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2026年03月18日
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【手を繋いだまま離れなくなったツンデレと男】
2010年03月24日
誤って接着剤を手に塗布してしまい、さらに不幸な事故が重なり偶然家に遊びに来ていたかなみと手を繋いでしまい、現在そのまま手が離れません。
「なんでアンタなんかと手繋がなくちゃなんないのよ……最悪」
「そう嫌そうな顔するない。俺はむしろ嬉しいぞ」
「え……そ、そうなの?」
「もし何かの拍子にウンコ掴んでたら、俺は一生ウンコと過ごさなくちゃいけなくなってたからな。そう考えるとウンコではなく、かなみを掴んでまだよかった」
「小学生かっ! そう連呼するな、ばかっ!」
「うんこうんこうんこ」
握られた手に力が込められ潰されそう。
「すいません二度と言わないので潰さないで痛くて泣きそうです」
「最初から言わなきゃいいのに……今回の事といい、本当アンタって馬鹿ねー」
繋がれた手をひらひらと振り、かなみは呆れたように言った。
「いや、ははは……」
返す言葉もないので曖昧に笑って誤魔化す。
「……で?」
「はい?」
「だから、これからどうするの? もし夜までこのままだったら、……あ、アンタと一緒に寝なきゃいけないじゃない!」
よほど嫌なのか、怒りで顔を真っ赤にしてかなみは俺に指を突きつけた。あ、空いてる方の手で、です。
「どうするのどうするのどうするの! あたし、アンタと一緒に寝るなんて嫌よ!」
「大丈夫、俺はそうでもない」
「アンタの考えなんて聞いてないっ!」
「大丈夫、かなみも実はそうでもない」
「か、勝手にあたしの考えを捏造すんなっ!」
適当言ったらさらに怒りが増したのか、かなみの頬がさらに赤くなった。
「まぁ落ち着け、いま母さんに頼んで剥がし方を調べてもらってる。その間暇なのでしりとりしよう、しりとり。みかん……はっ、しまった!」
「馬鹿」
などと暇を潰してると、母さんがノックもなしに部屋に入ってきた。
「用件を言え」
無言で頭に肘を落とされたので黙る。というか、痛すぎて喋れない。
「ごめんね、かなみちゃん。うちのバカが迷惑かけて」
「いえ、いいんです。慣れてますから」
どっちも失礼だが、事実なので何も言えない。
「でね、調べたんだけど、お湯の中に入れて時間をかけてもみほぐしたらはがれるみたいよ」
「湯! 風呂、風呂だな!? よしかなみ、風呂だ風呂! let's風呂!」
また肘が落ちてきたので黙る。頭陥没したかも。
「じゃ、洗面器にお湯入れて持ってくるから。ホント、ごめんね」
「い、いえ……あの、タカシ大丈夫ですか? なんかプルプル震えてるんですけど……」
「大丈夫だいじょーぶ。まだコレで死んだことないから」
当然だ。ていうか判断基準そんな適当ですか、母さん。
で、母さんが洗面器を持ってきて、また部屋を出て行って。
「……アンタさぁ、なんであたしの手ばっか揉むのよ」
洗面器に手をつっこんでぐにぐに手を揉んでると、かなみが小さく頬を染め、横目で俺を見ながら言った。
「胸揉んだら怒るだろ?」
「そういうこと言ってるんじゃないっ!」
「何っ!? じゃ、じゃあ揉んでいいと? しかも吸っていいと!? ……テンション上がってきたかも!」
思い切り頬をつねられたのでテンションダウン。しぼむー。
「じゃなくて、なんで自分の手じゃなくて、あたしの手を揉むのかって話よ」
「そりゃお前、む……」
「同じ話したら引き千切る」
視線が俺の股間を捉えて離さないので必死で言い訳を考える。
「え、えと、ええと、ええと」
「…………」
いかん、かなみが俺をじーっと見ているせいか、うまい言い訳がまるで思いつかない!
「ええとええとええとええと」
「……たの?」
「え、田野?」
「……あたしの手、触りたかったの?」
田野って誰だと思ってると、なんか赤い顔でそんなこと言われたので、どうしよう。
「そ、そういうわけじゃ」
肯定すると「スケベ!」とか言われて引き千切られそうなのでそう言ったら、
「……あ、そ、そうなんだ。あははは」
かなみの奴は、少し寂しそうに笑ったので。
「──あ、いや、そうかも。ちゃんと触りたかったのかも」
思わず本音が口をつき、困った。
「……へ、変態」
さらに、口では悪態吐きながらかなみの顔がすげー赤くなってるので、もっと困った。
「あ、あはは……あ、はがれた」
湯の中で俺とかなみの手が離れる。お湯の中にあるはずなのに、なんだか手の平が冷たい。
「……まだ、はがれてない」
洗面器から手を出す気にならずゆらゆら手を遊ばせてると、俺の手にかなみの手が絡みつき、ついさっきのように手が握られる。
「え、いや、あの」
「は、はがれてないの! まだ! ……まだだから、もうちょっと」
「あ、あー……そ、そだな。まだはがれてないな。……もーちっと揉まないとな」
「あ、あは……タカシは本当にあたしの手を触るの好きねー」
じゃぶじゃぶと湯をかき混ぜながら、かなみはなんだか嬉しそうに言った。
「否定はしないが……お前もそうじゃないのか?」
「あ、あたしは別にアンタの手なんか触っても何も思わないわよ」
俺の手をぐにぐに揉みしだきながら、全然説得力のない事を言うかなみ。
「……へへ♪」
「かなみかなみ、顔にやけてる。しまりがなくなってる」
「にっ、にやけてなんかないわよっ! ていうかアンタもにやけてる!」
なんか幸せな日でした。
「なんでアンタなんかと手繋がなくちゃなんないのよ……最悪」
「そう嫌そうな顔するない。俺はむしろ嬉しいぞ」
「え……そ、そうなの?」
「もし何かの拍子にウンコ掴んでたら、俺は一生ウンコと過ごさなくちゃいけなくなってたからな。そう考えるとウンコではなく、かなみを掴んでまだよかった」
「小学生かっ! そう連呼するな、ばかっ!」
「うんこうんこうんこ」
握られた手に力が込められ潰されそう。
「すいません二度と言わないので潰さないで痛くて泣きそうです」
「最初から言わなきゃいいのに……今回の事といい、本当アンタって馬鹿ねー」
繋がれた手をひらひらと振り、かなみは呆れたように言った。
「いや、ははは……」
返す言葉もないので曖昧に笑って誤魔化す。
「……で?」
「はい?」
「だから、これからどうするの? もし夜までこのままだったら、……あ、アンタと一緒に寝なきゃいけないじゃない!」
よほど嫌なのか、怒りで顔を真っ赤にしてかなみは俺に指を突きつけた。あ、空いてる方の手で、です。
「どうするのどうするのどうするの! あたし、アンタと一緒に寝るなんて嫌よ!」
「大丈夫、俺はそうでもない」
「アンタの考えなんて聞いてないっ!」
「大丈夫、かなみも実はそうでもない」
「か、勝手にあたしの考えを捏造すんなっ!」
適当言ったらさらに怒りが増したのか、かなみの頬がさらに赤くなった。
「まぁ落ち着け、いま母さんに頼んで剥がし方を調べてもらってる。その間暇なのでしりとりしよう、しりとり。みかん……はっ、しまった!」
「馬鹿」
などと暇を潰してると、母さんがノックもなしに部屋に入ってきた。
「用件を言え」
無言で頭に肘を落とされたので黙る。というか、痛すぎて喋れない。
「ごめんね、かなみちゃん。うちのバカが迷惑かけて」
「いえ、いいんです。慣れてますから」
どっちも失礼だが、事実なので何も言えない。
「でね、調べたんだけど、お湯の中に入れて時間をかけてもみほぐしたらはがれるみたいよ」
「湯! 風呂、風呂だな!? よしかなみ、風呂だ風呂! let's風呂!」
また肘が落ちてきたので黙る。頭陥没したかも。
「じゃ、洗面器にお湯入れて持ってくるから。ホント、ごめんね」
「い、いえ……あの、タカシ大丈夫ですか? なんかプルプル震えてるんですけど……」
「大丈夫だいじょーぶ。まだコレで死んだことないから」
当然だ。ていうか判断基準そんな適当ですか、母さん。
で、母さんが洗面器を持ってきて、また部屋を出て行って。
「……アンタさぁ、なんであたしの手ばっか揉むのよ」
洗面器に手をつっこんでぐにぐに手を揉んでると、かなみが小さく頬を染め、横目で俺を見ながら言った。
「胸揉んだら怒るだろ?」
「そういうこと言ってるんじゃないっ!」
「何っ!? じゃ、じゃあ揉んでいいと? しかも吸っていいと!? ……テンション上がってきたかも!」
思い切り頬をつねられたのでテンションダウン。しぼむー。
「じゃなくて、なんで自分の手じゃなくて、あたしの手を揉むのかって話よ」
「そりゃお前、む……」
「同じ話したら引き千切る」
視線が俺の股間を捉えて離さないので必死で言い訳を考える。
「え、えと、ええと、ええと」
「…………」
いかん、かなみが俺をじーっと見ているせいか、うまい言い訳がまるで思いつかない!
「ええとええとええとええと」
「……たの?」
「え、田野?」
「……あたしの手、触りたかったの?」
田野って誰だと思ってると、なんか赤い顔でそんなこと言われたので、どうしよう。
「そ、そういうわけじゃ」
肯定すると「スケベ!」とか言われて引き千切られそうなのでそう言ったら、
「……あ、そ、そうなんだ。あははは」
かなみの奴は、少し寂しそうに笑ったので。
「──あ、いや、そうかも。ちゃんと触りたかったのかも」
思わず本音が口をつき、困った。
「……へ、変態」
さらに、口では悪態吐きながらかなみの顔がすげー赤くなってるので、もっと困った。
「あ、あはは……あ、はがれた」
湯の中で俺とかなみの手が離れる。お湯の中にあるはずなのに、なんだか手の平が冷たい。
「……まだ、はがれてない」
洗面器から手を出す気にならずゆらゆら手を遊ばせてると、俺の手にかなみの手が絡みつき、ついさっきのように手が握られる。
「え、いや、あの」
「は、はがれてないの! まだ! ……まだだから、もうちょっと」
「あ、あー……そ、そだな。まだはがれてないな。……もーちっと揉まないとな」
「あ、あは……タカシは本当にあたしの手を触るの好きねー」
じゃぶじゃぶと湯をかき混ぜながら、かなみはなんだか嬉しそうに言った。
「否定はしないが……お前もそうじゃないのか?」
「あ、あたしは別にアンタの手なんか触っても何も思わないわよ」
俺の手をぐにぐに揉みしだきながら、全然説得力のない事を言うかなみ。
「……へへ♪」
「かなみかなみ、顔にやけてる。しまりがなくなってる」
「にっ、にやけてなんかないわよっ! ていうかアンタもにやけてる!」
なんか幸せな日でした。
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【ツンデレな妹VSデレデレな姉6】
2010年03月24日
友達と話してると、お姉ちゃんと妹の話題になった。
「しかし、別府の姉さん綺麗だよなー。妹さんも可愛いし、羨ましすぎるぞ」
「そういうもんか? 俺にゃよく分からんが……」
「にしても、二人とも別府と似てないよな。似てたら悲惨だが」
「そりゃどういう意味だコンニャロウ」
一瞬ドキリとしながら、俺は冗談で流した。
昼休み。なんだか疲れてしまい、屋上に出た。
「……はぁ」
「兄貴」
声に振り返ると、妹のカナが腰に手を当てて立っていた。
「よっ、カナ。飯食わないのか?」
「……んー、今日はいいや」
「ダイエットか? 胸から痩せるというし、あまりお勧めしないぞ。それ以上なくなると、兄さん哀れみのあまり号泣してしまうぞ」
「うっさい! ……別に、ダイエットとかじゃなくて」
そう言って、カナは隣に並んで俺を見た。いつもの強気な瞳が、なんだか今日は俺を労わっているような、そんな優しい印象を受けた。
「……ええと、ひょっとして聞いてた?」
カナは小さく頷いた。
「似てなくて当然だよ。……兄貴、養子だもん」
「そのものずばり言うな、お前。ちったぁ兄を労わろうとか思わんのか」
「なんで兄貴なんかを労わらないといけないのよ」
あんまりな言い様に、思わず笑みがこぼれる。
「やっと笑った」
「ん?」
「兄貴、あれからずっとむすーっとしてたもん。十人並みの顔なんだから、笑ってないと誰も寄ってこないわよ?」
「ほっとけ。……これでも、結構怖いんだよ。みんなに、俺がお前達と血繋がってないかバレないかって」
「そんなの、どうでもいいじゃない。そんなこと怖がってるの?」
「……それがみんなにバレて、お前らが悪し様に言われたら嫌だからな。血の繋がらない奴と一つ屋根の下。下世話な奴らが喜びそうなネタだろ?」
「……だいじょーぶだって。もしバレても、あたしも姉ちゃんも気にしないよ」
「いや、けど」
「信じなさい! 兄貴は家族を信じられないって言うの?」
……ここで『家族』って単語使うの、ずるいよなぁ。
「……わーったよ。気にしない」
「よしよし、よくできました」
「これからは、あることないこと吹聴しまくる」
「やめろッ! ……ったく、馬鹿なんだから」
馬鹿と言いながらも、カナは笑顔を見せた。
「……最初から普通の兄妹で生まれてりゃ、こんなことで悩む必要もなかったんだけどな」
「……あたしは、兄貴が養子でよかったと思うよ」
「なんで?」
「な、なんでって……その、色々よ、色々!」
なんだか知らないが、カナは顔を赤くして俺の背中をバンバン叩いた。
「痛い痛い」
「ほらほら、そんなのどうでもいいから教室戻ろ! お姉ちゃん、あたしらがいないって半べそかいてるよ、きっと」
容易に想像できる景色に、思わず笑みがこぼれる。
「確かにな。んじゃ戻るか、カナ」
俺はカナの手を取り、共に教室に戻った。
教室では、お姉ちゃんは半泣きでうろついていた。
「タカくんが迷子になっちゃったと思って、お姉ちゃん心配した~」
「幼児か、俺は」
お姉ちゃんの頭をなでながら、俺はこれからもよい家族でいようと思った。
「しかし、別府の姉さん綺麗だよなー。妹さんも可愛いし、羨ましすぎるぞ」
「そういうもんか? 俺にゃよく分からんが……」
「にしても、二人とも別府と似てないよな。似てたら悲惨だが」
「そりゃどういう意味だコンニャロウ」
一瞬ドキリとしながら、俺は冗談で流した。
昼休み。なんだか疲れてしまい、屋上に出た。
「……はぁ」
「兄貴」
声に振り返ると、妹のカナが腰に手を当てて立っていた。
「よっ、カナ。飯食わないのか?」
「……んー、今日はいいや」
「ダイエットか? 胸から痩せるというし、あまりお勧めしないぞ。それ以上なくなると、兄さん哀れみのあまり号泣してしまうぞ」
「うっさい! ……別に、ダイエットとかじゃなくて」
そう言って、カナは隣に並んで俺を見た。いつもの強気な瞳が、なんだか今日は俺を労わっているような、そんな優しい印象を受けた。
「……ええと、ひょっとして聞いてた?」
カナは小さく頷いた。
「似てなくて当然だよ。……兄貴、養子だもん」
「そのものずばり言うな、お前。ちったぁ兄を労わろうとか思わんのか」
「なんで兄貴なんかを労わらないといけないのよ」
あんまりな言い様に、思わず笑みがこぼれる。
「やっと笑った」
「ん?」
「兄貴、あれからずっとむすーっとしてたもん。十人並みの顔なんだから、笑ってないと誰も寄ってこないわよ?」
「ほっとけ。……これでも、結構怖いんだよ。みんなに、俺がお前達と血繋がってないかバレないかって」
「そんなの、どうでもいいじゃない。そんなこと怖がってるの?」
「……それがみんなにバレて、お前らが悪し様に言われたら嫌だからな。血の繋がらない奴と一つ屋根の下。下世話な奴らが喜びそうなネタだろ?」
「……だいじょーぶだって。もしバレても、あたしも姉ちゃんも気にしないよ」
「いや、けど」
「信じなさい! 兄貴は家族を信じられないって言うの?」
……ここで『家族』って単語使うの、ずるいよなぁ。
「……わーったよ。気にしない」
「よしよし、よくできました」
「これからは、あることないこと吹聴しまくる」
「やめろッ! ……ったく、馬鹿なんだから」
馬鹿と言いながらも、カナは笑顔を見せた。
「……最初から普通の兄妹で生まれてりゃ、こんなことで悩む必要もなかったんだけどな」
「……あたしは、兄貴が養子でよかったと思うよ」
「なんで?」
「な、なんでって……その、色々よ、色々!」
なんだか知らないが、カナは顔を赤くして俺の背中をバンバン叩いた。
「痛い痛い」
「ほらほら、そんなのどうでもいいから教室戻ろ! お姉ちゃん、あたしらがいないって半べそかいてるよ、きっと」
容易に想像できる景色に、思わず笑みがこぼれる。
「確かにな。んじゃ戻るか、カナ」
俺はカナの手を取り、共に教室に戻った。
教室では、お姉ちゃんは半泣きでうろついていた。
「タカくんが迷子になっちゃったと思って、お姉ちゃん心配した~」
「幼児か、俺は」
お姉ちゃんの頭をなでながら、俺はこれからもよい家族でいようと思った。
【タカシがツンデレに近付くと百合な後輩に邪魔されてしまいます】
2010年03月23日
寒いので、みことに抱きついて暖を取ろう。ついでにおっぱいも揉もう。
「みこと、暖を取るついでに乳を揉ませぐげっ」
ふらりふらりと寄っていったら、死角から硬い何かで思い切り殴られた。
「痛い痛い痛い! ちょっと脳が出てないか見て! 出てたら俺に分からないように戻して!」
「お姉さま大丈夫ですか!? 入れられてません!? 妊娠してませんよね!?」
俺ともう一人でみことに詰め寄ると、二人ともチョップされた。
「落ち着け愚か者ども!」
「うぁ……みことのチョップは鋼鉄チョップ。俺の脳が大変だーゼー」
丁度痛みが一番激しい箇所をチョップされたせいで、瞬間最大痛みを更新。痛くて痛くて床を転げまわる。
「お姉さま、この変態捨てませんか?」
「……非常に同意したいが、こんなアレな奴でも一応友人でな。我慢してやってくれ」
なんか酷いこと言われてるような気がするが、頭が痛すぎてよく分からない。
「うわっ、別府くんがこっちに転がってきた! しかもスカートの中覗かれてる! 踏んじゃえ!」
ピンクパンツに踏まれ痛みがアップ。別に場所に転がり避難!
「わっ、今度はこっち来た! しかもまたスカートの中覗いてるし! 踏んじゃえ踏んじゃえ!」
しまぱんにも踏まれ、俺は一体どうすればいいのか。
「でも、パンツが見れて嬉しいのは秘密だ」
「こっち来い莫迦」
みことは俺の耳を引っ張って無理矢理立たせ、教室の隅に連れて行った。
「まったく……どうして普通にできないのだ」
「特別であることを望まずにはいられない年頃なんだ」
「自分で言うな、愚か者っ!」
「そうですそうです、お姉さまに近づくなんて愚か者ですっ! 死んだほうがいいですっ!」
「……なぁみこと、さっきから気になっていたのだけど、これ何?」
みことと一緒になってキャンキャン吠える小さな子を指差す。
「こ、これとは失礼ですっ! 私は百合子ってすっばらしい名前があるんですよっ! ぐりぐりしないでくださいっ!」
指すついでにつむじをぐりぐりすると、ちみっこは俺に噛み付くように自分の名を名乗った。
「これはご丁寧に。寿司すし男と申します」
「あ、これはご丁寧に。……お家はすし屋を?」
「いえ、フランス料理店です」
「すっ、すごいですお金持ちですお金ください! いちおくえん!」
「……全部嘘だ」
キラキラ目を輝かせる百合子に、みことが疲れたように言った。
「本当の名は別府タカシで、実家は普通の家です」
「騙されましたよ!?」
案外百合子は馬鹿みたい。梓とどっちがお馬鹿だろう。
「……なんだろ、馬鹿にされた気がする」
友達とおしゃべりしてた梓が周囲をきょろきょろ見てるので、必死で目をあわさないようにする。
「私を騙すなんて……あなたはダメです! あなたみたいなダメ人間に、お姉さまは似合いません! 今すぐ死んでください!」
「死ぬのは嫌だぁ!」
「落ち着け莫迦。百合子も、冗談でも死ねとか言うな」
「本気です! さ、ぐぐっと死んでみてください!」
「死ぬのは嫌だぁ! 助けてぇ!」
恐怖のあまりみことにすがりつくと、再びみことチョップが俺と百合子のどたまに落ちた。
「うぐぐ……痛いです。全部別府さんのせいです!」
両手で頭をかかえ、百合子は涙目で俺を責めた。
「じゃあ間を取って俺をお兄ちゃんと呼べ」
「何をどうしたらそんな言葉が出るのかちっとも分かりませんが、一つだけ分かりました! お姉さま、やっぱりこの人変態です!」
「知ってる。有名だ」
百合子もかなりのものだが、みこともかなり失礼かと。
「変態は死んだほうがいいです! もう一度これで脳挫傷です!」
そう言って、百合子は机の上に置かれていた硬そうな棒を握った。
「お姉さまに近づく羽虫を撃退する棒、その名も撃退棒です! これで貴方も脳挫傷♪」
「可愛く言われても脳挫傷は嫌だぁ! 助けてみこと!」
「あっ、こら、抱きつくな!」
「あっ、ずるいです卑怯です私も抱きつきたいです! お姉さまラブ!」
「こら百合子まで! ええい二人とも抱きつくな!」
その後、二人とも怒られた。二時間説教させられた。
「みこと、暖を取るついでに乳を揉ませぐげっ」
ふらりふらりと寄っていったら、死角から硬い何かで思い切り殴られた。
「痛い痛い痛い! ちょっと脳が出てないか見て! 出てたら俺に分からないように戻して!」
「お姉さま大丈夫ですか!? 入れられてません!? 妊娠してませんよね!?」
俺ともう一人でみことに詰め寄ると、二人ともチョップされた。
「落ち着け愚か者ども!」
「うぁ……みことのチョップは鋼鉄チョップ。俺の脳が大変だーゼー」
丁度痛みが一番激しい箇所をチョップされたせいで、瞬間最大痛みを更新。痛くて痛くて床を転げまわる。
「お姉さま、この変態捨てませんか?」
「……非常に同意したいが、こんなアレな奴でも一応友人でな。我慢してやってくれ」
なんか酷いこと言われてるような気がするが、頭が痛すぎてよく分からない。
「うわっ、別府くんがこっちに転がってきた! しかもスカートの中覗かれてる! 踏んじゃえ!」
ピンクパンツに踏まれ痛みがアップ。別に場所に転がり避難!
「わっ、今度はこっち来た! しかもまたスカートの中覗いてるし! 踏んじゃえ踏んじゃえ!」
しまぱんにも踏まれ、俺は一体どうすればいいのか。
「でも、パンツが見れて嬉しいのは秘密だ」
「こっち来い莫迦」
みことは俺の耳を引っ張って無理矢理立たせ、教室の隅に連れて行った。
「まったく……どうして普通にできないのだ」
「特別であることを望まずにはいられない年頃なんだ」
「自分で言うな、愚か者っ!」
「そうですそうです、お姉さまに近づくなんて愚か者ですっ! 死んだほうがいいですっ!」
「……なぁみこと、さっきから気になっていたのだけど、これ何?」
みことと一緒になってキャンキャン吠える小さな子を指差す。
「こ、これとは失礼ですっ! 私は百合子ってすっばらしい名前があるんですよっ! ぐりぐりしないでくださいっ!」
指すついでにつむじをぐりぐりすると、ちみっこは俺に噛み付くように自分の名を名乗った。
「これはご丁寧に。寿司すし男と申します」
「あ、これはご丁寧に。……お家はすし屋を?」
「いえ、フランス料理店です」
「すっ、すごいですお金持ちですお金ください! いちおくえん!」
「……全部嘘だ」
キラキラ目を輝かせる百合子に、みことが疲れたように言った。
「本当の名は別府タカシで、実家は普通の家です」
「騙されましたよ!?」
案外百合子は馬鹿みたい。梓とどっちがお馬鹿だろう。
「……なんだろ、馬鹿にされた気がする」
友達とおしゃべりしてた梓が周囲をきょろきょろ見てるので、必死で目をあわさないようにする。
「私を騙すなんて……あなたはダメです! あなたみたいなダメ人間に、お姉さまは似合いません! 今すぐ死んでください!」
「死ぬのは嫌だぁ!」
「落ち着け莫迦。百合子も、冗談でも死ねとか言うな」
「本気です! さ、ぐぐっと死んでみてください!」
「死ぬのは嫌だぁ! 助けてぇ!」
恐怖のあまりみことにすがりつくと、再びみことチョップが俺と百合子のどたまに落ちた。
「うぐぐ……痛いです。全部別府さんのせいです!」
両手で頭をかかえ、百合子は涙目で俺を責めた。
「じゃあ間を取って俺をお兄ちゃんと呼べ」
「何をどうしたらそんな言葉が出るのかちっとも分かりませんが、一つだけ分かりました! お姉さま、やっぱりこの人変態です!」
「知ってる。有名だ」
百合子もかなりのものだが、みこともかなり失礼かと。
「変態は死んだほうがいいです! もう一度これで脳挫傷です!」
そう言って、百合子は机の上に置かれていた硬そうな棒を握った。
「お姉さまに近づく羽虫を撃退する棒、その名も撃退棒です! これで貴方も脳挫傷♪」
「可愛く言われても脳挫傷は嫌だぁ! 助けてみこと!」
「あっ、こら、抱きつくな!」
「あっ、ずるいです卑怯です私も抱きつきたいです! お姉さまラブ!」
「こら百合子まで! ええい二人とも抱きつくな!」
その後、二人とも怒られた。二時間説教させられた。
【「(友達として)ずっと一緒にいてくれ」と言われて勘違いするツンデレ】
2010年03月23日
正月だけど、暇だ。あんまり暇なのでボクっ娘に電話して部屋に招待する。
「なんだよぉ……ボク、コタツで寝てたのにぃ」
眠そうに目を擦りながら、梓は面倒くさそうに言った。
「ダメだぞ、正月だからってだらだらコタツ入ってたら。あまつさえミカンなんて、ベタすぎて芸がないぞ」
そう梓をたしなめ、コタツに入ったままミカンを口に入れる。甘くておいしい。
「言ってる本人がそのものズバリの行動してたら説得力ないよぉ」
いそいそとコタツに入り、梓は当然のように机上のミカンの皮をむいた。
「これ甘い? ボクすっぱいの苦手なんだ」
「激辛。子供が食ったら発狂死する」
「辛いミカンなんて聞いたことないよ! もー、タカシは嘘ばっかついて……えんま様に舌抜かれるよ?」
「さるスジから聞いた話によると、閻魔様は幼女だとか。となると、ちっちゃな子に舌を引っ張られるのか。……いいな!」
「よくないよ! どっからそんな嘘話仕入れてきたんだよ!」
「なんか、夢で。閻魔様がロリぃ声で抱っこしてーとか言ってたような」
「……タカシってさ、時々本当に頭が可哀想な人みたいだよね」
「梓のくせに失礼な」
またほっぺでも引っ張ってやろうとか思ったが、面倒なので梓のミカンを奪取するだけにする。
「ああっ、ボクのミカン! 取んなよぉ!」
「正確には俺の、な。さらに正確に言うなら母さんの田舎から大量に送られてきたモノだから……ええと、梓、俺のばあさんの名前なんてったっけ?」
「そんなのボクが知ってるわけないだろ!」
「ダメだぞ、そんなんじゃ(友達として)俺とずっと一緒にいる資格がないぞ」
「えっ……えええええ!」
「正月からうるさい」
「だ、だってだってだって! さっき! ずっと一緒とか!」
「さういえば、昔そんなゲームあったな。ずっといっしょ。やったことないけど」
「んなことどーでもいいよっ! ず、ずっと一緒って、そ、それって……そういうことなの?」
「そうだ」
なんのことか一切分からないが、何か問われたらとりあえずうなずけと昔恩師に教わったので強くうなずく。
「わ……わわ、わわわわわ!」
すると梓の口からわが一杯出てくるは顔真っ赤になるはで愉快痛快。
「わ、わかったよ! ボク、タカシが恥ずかしくないよう頑張るよ! ……だ、だから、これからずっと一緒……なんだよね?」
「うむ!」
変わらぬ友情を確かめるように、強くうなずく。
「ね、ねぇ、式はどうする?」
「む」
疑問形が来た。どうしよう。
「和式? 洋式? ……あ、でもまだ早いかな、ボクら学生だし」
「いや、そんなことはないと思うぞ」
和式とか洋式ってことは、便所のことだろう。便所行くのに早いとかはないだろう。
「そ……そう?」
「んむ。ちなみにウチは和式だ」
「和式かぁ、文金高島田だね。……似合うかなぁ」
変な言葉が出た。文金高島田って何? 人名? ……いや、なんか似合うとか言ってるし、髪型、もしくは服?
「どしたの? なんかぼーっとして」
「あ、いや、梓の文金高島田を想像してて。……うむ、似合うんじゃないか?」
「……え、えへへ、……そう?」
梓はもう幸せすぎて溶けちゃうんじゃないかと思うくらいほにゃほにゃの笑顔を見せた。
「……あ、あのさ、……ちゃんと幸せにしてよね?」
「ははっ、なに言ってんだ。まるでこれから結婚するみたいな台詞だな」
「まるでって……ちょっとタカシ、ボク、少し質問があるんだけど、いっかな?」
ほにゃほにゃ笑顔は一瞬で消え、梓の目尻が釣りあがる。なんかヤバイこと言ったみたいですよ、俺。
で、追求されるうち、適当言ってたのが全部ばれた。
「まったくまったくまったくタカシはぁ! 適当なことばっか言って! もうもうもう!」
「日本語ラップ、もしくは牛ですね」
「ラップじゃないし、牛じゃないよっ! タカシのばかぁ、反省しろっ!」
大層怒られました。次はばれないよう頑張る。
「言っとくけど、ばれたことを反省すんじゃないからねっ!」
時々梓は嫌になるくらい鋭い。
「なんだよぉ……ボク、コタツで寝てたのにぃ」
眠そうに目を擦りながら、梓は面倒くさそうに言った。
「ダメだぞ、正月だからってだらだらコタツ入ってたら。あまつさえミカンなんて、ベタすぎて芸がないぞ」
そう梓をたしなめ、コタツに入ったままミカンを口に入れる。甘くておいしい。
「言ってる本人がそのものズバリの行動してたら説得力ないよぉ」
いそいそとコタツに入り、梓は当然のように机上のミカンの皮をむいた。
「これ甘い? ボクすっぱいの苦手なんだ」
「激辛。子供が食ったら発狂死する」
「辛いミカンなんて聞いたことないよ! もー、タカシは嘘ばっかついて……えんま様に舌抜かれるよ?」
「さるスジから聞いた話によると、閻魔様は幼女だとか。となると、ちっちゃな子に舌を引っ張られるのか。……いいな!」
「よくないよ! どっからそんな嘘話仕入れてきたんだよ!」
「なんか、夢で。閻魔様がロリぃ声で抱っこしてーとか言ってたような」
「……タカシってさ、時々本当に頭が可哀想な人みたいだよね」
「梓のくせに失礼な」
またほっぺでも引っ張ってやろうとか思ったが、面倒なので梓のミカンを奪取するだけにする。
「ああっ、ボクのミカン! 取んなよぉ!」
「正確には俺の、な。さらに正確に言うなら母さんの田舎から大量に送られてきたモノだから……ええと、梓、俺のばあさんの名前なんてったっけ?」
「そんなのボクが知ってるわけないだろ!」
「ダメだぞ、そんなんじゃ(友達として)俺とずっと一緒にいる資格がないぞ」
「えっ……えええええ!」
「正月からうるさい」
「だ、だってだってだって! さっき! ずっと一緒とか!」
「さういえば、昔そんなゲームあったな。ずっといっしょ。やったことないけど」
「んなことどーでもいいよっ! ず、ずっと一緒って、そ、それって……そういうことなの?」
「そうだ」
なんのことか一切分からないが、何か問われたらとりあえずうなずけと昔恩師に教わったので強くうなずく。
「わ……わわ、わわわわわ!」
すると梓の口からわが一杯出てくるは顔真っ赤になるはで愉快痛快。
「わ、わかったよ! ボク、タカシが恥ずかしくないよう頑張るよ! ……だ、だから、これからずっと一緒……なんだよね?」
「うむ!」
変わらぬ友情を確かめるように、強くうなずく。
「ね、ねぇ、式はどうする?」
「む」
疑問形が来た。どうしよう。
「和式? 洋式? ……あ、でもまだ早いかな、ボクら学生だし」
「いや、そんなことはないと思うぞ」
和式とか洋式ってことは、便所のことだろう。便所行くのに早いとかはないだろう。
「そ……そう?」
「んむ。ちなみにウチは和式だ」
「和式かぁ、文金高島田だね。……似合うかなぁ」
変な言葉が出た。文金高島田って何? 人名? ……いや、なんか似合うとか言ってるし、髪型、もしくは服?
「どしたの? なんかぼーっとして」
「あ、いや、梓の文金高島田を想像してて。……うむ、似合うんじゃないか?」
「……え、えへへ、……そう?」
梓はもう幸せすぎて溶けちゃうんじゃないかと思うくらいほにゃほにゃの笑顔を見せた。
「……あ、あのさ、……ちゃんと幸せにしてよね?」
「ははっ、なに言ってんだ。まるでこれから結婚するみたいな台詞だな」
「まるでって……ちょっとタカシ、ボク、少し質問があるんだけど、いっかな?」
ほにゃほにゃ笑顔は一瞬で消え、梓の目尻が釣りあがる。なんかヤバイこと言ったみたいですよ、俺。
で、追求されるうち、適当言ってたのが全部ばれた。
「まったくまったくまったくタカシはぁ! 適当なことばっか言って! もうもうもう!」
「日本語ラップ、もしくは牛ですね」
「ラップじゃないし、牛じゃないよっ! タカシのばかぁ、反省しろっ!」
大層怒られました。次はばれないよう頑張る。
「言っとくけど、ばれたことを反省すんじゃないからねっ!」
時々梓は嫌になるくらい鋭い。
【ちなみvsちなねえ】
2010年03月23日
暇なのでぶらりとちなみの家に遊びに行くと、なんか変な本読んでる。
「ちなみ、その本……あ、いや、やっぱいい」
「……さすがはタカシ、目の付け所が違います。……これは『月刊いもうと』と言って、それはそれは素晴らしい」
「いい。ごめん。俺が悪かった。どっか遊び行こう、全部俺の奢りだぞ」
「……それは嬉しいですが、どうしてそんなに必死なんですか?」
だって俺の本能がちなみの持つ雑誌に触れるなと、さっきから警鐘を鳴らし続けてるんですもの。
「は、はは、いいからいいから。ほれ行くべ行くべ」
「あっ、そんな急に引っ張ったら……あぅ」
つるりこてんもにゅもにゅがちゃ。
「……タカくんが来てる予感、てきちゅー。……てきちゅーですが、これはどういうことですか?」
ちなみに巻き込まれ一緒に転んでると、ドアを開けてちなみの姉、ちなねえが顔を覗かせた。
「や、はは、これはこれはちなねえ、ご機嫌麗しゅう」
「……麗しゅくないです。……私を差し置いて妹とくんずほぐれず……ぬぬ、ずるいです」
「くんずほぐれずって……いや、別にそんなほぐれてなんて」
なんて軽く笑いながらちなみを見たら、おや顔真っ赤っ赤。
「……うう、どうせ私の胸は触っても気づかないくらいぺたんこです」
何を言ってんだこの娘さんはと思ったけど、よくよく見たら俺の手がちなみの胸を鷲づかみにしている。
「…………」(無言で手をむにむに)
「……うう、ついでとばかりに私の胸がむにむに揉まれてます」
「ああっ、つい! ていうかお前も何を冷静に実況してるか!」
「……実は、あまり冷静ではないです」
ちなみは顔を赤らめたまま、困ったように視線をさまよわせた。
「奇遇だな、俺もだ」(再びむにむに)
「あぅっ……た、タカシは混乱を装って私を襲っています。……このままどさくさで初めてを奪われる予感」
「そこまで鬼畜じゃないっ!」
「……なんだ」
残念なのか。とにかく、いつまでもちなみに覆いかぶさっていては精神衛生上大変よろしくないのでさっさとどく。
「……次は、お姉ちゃんのばんー」
どいたそばからちなねえに捕獲された。後ろから抱きかかえられ、ほっぺをすりすりされる。
「……うーん、やはりタカくんにすりすりするのはいいです。……タカくん、お姉ちゃん専用の抱き枕になりませんか?」
何を言ってんだこの姉は、とか思いながらちなみを見ると、ずいぶんと険しい顔。
「……ぬぬ、お姉ちゃんめ、タカシを抱き枕にするとは許しがたいです。タカシは大事な……えと、ええと、……友達、なのです。……今が雌雄を決する時なのです」
何を一人で盛り上がってんだこの娘さんは、とか思いながらちなねえを見たら、この姉もなんか目が燃えてる。
「……いー度胸です。……すなわちナイス度胸。……胸はナイスではないですが」
ちなみはひくりとこめかみを引きつらせた。
「……マホカンタです。……まったく同じ台詞をお返しします、歳のわりに胸が悲しいお姉ちゃん」
ちなねえのこめかみが二度引きつった。
「あ、あのお二人さん、諍いは何も生み出しませんよ? 同じ地球人類、手に手を取って」
「「うるさい」」
怖いので部屋の隅っこに退避。誰か助けて。
「……お姉ちゃんは、いー大人なんですから、タカシにちょっかいをかけるべきではないです。……タカシは同級生で胸と背が少し小さい、コスプレ好きな女の子が大好きに決まってます」
おおっ、勝手なこと言ってるちなみの背後に、今までちなみがコスプレした姿が浮かんで見える!
「……そんなことはないです。……タカくんはあれで結構ドジなところがあるから、姉さん女房がいいに決まってます。……それも、色々な技術を持ってる、例えば召還術ができる女性がいいに決まってます」
今度はちなねえの背後に……月刊お姉ちゃんが見える。でかでかと『弟を洗脳する百の手段』とか書いてあってもうやだ。
「「……で」」
突然二人がこっちを向いたので失禁しそう。
「「……どっち?」」
「こっち」
そばにあった熊のぬいぐるみを抱きしめたら、二人に頬をぎぅぅぅぅっと引っ張られた。
「……真面目にやるべきです」
「……まったくです。……タカくん、真面目にしないと、すりすりしてあげませんよ?」
別に望んでしているわけでもないんだけどなぁ、とか思ってたらちなみが俺の服の裾をくいくい引っ張った。
「……わ、私を選べば、ねこちなみんが現れる予感。……にゃーにゃーです」
「にゃ、にゃーにゃー?」
「……にゃーにゃー」
なんだか分からないが大変心惹かれる提案に、心揺れる揺れる揺れまくる。
「……お、お姉ちゃんを選べば、なんでも召還しまくりです。……世界征服も滅亡も、お望みのままですよ?」
ちなねえなら本当にやりそうなので、放っておくのは怖い。だがしかし、ちなねえを選べばにゃーにゃーが……!
「……にゃあ」
「こっち!」
気がつくと、小さくにゃあと鳴くちなみに抱きついて頭なでまくってて。
「……うぅ、タカくんがお姉ちゃんを捨てた。……こんな世界、壊しちゃいましょう」
「待って待って違うごめんやめてちなねえ!」
ちなねえが慣れた手つきで空中に怪しげな魔法陣を描き出したので、慌てて止める。……が、慌てすぎたせいか足が滑り、ちなねえを巻き込み転ぶ。
「あいたた……ご、ごめん。大丈夫か、ちなねえ」
「……あ、あの、タカくん、お姉ちゃんの、お姉ちゃんのおっぱい……」
「おっぱい? 大丈夫、小さいよ」
「そ、そうじゃなくて、そうじゃなくて……さ、さわってるの」
なるほど、確かにちなねえのおっぱいを俺の無骨な手がこう、鷲づかみに。
「ちなねえ、これデジャブって奴だよね。なんかつい最近もこんなことがあったような」(むにむに)
「うっ、あうっ……た、タカくん、揉んでる、揉んでるよぉ」
「気のせいだ!」(むにむにむに)
顔を赤く染めるちなねえの言を、強く言い切ることによって封じる。
「ふぅっ……そ、そんなことないよ、そんなことないよぉ」
しかしちなねえもそんなことで誤魔化されるはずもなく、涙目のままイヤイヤと顔を振った。
「ほらアレだ、危機に瀕すると本能がどうにかなってえっちしたくなるってアレってことで一つ」(むにむに、むにむに)
「うぅ、あぅ、……た、タカくん、さわり方がえっちだよぅ」
「ふはははは、気のせいだ!」
「…………」
興奮するあまり、一人放っておかれた子がいたのを忘れてた。その娘さんが絶対零度もあわやと思えるほどの冷気をまとわせた視線を俺に向けてまして。
「じ、冗談はこのくらいにしようね、ちなねえ?」
必死でちなねえに目配せして、話を合わせるようにやってるのに、
「はぁはぁ……はぁはぁ……」
ちなねえときたら肩で荒く息をするばかりで俺の話なんてちっとも。
「あ、あは……あはは」
「……まったく、タカシの無節操ぶりには、困ったものです」
世界を救ったと思ったら、今度は俺の命が大変ぴんち。
「……タカシは一度、自分の立場というものを確認した方がいいです」
世界でも稀な拷問、猫我慢という奇拷問を受けた。猫まみれだった。
「ちなみ、その本……あ、いや、やっぱいい」
「……さすがはタカシ、目の付け所が違います。……これは『月刊いもうと』と言って、それはそれは素晴らしい」
「いい。ごめん。俺が悪かった。どっか遊び行こう、全部俺の奢りだぞ」
「……それは嬉しいですが、どうしてそんなに必死なんですか?」
だって俺の本能がちなみの持つ雑誌に触れるなと、さっきから警鐘を鳴らし続けてるんですもの。
「は、はは、いいからいいから。ほれ行くべ行くべ」
「あっ、そんな急に引っ張ったら……あぅ」
つるりこてんもにゅもにゅがちゃ。
「……タカくんが来てる予感、てきちゅー。……てきちゅーですが、これはどういうことですか?」
ちなみに巻き込まれ一緒に転んでると、ドアを開けてちなみの姉、ちなねえが顔を覗かせた。
「や、はは、これはこれはちなねえ、ご機嫌麗しゅう」
「……麗しゅくないです。……私を差し置いて妹とくんずほぐれず……ぬぬ、ずるいです」
「くんずほぐれずって……いや、別にそんなほぐれてなんて」
なんて軽く笑いながらちなみを見たら、おや顔真っ赤っ赤。
「……うう、どうせ私の胸は触っても気づかないくらいぺたんこです」
何を言ってんだこの娘さんはと思ったけど、よくよく見たら俺の手がちなみの胸を鷲づかみにしている。
「…………」(無言で手をむにむに)
「……うう、ついでとばかりに私の胸がむにむに揉まれてます」
「ああっ、つい! ていうかお前も何を冷静に実況してるか!」
「……実は、あまり冷静ではないです」
ちなみは顔を赤らめたまま、困ったように視線をさまよわせた。
「奇遇だな、俺もだ」(再びむにむに)
「あぅっ……た、タカシは混乱を装って私を襲っています。……このままどさくさで初めてを奪われる予感」
「そこまで鬼畜じゃないっ!」
「……なんだ」
残念なのか。とにかく、いつまでもちなみに覆いかぶさっていては精神衛生上大変よろしくないのでさっさとどく。
「……次は、お姉ちゃんのばんー」
どいたそばからちなねえに捕獲された。後ろから抱きかかえられ、ほっぺをすりすりされる。
「……うーん、やはりタカくんにすりすりするのはいいです。……タカくん、お姉ちゃん専用の抱き枕になりませんか?」
何を言ってんだこの姉は、とか思いながらちなみを見ると、ずいぶんと険しい顔。
「……ぬぬ、お姉ちゃんめ、タカシを抱き枕にするとは許しがたいです。タカシは大事な……えと、ええと、……友達、なのです。……今が雌雄を決する時なのです」
何を一人で盛り上がってんだこの娘さんは、とか思いながらちなねえを見たら、この姉もなんか目が燃えてる。
「……いー度胸です。……すなわちナイス度胸。……胸はナイスではないですが」
ちなみはひくりとこめかみを引きつらせた。
「……マホカンタです。……まったく同じ台詞をお返しします、歳のわりに胸が悲しいお姉ちゃん」
ちなねえのこめかみが二度引きつった。
「あ、あのお二人さん、諍いは何も生み出しませんよ? 同じ地球人類、手に手を取って」
「「うるさい」」
怖いので部屋の隅っこに退避。誰か助けて。
「……お姉ちゃんは、いー大人なんですから、タカシにちょっかいをかけるべきではないです。……タカシは同級生で胸と背が少し小さい、コスプレ好きな女の子が大好きに決まってます」
おおっ、勝手なこと言ってるちなみの背後に、今までちなみがコスプレした姿が浮かんで見える!
「……そんなことはないです。……タカくんはあれで結構ドジなところがあるから、姉さん女房がいいに決まってます。……それも、色々な技術を持ってる、例えば召還術ができる女性がいいに決まってます」
今度はちなねえの背後に……月刊お姉ちゃんが見える。でかでかと『弟を洗脳する百の手段』とか書いてあってもうやだ。
「「……で」」
突然二人がこっちを向いたので失禁しそう。
「「……どっち?」」
「こっち」
そばにあった熊のぬいぐるみを抱きしめたら、二人に頬をぎぅぅぅぅっと引っ張られた。
「……真面目にやるべきです」
「……まったくです。……タカくん、真面目にしないと、すりすりしてあげませんよ?」
別に望んでしているわけでもないんだけどなぁ、とか思ってたらちなみが俺の服の裾をくいくい引っ張った。
「……わ、私を選べば、ねこちなみんが現れる予感。……にゃーにゃーです」
「にゃ、にゃーにゃー?」
「……にゃーにゃー」
なんだか分からないが大変心惹かれる提案に、心揺れる揺れる揺れまくる。
「……お、お姉ちゃんを選べば、なんでも召還しまくりです。……世界征服も滅亡も、お望みのままですよ?」
ちなねえなら本当にやりそうなので、放っておくのは怖い。だがしかし、ちなねえを選べばにゃーにゃーが……!
「……にゃあ」
「こっち!」
気がつくと、小さくにゃあと鳴くちなみに抱きついて頭なでまくってて。
「……うぅ、タカくんがお姉ちゃんを捨てた。……こんな世界、壊しちゃいましょう」
「待って待って違うごめんやめてちなねえ!」
ちなねえが慣れた手つきで空中に怪しげな魔法陣を描き出したので、慌てて止める。……が、慌てすぎたせいか足が滑り、ちなねえを巻き込み転ぶ。
「あいたた……ご、ごめん。大丈夫か、ちなねえ」
「……あ、あの、タカくん、お姉ちゃんの、お姉ちゃんのおっぱい……」
「おっぱい? 大丈夫、小さいよ」
「そ、そうじゃなくて、そうじゃなくて……さ、さわってるの」
なるほど、確かにちなねえのおっぱいを俺の無骨な手がこう、鷲づかみに。
「ちなねえ、これデジャブって奴だよね。なんかつい最近もこんなことがあったような」(むにむに)
「うっ、あうっ……た、タカくん、揉んでる、揉んでるよぉ」
「気のせいだ!」(むにむにむに)
顔を赤く染めるちなねえの言を、強く言い切ることによって封じる。
「ふぅっ……そ、そんなことないよ、そんなことないよぉ」
しかしちなねえもそんなことで誤魔化されるはずもなく、涙目のままイヤイヤと顔を振った。
「ほらアレだ、危機に瀕すると本能がどうにかなってえっちしたくなるってアレってことで一つ」(むにむに、むにむに)
「うぅ、あぅ、……た、タカくん、さわり方がえっちだよぅ」
「ふはははは、気のせいだ!」
「…………」
興奮するあまり、一人放っておかれた子がいたのを忘れてた。その娘さんが絶対零度もあわやと思えるほどの冷気をまとわせた視線を俺に向けてまして。
「じ、冗談はこのくらいにしようね、ちなねえ?」
必死でちなねえに目配せして、話を合わせるようにやってるのに、
「はぁはぁ……はぁはぁ……」
ちなねえときたら肩で荒く息をするばかりで俺の話なんてちっとも。
「あ、あは……あはは」
「……まったく、タカシの無節操ぶりには、困ったものです」
世界を救ったと思ったら、今度は俺の命が大変ぴんち。
「……タカシは一度、自分の立場というものを確認した方がいいです」
世界でも稀な拷問、猫我慢という奇拷問を受けた。猫まみれだった。


