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2024年04月24日
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【ツンデレと雪合戦】

2010年04月26日
 雪が積もっていたので、通行人めがけ雪玉をぶつけていたら、偶然通りがかったかなみにしこたま怒られた。
「何考えてんのよアンタは!」
「雪合戦。ただ、誰もやり返してこないのが理解に苦しむ」
「アンタがやってんのはただの迷惑行為よ!」
「ところで、そろそろ正座やめていいか? 雪の上に正座ってのは想像以上に辛いんだが」
「アンタは今日そこで一日正座してなさい!」
 酷いことを言われたので、雪玉をかなみにぶつける。
「わぷっ、何すんのよ!」
「雪玉女王が怒ったー、それ逃げろー」
 すかさず逃げだし、物陰に隠れて雪玉を作る。
「待ちなさい! 今日という今日はみっちり叱って……わぷっ」
 物陰からかなみめがけ雪玉発射。みごと顔に命中。
「やーいやーい、雪まみれん」
「……この、馬鹿! 絶対許さないから!」
 かなみは地面にしゃがみ込み、雪玉を作っては俺に投げた。しかし俺は華麗なフットワークで全てかわした。
 かなみは血が上っているので、スピードはあるがコントロールがなってない。かわすのも簡単だ。
「ぐぎぃぃぃぃ! よけないでよ!」
「下手っぴ」
 軽く雪玉を投げる。かなみの真っ赤な顔に命中した。
「わはははは! かなみは顔で受けるのうまいな。……お、ちょっとエッチな発想をしてしまいました」
「そこ動くな! 絶対当てる! その後殺す!」
 かなみは一心不乱に雪玉を作っては投げ、作っては投げ、と繰り返すが一向に当たらない。
「ううううう、こんな奴に、こんな奴相手に負けるなんて……悔しいぃぃぃ!」
「勝ち負けなんて二の次さ、楽しければいいのさ」
「その余裕がムカツク! 絶対殺す!」
 闘志をみなぎらせ、かなみが大きく足を上げて雪玉を振りかぶった。
「おおっ、パンツ全開! この寒いのにミニスカート履いて、その上パンチラまで見せてくれるなんて……かなみは偉いなぁ」
「見るな、変態ーッ!」
 唸りをあげて雪玉が飛んできたようだけど、パンツを網膜に焼き付けるのに忙しくてそれどころではない。
「げはッ!?」
 雪にしてはあまりに痛すぎる衝撃に、思わずその場にうずくまる。
「やった、当たった! ふふん、どーよ?」
「う……いててて、おまえこれ中になんか入れたろ!?」
「いしー♪」
「…………」
 笑顔が怖いので、抗議できません。
「はぁ、なんかタカシに当てたらすっきりしちゃった。たまには雪合戦も面白いわね」
「それを知ってもらうために、俺は通行人に雪玉をぶつけてたんだ」
「……それは嘘ね」
「えへへぇ」
 なんか知らんが殴られたけど、楽しかったので今日は100点!

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