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2019年10月15日
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【魔女ちなみんと魔女裁判官なタカシ】

2010年03月26日
 偉い人になればえろいことも出来ると聞いたので頑張ったら魔女裁判官になったので凄い!
 今日は、そんな凄い俺の初仕事です。さぁ、うまいことやって魔女にえ、え、えろいことを!
「……魔女ちなみんです。……ぽっぷできゅーとな魔法で、あなたもめろめろ」
 衛兵に連れて来られた魔女は、ちょっと頭悪そうな娘さんでした。……いや、可愛いんだけどさ。乳が、こう、ぺったぺたというか。
「……むっ、頭悪そうとか、ひんぬーとか思われてます。……許しがたいです。……呪ってやります」
 機嫌悪そうに魔女が何かむにむに呟き持っていた杖を掲げた瞬間、俺の視界一杯に薔薇な光景が渦巻いて!?
「いやあああ! そこは出す場所で挿れる場所じゃないですよ!?」
 あまりに凄惨な光景に床を転がりまわる。
「……ふふ、魔女の超魔術がひとつ、ホモ地獄です。……効いた?」
「効いた! クリティカル! トラウマになりました! だから許してごめんなさい!」
「……私の下僕になると誓うのなら、許してあげます」
「なる! なりまくり! だから……」
 凄い勢いで下僕を誓うと、視界を覆っていた筋肉やら髭やらが消えた。本気で死ぬかと思った。
「……はぁはぁ。まったく、裁判長を呪ってはダメです!」
「……てへり」
 まったく表情を変えず、口だけ媚びる魔女。ええい不愉快な、ほっぺつまんでやれ。
「……むにー」
 やはり表情を変えないまま、むにーと言う魔女。変な奴。
「……ご主人様をいじめてはダメです」
「誰がご主人様だ! ここ──裁判所では、俺が神! 一番偉い! だからおまえにえ、え、えろいことしてもヘッチャラ!」
「……えい、薔薇地獄」
「いやあああ! やめて来ないで俺はノーマルなのです!」
 先刻の恐怖が再び俺を襲う。片手で数えられる程度のトラウマが増えた所で薔薇は消えた。
「……誰がご主人様?」
「貴方様です」
 ちっこい魔女に土下座する。ええい、偉い人になればえろいことができるんじゃなかったのか!
「……じゃ、とりあえず、他の人を下がらせて」
「う……わーったよ。みんな、悪いけど下がってくれ」
 裁判所に俺の声が響き渡ると、皆しぶしぶ部屋から出て行った。
「これでいいか、ご主人サマ?」
「……ご苦労様です。……やはりロリコン相手だと、私の魅力が通用しまくりです」
「ロリコンじゃねえっ! 俺はこう、ボンっ、キュっ、ボンっな娘さんが好みだっ!」
「……ほう、胸はボンっと破裂しぺたぺたで、腰はキュっと締まったように見えて締まってなくて、お尻は胸と同上、と。……むむ、私のような体型が好みとは、……こ、困ります」
「ずん胴魔女の すごい 解釈」
「……下僕のくせに、馬鹿にしてます。……こうなっては、もう一度ホモ地獄を」
「ぼく、身体に起伏のない魔女様大好きさ! ラブちなみん!」
 もう一度アレを喰らったら生ける屍になること請け合い。プライドも何もかも投げ捨て魔女に抱きつく。
「こ、こら、誰も抱きつくことなんて許可してません! は、離れなさい!」
 魔女は持っていた杖で俺をぽこぽこ叩いた。痛いので離れる。
「うー……」
 頬を赤らめ、何か言いたげな瞳で俺をじっと睨む魔女。
「俺に惚れると火傷するゼ?」
「惚れません」
 即答は辛い。“今時その台詞はないだろう”というツッコミがないのもまた。
「ませんが……困りました。下僕がご主人様にめろめろになってしまうとは……これも、魅力が溢れすぎてる私の罪なのですね」
「うっさいずん胴」
「…………」

「お疲れ様で……うわぁっ!?」
 裁判所を出ると、衛兵の驚いた声に迎えられた。
「下僕……げふんげふん。裁判長は自信の視野の狭さに気づき、私と一緒に勉強することになりました。……あと、私は魔女じゃないですよ?」
「は、はぁ……しかし、どうして裁判長を引きずってるんですか?」
「……だって、重いんだもん」
 色々色々言いたかったが、生ける屍なので何か言う気力さえない。
「え、ええと、お気をつけて」
「……ん」
 手を振る衛兵に見送られ、俺はずるずると魔女に引きずられていくのだった。

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