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2024年04月25日
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【0点のテスト用紙を焼いてるところをツンデレに見つかったら?】

2010年05月17日
 名前を書くのを忘れていたのか、テストで0点取った。軽く発狂した。
 このままでは俺のプライドが許さないので、焼いてなかったことにしよう。校舎裏で問題のテスト用紙を広げ、マッチで火をつける。
「ふ……ふはははは。燃えてしまえ、何もかも燃えてしまえ!」
「何を燃やしてるアルか?」
 ひょい、と後ろからメイシンが顔を出したので、俺の心臓は止まりかけた。
「……え、えと、……焼き芋?」
「……タカシ、これテスト用紙よ?」
「化学変化を起こしてテスト用紙になったんだ」
「そんなわけないネ!」
 ばれた。なんでだろう。
 メイシンはテスト用紙を踏んで火を消し止めた。まだ火をつけてそんなに経ってないから、ほとんど燃えてない。
「あー、0点アルか。タカシは馬鹿アルね」
「くっ……おまえだって国語の点数クソ悪かっただろ! 確か20点台だったんじゃないか?」
「そ、それは仕方ないネ。日本の言葉、難しアル。……でも、他の教科は80点台アルよ?」
 俺の他の教科が赤点スレスレと知っての言葉かコンチクショウ。
「うっせーばーかばーかばーか! 悔しかったら四文字熟語を言ってみろ!」
「や、焼芋定食?」
 メイシンは新しい熟語を作りだした。
「……まぁ、うまそうだし合格」
「適当な基準アルね……。とにかく、タカシはダメね。ダメのダメダメね。大馬鹿もいいところネ」
「今の教育で俺を計ろうと言う方が間違ってる。1000年後ならたぶん天才だぞ、俺は」
「……そのころにはもう死んでるネ」
 それは盲点だった。
「もういいよ、ほっといてくれ。腹減ったから焼芋定食でも食いに行こう……」
「あ、えと、……そうネ! あんまりにもタカシが馬鹿だから、ワタシが勉強教えてあげるアル。感謝するヨロシ」
「いいよ、面倒だし……おや?」
 断る前に腕を引っ張られていた。振り払おうと思ったけど、メイシンの笑顔を見て、まぁいいかと思った。
 その後、10時間以上に及ぶ地獄の勉強会だと知って軽く失禁したのはまた別の話。

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