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2019年10月15日
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【ツンデレに「俺が死んだらどうする?」って聞いたら】

2010年01月25日
 今日は朝からどうも身体の調子がおかしい。死ぬのやも。
「……おいす」
 そんなわけで布団被って寝てたんだけど、そんな時に限ってちなみの野郎が遊びに来たりするのは何なのか。
「……む、何やら調子が悪そうな顔。……死ぬの?」
「はは、この俺様がこんな何もない所で死ぬものか」
「…………」
 何か感じ取ったのか、ちなみの顔が微妙に心配そうなものになってしまった。
「ほ、本当ダヨ? ぜーんぜん調子なんて悪くないヨ?」
「……痛いの、どこ」
「いや、だから」
「……どこ」
「え、ええと、お腹」
 ちなみは何も言わず俺のそばに座ると、布団に手を突っ込み、直接俺の腹を優しくさすり始めた。
「何事か!?」
「……え、えと、お腹の内部を腐食させる魔術。相手は死ぬ」
「それは困る」
「……じゃあ、早く良くなれ」
 殺す相手に良くなれってなんスかそれ、と言いそうになったが、心配そうな顔してたんで、そのまま口を閉ざす。
「……なー、ちなみ」
 それからしばらくちなみの腹さすさすを受けてたのだが、いい加減暇になったので、なんとはなしにちなみに話しかける。
「……ん?」
「もし本当に俺が死んだらどうする?」
「……嬉しくてしょうがない」
 言葉とは裏腹に、俺の腹にかかる力が強くなった。
「……でも、勝手に死なれるのは実に不愉快。……私の手で引導を渡したい」
「どこの戦闘民族だ、お前は」
「……スーパーちなみん。……金髪になることにより戦闘力が格段にあっぷするが、校則違反になるので変身できない」
「はいはい。まあ、ちなみを残して俺が死ぬわけないけどな」
「……困った。告白された」
「してねぇ! お前みたいな周囲に困惑を撒き散らす危険人物を放置できるほど冷たくないだけだっ!」
「……むしろタカシの方が困惑を周囲に撒き散らしているかと」
 そんなわけない、と即答できない自分の行いが嫌。
「……で、どしたの。お腹」
「たぶん、寝冷え」
「…………」
「痛い痛い痛い! 無言でストマックをクローするなっ!」
「……心配して損した」
「おや、心配していたのですか」
「…………」
「痛い痛い痛い! だから無言でストマックのクローはやめろっ!」
「うるさい。ばか」
「いやはや、調子が悪いのは事実なのですが」
「……まだ調子悪いの?」
「や、ちなみが来る前に比べると雲泥だけどな。さすり続けてくれたおかげで、今は大分よくなった。サンキュな、ちなみ」
「……こ、これで心置きなく死闘ができる」
「だから、どこの戦闘民族だ。あと、ボケるなら頬を染めない。顔真っ赤だぞ、お前」
「あ、赤くなんてなってない。ばか。ばかばか」
「痛い痛い痛い! だから腹を握るなッ!」
 その後も数回腹を握られたが、調子が戻るまでずっと俺の腹をさすってくれたちなみは、実はいい奴なのかもしれない。

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