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2024年04月16日
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【ツンデレの握力は80㌔】

2010年05月02日
「なーなー中国人ー」
「……メイシン、アル。おまえ、日本人って呼ばれていい気するアルか?」
「大喜び。言ってみて」
「日本人」
「わぁい。ところで、宿題見せて」
「…………。いやアル。勉強は自分でしてこそ意味があるアル」
「なるほど、よく分かる話だ。で、宿題どこ? ここ?」
「おまえ全然人の話聞いてないネ! それに、そんなとこにあるわけないネ!」
 さりげなくメイシンのスカートをめくろうとしたら、頭をわしづかみされ、思い切り握られた。
「痛い痛い痛い痛い! もげる、頭もげる!」
「おまえみたいな変態の頭なんか、もげた方が平和になるネ!」
「ごめんなさい! 次はブラを覗くから!」
「見られた箇所が気に入らないから怒ってるんじゃないネ!」
 さらに強く頭が締め付けられる。万力に挟まれたら、たぶん同じ気分になれるんじゃないかな。
「……ふぅ。これに懲りたら、もうエッチなことはしないことネ」
「う、ううう……なんつー力だよ。どんくらい握力あるんだ? 鉄を飴細工みたいにぐにゃぐにゃに出来るくらいか?」
「そんなのできないアル! 80kgくらいアル、たぶん」
 俺の頭は80kgの力で握りつぶされようとされていたのか。
「80kgか、すごいな。そんな凄い力を秘めた手の割には、綺麗な手してるよな」
 メイシンの手を取り、軽くなでる。
「ちょ、ちょっと何するアルか? や、やめるネ。私の手、ごつごつしてるから触っても楽しくないヨ?」
「そっか? よく分からんが、普通の女の子の手だぞ」
 そう言った途端、メイシンの顔が朱に染まった。
「へ、へ、変なこと言わないネ! 拳法の練習しすぎで、ごつごつネ! お世辞なんかいらないネ!」
「俺が世辞なんか言うわけないだろ。普通の女の子の手だと思ったから、そう言ったまでだ」
「う……そ、そうアルか。……ありがと、アル」
 そう言って、メイシンは少し困ったように笑うのだった。

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