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2026年03月18日
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【くまちなみん】
2010年03月26日
ちなみにお呼ばれされたので家まで行ったら、ちなみの奴は熊になった、と言い張るんですの。
「すっぽこすっぽこ」
違う、それはタヌキ。
「……はっ、これはタヌキです。……ぬぬ、タカシめ、私を謀るとはいい度胸です」
いや、何もしてない。勝手に間違えただけ。
「……くまって、なんて鳴くんですか?」
知らん。先に調べておけ。
「……まぁとにかく、くまなんです。……ええっと、がおーがおー」
「困ったらがおがお言うのはどうなんですか?」
「が、がお……」
「おまえはどろり濃厚が好きな可哀想な娘さんか」
「……? ……よく分かりませんが、くまな私に怯えてください。ほら、早く」
「ひゃー」
「……大根なのはともかく、声をあげるだけでぼーっと無表情に突っ立ってるのは、どうなんですか?」
「や、だって怖くないし」
「…………」(涙じわーっ)
「まさかこんなところで熊に遭遇するとは! これは死ぬやも! ひぃ助けて神様!」
「……ふふ、それでいいのです。タカシはやっぱり無様に這いずり回るのがお似合いです」
「…………」
また騙された。畜生。
「……恐怖のあまり、錯乱してますね。……こ、これじゃ、訳が分からなくなって私に抱きついても仕方ないですね、うん」
「や、大丈夫。意識はしっかりしてるし、まったく怖くない」
「……く、くまです。がおーがおー、がおーがおー」
ちなみはがおがお言いながら、少しだけ焦ったように両手を大きく上げた。
「残念ながら、怖くない」
その証拠に肉球をぷにぷにしたり、ちなみのほっぺをぷにぷにする。
「……むー」
ちなみはほっぺをつつかれながら、むーと唸った。
「……怖がってください。怖がってくれないと、後の計画に支障をきたします」
「後の計画って……ふべっ」
なんのことやらと思ってたら、突然ドアが開いて俺の後頭部を強かに打ちつけるので痛い。
「……あ、おねーちゃん」
「……ちなみだけタカくんを可愛がるなんて、ずるいです。……お姉ちゃんも、タカくんで色々したいです」
そう言って、突然現れたちなみの姉、略してちなねえが俺を抱っこした。
「ちなねえ、俺“と”色々するでなく、俺“で”色々するですか?」
「……タカくん、タカくん」
ちなねえは俺の話なんてちっとも聞かずにすりすりほお擦りするので顔がにやけてもう、もう!
「…………」
だけど、目の前ですげー不機嫌そうに俺を睨む熊がいるのであまりにやにやできず顔面つりそう。
「……別に、いいですけど。……私を無視しておねーちゃんとイチャイチャしてもいいですけど。……別に、いいですけど」
別にいいなら睨まないで欲しい。居心地が悪くて仕方ない。
「……タカくん、拗ねてる妹なんてほっといて、お姉ちゃんと遊びましょう。……何か、召還しましょうか?」
ちなねえは常人には計り知れない場所にいるので召還とかもお手の物だが、もうちょっと地に足の着いた特技を身につけて欲しい。
「ちなみのパンツ」
熊が噛み付いてきて痛い痛い。
「……タカシなんか、おねーちゃんの召還したお化けに食べられちゃえばいいんだ」
噛み付くだけ噛み付いて、ちなみはふんふん言いながら部屋の隅っこに座った。本来なら寂しそうに見えるはずだが、クマなのでぬいぐるみみたい。
「……わぁ、ちなみってばぬいぐるみみたい。……かーわいー」
ちなねえも俺と同じ感想を持ったようで、嬉しそうにちなみに抱きついてる。
「わ、わわ、おねーちゃんが姉妹として超えてはならない一線を」
違うと思うが、ちなねえがちなみを抱っこしているスキに逃げようと思いついたので逃げよう。
「……逃げちゃダメー」
ちなねえに捕まった。後ろに目でも付いてない限りバレないはずだったのだが……。
「ちなねえって妖怪の一種?」
「…………」
思い切りほっぺを引っ張られた。
「……お姉ちゃんは、ふつーの人間さんです」
非常に怪しい所だが、口答えすると俺のほっぺが大変危険なので黙っておく。
「……やれやれ、おねーちゃんにも困ったものです」
俺の隣でちなみが首をすくめていた。
「その妹も困ったものだと思うが」
「…………」
ちなねえに引っ張られた所と反対を引っ張られる。
「……あ、楽しそう。……お姉ちゃんもするー」
痛いばかりで、俺はちっとも楽しくなかった。
「お二方、姉妹が楽しいだけでなく、三人で楽しいことをしませんか?」
「……楽しいことって、なに?」
「姉妹丼」
ほっぺ千切れるかと思った。
「すっぽこすっぽこ」
違う、それはタヌキ。
「……はっ、これはタヌキです。……ぬぬ、タカシめ、私を謀るとはいい度胸です」
いや、何もしてない。勝手に間違えただけ。
「……くまって、なんて鳴くんですか?」
知らん。先に調べておけ。
「……まぁとにかく、くまなんです。……ええっと、がおーがおー」
「困ったらがおがお言うのはどうなんですか?」
「が、がお……」
「おまえはどろり濃厚が好きな可哀想な娘さんか」
「……? ……よく分かりませんが、くまな私に怯えてください。ほら、早く」
「ひゃー」
「……大根なのはともかく、声をあげるだけでぼーっと無表情に突っ立ってるのは、どうなんですか?」
「や、だって怖くないし」
「…………」(涙じわーっ)
「まさかこんなところで熊に遭遇するとは! これは死ぬやも! ひぃ助けて神様!」
「……ふふ、それでいいのです。タカシはやっぱり無様に這いずり回るのがお似合いです」
「…………」
また騙された。畜生。
「……恐怖のあまり、錯乱してますね。……こ、これじゃ、訳が分からなくなって私に抱きついても仕方ないですね、うん」
「や、大丈夫。意識はしっかりしてるし、まったく怖くない」
「……く、くまです。がおーがおー、がおーがおー」
ちなみはがおがお言いながら、少しだけ焦ったように両手を大きく上げた。
「残念ながら、怖くない」
その証拠に肉球をぷにぷにしたり、ちなみのほっぺをぷにぷにする。
「……むー」
ちなみはほっぺをつつかれながら、むーと唸った。
「……怖がってください。怖がってくれないと、後の計画に支障をきたします」
「後の計画って……ふべっ」
なんのことやらと思ってたら、突然ドアが開いて俺の後頭部を強かに打ちつけるので痛い。
「……あ、おねーちゃん」
「……ちなみだけタカくんを可愛がるなんて、ずるいです。……お姉ちゃんも、タカくんで色々したいです」
そう言って、突然現れたちなみの姉、略してちなねえが俺を抱っこした。
「ちなねえ、俺“と”色々するでなく、俺“で”色々するですか?」
「……タカくん、タカくん」
ちなねえは俺の話なんてちっとも聞かずにすりすりほお擦りするので顔がにやけてもう、もう!
「…………」
だけど、目の前ですげー不機嫌そうに俺を睨む熊がいるのであまりにやにやできず顔面つりそう。
「……別に、いいですけど。……私を無視しておねーちゃんとイチャイチャしてもいいですけど。……別に、いいですけど」
別にいいなら睨まないで欲しい。居心地が悪くて仕方ない。
「……タカくん、拗ねてる妹なんてほっといて、お姉ちゃんと遊びましょう。……何か、召還しましょうか?」
ちなねえは常人には計り知れない場所にいるので召還とかもお手の物だが、もうちょっと地に足の着いた特技を身につけて欲しい。
「ちなみのパンツ」
熊が噛み付いてきて痛い痛い。
「……タカシなんか、おねーちゃんの召還したお化けに食べられちゃえばいいんだ」
噛み付くだけ噛み付いて、ちなみはふんふん言いながら部屋の隅っこに座った。本来なら寂しそうに見えるはずだが、クマなのでぬいぐるみみたい。
「……わぁ、ちなみってばぬいぐるみみたい。……かーわいー」
ちなねえも俺と同じ感想を持ったようで、嬉しそうにちなみに抱きついてる。
「わ、わわ、おねーちゃんが姉妹として超えてはならない一線を」
違うと思うが、ちなねえがちなみを抱っこしているスキに逃げようと思いついたので逃げよう。
「……逃げちゃダメー」
ちなねえに捕まった。後ろに目でも付いてない限りバレないはずだったのだが……。
「ちなねえって妖怪の一種?」
「…………」
思い切りほっぺを引っ張られた。
「……お姉ちゃんは、ふつーの人間さんです」
非常に怪しい所だが、口答えすると俺のほっぺが大変危険なので黙っておく。
「……やれやれ、おねーちゃんにも困ったものです」
俺の隣でちなみが首をすくめていた。
「その妹も困ったものだと思うが」
「…………」
ちなねえに引っ張られた所と反対を引っ張られる。
「……あ、楽しそう。……お姉ちゃんもするー」
痛いばかりで、俺はちっとも楽しくなかった。
「お二方、姉妹が楽しいだけでなく、三人で楽しいことをしませんか?」
「……楽しいことって、なに?」
「姉妹丼」
ほっぺ千切れるかと思った。
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【休みとなるといつも寝ているツンデレ】
2010年03月26日
本日はお休みDayです。暇なので朝っぱらからボクっ娘の家に遊びに来ました。勝手知ったる他人の家、おばさんに挨拶してから梓の部屋に侵入、おはようボクっ娘!
「くぴーくぴー」
人がさわやかに挨拶してると言うのに、梓と来たらくぴくぴ言いながら鼻提灯を膨らませている始末。ええい、こうなっては懐かしの早朝バズーカしか……!
しかし、冷静に考えてみると殺傷能力のないバズーカは持ってないし、無論普通のバズーカも持ってない。それに早朝ドッキリを仕掛けに来たわけではなく、暇を潰しに来たわけで。
……むぅ、なんか色々考えてたら眠くなってきた。幸いにして目の前にはふわふわの布団がある。なんか隣でくぴくぴ言ってる生物がいるけど、別にいいや。
布団をめくり、梓の隣に寝る。うむ、くぴくぴ生物の体温のおかげでなかなかの暖かさ。とはいえ、朝早いせいかまだ寒い。
どうしようかと思っていたら、突如俺の灰色の脳が火花をあげて高速回転し始め、「くぴくぴ生物に抱きつけ」と命じた。
なるほどそれは名案だと我ながら思ったので、目の前で平和そうに鼻提灯を膨らませる人に抱きつく。
おおっ、これは素晴らしい。暖かいだけでなく、ふわふわ機能までついているとは! 素敵ステキ!
「……ん、んー?」
柔らかさに感動して抱きつきながらすりすりしてると、目の前の知り合いがゆっくり目を開いた。そして、その目を大きく見開いた。
「な、なな、ななななな、なにやってんだよぉ!?」
「おはよう」
「挨拶なんてどうでもいいよっ! なんでボクの部屋で、ボクの布団の中で、ボクと一緒に寝てるんだよぉ!?」
「なんでと言われても……それを説明するには宇宙の始まりから説明しなければならないんだ」
「しろよっ、してみろよっ!」
む、そうきたか。
「うむ。宇宙のはじまり──すなわち、ビッグバンが起こった際に、ステキなサムシングが生まれたのだ。それが今日まで生き残り、そのステキがついさっき俺に囁いたのだ、『くぴくぴ生物に抱きつけ』と」
「タカシ適当にも程があるよっ! 第一、くぴくぴ生物ってなにさ!」
「梓、暇だから桃鉄でもしよっか」
「人の話聞けよっ!」
確かに人の話は聞いた方がいい。なので、耳を澄まして梓の声を待つ。しかし、おかしなことに聞こえてくるのは早鐘のような鼓動ばかり。
「どこに耳つけてんだよっ!?」
「背中」
「おっぱいだよ、ばかぁっ!」
ほっぺをつねられ痛い痛い。
「だって、ほら、ぺったぺただし、間違えたフリしたら梓なら『あははー、ボクぺったんこだからね』とか言って誤魔化されるかなーって」
「誤魔化されないし、似てないよっ!」
「さっきから疑問だったんですが、何を怒っているんですか?」
「布団の中に変質者がいたら誰だって怒るに決まってるだろ、ばかぁ!」
「実際にいたのは美男子でよかったな」
「変質者だよ、もうちょっと寝てたら性犯罪者にれべるあっぷしてたよ!」
「失敬な、まだ前科ないぞ」
「まだとか言ってるから信用ないんだよっ!」
「ところで梓たん」
「なんだよっ! ていうか“たん”とか言うな!」
「おまえが起きてからずーーっと抱きついたままなんですが、それは指摘しないのですかね?」
「あっ……き、気づいてたんならとっとと出ろ、ばかーーっ!!」
思い切り押し出されてしまった。途端、身を切るような冷気が身体を襲う。
「うおっ、寒い寒い寒い! 布団の中にいたから余計寒い! 梓、布団に入れろ!」
「ヤだよ来るなよボクの布団だぞ! あっ、こら、入るなって言ってるのに! どこ触ってるんだよぉ!?」
「背中」
「おっぱいだよ、ばかぁっ!」
なんかよく分からんけどすっごい怒られたが、部屋が暖まるまで一緒に布団の中にいました。
「くぴくぴ生物は暖かいなぁ」
「だから、くぴくぴ生物ってなんだよぉ!? そっ、それに、……すりすりすんなよぉ」
照れながら俺を見上げるくぴくぴ生物は、まぁ、その、……ちょっと可愛かった、ような。
「くぴーくぴー」
人がさわやかに挨拶してると言うのに、梓と来たらくぴくぴ言いながら鼻提灯を膨らませている始末。ええい、こうなっては懐かしの早朝バズーカしか……!
しかし、冷静に考えてみると殺傷能力のないバズーカは持ってないし、無論普通のバズーカも持ってない。それに早朝ドッキリを仕掛けに来たわけではなく、暇を潰しに来たわけで。
……むぅ、なんか色々考えてたら眠くなってきた。幸いにして目の前にはふわふわの布団がある。なんか隣でくぴくぴ言ってる生物がいるけど、別にいいや。
布団をめくり、梓の隣に寝る。うむ、くぴくぴ生物の体温のおかげでなかなかの暖かさ。とはいえ、朝早いせいかまだ寒い。
どうしようかと思っていたら、突如俺の灰色の脳が火花をあげて高速回転し始め、「くぴくぴ生物に抱きつけ」と命じた。
なるほどそれは名案だと我ながら思ったので、目の前で平和そうに鼻提灯を膨らませる人に抱きつく。
おおっ、これは素晴らしい。暖かいだけでなく、ふわふわ機能までついているとは! 素敵ステキ!
「……ん、んー?」
柔らかさに感動して抱きつきながらすりすりしてると、目の前の知り合いがゆっくり目を開いた。そして、その目を大きく見開いた。
「な、なな、ななななな、なにやってんだよぉ!?」
「おはよう」
「挨拶なんてどうでもいいよっ! なんでボクの部屋で、ボクの布団の中で、ボクと一緒に寝てるんだよぉ!?」
「なんでと言われても……それを説明するには宇宙の始まりから説明しなければならないんだ」
「しろよっ、してみろよっ!」
む、そうきたか。
「うむ。宇宙のはじまり──すなわち、ビッグバンが起こった際に、ステキなサムシングが生まれたのだ。それが今日まで生き残り、そのステキがついさっき俺に囁いたのだ、『くぴくぴ生物に抱きつけ』と」
「タカシ適当にも程があるよっ! 第一、くぴくぴ生物ってなにさ!」
「梓、暇だから桃鉄でもしよっか」
「人の話聞けよっ!」
確かに人の話は聞いた方がいい。なので、耳を澄まして梓の声を待つ。しかし、おかしなことに聞こえてくるのは早鐘のような鼓動ばかり。
「どこに耳つけてんだよっ!?」
「背中」
「おっぱいだよ、ばかぁっ!」
ほっぺをつねられ痛い痛い。
「だって、ほら、ぺったぺただし、間違えたフリしたら梓なら『あははー、ボクぺったんこだからね』とか言って誤魔化されるかなーって」
「誤魔化されないし、似てないよっ!」
「さっきから疑問だったんですが、何を怒っているんですか?」
「布団の中に変質者がいたら誰だって怒るに決まってるだろ、ばかぁ!」
「実際にいたのは美男子でよかったな」
「変質者だよ、もうちょっと寝てたら性犯罪者にれべるあっぷしてたよ!」
「失敬な、まだ前科ないぞ」
「まだとか言ってるから信用ないんだよっ!」
「ところで梓たん」
「なんだよっ! ていうか“たん”とか言うな!」
「おまえが起きてからずーーっと抱きついたままなんですが、それは指摘しないのですかね?」
「あっ……き、気づいてたんならとっとと出ろ、ばかーーっ!!」
思い切り押し出されてしまった。途端、身を切るような冷気が身体を襲う。
「うおっ、寒い寒い寒い! 布団の中にいたから余計寒い! 梓、布団に入れろ!」
「ヤだよ来るなよボクの布団だぞ! あっ、こら、入るなって言ってるのに! どこ触ってるんだよぉ!?」
「背中」
「おっぱいだよ、ばかぁっ!」
なんかよく分からんけどすっごい怒られたが、部屋が暖まるまで一緒に布団の中にいました。
「くぴくぴ生物は暖かいなぁ」
「だから、くぴくぴ生物ってなんだよぉ!? そっ、それに、……すりすりすんなよぉ」
照れながら俺を見上げるくぴくぴ生物は、まぁ、その、……ちょっと可愛かった、ような。
【魔女ちなみんと魔女裁判官なタカシ】
2010年03月26日
偉い人になればえろいことも出来ると聞いたので頑張ったら魔女裁判官になったので凄い!
今日は、そんな凄い俺の初仕事です。さぁ、うまいことやって魔女にえ、え、えろいことを!
「……魔女ちなみんです。……ぽっぷできゅーとな魔法で、あなたもめろめろ」
衛兵に連れて来られた魔女は、ちょっと頭悪そうな娘さんでした。……いや、可愛いんだけどさ。乳が、こう、ぺったぺたというか。
「……むっ、頭悪そうとか、ひんぬーとか思われてます。……許しがたいです。……呪ってやります」
機嫌悪そうに魔女が何かむにむに呟き持っていた杖を掲げた瞬間、俺の視界一杯に薔薇な光景が渦巻いて!?
「いやあああ! そこは出す場所で挿れる場所じゃないですよ!?」
あまりに凄惨な光景に床を転がりまわる。
「……ふふ、魔女の超魔術がひとつ、ホモ地獄です。……効いた?」
「効いた! クリティカル! トラウマになりました! だから許してごめんなさい!」
「……私の下僕になると誓うのなら、許してあげます」
「なる! なりまくり! だから……」
凄い勢いで下僕を誓うと、視界を覆っていた筋肉やら髭やらが消えた。本気で死ぬかと思った。
「……はぁはぁ。まったく、裁判長を呪ってはダメです!」
「……てへり」
まったく表情を変えず、口だけ媚びる魔女。ええい不愉快な、ほっぺつまんでやれ。
「……むにー」
やはり表情を変えないまま、むにーと言う魔女。変な奴。
「……ご主人様をいじめてはダメです」
「誰がご主人様だ! ここ──裁判所では、俺が神! 一番偉い! だからおまえにえ、え、えろいことしてもヘッチャラ!」
「……えい、薔薇地獄」
「いやあああ! やめて来ないで俺はノーマルなのです!」
先刻の恐怖が再び俺を襲う。片手で数えられる程度のトラウマが増えた所で薔薇は消えた。
「……誰がご主人様?」
「貴方様です」
ちっこい魔女に土下座する。ええい、偉い人になればえろいことができるんじゃなかったのか!
「……じゃ、とりあえず、他の人を下がらせて」
「う……わーったよ。みんな、悪いけど下がってくれ」
裁判所に俺の声が響き渡ると、皆しぶしぶ部屋から出て行った。
「これでいいか、ご主人サマ?」
「……ご苦労様です。……やはりロリコン相手だと、私の魅力が通用しまくりです」
「ロリコンじゃねえっ! 俺はこう、ボンっ、キュっ、ボンっな娘さんが好みだっ!」
「……ほう、胸はボンっと破裂しぺたぺたで、腰はキュっと締まったように見えて締まってなくて、お尻は胸と同上、と。……むむ、私のような体型が好みとは、……こ、困ります」
「ずん胴魔女の すごい 解釈」
「……下僕のくせに、馬鹿にしてます。……こうなっては、もう一度ホモ地獄を」
「ぼく、身体に起伏のない魔女様大好きさ! ラブちなみん!」
もう一度アレを喰らったら生ける屍になること請け合い。プライドも何もかも投げ捨て魔女に抱きつく。
「こ、こら、誰も抱きつくことなんて許可してません! は、離れなさい!」
魔女は持っていた杖で俺をぽこぽこ叩いた。痛いので離れる。
「うー……」
頬を赤らめ、何か言いたげな瞳で俺をじっと睨む魔女。
「俺に惚れると火傷するゼ?」
「惚れません」
即答は辛い。“今時その台詞はないだろう”というツッコミがないのもまた。
「ませんが……困りました。下僕がご主人様にめろめろになってしまうとは……これも、魅力が溢れすぎてる私の罪なのですね」
「うっさいずん胴」
「…………」
「お疲れ様で……うわぁっ!?」
裁判所を出ると、衛兵の驚いた声に迎えられた。
「下僕……げふんげふん。裁判長は自信の視野の狭さに気づき、私と一緒に勉強することになりました。……あと、私は魔女じゃないですよ?」
「は、はぁ……しかし、どうして裁判長を引きずってるんですか?」
「……だって、重いんだもん」
色々色々言いたかったが、生ける屍なので何か言う気力さえない。
「え、ええと、お気をつけて」
「……ん」
手を振る衛兵に見送られ、俺はずるずると魔女に引きずられていくのだった。
今日は、そんな凄い俺の初仕事です。さぁ、うまいことやって魔女にえ、え、えろいことを!
「……魔女ちなみんです。……ぽっぷできゅーとな魔法で、あなたもめろめろ」
衛兵に連れて来られた魔女は、ちょっと頭悪そうな娘さんでした。……いや、可愛いんだけどさ。乳が、こう、ぺったぺたというか。
「……むっ、頭悪そうとか、ひんぬーとか思われてます。……許しがたいです。……呪ってやります」
機嫌悪そうに魔女が何かむにむに呟き持っていた杖を掲げた瞬間、俺の視界一杯に薔薇な光景が渦巻いて!?
「いやあああ! そこは出す場所で挿れる場所じゃないですよ!?」
あまりに凄惨な光景に床を転がりまわる。
「……ふふ、魔女の超魔術がひとつ、ホモ地獄です。……効いた?」
「効いた! クリティカル! トラウマになりました! だから許してごめんなさい!」
「……私の下僕になると誓うのなら、許してあげます」
「なる! なりまくり! だから……」
凄い勢いで下僕を誓うと、視界を覆っていた筋肉やら髭やらが消えた。本気で死ぬかと思った。
「……はぁはぁ。まったく、裁判長を呪ってはダメです!」
「……てへり」
まったく表情を変えず、口だけ媚びる魔女。ええい不愉快な、ほっぺつまんでやれ。
「……むにー」
やはり表情を変えないまま、むにーと言う魔女。変な奴。
「……ご主人様をいじめてはダメです」
「誰がご主人様だ! ここ──裁判所では、俺が神! 一番偉い! だからおまえにえ、え、えろいことしてもヘッチャラ!」
「……えい、薔薇地獄」
「いやあああ! やめて来ないで俺はノーマルなのです!」
先刻の恐怖が再び俺を襲う。片手で数えられる程度のトラウマが増えた所で薔薇は消えた。
「……誰がご主人様?」
「貴方様です」
ちっこい魔女に土下座する。ええい、偉い人になればえろいことができるんじゃなかったのか!
「……じゃ、とりあえず、他の人を下がらせて」
「う……わーったよ。みんな、悪いけど下がってくれ」
裁判所に俺の声が響き渡ると、皆しぶしぶ部屋から出て行った。
「これでいいか、ご主人サマ?」
「……ご苦労様です。……やはりロリコン相手だと、私の魅力が通用しまくりです」
「ロリコンじゃねえっ! 俺はこう、ボンっ、キュっ、ボンっな娘さんが好みだっ!」
「……ほう、胸はボンっと破裂しぺたぺたで、腰はキュっと締まったように見えて締まってなくて、お尻は胸と同上、と。……むむ、私のような体型が好みとは、……こ、困ります」
「ずん胴魔女の すごい 解釈」
「……下僕のくせに、馬鹿にしてます。……こうなっては、もう一度ホモ地獄を」
「ぼく、身体に起伏のない魔女様大好きさ! ラブちなみん!」
もう一度アレを喰らったら生ける屍になること請け合い。プライドも何もかも投げ捨て魔女に抱きつく。
「こ、こら、誰も抱きつくことなんて許可してません! は、離れなさい!」
魔女は持っていた杖で俺をぽこぽこ叩いた。痛いので離れる。
「うー……」
頬を赤らめ、何か言いたげな瞳で俺をじっと睨む魔女。
「俺に惚れると火傷するゼ?」
「惚れません」
即答は辛い。“今時その台詞はないだろう”というツッコミがないのもまた。
「ませんが……困りました。下僕がご主人様にめろめろになってしまうとは……これも、魅力が溢れすぎてる私の罪なのですね」
「うっさいずん胴」
「…………」
「お疲れ様で……うわぁっ!?」
裁判所を出ると、衛兵の驚いた声に迎えられた。
「下僕……げふんげふん。裁判長は自信の視野の狭さに気づき、私と一緒に勉強することになりました。……あと、私は魔女じゃないですよ?」
「は、はぁ……しかし、どうして裁判長を引きずってるんですか?」
「……だって、重いんだもん」
色々色々言いたかったが、生ける屍なので何か言う気力さえない。
「え、ええと、お気をつけて」
「……ん」
手を振る衛兵に見送られ、俺はずるずると魔女に引きずられていくのだった。
【ツンデレな妹VSデレデレな姉4】
2010年03月26日
いい時間になったのでぼちぼち寝ようとしたら、お姉ちゃんがピンク色のパジャマ姿で部屋にやってきた。
「今日はお姉ちゃんの日~!」
お姉ちゃんがベッドにダイブしながら言った。
「説明しよう! お姉ちゃんの日とは、お姉ちゃんと一緒に寝ないといけない日のことである!」
「いや、知ってる。もう何度もお姉ちゃんの日を経験したし」
正座しながら得意げに講釈を垂れるお姉ちゃんにぴしりと言うと、お姉ちゃんは不満そうに唸った。
「タカくん冷たい……」
「変温動物なんだ」
「タカくん人間でしょ!」
「は虫類に憧れてるんだ」
「相変わらずタカくんは変だね」
「…………」
「そんなのいいから、一緒に寝よ寝よ♪」
「……はい」
抵抗しても無駄だと今までの経験が知らせるので、明かりを消して大人しくベッドに向かう。
「ほら、もっとお姉ちゃんにくっつかないと寒いでしょ?」
お姉ちゃんが俺の頭を自分の胸の間に収めた。気持ちいいけど呼吸しづらい。
「もふーっ、もふーっ」
「た、タカくん鼻息荒い……」
「興奮してるんだ」
「た、タカくんお姉ちゃんのおっぱいに興奮するなんて……あ、姉として頑張らないと!」
姉は普通そういうことで頑張らないと教えた方がいいのか。
「ええと、男の子って、その、出さないと治まらないんだよ……ね?」
「ごめんなさい冗談です」
おちおち冗談も言えやしない。ていうか、黙ってたらどうなってたか、想像するだに恐ろしい。
「もうっ、タカくん冗談ばっかり言って。ちゃんとお姉ちゃんと一緒に寝なさい!」
『お姉ちゃんと一緒に』という辺りに姉としての資質が見え隠れするがどうか。……どうでもいい。
「あ、尿が漏れそう。ここでしていい?」
「た、タカくんが望むなら……」
姉の大きすぎる愛情が怖くなったので、そそくさと部屋を抜け出し便所へ。
すっきりしたところで、妹のカナにお休みの挨拶をしてなかったことを思い出した。
「カナ、起きてるか?」
軽くノックすると、いきなりドアが開いてしたたかに顔を打ち付けた。
「……何転がってんの?」
「いや、ちょっと廊下の冷たさを肌で感じたくなって……」
緑色のパジャマに身を包んだカナが、呆れたようにため息を吐いた。
「お休みの挨拶でしょ? はいはい、おやすみ」
「あ、ああ、お休み、カナ。じゃ、お姉ちゃんが待ってるから」
その言葉に、閉まりかけたドアが止まった。そして、俺は自分の失言を呪った。
「……今日、お姉ちゃんの日?」
「は、はい」
「…………」
カナは黙って部屋に戻ると、枕を抱えてやってきた。
「ほら、早く行く」
俺の脚を軽く蹴って、カナは促した。
「……はい」
カナを連れ、自室へ戻る。
「お帰り、タカくん。あ、カナちゃんも」
「兄貴が姉ちゃんに変なことしないよう、あたしもここで寝る」
カナは俺の部屋に入るなり、いつもの常套句を言った。
「好きにしろ……」
お姉ちゃん、俺、カナの順で川の字になってベッドに横になる。ちょっと、ていうか大分狭い。
「ちょっと兄貴、あんまり引っ付かないでよ」
「狭いんだよ。おまえこそ薄い胸をこすりつけるな」
「薄くなんかないわよッ!」
「まぁまぁ。お姉ちゃんの妹なんだから、すぐおっきくなるよ」
お姉ちゃんが豊満な乳を俺に押し付けながら、ほがらかに言った。
たまには静かに寝たいなぁと思いつつ、俺は二人の声を子守唄に眠りに就くのだった。
「今日はお姉ちゃんの日~!」
お姉ちゃんがベッドにダイブしながら言った。
「説明しよう! お姉ちゃんの日とは、お姉ちゃんと一緒に寝ないといけない日のことである!」
「いや、知ってる。もう何度もお姉ちゃんの日を経験したし」
正座しながら得意げに講釈を垂れるお姉ちゃんにぴしりと言うと、お姉ちゃんは不満そうに唸った。
「タカくん冷たい……」
「変温動物なんだ」
「タカくん人間でしょ!」
「は虫類に憧れてるんだ」
「相変わらずタカくんは変だね」
「…………」
「そんなのいいから、一緒に寝よ寝よ♪」
「……はい」
抵抗しても無駄だと今までの経験が知らせるので、明かりを消して大人しくベッドに向かう。
「ほら、もっとお姉ちゃんにくっつかないと寒いでしょ?」
お姉ちゃんが俺の頭を自分の胸の間に収めた。気持ちいいけど呼吸しづらい。
「もふーっ、もふーっ」
「た、タカくん鼻息荒い……」
「興奮してるんだ」
「た、タカくんお姉ちゃんのおっぱいに興奮するなんて……あ、姉として頑張らないと!」
姉は普通そういうことで頑張らないと教えた方がいいのか。
「ええと、男の子って、その、出さないと治まらないんだよ……ね?」
「ごめんなさい冗談です」
おちおち冗談も言えやしない。ていうか、黙ってたらどうなってたか、想像するだに恐ろしい。
「もうっ、タカくん冗談ばっかり言って。ちゃんとお姉ちゃんと一緒に寝なさい!」
『お姉ちゃんと一緒に』という辺りに姉としての資質が見え隠れするがどうか。……どうでもいい。
「あ、尿が漏れそう。ここでしていい?」
「た、タカくんが望むなら……」
姉の大きすぎる愛情が怖くなったので、そそくさと部屋を抜け出し便所へ。
すっきりしたところで、妹のカナにお休みの挨拶をしてなかったことを思い出した。
「カナ、起きてるか?」
軽くノックすると、いきなりドアが開いてしたたかに顔を打ち付けた。
「……何転がってんの?」
「いや、ちょっと廊下の冷たさを肌で感じたくなって……」
緑色のパジャマに身を包んだカナが、呆れたようにため息を吐いた。
「お休みの挨拶でしょ? はいはい、おやすみ」
「あ、ああ、お休み、カナ。じゃ、お姉ちゃんが待ってるから」
その言葉に、閉まりかけたドアが止まった。そして、俺は自分の失言を呪った。
「……今日、お姉ちゃんの日?」
「は、はい」
「…………」
カナは黙って部屋に戻ると、枕を抱えてやってきた。
「ほら、早く行く」
俺の脚を軽く蹴って、カナは促した。
「……はい」
カナを連れ、自室へ戻る。
「お帰り、タカくん。あ、カナちゃんも」
「兄貴が姉ちゃんに変なことしないよう、あたしもここで寝る」
カナは俺の部屋に入るなり、いつもの常套句を言った。
「好きにしろ……」
お姉ちゃん、俺、カナの順で川の字になってベッドに横になる。ちょっと、ていうか大分狭い。
「ちょっと兄貴、あんまり引っ付かないでよ」
「狭いんだよ。おまえこそ薄い胸をこすりつけるな」
「薄くなんかないわよッ!」
「まぁまぁ。お姉ちゃんの妹なんだから、すぐおっきくなるよ」
お姉ちゃんが豊満な乳を俺に押し付けながら、ほがらかに言った。
たまには静かに寝たいなぁと思いつつ、俺は二人の声を子守唄に眠りに就くのだった。
【胸を大きくするにはキャベツがいいと聞いたツンデレ】
2010年03月25日
「……ホントにぃ?」
放課後、なんとなく部室棟を冷やかしていると、聞き覚えのある声が耳に届いた。
「ホントだって。あたしのお姉ちゃんなんだけどさ、実際に胸おっきくなったんだから」
窓からそっと中を覗くと、半裸のブルマな娘さんが何やら熱弁をふるっていた。相手は……ありゃ、レミットじゃん。
「……ホントかなぁ? 聞いたことないんだけど、キャベツ食べたら胸おっきくなるなんて」
そう言って、レミットは自分の悲しいほどにぺたんこな胸を見下ろした。
「ホントホント! レミットちゃんもキャベツ食べたらぼいーんってなるって!」
「ん、んー……でも、アイツは胸が小さい方が……」
「なな何を言うかこのばかちーん! 乳を大きくするだと!? まるで宝石のような輝きを秘めた貧乳を捨て脂肪を付けようなんてなんたる愚、なんたる……あ、こんにちは」
激昂するあまり、気がついたら部室の中に突入していた。とりあえず挨拶。
「な、な、なんでアンタがここにいるのよ!?」
「レミットのちっちゃな胸をおびやかす存在がある限り、俺はどこにでも存在する! ところでブルマさん、早く服を着たほうがいいかと。や、俺は嬉しいのですがねウヒヒヒヒ」
ブルマさんが悲鳴をあげるのとレミットに叩き出されたのは、ほぼ同時でした。
「なー、なに怒ってんだ?」
「うっさい! ついてくるな、莫迦!」
ブルマさんにきちんと謝罪した後、一人で先に帰ってしまったレミットを追い、商店街でなんとか捕まえたはいいが、なんか怒ってる。
「確かにレミットの乳に注視するのでなく、ブルマさんのぶらじゃあを視姦したのは悪いと思う。だが俺も男なので、下着を見ればどうしてもそっちに目がいってしまうのだ!」
「んなこと怒ってないわよ! 女子が着替え中の部室に突入した事と、盗み聞きしたこと怒ってんの!」
「じゃあ今度は俺が着替え中に部屋に入ってきていいし、俺のレミットへの思慕を秘めた独り言を盗み聞きしてもいいぞ?」
「んなことであいこにならないッ! ……ぜぃぜぃ」
「まぁまぁ、落ち着け」
肩で荒く息をするレミットの頭をなでる。
「頭なでるなぁっ!」
「それはつまり、乳はなでてもいいと? むしろ乳をなでろと、揉めと? ……う、うむ、ちょっとドキドキ」
「アンタの頭どうなってるのよ!?」
揉もうと伸ばした手をレミットにがぶがぶ噛まれてると、八百屋の前を通りがかった。
「あ……」
レミットの向ける視線の先に、まるまるとしたキャベツが転がっていた。
「なんだか急にレミットが愛しくなったので抱っこするけどいいか!? いいな!」
キャベツから目を離させるため、ぎぅっとレミットを抱きしめる。
「んにゃ、にゃーっ!?」
よし、このまま移動して……
「にゃーっ、にゃーっ、にゃーっ!?」
移動したいが、レミットがじたばた暴れ、運ぶのがとても難しい。なんで猫っぽくなってんだ。
「にゃーっ!」
「いたたたた!」
腕を思い切り噛み、レミットは俺から離れた。
「いきなり何すんのよ、この莫迦!」
「えーとえーとえーと、抱っこしたくなった! 決してキャベツから離そうとか思ってない! あと柔らかかった!」
すねを蹴られた。すげー痛い。
「はぁ……別にキャベツなんか欲しくないわよ」
「え? だって、ブルマさんの話によると、キャベツを摂取したら乳がぼーん! だぞ?」
「(……アンタは小さい方が好きなんでしょうが!)」
「ん? なんて?」
「……キャベツ食べると死ぬの!」
「子供でも使わないような嘘を平気でつくとは……流石はレミットだな」
「莫迦にしてるでしょ? 莫迦にしてるんでしょ!?」
憤怒の表情で俺の背中に飛び乗り、レミットは俺の頭に噛み付いた。
「がうがうがうっ!」
「うーん、血が出る出る出まくる。死にそうなのでやめてレミットたん」
「たんとか言うなぁっ!」
血まみれで夕暮れの商店街を歩くと、道行く人全部こっち見るので愉快です。
放課後、なんとなく部室棟を冷やかしていると、聞き覚えのある声が耳に届いた。
「ホントだって。あたしのお姉ちゃんなんだけどさ、実際に胸おっきくなったんだから」
窓からそっと中を覗くと、半裸のブルマな娘さんが何やら熱弁をふるっていた。相手は……ありゃ、レミットじゃん。
「……ホントかなぁ? 聞いたことないんだけど、キャベツ食べたら胸おっきくなるなんて」
そう言って、レミットは自分の悲しいほどにぺたんこな胸を見下ろした。
「ホントホント! レミットちゃんもキャベツ食べたらぼいーんってなるって!」
「ん、んー……でも、アイツは胸が小さい方が……」
「なな何を言うかこのばかちーん! 乳を大きくするだと!? まるで宝石のような輝きを秘めた貧乳を捨て脂肪を付けようなんてなんたる愚、なんたる……あ、こんにちは」
激昂するあまり、気がついたら部室の中に突入していた。とりあえず挨拶。
「な、な、なんでアンタがここにいるのよ!?」
「レミットのちっちゃな胸をおびやかす存在がある限り、俺はどこにでも存在する! ところでブルマさん、早く服を着たほうがいいかと。や、俺は嬉しいのですがねウヒヒヒヒ」
ブルマさんが悲鳴をあげるのとレミットに叩き出されたのは、ほぼ同時でした。
「なー、なに怒ってんだ?」
「うっさい! ついてくるな、莫迦!」
ブルマさんにきちんと謝罪した後、一人で先に帰ってしまったレミットを追い、商店街でなんとか捕まえたはいいが、なんか怒ってる。
「確かにレミットの乳に注視するのでなく、ブルマさんのぶらじゃあを視姦したのは悪いと思う。だが俺も男なので、下着を見ればどうしてもそっちに目がいってしまうのだ!」
「んなこと怒ってないわよ! 女子が着替え中の部室に突入した事と、盗み聞きしたこと怒ってんの!」
「じゃあ今度は俺が着替え中に部屋に入ってきていいし、俺のレミットへの思慕を秘めた独り言を盗み聞きしてもいいぞ?」
「んなことであいこにならないッ! ……ぜぃぜぃ」
「まぁまぁ、落ち着け」
肩で荒く息をするレミットの頭をなでる。
「頭なでるなぁっ!」
「それはつまり、乳はなでてもいいと? むしろ乳をなでろと、揉めと? ……う、うむ、ちょっとドキドキ」
「アンタの頭どうなってるのよ!?」
揉もうと伸ばした手をレミットにがぶがぶ噛まれてると、八百屋の前を通りがかった。
「あ……」
レミットの向ける視線の先に、まるまるとしたキャベツが転がっていた。
「なんだか急にレミットが愛しくなったので抱っこするけどいいか!? いいな!」
キャベツから目を離させるため、ぎぅっとレミットを抱きしめる。
「んにゃ、にゃーっ!?」
よし、このまま移動して……
「にゃーっ、にゃーっ、にゃーっ!?」
移動したいが、レミットがじたばた暴れ、運ぶのがとても難しい。なんで猫っぽくなってんだ。
「にゃーっ!」
「いたたたた!」
腕を思い切り噛み、レミットは俺から離れた。
「いきなり何すんのよ、この莫迦!」
「えーとえーとえーと、抱っこしたくなった! 決してキャベツから離そうとか思ってない! あと柔らかかった!」
すねを蹴られた。すげー痛い。
「はぁ……別にキャベツなんか欲しくないわよ」
「え? だって、ブルマさんの話によると、キャベツを摂取したら乳がぼーん! だぞ?」
「(……アンタは小さい方が好きなんでしょうが!)」
「ん? なんて?」
「……キャベツ食べると死ぬの!」
「子供でも使わないような嘘を平気でつくとは……流石はレミットだな」
「莫迦にしてるでしょ? 莫迦にしてるんでしょ!?」
憤怒の表情で俺の背中に飛び乗り、レミットは俺の頭に噛み付いた。
「がうがうがうっ!」
「うーん、血が出る出る出まくる。死にそうなのでやめてレミットたん」
「たんとか言うなぁっ!」
血まみれで夕暮れの商店街を歩くと、道行く人全部こっち見るので愉快です。


