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2019年10月18日
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【ツンデレと二人のとき、たまたま通り過ぎた赤ちゃん連れを見て「子供かわいいな」って言ったら】

2010年01月27日
 みことと一緒に帰宅してると、前からベビーカーを押した夫婦がゆっくり歩いてきた。誰もが笑っていて、見ているだけで幸せになりそうな光景に思わず頬が緩む。
「ほう、珍しいな」
 夫婦が通り過ぎるのを待っていたのか、みことがそんなことを言った。
「どういうことですか」
「いや、貴様は基本的に無表情だし、何か感情を表す時は妙に芝居がかっているというか……そう、胡散臭いからな。そういう自然な微笑みは稀少だという話だ」
 客観的に見ると、俺は結構アレかもしれない。気をつけよう。ていうか胡散臭いて。
「いくら俺がアレとはいえ、子供を見れば可愛さのあまり笑ったりしますよ。子供って可愛いよね」
「……貴様の場合、違った意味だろう」
「もちろんそっちの意味も含みます」
「コイツ最悪だっ!」
 しゅばっと後ずさって距離を取り、みことは携帯を取り出した。
「待ってノー警察! 大丈夫、YESロリコン、NOタッチですから!」
「そんなLOな奴信じられるか!」
 なぜ知っている。……さては、この間俺の家に来た時に勝手に読んだな。隠してたのに!
「と、とにかく、落ち着け。落ち着いて携帯を元のポケットに戻すんだ」
「嫌だ。もし戻したりしたら、次の瞬間には私に襲い掛かるだろう? ……私は貴様の大好きな幼児体型だからなっ! 胸がなくて何が悪い!?」
「んなこと一言も申してませんが、幼児体型は俺の心の琴線に触れまくるので大好きです。こう、ぺたーんって最高だよね!」
「ほらみろ、襲う気だ!」
「しまった、誘導尋問か! ずるいぞ!」
「ひとつも誘導していないっ!」
 なんだか分からないうちにみことを襲うことが決定付けられてしまった。困ったなあ。
「いいか、少しでも私に触れたら即通報するからな!」
「分かったよ……二度とお前みたいな貧相な体つきの奴なんかには触らないよ」
「気分悪いわっ! 言い直せ!」
 文句が多いです。
「ええと……本当はみことを触りたいけど、みことが嫌だって言うなら我慢するよ。こんな苦しいなら死んだほうがマシかもしれない。いや、マシに違いない。俺を殺せ!」
「落ち着けっ!」
 思わず車道に飛び出そうとしたところをみことに後ろから抱きしめられ、九死に一生を得る。
「はーっ……はーっ……どういうことだっ!?」
「言ってるうちに自分の言葉に洗脳された。ままならぬ」
 心底呆れたようにみことはため息をついた。
「お前は……本当にアレだな」
 代名詞にこれほど心をえぐられるとは思わなかった。
「ところで、これはいいのでせうか」
 さっき車道に飛び出そうとした俺を押し留めるため、みことの腕が俺のお腹に巻きついています。
「ん? ……こっ、これは、ええとっ、そ、その……ど、どうしよ?」
「俺に聞くな。だがしかし、妙案が思いついたので言う。みことから俺に触るのはおーけーということにしてはいかがかな?」
「そっ、そうっ、それっ! それだからおーけーだ!」
「でも結局は俺も触ってるからダメだと思う」
「一気に言い切れっ!」
 怒りながらも、みことは俺から離れようとはしなかった。
「ところでだな、みことさん。この体勢はみことのちっぱいを背中に感じ取れて大変喜ばしいのですが、何しろ動きにくいので手を繋ぐ方向に変換してはどうだろう」
「……こっ、この、イチイチ失礼な奴だな……」
「こう、このように」
 みことの腕を離させ、その手をきゅっと握る。
「こうすれば、自由な上に二人とも幸せかと」
「あ、うん。……じゃないっ! なっ、なんで私が貴様と手を繋いで幸せなのだっ!?」
「みことはどうか知らんが、俺は幸せ」
「え、あ、う……え、ええいっ、笑うな、そういう優しい笑顔見せるなーっ!」
「そう言われても」
「う、うぐ……わ、分かった。特別に手を握るのは許可してやろう。だが、これ以上はナシだぞ! いいな!?」
「押すなよ、絶対押すなよ!」
「ダチョウ倶楽部じゃないっ! 別にフリでもなんでもないんだぞっ!?」
「まあ、続きはおうちに帰ってから」
「待て引っ張るな、貴様また私を部屋に連れ込んでずっと抱っこするつもりだろ!? そんなの許さんからな!」
 なんかぎゃーぎゃー言ってるみことと一緒に帰りました。

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