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2017年12月11日
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【「(友達として)ずっと一緒にいてくれ」と言われて勘違いするツンデレ】

2010年03月23日
 正月だけど、暇だ。あんまり暇なのでボクっ娘に電話して部屋に招待する。
「なんだよぉ……ボク、コタツで寝てたのにぃ」
 眠そうに目を擦りながら、梓は面倒くさそうに言った。
「ダメだぞ、正月だからってだらだらコタツ入ってたら。あまつさえミカンなんて、ベタすぎて芸がないぞ」
 そう梓をたしなめ、コタツに入ったままミカンを口に入れる。甘くておいしい。
「言ってる本人がそのものズバリの行動してたら説得力ないよぉ」
 いそいそとコタツに入り、梓は当然のように机上のミカンの皮をむいた。
「これ甘い? ボクすっぱいの苦手なんだ」
「激辛。子供が食ったら発狂死する」
「辛いミカンなんて聞いたことないよ! もー、タカシは嘘ばっかついて……えんま様に舌抜かれるよ?」
「さるスジから聞いた話によると、閻魔様は幼女だとか。となると、ちっちゃな子に舌を引っ張られるのか。……いいな!」
「よくないよ! どっからそんな嘘話仕入れてきたんだよ!」
「なんか、夢で。閻魔様がロリぃ声で抱っこしてーとか言ってたような」
「……タカシってさ、時々本当に頭が可哀想な人みたいだよね」
「梓のくせに失礼な」
 またほっぺでも引っ張ってやろうとか思ったが、面倒なので梓のミカンを奪取するだけにする。
「ああっ、ボクのミカン! 取んなよぉ!」
「正確には俺の、な。さらに正確に言うなら母さんの田舎から大量に送られてきたモノだから……ええと、梓、俺のばあさんの名前なんてったっけ?」
「そんなのボクが知ってるわけないだろ!」
「ダメだぞ、そんなんじゃ(友達として)俺とずっと一緒にいる資格がないぞ」
「えっ……えええええ!」
「正月からうるさい」
「だ、だってだってだって! さっき! ずっと一緒とか!」
「さういえば、昔そんなゲームあったな。ずっといっしょ。やったことないけど」
「んなことどーでもいいよっ! ず、ずっと一緒って、そ、それって……そういうことなの?」
「そうだ」
 なんのことか一切分からないが、何か問われたらとりあえずうなずけと昔恩師に教わったので強くうなずく。
「わ……わわ、わわわわわ!」
 すると梓の口からわが一杯出てくるは顔真っ赤になるはで愉快痛快。
「わ、わかったよ! ボク、タカシが恥ずかしくないよう頑張るよ! ……だ、だから、これからずっと一緒……なんだよね?」
「うむ!」
 変わらぬ友情を確かめるように、強くうなずく。
「ね、ねぇ、式はどうする?」
「む」
 疑問形が来た。どうしよう。
「和式? 洋式? ……あ、でもまだ早いかな、ボクら学生だし」
「いや、そんなことはないと思うぞ」
 和式とか洋式ってことは、便所のことだろう。便所行くのに早いとかはないだろう。
「そ……そう?」
「んむ。ちなみにウチは和式だ」
「和式かぁ、文金高島田だね。……似合うかなぁ」
 変な言葉が出た。文金高島田って何? 人名? ……いや、なんか似合うとか言ってるし、髪型、もしくは服?
「どしたの? なんかぼーっとして」
「あ、いや、梓の文金高島田を想像してて。……うむ、似合うんじゃないか?」
「……え、えへへ、……そう?」
 梓はもう幸せすぎて溶けちゃうんじゃないかと思うくらいほにゃほにゃの笑顔を見せた。
「……あ、あのさ、……ちゃんと幸せにしてよね?」
「ははっ、なに言ってんだ。まるでこれから結婚するみたいな台詞だな」
「まるでって……ちょっとタカシ、ボク、少し質問があるんだけど、いっかな?」
 ほにゃほにゃ笑顔は一瞬で消え、梓の目尻が釣りあがる。なんかヤバイこと言ったみたいですよ、俺。
 で、追求されるうち、適当言ってたのが全部ばれた。
「まったくまったくまったくタカシはぁ! 適当なことばっか言って! もうもうもう!」
「日本語ラップ、もしくは牛ですね」
「ラップじゃないし、牛じゃないよっ! タカシのばかぁ、反省しろっ!」
 大層怒られました。次はばれないよう頑張る。
「言っとくけど、ばれたことを反省すんじゃないからねっ!」
 時々梓は嫌になるくらい鋭い。

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