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2017年09月24日
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【昨日の晩飯がレタスとご飯だった男とツンデレ】

2010年04月03日
「もむもむもむ。ねータカシ、ご飯食べないの?」
 昼休み、ボクっ娘が飯を食う様をじーっと眺めてると、そんなことを訊ねられた。
「もむもむ言いながら飯を食うボクっ娘に答えます。実は、昨夜さる悪事が母にばれ、夕食がレタス&ライスというダイエット中の女性もびっくりな食事が出てきたのです」
「もむもむ……」
 折角教えてやったというのに、梓はなんだか嫌そうな顔をした。
「そして今日、弁当を母にもらおうとしたら『反省してる顔じゃない』と言われ、作ってくれませんでした。しかも、学食用の金もくれない有様!」
「へー、大変だね」
 全然まったくちっとも大変そうに思ってない口調でのほほんと飯を食うボクっ娘。
「というわけで、腹が減る減る減りまくる」
「あっそー。もむもむもむ」
「……えい」
 同情を誘って飯をもらおうと思ったら、ぜーんぜん同情してくれないので勝手に梓のおかずを取る。
「あああああ! ボクのおかず取った!」
「むぐむぐ、うむ。いまいち」
「人のおかず取っといてイマイチとか言ってるよこの人!?」
「梓、ご飯は静かに食べなさい」
「誰のせいでうるさくしてるんだと思ってるんだよぉ!?」
「むしゃむしゃむしゃ。うーん、全体的に野菜が多くて困る。肉が欲しい、肉」
「全然人の話聞かないでボクのお弁当食べまくってる!? こら取るな、ボクんだぞこのお弁当!」
「だがしかし、これを作ったのは梓の母親であって、そういう意味ではこの弁当の本当の持ち主は梓ママと言えるかともぐもぐ」
「いーから食うな! タカシが食べたらボクの分なくなっちゃうだろ!」
「うーん、ノド渇いた。梓、お茶取って」
「取んないよっ! お弁当だけじゃなく、持ってきたお茶まで飲み干すつもりだろ!」
「むー……ノドが渇く渇く渇く。しゃーない、そこらの奴を襲って水筒を奪うか」
「奪うなっ! ……もー、全部飲んじゃイヤだからね?」
 梓は嫌そうな表情を浮かべながら、俺に水筒を渡した。
「任せろ!」
 キャップを開いてから水筒を傾け、期待通り一気に飲み干す。
「全部飲んじゃイヤって言ったそばから全力で飲んでる!?」
「……ぶはーっ! む、腹がたぽんたぽんだ。略してハポン……む、日本人なので間違ってない」
「全部飲むなって言ってるのに、なんで全部飲むんだよ!」
「やっぱ夏は麦茶だな」
「ちょっとはボクの話聞けッ!」
「初体験はまだです」
「そんな話してないっ! はーっ、はーっ……」
「大丈夫か? ほら、お茶飲め」
「あ、ありがと……」
 水筒を傾けるが、茶は出てこない。
「ああ、さっき飲みきったから出てくるわけないな。はっはっは」
「うう……ううううう、ううううう~!」
「ん? うが多いな。どうした梓?」
「タカシのばか! いじめっこ! ロリペド野郎!」
 最後の悪口で大ダメージ。
「なんでボクのご飯全部食べちゃうんだよ! ボクお腹空いたよ! ぐーぐーだよ、はらぺこさんだよ!」
「やーい、はらぺこキャラ」
「誰のせいではらぺこキャラになったと思ってるんだよ! どうしてくれるんだよ!」
「むー……梓、今いくら持ってる?」
「教えな……かったら、勝手にボクの財布取りそうだから教える」
 随分と信用されてなかった。
「えーと……今日は200円しか持ってきてない」
「ふむ。梓の200円と俺の全財産50円、ふたつ合わせたら学食でなんか食えるだろ」
「タカシ、全財産50円しかないんだ……」
「うっさい。ほれ、早く行かないと5限始まるぞ。急げ急げ」
「ぼ、ボクまだ行くって言ってないよ! こら引っ張るな!」
 梓を引っ張って学食へ行く──が、250円では一品しか買えない。買えないなら、感動の名作に倣おう。
「なんでボクがタカシと一緒に……」
「ずるずるずる。黙って食え」
「うー……」
 一杯のかけそばならぬ、一杯のラーメンを梓と一緒に分け合って食う。目の前に顔の赤い奴がいたら、大変食いにくい事を学習した。

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