は持ってきてるでしょ?」
「……実を言うと、教科書を入れ替えた記憶がない。昨日の時間割のまま来たようです」
「……兄貴、ダメダメね」
深くため息をつかれた。まるで自分が本当にダメ人間になってしまったように思え、少し悲しくなる。
「しょーがない。あんまりクラスメイトに迷惑かけるのもなんだし、あ、あたしが教科書見せたげる」
「いや、隣の子に引き続き見せてもらうから別にいい」
「…………」(殺意放出)
「か、カナに見せてもらえるなんて今世紀最大の喜びだなぁ」(ガクガク震えながら)
「あ、あははっ、なに言ってんだか、兄貴ったら」
カナは嬉しそうに俺の背中をバンバン叩いた。
「そうと決まれば早く戻ろっ」
来た時とは正反対に、カナはともすればスキップでもしそうなくらい浮かれて教室を出て行った。
ため息をついて俺も廊下に出たら、見覚えのある胸に捕まった。
「タカくん発見~♪」
「このふにふに感は……お姉ちゃんだな?」
「当ったり~♪」
お姉ちゃんは学校だということをまるで気にせず俺の顔を胸に押し付け、ぎゅっと抱きしめた。気持ちいいけど、衆目が痛すぎる。
「あのね、お姉ちゃん次の時間自習なの。お姉ちゃんの教室で一緒にお喋りしよ?」
「え、いや、あの、俺は自習じゃ……」
「お姉ちゃんとお喋りするの嫌なの?」(お目目うるうる)
「い、いや、そういう問題じゃなくて……」
「タカくん、お姉ちゃんに飽きちゃったの……?」(涙じわーっ)
お姉ちゃん、学校でその発言は勘弁。ほら、生徒集まってる集まってる、すげー見られてる。
「別府の奴、まさか自分の姉と……?」
「別府くん、鬼畜……。でも、やっぱり感強しよね」
「してないっ! やっぱり感とか言うなっ! オーディエンスは黙っててお願いします!」
勝手なことを言う聴衆を一喝する。
「タカくぅん……」
お姉ちゃんが目に涙を溜めて俺をじっと見ている。心が折れそうだが、真面目に授業を受けないとダメだ。俺はお姉ちゃんに断りの言葉を
「あ、お菓子もあるよ。タカくんの大好きなカナちゃん特製クッキー♪」
「行く」
俺はお姉ちゃんと手を繋いでお菓子を食べに行くのだった。
「……どういうことか説明してもらっていいかしら、お兄様?」
自分の教室に戻ると、カナが俺の机の前で仁王立ちしててさあ大変。
「お、お腹が急に痛くなって! いてててて今もまさに! 盲腸が破裂したか?」
「なー別府、お前お姉さんと何やってたんだ? 後で詳しく教えてくれな」
お姉ちゃんとの一部始終を見ていた級友が余計なことを言った。ほら、カナが悪魔に変貌していく。
「いかん、連鎖反応で胃も破裂した! ちょっと保健室行って来る!」
極めてさりげない言い訳で教室を後にしようとしたら、肩をがっしと掴まれた。
「……兄貴、あたしね、ずーっと待ってたんだよ。隣の子に席代わってもらって、兄貴が来るのずーっと、ね」
「あ、あの、それはそれは大変でしたね」
「……で、当の兄貴は姉ちゃんとイチャイチャデレデレしてた、と」
「ちっ、違う! ちょっと膝枕してもらいながらクッキーを食べさせてもらってただけで!」
カナのこめかみが引きつった。……地雷踏んだ?
「……そう。イチャイチャイチャイチャデレデレデレデレしてたのね」
「かっ、カナ? お前の手が万力のごとく俺の肩を締め付けてるんだが」
めりめりと俺の肩が破滅の音を立てる。砕けそう。
「兄貴なんか一生姉ちゃんとイチャイチャしてなさい、このシスコンっ!」
「げごぉっ!?」
万力が金槌に変化し、俺の顎を上に打ちぬいた。見事なアッパーだ。
「……でも、カナちゃんもブラコンだよね?」
「な、なな、そ、そんなわけないじゃない! なんだってこんな奴に!」
友人にからかわれ真っ赤になるカナを視界に捉えたまま、失神。
「別府くん、よく教科書忘れるよね」
「前世が妖怪うっかりさんだったために、その呪いが今でも俺を苛むんだ」
「うっかりさん? なにそれ」
「妖怪うっかりさん。うっかり人を殺してしまい、その罪を隠すため嘘を重ね、さらに人を殺してしまった連続殺人鬼とはまるで関係ないうっかり妖怪。よくこける」
「あははははっ、変なの」
「そこの二人、イチャイチャするのもいいけど授業中は静かにね」
先生に注意され、二人して縮こまる。教室に哄笑が起きた。
「う、悪ぃ……」
「あ、あはは、いいよ」
「とにかく……ん?」
気のせいか、妹のカナらしき殺意を含む視線を後ろからひしひし感じる。なんか寒気が。
「どしたの、別府くん?」
「あ、いや、なんでもないなんでもない」
授業が終わり、そっと教室から脱出しようとしたら見覚えのある顔に遮られた。……カナだ。
「……お兄さん、少しお話いいかしら?」
「ダメかしら」
「いいから来い、このダメ兄貴ッ!」
「あぁん」
首根っこを掴まれ、ずるりずるりと引っ張られやってきた場所は空き教室。
「兄貴、なんでいっつも教科書忘れるのよ! 身内として恥ずかしいじゃない!」
「すいません」
なぜこんなに怒られてるのかイマイチ理解できないが、とりあえず謝っておく。
「それと、隣の子に引っ付きすぎ! 10m以上離れなさい!」
「そんな離れてたら教科書見えません」
「じゃあ視力上げたらいいじゃない! メガネしなさい、メガネ!」
「メガネしても10m先の文字を読むのは無理かと」
「見えるの! とにかく、引っ付きすぎ! 兄貴なんかに引っ付いたら、隣の子妊娠しちゃうでしょ!」
「カナは子供だから知らないかもしれないが、引っ付いただけで妊娠しないぞ。妊娠するには俺のペニ」
「知ってるわよ! いちいち言うな、脱ぐな!」
実践してみせようとしたら殴られた。
「とにかく! 兄貴がなんかしたら騒動が起きるんだから、じっとしてなさい」
「いや、でも教科書ないと授業が……」
「いくら兄貴でも、他の教科の教科書は持ってきてるでしょ?」
「……実を言うと、教科書を入れ替えた記憶がない。昨日の時間割のまま来たようです」
「……兄貴、ダメダメね」
深くため息をつかれた。まるで自分が本当にダメ人間になってしまったように思え、少し悲しくなる。
「しょーがない。あんまりクラスメイトに迷惑かけるのもなんだし、あ、あたしが教科書見せたげる」
「いや、隣の子に引き続き見せてもらうから別にいい」
「…………」(殺意放出)
「か、カナに見せてもらえるなんて今世紀最大の喜びだなぁ」(ガクガク震えながら)
「あ、あははっ、なに言ってんだか、兄貴ったら」
カナは嬉しそうに俺の背中をバンバン叩いた。
「そうと決まれば早く戻ろっ」
来た時とは正反対に、カナはともすればスキップでもしそうなくらい浮かれて教室を出て行った。
ため息をついて俺も廊下に出たら、見覚えのある胸に捕まった。
「タカくん発見~♪」
「このふにふに感は……お姉ちゃんだな?」
「当ったり~♪」
お姉ちゃんは学校だということをまるで気にせず俺の顔を胸に押し付け、ぎゅっと抱きしめた。気持ちいいけど、衆目が痛すぎる。
「あのね、お姉ちゃん次の時間自習なの。お姉ちゃんの教室で一緒にお喋りしよ?」
「え、いや、あの、俺は自習じゃ……」
「お姉ちゃんとお喋りするの嫌なの?」(お目目うるうる)
「い、いや、そういう問題じゃなくて……」
「タカくん、お姉ちゃんに飽きちゃったの……?」(涙じわーっ)
お姉ちゃん、学校でその発言は勘弁。ほら、生徒集まってる集まってる、すげー見られてる。
「別府の奴、まさか自分の姉と……?」
「別府くん、鬼畜……。でも、やっぱり感強しよね」
「してないっ! やっぱり感とか言うなっ! オーディエンスは黙っててお願いします!」
勝手なことを言う聴衆を一喝する。
「タカくぅん……」
お姉ちゃんが目に涙を溜めて俺をじっと見ている。心が折れそうだが、真面目に授業を受けないとダメだ。俺はお姉ちゃんに断りの言葉を
「あ、お菓子もあるよ。タカくんの大好きなカナちゃん特製クッキー♪」
「行く」
俺はお姉ちゃんと手を繋いでお菓子を食べに行くのだった。
「……どういうことか説明してもらっていいかしら、お兄様?」
自分の教室に戻ると、カナが俺の机の前で仁王立ちしててさあ大変。
「お、お腹が急に痛くなって! いてててて今もまさに! 盲腸が破裂したか?」
「なー別府、お前お姉さんと何やってたんだ? 後で詳しく教えてくれな」
お姉ちゃんとの一部始終を見ていた級友が余計なことを言った。ほら、カナが悪魔に変貌していく。
「いかん、連鎖反応で胃も破裂した! ちょっと保健室行って来る!」
極めてさりげない言い訳で教室を後にしようとしたら、肩をがっしと掴まれた。
「……兄貴、あたしね、ずーっと待ってたんだよ。隣の子に席代わってもらって、兄貴が来るのずーっと、ね」
「あ、あの、それはそれは大変でしたね」
「……で、当の兄貴は姉ちゃんとイチャイチャデレデレしてた、と」
「ちっ、違う! ちょっと膝枕してもらいながらクッキーを食べさせてもらってただけで!」
カナのこめかみが引きつった。……地雷踏んだ?
「……そう。イチャイチャイチャイチャデレデレデレデレしてたのね」
「かっ、カナ? お前の手が万力のごとく俺の肩を締め付けてるんだが」
めりめりと俺の肩が破滅の音を立てる。砕けそう。
「兄貴なんか一生姉ちゃんとイチャイチャしてなさい、このシスコンっ!」
「げごぉっ!?」
万力が金槌に変化し、俺の顎を上に打ちぬいた。見事なアッパーだ。
「……でも、カナちゃんもブラコンだよね?」
「な、なな、そ、そんなわけないじゃない! なんだってこんな奴に!」
友人にからかわれ真っ赤になるカナを視界に捉えたまま、失神。
【ツンデレを起こしに行ったら胸もとがはだけてたのでもにゅもにゅしてみた】
2010年03月19日
朝です。朝は隣家の寝ぼすけ娘っ子を起こしに行かないといけないのです。だから、起こしに行きます。
「おはよう、タカシ君。ごめんね、よろしくね」
何度繰り返したか分からない挨拶をおばさんと交わし、寝てる幼なじみが待つ二階の部屋へ。
「……ぷー、……ぷー」
部屋に入ると、年頃の女性だというのにまるで女性らしさを感じさせない体つきの子どもが変な寝息を立てていた。
「起きろ、ちなみ。朝だ」
「……む、むぅ……変態が寝込みを襲う」
「し、失敬な! 誰が変態だ! ちょっと人より女性の好みが幼くてちょっと人よりつるぺたが好きでちょっと人より背が低い子が好きなだけだ!」(変態だと気づいてないご様子)
「……ぷーぷー」
人の訴えを無視し、尚もぷーぷー鳴きながら寝続けるちなみ。早く起きれ。
「どーすっかな……そうだ! 変態とか言われたので、変態らしい起こし方をしよう!」
変態といえば、えろいことだろう。(力説)
というわけでちょいと布団を剥いで……って、胸元がはだけてて、なんかピンク色の突起物が!
いくら幼なじみとはいえ、そうそう突起物を見る機会なぞない。多少の後ろめたさはあるが、それ以上にエロ心があるのでここぞとばかりに見れ! 網膜に焼き付けろ!
「うーん、やはりこう、なんというか隆起がほとんどない胸の上にぽつんと突起物があるのはたまらないなぁ。まるで湖上の塔のようで、美しいと思いませんか?」
「……ぷー?」
疑問形の寝言が返ってきた。別に答えなくていいです。
「……ん、んむ、ここは、も、揉んだりしてみるかな。ばれたら三日くらいネチネチ言われそうだが、寝てるし……よし、いざ!」
両手をこすりあわせ、薄い胸の上に持っていく。手の平の中心にツンとした突起があたり、そして指先がちなみの胸元に少しだけ埋まった。
「おお……まさか、こんな貧乳なのに埋まるとは……恐るべし、乳」
指先を細かく動かし、ちなみの胸をまさぐる。あまりの気持ちよさと、かなりの後ろめたさで脳がクラクラしてきた。
「……私としては、なんの躊躇もなく寝てる幼なじみのおっぱいを揉むタカシの方が恐るべしだと思う」
頭上から降ってきた声に、背筋を冷たいものが伝う。
「……お、起きて?」
恐る恐る顔を上げると、顔を真っ赤にさせたちなみが俺をにらんでいた。
「え、えっと、その、だな」
さあ考えろ、起こしに来たのにいつのまにか胸を揉んでいて、それでいてちなみが許してくれそうな理由を!
そんな都合のいい言いわけ存在しねぇ。(0.3秒)
「あ、いや、その、……俺はこれくらいのおっぱいが大好きデスよ?」
「……いいから、出てく」
「はいっ!」
怒気をふりまくちなみから逃げるように部屋から飛び出し、そのまま階段を落ちるように下りる。
「あら、どうしたの? なんかすごい音してたけど……」
「いやあ、ちょっと階段を滑り落ちて尻が大変痛むだけです」
「まあ。いわゆる階段落ち→尻痛みのコンボね」
そんなコンボはないと思いながら席に着き、おばさんの淹れてくれたコーヒーを飲む。そうしている間にも、刻一刻とちなみと対面する時間は近づいてくるわけで。
「オラドキドキしてきたぞ」
「娘の幼なじみが戦闘民族に」
「違います」
恥ずかしい独り言を聞かれ軽く赤面してると、俺よりもっと赤い人が居間に入ってきた。
「あ、お、おはよ、ちなみ。さっきは、その、……ごめん」
「……うー、えっちぃ人がずうずうしくも私の家にいる」
言葉で俺をチクチク責めながら、ちなみは隣に座った。
「おはよ、ちなみ。……あらちなみ、顔真っ赤よ? 風邪?」
「……違う。……ちょっと、アレが」
おばさんの言葉にちなみが俺方向を見るので、気づかないフリをしながら新聞を読むことにする。
「アレ? ……はっ、まさか、タカシ君が朝から娘の膜を……?」
「違うっ! 膜とか言うなっ! アホかっ!」
我関せずを貫き通したかったが、あまりのことに思わず突っ込んでしまう。
「……まさかおしり? あのねタカシ君、初めてでお尻はちょっと……」
うるさいのでチョップでおばさんを黙らせる。おばさんは残念そうに奥に消えていった。
「……タカシは胸だけで飽き足らず、私の前はおろか後ろの処女までも付け狙う」
「狙ってないっ! 全部おばさんの妄想だっ! ええいもう知らん、一人で学校行ってくる!」
「……タカシは人の胸を陵辱したあげく、私を残して行ってしまおうとする。……私を置いて」
……ああ、もう。そんなこと言われたら、逃げるに逃げられない。
「早く飯食え! 遅刻するぞ!」
「……乳揉み魔が、えらそうに」
もっかい揉んだろかと思ってると、おばさんが焼いたパンを持ってやってきた。
「まあ、タカシ君乳揉み魔だったのね。でも、ちなみのぺたんこな胸ですら揉めるなんて……。どんな最先端技術が?」
パンを受け取ったちなみは、悲しそうにもぐもぐした。
「別府家に伝わる秘伝ですので、申し訳ありませんが」
「代々乳揉み魔なのね」
嫌な家系にされたので嫌な顔をしてると、くいくい袖を引っ張られた。ちなみだ。
「……終わった。……遊んでないで、早く行く」
誰を待っててやったんだと思ってたが、大人なので言わずに付いていく。おばさんに見送られ、外へ。雲ひとつない快晴だ。
「……おっぱい魔人。……おっぱい魔人」
だが、後ろからいやな呟きがずっとついてくるので、心の中は曇模様。
「あの、ちなみさん、できればそういうことは言わないでいただきたいのですが」
「……おっぱい魔人が近づいてきた。……また揉まれる予感」
振り返ってそう言うと、ちなみは両手で胸を隠して後ずさった。言い返したいが、揉んだのは事実なのでどうしようもない。しょうがない、素直に謝ろう。
「ごめん。俺が悪かった。金輪際こんなことしない」
「……タカシは私のおっぱいを揉みたくないと言う。……つるぺたは胸にあらず、と言う」
「いやいや、言ってない。とにかく、もうこんなことしないから、許して欲しいココロ」
「……ふん」
人が折角謝ったというのに、ちなみの奴はふくれっつらで他所向いてしまった。
「なんだよ、不満そうな顔して」
「……別に」
「別に、って顔してないぞ。ほれ、どーした」
ちなみのほっぺをつまんでむにーっと引っ張る。
「……へふひ(別に)」
それでも表情を崩さないのは驚嘆に値すると思う。
「うーん……まさかとは思うが、金輪際ちなみの胸を揉まないって誓いが嫌なのか?」
そう言った瞬間、初めて表情が崩れた。
「あれ、まさか正解?」
「……ち、違う。不正解。はずれ。ぶぶー。間違い。論外」
ほっぺを掴んでた指を払い、ちなみは足早に先へ行ってしまった。
「待て。答えを教えるべし」
「……教えないべし」
そんな感じで学校まで行きました。
「おはよう、タカシ君。ごめんね、よろしくね」
何度繰り返したか分からない挨拶をおばさんと交わし、寝てる幼なじみが待つ二階の部屋へ。
「……ぷー、……ぷー」
部屋に入ると、年頃の女性だというのにまるで女性らしさを感じさせない体つきの子どもが変な寝息を立てていた。
「起きろ、ちなみ。朝だ」
「……む、むぅ……変態が寝込みを襲う」
「し、失敬な! 誰が変態だ! ちょっと人より女性の好みが幼くてちょっと人よりつるぺたが好きでちょっと人より背が低い子が好きなだけだ!」(変態だと気づいてないご様子)
「……ぷーぷー」
人の訴えを無視し、尚もぷーぷー鳴きながら寝続けるちなみ。早く起きれ。
「どーすっかな……そうだ! 変態とか言われたので、変態らしい起こし方をしよう!」
変態といえば、えろいことだろう。(力説)
というわけでちょいと布団を剥いで……って、胸元がはだけてて、なんかピンク色の突起物が!
いくら幼なじみとはいえ、そうそう突起物を見る機会なぞない。多少の後ろめたさはあるが、それ以上にエロ心があるのでここぞとばかりに見れ! 網膜に焼き付けろ!
「うーん、やはりこう、なんというか隆起がほとんどない胸の上にぽつんと突起物があるのはたまらないなぁ。まるで湖上の塔のようで、美しいと思いませんか?」
「……ぷー?」
疑問形の寝言が返ってきた。別に答えなくていいです。
「……ん、んむ、ここは、も、揉んだりしてみるかな。ばれたら三日くらいネチネチ言われそうだが、寝てるし……よし、いざ!」
両手をこすりあわせ、薄い胸の上に持っていく。手の平の中心にツンとした突起があたり、そして指先がちなみの胸元に少しだけ埋まった。
「おお……まさか、こんな貧乳なのに埋まるとは……恐るべし、乳」
指先を細かく動かし、ちなみの胸をまさぐる。あまりの気持ちよさと、かなりの後ろめたさで脳がクラクラしてきた。
「……私としては、なんの躊躇もなく寝てる幼なじみのおっぱいを揉むタカシの方が恐るべしだと思う」
頭上から降ってきた声に、背筋を冷たいものが伝う。
「……お、起きて?」
恐る恐る顔を上げると、顔を真っ赤にさせたちなみが俺をにらんでいた。
「え、えっと、その、だな」
さあ考えろ、起こしに来たのにいつのまにか胸を揉んでいて、それでいてちなみが許してくれそうな理由を!
そんな都合のいい言いわけ存在しねぇ。(0.3秒)
「あ、いや、その、……俺はこれくらいのおっぱいが大好きデスよ?」
「……いいから、出てく」
「はいっ!」
怒気をふりまくちなみから逃げるように部屋から飛び出し、そのまま階段を落ちるように下りる。
「あら、どうしたの? なんかすごい音してたけど……」
「いやあ、ちょっと階段を滑り落ちて尻が大変痛むだけです」
「まあ。いわゆる階段落ち→尻痛みのコンボね」
そんなコンボはないと思いながら席に着き、おばさんの淹れてくれたコーヒーを飲む。そうしている間にも、刻一刻とちなみと対面する時間は近づいてくるわけで。
「オラドキドキしてきたぞ」
「娘の幼なじみが戦闘民族に」
「違います」
恥ずかしい独り言を聞かれ軽く赤面してると、俺よりもっと赤い人が居間に入ってきた。
「あ、お、おはよ、ちなみ。さっきは、その、……ごめん」
「……うー、えっちぃ人がずうずうしくも私の家にいる」
言葉で俺をチクチク責めながら、ちなみは隣に座った。
「おはよ、ちなみ。……あらちなみ、顔真っ赤よ? 風邪?」
「……違う。……ちょっと、アレが」
おばさんの言葉にちなみが俺方向を見るので、気づかないフリをしながら新聞を読むことにする。
「アレ? ……はっ、まさか、タカシ君が朝から娘の膜を……?」
「違うっ! 膜とか言うなっ! アホかっ!」
我関せずを貫き通したかったが、あまりのことに思わず突っ込んでしまう。
「……まさかおしり? あのねタカシ君、初めてでお尻はちょっと……」
うるさいのでチョップでおばさんを黙らせる。おばさんは残念そうに奥に消えていった。
「……タカシは胸だけで飽き足らず、私の前はおろか後ろの処女までも付け狙う」
「狙ってないっ! 全部おばさんの妄想だっ! ええいもう知らん、一人で学校行ってくる!」
「……タカシは人の胸を陵辱したあげく、私を残して行ってしまおうとする。……私を置いて」
……ああ、もう。そんなこと言われたら、逃げるに逃げられない。
「早く飯食え! 遅刻するぞ!」
「……乳揉み魔が、えらそうに」
もっかい揉んだろかと思ってると、おばさんが焼いたパンを持ってやってきた。
「まあ、タカシ君乳揉み魔だったのね。でも、ちなみのぺたんこな胸ですら揉めるなんて……。どんな最先端技術が?」
パンを受け取ったちなみは、悲しそうにもぐもぐした。
「別府家に伝わる秘伝ですので、申し訳ありませんが」
「代々乳揉み魔なのね」
嫌な家系にされたので嫌な顔をしてると、くいくい袖を引っ張られた。ちなみだ。
「……終わった。……遊んでないで、早く行く」
誰を待っててやったんだと思ってたが、大人なので言わずに付いていく。おばさんに見送られ、外へ。雲ひとつない快晴だ。
「……おっぱい魔人。……おっぱい魔人」
だが、後ろからいやな呟きがずっとついてくるので、心の中は曇模様。
「あの、ちなみさん、できればそういうことは言わないでいただきたいのですが」
「……おっぱい魔人が近づいてきた。……また揉まれる予感」
振り返ってそう言うと、ちなみは両手で胸を隠して後ずさった。言い返したいが、揉んだのは事実なのでどうしようもない。しょうがない、素直に謝ろう。
「ごめん。俺が悪かった。金輪際こんなことしない」
「……タカシは私のおっぱいを揉みたくないと言う。……つるぺたは胸にあらず、と言う」
「いやいや、言ってない。とにかく、もうこんなことしないから、許して欲しいココロ」
「……ふん」
人が折角謝ったというのに、ちなみの奴はふくれっつらで他所向いてしまった。
「なんだよ、不満そうな顔して」
「……別に」
「別に、って顔してないぞ。ほれ、どーした」
ちなみのほっぺをつまんでむにーっと引っ張る。
「……へふひ(別に)」
それでも表情を崩さないのは驚嘆に値すると思う。
「うーん……まさかとは思うが、金輪際ちなみの胸を揉まないって誓いが嫌なのか?」
そう言った瞬間、初めて表情が崩れた。
「あれ、まさか正解?」
「……ち、違う。不正解。はずれ。ぶぶー。間違い。論外」
ほっぺを掴んでた指を払い、ちなみは足早に先へ行ってしまった。
「待て。答えを教えるべし」
「……教えないべし」
そんな感じで学校まで行きました。


