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2019年10月15日
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【成り行きでスク水を着ることになったちゅんでれ】

2010年02月24日
「娘よ、深い意味は全くないが、スク水を着てはどうかな?」
 気のせいかもしれないが、近頃小学生の娘が父である俺をまるで犯罪者か何かでも見るかのように見る。
「……父はなぜ捕まらないのだ?」
「警察に知り合いがいるからじゃないか?」
「やはり裏に手を回していたか……現行犯でなければ無理か」
 気のせいではなく、娘の中で俺は凶悪犯に仕立て上げられているようだ。
「冗談、冗談だ、娘よ。父に警察官の知り合いはいない。父は善良なる小市民であり、悪行を嫌う正義の人であるからして、捕まっていないのだ」
「しかし、父は娘である私に色々色々卑猥なことをしているだろう」
「し、失敬な! 卑猥な行為など一度たりともしたことない! せいぜい娘が風呂に入ってる所をこそっと覗……げふんげふん、見守ったり、一緒に寝る際、ばれないようにこそっと触っ……げふんげふん、異常はないか触診するだけだ!」
「耳障りのよい言葉にしたところで犯罪は犯罪だぞ、父」
「お、誤魔化されないか? 流石は娘だ、偉いぞ。はっはっは」
 笑いながら娘の頭に手を置き、わしわしと撫でる。
「何を笑っているのか、この父は……」
 はぁ、と大きく息を吐く娘だった。
「それで、ええとなんだったか……ああそうだ、スクール水着だったな。しかし、随分と季節外れだな、父」
「いや、深い理由はないのだが、強いて言うなら、父はスク水が見たいのだ」
 娘は呆れたように頭を振った。
「なら、水着だけ見ればいいだろう。何もわざわざ私が着る必要もあるまい」
「馬鹿者! 水着単品に何の魅力があろうか! スクール水着+つるぺた娘で始めて輝く何かが現れるに決まっているだろう! その程度、父の娘であるなら理解しておけ!」
「こんなことで怒られるのは、私くらいだろうな……」
 どこか達観したような顔つきで窓の外に目を向ける娘だった。
「とにかく、父はスク水を装着した娘を見たいのだ。着てくれないと仕事辞めるぞ」
「私の知ったことか。辞めて飢え死にするがいい」
「嫌だあ、飢え死には嫌だあ! できれば腹上死がいい! 説明しよう! 腹上死とは」
「いい。知ってる。喋るな。……まったく、誰か父を介護してくれないものかな」
「はっはっは、なかなか機知に富んだジョークを言うなあ、娘よ」
「私はいつだって本気だが」
 冗談だといいなあ。
「まあ冗談はともかく、娘がスク水を着てくれないと仕事がはかどらないのだ。どうか着てはくれまいか?」
 スク水を着てくれたら仕事もやる気が出るかと思い、そう言ってみる。
「仕事……? なんだ、仕事に関係があるのか。それなら最初から言え。着てやろう」
「やった! 着て着て!」
 踊りながら引き出しを漁り、取り出したスク水を娘に渡す。
「いちいち踊るな、鬱陶しい」
「む、すまない。父は嬉しいと、つい踊ってしまうのだ。喜びが体の外に漏れ出す性質なのだ」
 そう言いながらも、父の体は踊るのを止めようとはしなかった。
「だから、踊るなと言っている!」
 叱られたので、体育座りで娘が着替えるのをじぃーっと待つ。しかし、いつまでたっても娘は着替える気配を見せなかった。
「うはうは生着替えショーはまだか、娘?」
「出てけ」
 部屋から追い出されてしまった。廊下で暗がりをじっと見つめて待つ。数分の後、暗がりが得体の知れない何かに見えてきたところで、娘から声がかかった。
「いいぞ、父」
「む、娘! 暗がりに何かが潜んでいるという想念が父を捕らえて離さないのだ! 助けて!」
 ドアを開け、そのまま娘の足元に滑り込み、すべすべの足にすがりつく。
「触るな」
 お腹を思い切り踏まれた。痛い。
「いたた……娘よ、手を出すのはよくないことだ。気をつけよ」
「足だ、問題ない」
「娘よ、父が言いたいのは手か足かではなく、暴力全般はよくないと……」
 視線を足から上に向けた瞬間、言葉を失ってしまった。
「……父? どうした」
「あー……いや」
 一体なんと説明したものだろうか。そこにあるのは確かに娘がスク水を着ただけのモノなのだが、それだけのモノがどうしてこんなにも心惹かれるのか。
 やはり乳か? 膨らみは一体どこに消えたかと思わんばかりの平らさを誇る胸部が父の心を惹き付けて離さないのか? それとも……
「や、その、……とてもよく似合うぞ。流石は父の娘だ」
「ふん。褒められたところで、全く嬉しくもない」
 そう言いながらも、娘の頬は少しだけひくついていた。
「うん、可愛い可愛い。流石は自慢の娘、どこに出しても恥ずかしくないな」
「まったく、何を言っているのか。親馬鹿にもほどがあるぞ」
「仕方ないだろう、可愛いのだから」
 娘の黒髪をすくように、頭をゆっくりなでる。
「む……こ、子供じゃないんだ、こんなことやめよ」
 言葉とは反して、娘は満更でもなさそうに目を細め、俺のされるがままに頭をなでられていた。
「いやいや、小学生は立派な子供だと思うが」
「精神的な話だ。私の心は成熟していると思うが」
「成熟、というか、侍みたいな口調だけどな」
「……父のせいだぞ。父がそんな口調だから、私に移ったのだ」
「父はそんな口調じゃないもそよ?」
「父が急に安っぽいキャラづけを!?」
「娘も語尾に“にょ”とかつけるもそ」
「断固断る。父もそれやめよ」
 少し残念。
「……それで、いつまで私の頭をなでているのだ?」
「あ」
 言われて気づいたが、ずっと娘の頭をなでていた。
「確かに、二人差し向かいで頭なでるのは変だな。よし娘、ここに座れ」
 その場にあぐらをかいて座り、膝の上をぽんぽん叩いて娘を促す。
「そ、そういうことではなくて、頭をなでることを……」
「ほれ。な? 座れ?」
「……しょ、しょうがないな、父は。……特別だぞ?」
 娘は頬を染め、恐る恐る俺の膝に腰を下ろした。ほにゅんとしたお尻の柔らかさが脳髄を刺激する。ちょっと狂いそう。
「ち、父? どうした? 何か危ない薬に手を出してるのか?」
「だ、出してない、父は出してないぞお……」
 父性から誘ったものの、性の欲が顔を出しそうで怖すぎる。こんな時は沈静呪文だ! 俺は父俺は父俺は父。
 ……よし、大丈夫。もうこれで完全に父モード。
「父、お尻の下に何か固いものがあるのだが……これは何だ?」
 ちっとも父モードじゃねえ。最低だ、俺。とにかく、今はこの状況を回避せねば!
「む、娘よ。ちょっとだけどいてはくれないだろうか」
「むぅ……なんだろうな、これは」
 何も知らない娘は、俺の膝の上で8の字を書くようにお尻を動かした。
「あー」
 そんなことをされたら、もうダメです。
「きゃうっ!? ななっ、何かお尻に挟まった、挟まったぞ!?」
「oh」
「ohじゃないっ! ち、父、なんだこれは、一体何があるのだ?」
 お願い、聞かないで。
「熱くて、硬くて、……なんだかドクンドクンと脈打ってるぞ?」
 お願い、細かく描写しないで。
「……ん? まさか、……まさかまさか」
 お願い、気づかないで。
 しかし、俺の願いも届かず、娘は大きく大きく息を吸い込んだ。
「……ああ父は娘である私を性欲の対象として見るッ! なんという星の下に生まれてきてしまったのだろうかッ!」
 部屋が震えるほどの大声で、娘は言い放った。間違いなく隣近所まで届いているだろう。明日、どんな顔をして挨拶すればいいと言うのか。
「む、娘よ、そういったことは大声で言うのはどうかと父は思うな。そ、それにな、父は娘をそんな対象として見てないぞー?」
「じゃあ私のお尻の下にある固いものの説明をせよっ!」
「別次元からテレポートしてきた宇宙熱源棒、もしくは地中から迷い込んできた巨大モグラ」
「……じゃあどいて確認してみよう」
 腰を上げようとする娘の肩に手をやり、必死で制止する。今どかれると、何かがぴょこんと持ち上がること請け合い!
「ち、父が悪かった。だから、どくのだけは勘弁願いたい!」
「……新しい靴が欲しいなぁ」
「買う買う、買ってやる」
「それから、パフェ食べたいなぁ」
「分かった。次の休み……あ、締め切りが」
「……さて、そろそろどくか」
「次の休日に食べに行こうなあ! 楽しみだ、ああ楽しみだ楽しみだ!」
 半ばヤケクソにそう叫ぶ。うう……今日から徹夜だ。
「……ふう。仕方ない、それで手を打ってやろう。私に感謝するのだな、父」
 起こしかけた腰を再び下ろし、娘は俺に体を預けた。そして肩越しに振り向き、にっこり笑った。
 その笑顔を堪能している間にも、俺は必死で頭の中で数式を並べ、冷却に全力を尽くしているのだった。

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