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2019年10月18日
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【ツンデレにぷにってしてみたら】

2010年02月16日
 五時間目の授業中、ふと隣の席を見る。一見眠そうな半目でぼーっとしているだが、実は真面目に授業を受けてるちなみがいる。
 しかし、俺は真面目に授業を受ける人ではないので、ちなみで暇つぶし開始。消しゴム爆弾投下。
「……む」
 俺の攻撃に気づいたのか、ちなみがこっちを見た。にこやかな笑み&手をフリフリ振って親しみをアッピール。
「……嫌がらせされた。……性的な」
「いやいや、性的な嫌がらせはしてない。ただ、その欲望の焔は常に俺の心を炙り続けている」
 先生にばれないよう、小さな声で返事する。
「……タカシのような不真面目、異常者、ロリコンと三拍子揃ったダメ人間と違い、私は真面目に先生の話を聞いてる。邪魔しないで」
 そう言って、ちなみは前を向いてしまった。すかさず追加の消しゴム爆弾を生成、投下する。
「…………」
 ちなみはちらりとこっちを見た。再び親しみをアッピールする。
「……はぁ」
 ため息をついて、ちなみはまた前を向いた。呆れられたか。まあ、ガキがするようなことだしなあ。
 次は何で暇を潰そうかと思ってたら、頭に何かが降ってきた。手をやって確認すると、消しゴムのかけら。ちなみの方を見る。
「……ふ」
 口元を歪め、ちなみは馬鹿にしたような笑みを浮かべた。野郎、俺と同じように消しゴムを削ってこっちに投げたな。
 ……いい度胸だ。素早く消しゴムを削り、ちなみに向け爆撃開始!
「……甘い」
「何ィ!?」
 ちなみは爆撃を下敷きでガードした。なんたることだ、被害0だと!? くそう、追加爆撃だ!
 ……あ、しまった。消しゴム尽きた。どうしよう。
「こうなっては……白兵戦だ!」
 ずずずっと椅子を寄せ、ちなみに突貫。ちなみの頬をぷにっと押す。
「む」
「ふはははは! やわい、やわいぞ! なんてやわい装甲だ!」
 続けざまにちなみの頬をぷにぷにする。最早陥落は時間の問題かと思われたその時、ちなみ砦から反撃の狼煙があがった。
「……くろすかうんたー」
「ぬにぃ!?」
 俺の指をかいくぐり、ちなみの指が俺の頬を押す。
「……ふふ、紙のような装甲だ」
 馬鹿にしたような笑みに、カツィーンとくる。
「ぐぬぬ……ちなみのくせに我が牙城を脅かすとは、生意気な! 喰らえッ!」
 両の手でちなみの頬を両方から攻める。戦争は数だ。ちなみの手をかいくぐり、二つの指がちなみの頬をぷにぷにっと押す。
「……むむっ、二刀流とは」
「ふはははは! 我が秘技、破れるものなら破ってみろ!」
「じゃあそうしますね」
 前方からの声に、そちらを向く。黒板の前で一生懸命教鞭を振るっていた大谷先生が、なぜか目の前にいますよ。
「先生も一緒に遊びたいのか。しかし、授業中に遊ぶのは感心しないぞ。どうしてもというのなら、また今度遊んであげるぞ」
「わーい! ……じゃなくて! 今は先生の授業中です! 真面目に授業受けてくださいっ! 先生、めってしますよ! めって!」
「先生は腰に手を当て、俺たちを叱った。しかし、その容姿はどう見ても小学生なので、まるで恐怖を感じなかった。だが、この人が大人であるという事実は俺を心胆寒からせるに充分だった。人間ってスゲー」
「心の声は心の中だけに仕舞っていてくださいっ!」
 半泣きで先生が怒った。
「俺はまだこの人が大人であることに半信半疑だが、それを指摘するほど子供でもない。子供は目の前の生き物だけで充分だ」
「もーっ! 別府くんは先生のこと馬鹿にしすぎです! 廊下に立ってなさい!」
 馬鹿にしすぎたのか、先生が怒った。
「……ぷぷ、ざまーみろ」
「ちなみちゃんもです! 別府くんと一緒になって遊んでた罰です!」
「え……うう、タカシのせいだ。許すまじ」
 先生の言葉に、ちなみが俺をにらんだ。
「先生、ちなみが俺に熱く、蕩けるような視線を送るのだがどうしたらいいのだろうか。愛の言葉を返せばいいのだろうか」
「勝手に返してくだたいっ!」
「くだたい?」
「うきーっ!」
 壊れかけているので、ちなみを連れて廊下に退避する。
「……まったく、タカシのせいで私まで罰を受ける羽目に。……迷惑」
 隣に立つちなみがぶつぶつ言いながら俺の足を踏む。
「ちなみさん、踏んでますが」
「……気のせいの予感」
「その予感は正しくないと思いますが」
「……まあ、遠慮するな。ほりほり」
 ちなみは底意地の悪そうな笑みを浮かべながら俺の足をぐりぐりっと踏みつけた。
「ははは、こやつめ」
 負けじとちなみのほっぺを指でぐりぐりっと押す。
「……ふふふ、いい度胸」
「ははは、ナイス度胸だろう?」
 お互いの顔に不適な笑みが浮かぶ。
「…………」
「…………」
 一瞬の間。そして次の瞬間、俺の指が吸い込まれるようにちなみの頬へ向かう、かと思われた。
「な、何ィ!?」
「……ふふ」
 しかし、俺の指が辿り着いた場所は、ちなみの頬ではなく、口だった。ちなみは俺の動きを予測し、顔を動かしたのだ。
 なんということだ、このような手段でぷにぷにを防ぐとは……!
「……ふふ、ほう?」
「ふん、見事と言っておこう。だがちなみ、この技には致命的な弱点がある!」
 俺の言葉に、ちなみは少なからず衝撃を受けているようだった。
「……は、はへほほほ。ほほははほうふふほふふほ?(訳:ざ、戯言を。ここからどうすると言うの?)」
「この技は、とても気持ちよくて俺が嬉しいのだ! ばばーん!」
「…………」
 いかん、呆れられているような。
「……え、えと、……指舐められるの、好き?」
 呆れられているかと思ったが、そうでもなかったようで、ちなみは口から指を出し、おずおずと尋ねた。
「好き。とても」
「…………」
 しばしの逡巡の後、ちなみは俺の手を両手でぎゅっと握った。
「……え、えと、指をぺろぺろして、タカシをめろめろにする作戦。……だから、ぺろぺろするのも仕方がない」
「否定する要素が全くない! 是非に!」
「……えろやろう」
「ごめんね!」
「……ま、まあ、しょうがない。……じゃあ」
 ちなみの小さな口が開き、俺の指がその中に……
「ふ、不純異性交遊の現場を発見しましたよっ!?」
 先生が教室から飛び出してきて、甘ったるい雰囲気を完膚なきまでに粉砕しやがった。
「ええいこの子供が! せっかくちなみにぺろぺろしてもらうチャンスを! この子供子供子供!」
「せ、先生は子供じゃないです! 立派な大人ですっ! 子供言わないでくだたいっ!」
「くだたい?」
「むきーっ! もーっ、ちなみちゃん! 別府くんに言ってやって……」
 先生がちなみの方を見た途端、真っ赤になってふるふる震えだした。どうしたのかと思い、俺もちなみの方を見る。
「……ちゅぷ、ちゅ……れろれろ、ちゅ……ぷ」
 おやおや、とても淫靡な音を響かせて俺の指を舐めていますよ。
「ていうかやめろちなみ! 見てる見てる先生見てるっ!」
「あ、あの、その、……先生だけでなく、みんな見てますよ?」
 申し訳なさそうな先生の言葉に、ゆっくりと教室を見る。おやおや、窓という窓が全部開き、そこから級友達が顔を覗かせてえええええ!?
「ちちちなみさん、いや、ちなみ様! ほほほらみんな見てる見てるから今すぐやめた方がいいのではないのでせうか!?」
「……タカシ、気持ちいい?」
「はい! ……いやいやいやそうじゃなくてそうじゃなくて畜生助けてえ!」
 陶然とした顔で俺の指を舐めるちなみ。その様子を眺める我がクラス一堂。真っ赤な顔ではわはわ言ってるちびっこ教師。
 その中心に、快楽と羞恥に震える俺がいます。明日からどんな顔して登校しろと言うのだ。

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