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2019年10月18日
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【休みの男の元に何かと理由をつけて押しかけるツンデレ達】

2010年01月26日
 今は夏休み。ここは学生らしく夏を満喫すべくバイトとかして海で女の子たちときゃきゃうふふな生活を! と思ったけど面倒なので自宅でごろごろ。
 そんな感じで夏休みを過ごしてたら、ぴんぽーんという音が鳴った。転がりながら受話器に向かおうとして階段を転げ落ちる。
「はい! 痛いです! どなたですか痛いぜコンチクショウ!」
『ぷ、ぷに……』
 受話器の向こうから聞こえてきたのは、ちょっとばかりアレな感じの言葉だった。
『ぷにー!』
 しかし、なんか聞き覚えがあるというかなんというか……なんだったかな。
『ぷにちゃん、ちょっと代わって……こほん。私です、委員長です』
「ああなんだ、委員長か。この暑さで頭をやられたんだな」
『違いますっ! 最初に出たのはぷにちゃんですっ! 私がぷにぷに言うはずありませんっ!』
 その言葉で思い出した。さっきのぷにぷに言ってた奴はぷに子という奴で、ぷに国とかいう国からの留学生だ。何故か俺を気に入っており、学校では色々楽しく遊んでいるのだが、それはともかく。
「分かったからぷに子に代わってくれ」
『まったくもう……はい、ぷにちゃん。別府くんが代わってくれって』
 ややあって、受話器の向こうからぷに子の声が響いてきた。
『ぷに?』
「うす、ぷに子。こんなクソ暑い日に何か用か? あ、何か妖怪? なんちて。うひゃひゃ」
『ぷに、ぷにに……ちょっと、そんなつまらないこと言ってる暇があったら私たちを家に上げたらどうなんですか?』
「ぷに子が突如辛らつな言葉を!?」
『私です、委員長です!』
「これはこれはご丁寧に、別府タカシと申します」
『そんなのどうでもいいから、早く入れなさいっ!』
 これ以上からかうとインターホンを破壊されかねないので、素直に家に招き入れる。
「ぷにー♪」
 まず最初に目に飛び込んだのは、ぷに子だ。ぷにぷに言いながら俺に抱きついてくれるのは嬉しいが、割と汗びっちょりで大変。
「あっ、またぷにちゃんに抱きついたりして! やめなさい、この変態!」
 そして次に現れたのが、俺を変質者扱いする委員長だ。休みだってのに制服姿なのは、俺へのサービスなのだろうか。
「委員長、確かに俺は制服フェチなのでその格好は大変嬉しい。そこで、次来る時はパワーアップしてスク水とかどうだろう」
「別府くんを喜ばせるために着てるんじゃありませんっ! 校則にあるでしょう、『休日でも、外出時は制服か年齢に相応しい服に限る』って!」
「既に形骸化してると思うぞ、その校則。何年前にできた校則だ」
 委員長と話しながら、ぷにぷに言いながら俺をよじ登ろうとするぷに子を抱っこして動けなくする。
「生徒手帳に載ってるから、まだ有効ですっ!」
「はいはい、分かったよ。あんまギャンギャンわめくな」
「なんですってえ!?」
「ごめんなさい俺が悪かったです」
 とても怖かったので土下座して謝る。
「ぷぎゅー」
 俺と床に挟まれ、ぷに子がつぶれていた。
「それで、今日は何か用なのか? ……あ、何か妖怪? なんちて。うひゃひゃ」
「それ、言わないとダメなんですか?」
「ダメなんだ」
「ダメなのは頭の中だけにしてほしいですね」
「言われてるぞ、ぷに子」
「別府くんに言ってるですっ!」
 委員長の迫力に気圧され、ぷに子が怯えていた。
「ぷ、ぷに……」
「はいはい、怖くない怖くない。んで、実際のところなんなんでせうか」
 ぷに子の頭をなでて落ち着かせてから、委員長に改めて問い直す。
「……いいなぁ」
「委員長?」
「……え、あ、な、なんでもないですっ!」
 とてもそうは思えなかったが、激しく手を振ってる委員長を見てると、それ以上何も言えなくなってしまったので、手で話を促す。
「え、えっとですね、ぷにちゃんが別府くんと遊びたいって言いまして、それで別府くんの家を知ってる私が案内をですね」
「なるほど。しかし、よくぷに子のぷに語が分かったな」
 俺はぷに子の表情とジェスチャーと雰囲気で当てるのだが、委員長もそうなのだろうか。
「筆記というものがあります」
 してやられた。悔しいのでさっきと同じようにぷに子をつぶす。
「ぷきゅ」
「やめなさいっ! まったくもう、こんな小さい子をいじめて……」
 つぶれぷに子を奪い、委員長は俺を叱った。
「いじめるだなんて人聞きの悪い。一緒に遊んでるだけだ」
「……そうなの、ぷにちゃん?」
「ぷに、ぷにー」
 ぷに子は手をぱたぱたさせてぷにぷに言った。うむ、全く分からん。
「違うって言ってるわよ!」
「いや、遊んでると言っているのではないだろうか」
 ただ、合否を判定できる人間がここにはいないのでフィーリングで決めるしかない。
「まあどうでもいいや……それでぷに子、俺様と遊びたいということは着床の覚悟はあるのだな」
 委員長が鬼の形相で僕の顔を握り締めます。
「痛い痛い痛いっ! 脳が、脳があっ!」
「ぷにちゃんの純潔は私が守りますっ!」
「冗談、冗談です! ですからお願い助けてぇ!」
「冗談にしても品がなさすぎですっ!」
 必死に謝り、どうにか難を逃れる。やれやれ、どうして自宅で死にかけなければならないのか。
「ぷに?」
 頭をさすってると、ぷに子が寄ってきて俺の服をくいくい引っ張った。
「ん? ああ、着床とはお前の子宮に俺の精子が」
「説明しなくていいですっ!」
 またアイアンクローされた。あまりの苦しさにどっすんばったん転げまわるが、委員長の手が離れたのはそれから数分の後だった。もげるかと思った。
「ぷにー……」
「ぷにちゃんも! 確認しなくていいですっ!」
 自分の下半身をしげしげと眺めてるぷに子にも怒鳴る委員長だった。
「怖いね」
「ぷにー」
 部屋の隅っこに移動し、ぷに子と二人で委員長に怯えて震える。
「誰のせいですかっ、誰のっ! まったく、私だって好きで怒ってるんじゃないです!」
「そう怒るなよ、いいんちょ」
「い、いいんちょってゆーな!」
 何故かは知らないが、委員長はいいんちょと短く呼ばれるのを嫌う。一緒だと思うんだけど、委員長の中では譲れない何かがあるのだろう。
「呼ばないから、委員長も一緒に遊びましょう」
「わ、私はぷにちゃんを案内しただけで、別に別府くんと一緒に遊びたくなんてありません」
「そう言うなよ。ぷに子もきっと一緒に遊びたがってるぞ」
「ぷにー、ぷににー」
 俺の言葉に同意するように、ぷに子がぷにぷに言い出した。
「……ま、まあ、そこまで言うならやぶさかでもないです。べ、別に私が別府くんと遊びたいんじゃないですからねっ!?」
「分かってるよ。さて、それじゃ何するかな……」
「ぷにー」
 何かゲームでも、とゲームを置いてる棚を見てると、ぷに子が俺の膝に座った。
「ぷに子さん、そこに座られると移動できないのですが」
「ぷーににー♪」
 しかし、人の話なんて聞いちゃいないのか、ぷに子はご機嫌な様子で俺に背中を預けた。
「ふむ。可愛いからいいか!」
「ぷにー☆」
 膝の上で微笑むぷに子のほっぺをうにうにする。
「ぷにに、ぷにー」
「ちょっと、ぷにちゃん嫌がってるでしょ!」
 そんなそぶりはまるでなかったと思ったが、委員長がぷに子を抱きかかえて俺から奪ってしまった。
「ぷにー、ぷにー!」
 ぷに子も両手をぐいーっと伸ばし、俺に再び抱きつこうとしている。
「委員長、嫌がってないと思ったんだけど……」
「い、嫌がっていようとなくても、男女が無闇やたらにくっつくのはよくないです! 男女七歳にして席を同じくせずと言いますし!」
「さすがいいんちょ、博識だな」
「ほ、褒めても何も出ませんよ。ていうか、いいんちょってゆーな!」
「ぷにんにょ」
「ぷ、ぷにちゃんも言わなくていいです!」
 照れる委員長が可愛かったので、ぷに子に続けて俺も言う。
「そう言うなよ、いいんちょ」
「ぷにんにょ」
「だっ、だから、いいんちょってゆーな!」
「げぎゃっ」
 ぷに子と二人で言ったのに、俺だけが殴り飛ばされた。
「ぷにー、ぷににー!」
「あー……大丈夫だ、ぷに子。まだ生きてる」
 床に倒れてぐったりしてる俺を心配してゆさゆさと揺するぷに子を安心させるため、笑いかける。
「わ、私は悪くないです。嫌だって言ってるのに、あんなこと言う別府くんが悪いんです」
「軽い冗談だろーが……あいたた」
「そ、そうやって私の罪悪感をチクチク攻める作戦ですか。別府くんはやり口がイチイチ卑怯です」
「卑怯も何も、実際にお前に殴られた箇所が痛いからしょうがないだろ」
「男の子なんですから、我慢してください」
「無茶言いやがって。こうなったらぷに子をつぶして溜飲を下げるしかない」
 ぷに子を抱っこし、そのまま前傾姿勢を取りぷに子を潰す。
「ぷぎゅー」
「だから、やめなさいっ!」
「やめてほしければ、代わりに委員長が潰れることだな。はーっはっはっはっは!」
 自分で言っておいてなんだが、全く意味が分からない。高笑いも含めて。
「え……そ、そんな、別府くんに抱っこされるなんて……」(ぼそぼそ)
「聞いてるか? おーい、いいんちょ」
「いいんちょってゆーな! ……わ、分かりました。ぷにちゃんのためです、私が身代わりになりましょう!」
 そんなことはないのだけど、なんだか悪の権化になったような気分だ。
「そういうことなので、ぷに子は一時退場」
「ぷにー……」
 ぷに子はしぶしぶ、といった感じで俺の膝から退いた。そこへ、委員長がゆっくりと座る。
「へ、変なところ触ったら許しませんよ!?」
「腸とか?」
「どうやって触る気ですかっ! お尻とか胸とかです!」
「馬鹿な!? 楽しみの90%が水泡と消えた!」
「そのまま別府くんも消えてください」
 とても酷い言葉に深く傷つきながら、委員長を後ろから抱っこする。
「う……」
「あ、強かったか? 悪い悪い」
「へ、へーきです。ただ……」
「ただ?」
「……お、男の人に抱きしめられるなんて、初めてで、その……」
 ぬ。そういう可愛いこと言われると、いかん。
「ひゃっ!? な、何かお尻の下に固いのがムクムクって!?」
「熱に反応する棒状の何かが大きくなっただけだよ!? 本当に!」
「ぼうじょう……? ……っ!?」
 ばれたっぽい。
「へっ、変態ですっ! 別府くんは確実に変態ですっ!」
「動くなっ! ええい、尻が委員長の柔らかい尻が!」
「ひゃああ!? お尻に棒が、棒がぴたーって!?」
「ぷにーぷにー!」
「ええいっ、どさくさに紛れて抱きつくなぷに子っ!」
 もう滅茶苦茶でした。

 ややあって。
「うう……汚されました。もうお嫁にいけません」
「人聞きの悪いこと言うなっ!」
「ぷにーぷにー!」
「おまーは抱きついてきただけだろっ! なんでお前も嫁にいけねーんだ!」
 叫んでから気づいたが、普通にぷに子の言葉が理解できるようになってるのに少し驚く。将来ぷに語の通訳で食ってけそうだな。
「うー……。責任、取ってください」
「いや、抱っこしただけで、そうなる理由が分かりません」
「ぷに、ぷにに」
「いや、だから」
 二人の美少女から迫られる。状況だけ書くと垂涎ものだが、実際に自分の身に降りかかると、これほどの苦難はない。
 背中に流れる冷や汗を感じながら、この状況から逃れる術を必死に考える俺だった。

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