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2024年04月18日
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【ツンデレに「今日のパンツ何色?」って聞いたら】

2010年04月20日
「かなみ、今日のパンツ何色?」
「聞きながらスカートめくるなッ!」
 ひどく殴られた。
「軽いジョークなのに……」
「重いわよ! 相変わらず馬鹿ね……」
「むっ。馬鹿じゃないぞ」
「どう見ても馬鹿よ。しかも、大馬鹿。救いようのないくらい馬鹿」
「し、失礼な! ならば明日、俺がいかに聡明か見せてやろう」
「……なんか嫌な予感がするから、いい」
「今から作戦練るから、楽しみに待ってろよ!」
「人の話聞けッ!」
 次の日。俺は一晩寝ずに考えた作戦を決行した。
「かなみ、今日のパンツ何色?」
「スカートに頭突っ込むなッ!!!」
 ひどくひどく殴られた。歯も折れた。
「な、何故だ!? これなら他者の目にかなみのパンツが映らないと言うのに!」
「アンタの目に映るでしょうが!」
「映るだけでなく、香りも堪能できました。白い布地の奥から、どこか甘やかな香りが」
 首を絞められた。“スカートの中はいい香り”という秘密を守るため、俺を殺す気か!?
「……はぁ、馬鹿は死んでも治らないって言うし、殺してもなぁ」
「げほげほ……うう、馬鹿じゃないのに、馬鹿じゃないのに……」
「はいはい、そーね。アンタは馬鹿じゃない。ちょっとオツムが足りないだけだもんね」
「うむ。……あれ、同じような意味のような……?」
「気のせい気のせい」
 首を傾げてると、かなみに頭をなでられた。様々な疑問がどうでもよくなってくる。
「えへへぇ」
「うわっ、気持ち悪ッ」
「…………」
「無言でスカートの中に入るなッ!」
 大変殴られた。痛みも大変なことに。
「落ち込んだ時はかなみのスカートの中、と決めてるんだ」
「アンタは一生落ち込むな!」
「じゃあ、俺に優しくするがいい。ほれ、優しくすれ」
 調子にのると鉄拳が飛んでくるので、おちおち調子にも乗れやしない。
「だから、スカートに潜り込むな!」
「かなみのスカートの中にいると、落ち着くんだ。引っ越そうかな」
「できるかッ!」
「努力すれば夢は叶うと言うし、大丈夫。俺を信じろ!」
「……はぁ。そんなスカート好きなら、一着あげるからそれに潜ってなさい」
「や、スカートそのものには興味ない。俺が興味あるのは、あくまでかなみなわけで」
「んな……」
 不思議なことに、かなみの顔が朱に染まった。
「そ、そういうこと言うな、ばかっ!」
「なんで? 俺はいつだってかなみに興味津々だぞ」
「う……」
 俺が口を開くたび、かなみの顔の赤さが増していく。
「どうして一向に胸が成長しないのだろう、とか、まだ胸がAAAなのか、とか」
「AAに成長したわよッ!」
「げはぁっ!?」
 貫く勢いのボディーブローが腹に突き刺さる。
「うう……成長おめでとう」
「死ね、馬鹿!」
 かなみは俺をそのままに、足音荒くどっかへ行ってしまった。
「……まぁ、本当の興味は別なんだけどな」
 かなみがいなくなったのを確認してから、俺は転がったままぼそりと呟くのだった。

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