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2019年10月15日
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【不屈ちなみん】

2010年04月27日
 ちなみが野球のユニフォームに身を包み、俺にボールを投げてくるので痛い。
「……不屈の根性が大事なのです」
「いきなり硬球を投げられ根性がどうとか言われても!」
 噴出した鼻血をティッシュで押さえながら、俺はちなみに憤った。
「……どんな時でも根性があれば大丈夫なのです。逆境は自身を鍛えるチャンスなのです」
「逆境っていうか、ただの暴力だけどな」
 口答えしたらボールが飛んでくるシステムらしい。止まりかけた鼻血がまた噴出した。
「……で、その格好はなんのつもりだ?」
「……逆境、と言えばやっぱり逆境ナインです。……読むと血潮が沸き立つので、大好きです。男に生まれてよかったと思わずにはいられません」
「いやいやいや、女じゃん」
「……タカシは細かいことを気にする。……えい、男球」
 えいという軽い掛け声の割に、炎をまとい唸りをあげて俺の方に飛んでくるのは如何なる魔術なのか。
「げごぉっ!」
 なぜこれほど酷い虐待を受けてるのか分からないけど、痛いからやめて頂きたい。
「……女でも、いいですよね?」
「はい、すみませんでした」
 俺は暴力を好まないので、理性的に土下座で対応する。
「……それで、やる気出ましたか?」
「無理です。やる気出せというなら、それなりのサービスしてもらわないと」
「……さーびす。……うーん、さーびす」
 ちなみは腕を組み、首をかくんかくんと揺らして考え込んだ。
「……分かりません。暴力を駆使し、根性を出させる方法は幾百通り思いつくのですが」
 不屈ちなみんは怖かった。
「やはりお色気だろう。つるぺたいちなみでも、それなりに需要がぁッ!?」
 男の尊厳に白球を当てられては、さしもの俺も死にます。
「……つるぺたいとか、変な動詞作らないでください。……つるぺたくなんかないもん」
「いやいやいや、つるぺたいぞ。どこに凹凸があるんだよ」
 自分の胸元を見下ろすちなみに事実を突きつけたら、涙目で男球を投げられ意識途絶。

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