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2019年10月15日
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【ツンデレと一緒にホームルームを受けたら】

2010年02月05日
 今日のホームルームは文化祭で何をするか、という議題だ。結果、メイド喫茶をすることになった。
「あたし、食べるの専門!」
「早速頭の悪い発言をする奴がいたので誰かと思ったら、想像通り瑠姫だった。何の面白みもない結果に、思わず閉口してしまう」
 思ったことを言ったら飛び蹴りが飛んできた。居並ぶ机を吹き飛ばし、ごろんごろん転がる。
「オマエ、シツレーだぞ!」
 寝転ぶ俺の前で、瑠姫は仁王立ちした。丁度下から見上げる形になるので、スカートの中が丸見えで大変喜ばしい。
「特にしまぱんがいい。さらに言うなら、しまぱんに刻まれる一筋の線が俺の劣情を加速させる」
「ふにゃっ!? みっ、見るなバカッ!」
 げしげし踏まれた。顔を。
「踏むな。その前に蹴るな。でもしまぱんを俺の顔に押し付ける刑罰なら喜んで受けるのでお願いします」
「うっさい! えっちバーカ変態!」
 瑠姫は両手で口の両端を引っ張り、舌を出してべろべろした。子供か。
「委員長、こいつは人の顔を何の遠慮もなく踏むような悪漢なので、ケーキの味見役には是非この俺を」
「いいんちょー! こいつはあたしのパンツ覗くような変態だから、ケーキの味見はあたしに!」
「二人とも、廊下にいてね♪」
 笑顔の委員長に圧倒され、二人してすごすご廊下に出る。
「うー……オマエのせいで怒られちゃったじゃんか! バーカバーカバーカ!」
 瑠姫が俺の顔を両手で交互にチョップするので微妙に痛い。
「俺だけのせいではないと思うが」
「全部オマエのせーだ! オマエが変なこと言わなかったら、あたしがケーキ食べれたのに! うがー!」
 チョップだけでは気が済まなかったのか、瑠姫は俺の手をがじがじかじりだした。微妙どころか、かなり痛え。
「俺が何も言わなくても、味見専門の係なんてものは存在しなかったと思うが。そして、俺が変なことを言うことを我慢できるはずがない」
「何をえばってんだ、バカ! うー……ケーキ、食べたかったのにぃ……」
 よほど食べたかったのか、瑠姫の口の端から涎がこぼれだした。俺の手をかじってる最中なので、自然と俺の手が涎まみれ。
「瑠姫、涎が大変なことに」
「にゃ? ……うあ、オマエの手、べとべとだ。きちゃない」
 瑠姫は嫌そうに口を離した。誰のせいだ、と思いながら、解放された手をべろべろ舐めまくる。
「いにゃあああ!? オマエ何やってんだ!?」
「これって間接キスだよなって言ったら」
「やめれーっ! あたしの涎食べるなっ!」
「ぺろぺろ。なんか甘い」
「感想言うにゃーッ!」
「二人ともうるさいッ!」
 教室から出てきた委員長に怒られた。
「だってだっていいんちょー! こいつが変態っぽいことすんだもん!」
「いやいや、違うぞ瑠姫。変態っぽい、ではなく、変態行為そのもの、だッ!」
「余計悪いぃっ!」
 格好つけて言ったのに怒られた。
「うー……いいんちょー、こいつ退学にできない?」
「そこまでの権限、残念ながら一学生にないわよ」
「そんにゃー……」
 がっくりうなだれる瑠姫。そんな嫌か。
「大丈夫だぞ、瑠姫。そんなこともあろうかと、学業には力を入れている。先生からは優等生と見られているので、多少の悪行には目をつむってもらってるぞ!」
「コイツ最悪だ!」
「二人とも、これ以上騒ぐと千切るわよ♪」
 瑠姫は自慢のツインテールを、俺はそけい部の中心をそれぞれ押さえながらコクコクうなずく。
「分かったならいいの。じゃ、この時間終わるまで廊下にいてね」
 委員長が教室に入るのを見届け、二人して息を吐く。
「うー……オマエのせいで千切られるところだったじゃんか! バカ! もし千切られたらどーすんだ!」
「いやいや、お前の昆布は千切られても再生するが、俺の素敵棒は代替品がないんだぞ? 恐怖度が段違いだ」
「昆布じゃにゃー! かみ! オマエのなんて千切られちゃえ、ばか!」
「そうなったらオカマとして生きていく羽目になり、日銭を稼ぐため泣く泣くテレビに出演するなり大人気で億万長者になっちまうじゃねえか!」
「いいじゃん」
「ホントだ」
「にひー。切る?」
「勘弁してください」
「まーまーまー。遠慮するな?」
「勘弁しろと言っている!」
 嬉しそうにつきまとってくる瑠姫から逃げるように、教室前の廊下をぐるぐる走る。
「バタバタうるさいッ!」
 勢いよくドアを開け、委員長が顔を出した。いかん、かなり怒ってらっしゃる。
「瑠姫が抱いてくれってうるさくて」
「言ってないよ!?」
「……二人とも校庭ダッシュ! 10周!」
 俺の言い訳が気に食わなかったのか、罰を与えられた。
「ええーっ!? そ、そんなのヤだよ! オマエもなんとか言えよ」
「瑠姫が俺の分までしてくれるらしい」
「言ってないよ!?」
「15周!」
 増えた。このまま言い訳をしても増え続けるだけと思い、二人して校庭へ走る。

「ふにゃー……オマエ、絶対許さないかんなー……」
「ふふ、制服でマラソンとか。地獄だ」
 へろへろになりながら校庭を走る俺と瑠姫だった。

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