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2019年10月18日
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【なすびちなみん】

2010年04月18日
 家に帰ると、明らかに変な人物がいた。できるだけ目を逸らしながら着替える。
「……なんでこっち見ないんですか」
 変な人が俺の方を見て何か言ってるけど、聞こえない聞こえない。復習しよう、復習。
「……普段勉強なんてしないくせに、なんで勉強してるんでしょう」
 変な人が寄ってきた。教科書に影が落ちる。俺は諦めて顔を上げた。
「何やってんだ、ちなみ」
「……なすびです。……実は、なすびは苦手です」
 ちなみは少し嫌そうに巨大なすびに身を包んでいた。苦手なら着なけりゃいいのに。
「……苦手なものを克服してこそ、です。……頑張ってる私を見て、惚れ直しました?」
 惚れ直してほしいなら、勝手に人の机の上に乗らないでください。踊るな。
「なすびダンスです。……特許、出願中」
 今日のちなみは少し足りない。
「……しゃるうぃーだんす?」
「のーせんきゅー」
 ちなみは少し残念そうに眉尻を下げた。
「……そんなのはどうでもいいんです。……まったく、タカシと話してるとすぐ脱線するので困ります」
 今回に関して言えば、脱線させた覚えは全くない。偉そうに俺の頭叩かないで。
「なすび、と言えば? はい、タカシ」
「ええと……焼きナスとか?」
「ぶぶー。はずれ。ばーか」
「…………」
「正解は、女の子が使うちょっとえっちな小道具……らしいです」
 違う。それだけは断じて違う。
「……けど、使い方がよく分からないので、タカシで実験してみようと思うのです」
 すかさず部屋を飛び出したけど、捕まった。
「ま、待って! 俺ノーマル! 挿れられるより挿れたいの! おーけー?」
「……入れるのですか? ……分かりました、頑張ります」
「頑張らないでお願い!」
 その後、必死に説得して難を逃れた。本当に死ぬかと思った。

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