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2019年10月15日
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【ちゅんでれにこれって間接キスだよなって言ったら】

2010年05月05日
 隣家に住む椎水さんには、小さな娘さんが一人いる。両親は共働きらしく、時折俺の家に娘を預けることがあった。
 学校が終われば暇だからいいけど、学生なんかに預けたりしていいんですかと問う俺に、おばさんは「一人で留守番させておくのも心配だし」とのこと。
 けど俺ロリコンですよと続ける俺に、おばさんは「手出したら殺す」と笑うのだった。笑い返した声は、震えていた。
 そんなわけで、一人娘であるかなみちゃんが俺の家にいる。
「はやくーごはんーごはんーごはんー! ねーお兄ちゃん、ごはんまだー?」
「はいはい……っと。ほい、ペペロンチーノ」
「えー、またこれー? もうあきたー! べつのつくってよ!」
「これ以外だとお茶漬けぐらいしか作れないけど、いいか?」
「……はぁ、しょうがないなぁ。これでがまんしてあげるよ」
 不満げに口をとがらすが、パスタを口に入れると途端に顔を綻ばせた。
「まぁまぁだね。……はぐはぐ」
「そいつは嬉しい評価だな」
 たどたどしい手つきでフォークを使い、かなみちゃんは一心不乱に俺の手料理を食べていた。
「あぅっ! ……からひー」
 舌をべーっと出し、かなみちゃんは顔をしかめた。小さな舌の上に、大き目の刻み唐辛子が乗っていた。
「悪い悪い。ちょっと大きく切り過ぎたか?」
 舌から唐辛子を取り、ぱくりと食べる。うん、子供にはちょっと辛すぎたかも。
「うー、ひりひりする……」
「あ、これって間接キスだな」
 水を飲んでいたかなみちゃんは、その一言で顔全体を赤くした。
「き、き、きす!? へ、へんなこといわないでよっ! ばかっ!」
 食事の途中だと言うのに、かなみちゃんはフォークを置いて俺の部屋に飛び込んで行った。
「……これ、手出したことになんのかな? ……殺されるの、俺?」
 寒さとは違う震えが俺の体を襲っていた。

「か、かんせつきすって、うれしそうに。お兄ちゃん、もてないんだろうな」
 かなみは腕を組んでしばらく思案すると、やがて決断した。
「しょーがない。き、きすしちゃったし、かなみがけっこんしてあげよっ。お兄ちゃんよろこぶだろな……えへへっ♪」
 タカシの部屋で、かなみは枕を抱きしめ一人布団を転がるのだった。

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