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2026年03月17日
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【ツンデレにねこみみ渡してみた】
2010年04月10日
萌え系の漫画を買ったら、初回限定でネコミミがついてきた。自分でつけて鏡を見たが、死にたくなったので即外した。
やはりここは娘さんにつけるべきだろう。というわけで、懐にネコミミを隠して学校内を闊歩してると小さな先輩を見つけた。
「先輩、こんちは」
先輩はとても小さな声で“こんにちは”と言い、ぺこりとお辞儀した。
「そーだ先輩、先輩は大人だからなんだってできるよな?」
とーぜん、と小さな胸を反らす先輩に、俺は笑って懐の品を先輩に渡した。
「んじゃ、これつけて♪」
「…………」
ネコミミをじっと見ること数秒、先輩は小さな小さな声で「変態」と言った。
「ちっ、違う! いや、自信ないけど!」
「…………」
先輩はいつもの眠そうな目で俺をじーっと見た。
「え、えと、先輩がネコミミつけたらどうなるかな~? きっと、女神も羨むほど可愛くなるだろうな~?」
「…………」
「え? 可愛いより、キレイって言われたい? うーん……先輩、人間には分相応って物があるんだぞ?」
先輩はいきなり俺の体をよじのぼり、ほっぺを思い切り引っ張った。
「……先輩、なんでそこまでして俺のほっぺを引っ張るですか?」
「…………」
「え、悪いことしたらほっぺを引っ張るのが普通? ……そうか、先輩の家ではそうなんだな」
母親にほっぺを引っ張られ、半泣きの先輩を想像し思わずにやける。
「…………」
「え? 顔が気持ち悪い? 失礼な、見ただけで股ぐらが濡れそぼるほどの美男子だろう?」
先輩は小さく「ばーか」と言い、地面に飛び降りた。
「とにかく、ネコミミつけて。見たいんだ、先輩の艶姿を。きっと……えへん、キレイだろうなぁ~」
先輩はネコミミを見て、何か考えている様子だった。……あと一押しか?
「先輩、つけてくれたら後でお菓子おごってやるよ」
先輩の目が怪しくきらめいたかと思うと、もう先輩の頭にネコミミが装着されていた。
「先輩、簡単だな……」
口を尖らせ「簡単じゃないもん」とぶーたれる先輩だが、いやしかしこれは……。
「たまらんな……いかん、鼻血出そう」
鼻を押さえる俺を見て、先輩は不思議そうな顔をして首を傾げた。……だから、そういう仕草がもう、もう!
「ああもうダメだ! 先輩、ちょっと保健室行こう保健室! 手でいいからお願いもうダメなのです!」
先輩を小脇に抱え、保健室に突撃。
「おや、いらっしゃい」
先生が気だるそうにタバコを燻らせながら、俺を迎えた。
「なんだ、別府と……猫?」
先輩がにゃーと鳴いた。
「先生、ちょっと席外して!」
「……構わんが、何をするつもりだ?」
「ちょっと先輩とエロいことを!」
しまった、つい本音が!
「……別府、ちょっと来い」
「あ、いや、違うのです! 手、手でしてもらおうとしただけで! 挿れるつもりは毛頭ないわけで!」
「……おまえなぁ、子供になんてことしようと……」
先輩が俺に抱えられたまま小さく「子供じゃないもん、大人だもん」と言ってるが、それどころではない! このままではまた教師連中に吊るされる!
「いてててて急な腹痛! たぶんガン! なので早退しまっす!」
先輩を置いて逃げようとしたら、わっしと肩を掴まれた。
「まぁそう言うな。ちょっと私と一緒に職員室行こう。ははっ、今日の職員会議の議題ができた」
「ははははは、これは愉快なことを。……冗談だよね?」
にやりと笑みを見せる先生に、さてどうやって言い訳するかと思いながら、一緒に保健室を出た。
口八丁でどうにかこうにか危機を脱し職員室を出る頃には、もう窓から夕日が差し込む時間帯になっていた。
疲れ果てた体を引きずって教室に戻ると、先輩がいた。ネコミミのままで。
「先輩? どしたの?」
「…………」
「え? 待ってた? お菓子? ……ああ、そういやそんな約束してたっけ。今日は疲れたからまた後日……というのは嘘で、今すぐ買いに行こうな」
先輩が泣きそうになったので慌てて買いに行くと言うと、先輩は晴れ晴れとした笑顔を見せた。
「……嘘泣き?」
俺の疑問に答えることなく、先輩は嬉しそうに俺の腕にしがみつき、「早く、早く」と急かすのだった。
やはりここは娘さんにつけるべきだろう。というわけで、懐にネコミミを隠して学校内を闊歩してると小さな先輩を見つけた。
「先輩、こんちは」
先輩はとても小さな声で“こんにちは”と言い、ぺこりとお辞儀した。
「そーだ先輩、先輩は大人だからなんだってできるよな?」
とーぜん、と小さな胸を反らす先輩に、俺は笑って懐の品を先輩に渡した。
「んじゃ、これつけて♪」
「…………」
ネコミミをじっと見ること数秒、先輩は小さな小さな声で「変態」と言った。
「ちっ、違う! いや、自信ないけど!」
「…………」
先輩はいつもの眠そうな目で俺をじーっと見た。
「え、えと、先輩がネコミミつけたらどうなるかな~? きっと、女神も羨むほど可愛くなるだろうな~?」
「…………」
「え? 可愛いより、キレイって言われたい? うーん……先輩、人間には分相応って物があるんだぞ?」
先輩はいきなり俺の体をよじのぼり、ほっぺを思い切り引っ張った。
「……先輩、なんでそこまでして俺のほっぺを引っ張るですか?」
「…………」
「え、悪いことしたらほっぺを引っ張るのが普通? ……そうか、先輩の家ではそうなんだな」
母親にほっぺを引っ張られ、半泣きの先輩を想像し思わずにやける。
「…………」
「え? 顔が気持ち悪い? 失礼な、見ただけで股ぐらが濡れそぼるほどの美男子だろう?」
先輩は小さく「ばーか」と言い、地面に飛び降りた。
「とにかく、ネコミミつけて。見たいんだ、先輩の艶姿を。きっと……えへん、キレイだろうなぁ~」
先輩はネコミミを見て、何か考えている様子だった。……あと一押しか?
「先輩、つけてくれたら後でお菓子おごってやるよ」
先輩の目が怪しくきらめいたかと思うと、もう先輩の頭にネコミミが装着されていた。
「先輩、簡単だな……」
口を尖らせ「簡単じゃないもん」とぶーたれる先輩だが、いやしかしこれは……。
「たまらんな……いかん、鼻血出そう」
鼻を押さえる俺を見て、先輩は不思議そうな顔をして首を傾げた。……だから、そういう仕草がもう、もう!
「ああもうダメだ! 先輩、ちょっと保健室行こう保健室! 手でいいからお願いもうダメなのです!」
先輩を小脇に抱え、保健室に突撃。
「おや、いらっしゃい」
先生が気だるそうにタバコを燻らせながら、俺を迎えた。
「なんだ、別府と……猫?」
先輩がにゃーと鳴いた。
「先生、ちょっと席外して!」
「……構わんが、何をするつもりだ?」
「ちょっと先輩とエロいことを!」
しまった、つい本音が!
「……別府、ちょっと来い」
「あ、いや、違うのです! 手、手でしてもらおうとしただけで! 挿れるつもりは毛頭ないわけで!」
「……おまえなぁ、子供になんてことしようと……」
先輩が俺に抱えられたまま小さく「子供じゃないもん、大人だもん」と言ってるが、それどころではない! このままではまた教師連中に吊るされる!
「いてててて急な腹痛! たぶんガン! なので早退しまっす!」
先輩を置いて逃げようとしたら、わっしと肩を掴まれた。
「まぁそう言うな。ちょっと私と一緒に職員室行こう。ははっ、今日の職員会議の議題ができた」
「ははははは、これは愉快なことを。……冗談だよね?」
にやりと笑みを見せる先生に、さてどうやって言い訳するかと思いながら、一緒に保健室を出た。
口八丁でどうにかこうにか危機を脱し職員室を出る頃には、もう窓から夕日が差し込む時間帯になっていた。
疲れ果てた体を引きずって教室に戻ると、先輩がいた。ネコミミのままで。
「先輩? どしたの?」
「…………」
「え? 待ってた? お菓子? ……ああ、そういやそんな約束してたっけ。今日は疲れたからまた後日……というのは嘘で、今すぐ買いに行こうな」
先輩が泣きそうになったので慌てて買いに行くと言うと、先輩は晴れ晴れとした笑顔を見せた。
「……嘘泣き?」
俺の疑問に答えることなく、先輩は嬉しそうに俺の腕にしがみつき、「早く、早く」と急かすのだった。
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【犬と握手しているところをツンデレに目撃されたら】
2010年04月10日
「……何やってるの、タカシ」
近所の犬と握手してると、背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「梓と握手してるんだ」
「わんわんと握手してるじゃん! ボクはここだよ!」
振り返ると、思った通りボクっ娘が腰に手を当てて怒っていた。
「梓が二人!? ドッペルゲンガーを目の当たりにする非常事態に、どうしていいか分からない別府タカシであった」
「どこまでボクを馬鹿にしたら気がすむんだよぉ!」
「ここまで。満足した」
最後に犬を一撫でし、立ち上がる。
「こんにちは、梓」
「こんにちは! もー、変なことばっかり言って……」
怒りながらもちゃんと挨拶する梓は偉いと思う。
「で、休日のうららかな昼下がりに何やってんだ?」
「それはこっちが聞きたいよ。なんでわんわんと握手なんかしてたの?」
「たまに犬と握手したくなるんだ」
別に言い方をすれば、肉球を触りたくなる。
「……タカシって、普通に頭おかしいよね」
そう言って梓は苦笑いを浮かべた。
「なんだと!? 犬をわんわんと呼ぶ奴に変人呼ばわりされたくない!」
「わ、わんわんはわんわんじゃん! わんわん、わんわん、わんわんわん!」
自分でも恥ずかしいと思っているのだろうか、梓は少し顔を赤らめながらわんわんと連呼した。恥ずかしいなら言わなきゃいいのに。
「じゃ、猫は?」
「? 猫は猫だよ」
「……つまり犬を自分と同類の特別な生き物と認め、親しみを込めてわんわんと呼んでいるのか。さすがは犬属性」
「違うよッ! 犬属性とか言うなッ!」
犬属性が怒った。
「まぁこんなところで会ったのも何かの縁だ、暇つぶしに付き合え」
「なんでそんなに偉そうなのかなぁ……」
「どうかこのクソ虫の暇つぶしに付き合ってくださいませ、犬属性様」
「へりくだっているようで馬鹿にされてる!?」
「さて、ぼちぼちどっか行くか。梓、イヌミミってどこ売ってたっけ」
「知らないし、知ってても教えないよ!」
「アナルに入れるしっぽの方がいいのか……チャレンジャーだな、梓」
「そんなこと一言も言ってないよ! 天下の往来でエッチなこと言うな、ばかっ!」
「ごめんなさい」
「なんで犬に謝ってるんだよぉ!?」
頭を下げる俺を、近所の犬が不思議そうに見ていた。
「しまった、梓と間違えた。でも、似てるから仕方ないよね?」
「仕方なくないよ! 明らかに違うよ! ボクは鼻濡れてないよ!」
そこで見分けるのか。
「さて、ぼちぼち梓をからかうのも飽きたし、どっか行くか。どこ行きたい?」
「いじわるなタカシと一緒に遊ぶの嫌だよ!」
「未熟な恋愛経験ゆえ、いじめることでしか愛情を伝えることが出来ないんだ」
「自分で言ったら意味ないよ! どう見ても嘘っぱちだよ! ウソツキさんだよ!」
「そんなウソツキさんと遊びませんか? 噂によると、からかったお詫びに今日は奢りらしいぞ」
「えっ、ホント!? ……う、でもウソツキさんが言ってるから嘘かも……」
「大丈夫だ。今日のウソツキさんは自身のアイデンティティが崩壊しかねないほど嘘をつかないぞ」
「なんで普通に『嘘はつかない』って言えないのかなぁ……」
それは持って回った話し方が好きだからです。
「ともかく、行こうぜ」
話を打ち切るように梓の頭に手を乗せる。うーん、何度触ってもほこほこして気持ちいい。まるでなでられるために存在しているかのようだ。
「……タカシって、暇さえあればボクの頭なでるよね」
少し不満そうに俺を見ながら梓が言った。なんでそんな目で見てるんだと思ったら、手が勝手に梓の頭をなでていた。
「いや、その、……まぁ気にするな。わはははは!」
笑って誤魔化しつつ、わしわし梓の頭を撫でる。
「……ボクが大きくならないのって、いっつもタカシに頭なでられてるからじゃないのかなぁ」
「責任転嫁はよくないぞ。第一、頭をなでるのをやめても胸は大きくならないと思うが」
「身長の話だよ、ばかっ!」
顔を赤くしながら叫ぶ梓だった。
近所の犬と握手してると、背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「梓と握手してるんだ」
「わんわんと握手してるじゃん! ボクはここだよ!」
振り返ると、思った通りボクっ娘が腰に手を当てて怒っていた。
「梓が二人!? ドッペルゲンガーを目の当たりにする非常事態に、どうしていいか分からない別府タカシであった」
「どこまでボクを馬鹿にしたら気がすむんだよぉ!」
「ここまで。満足した」
最後に犬を一撫でし、立ち上がる。
「こんにちは、梓」
「こんにちは! もー、変なことばっかり言って……」
怒りながらもちゃんと挨拶する梓は偉いと思う。
「で、休日のうららかな昼下がりに何やってんだ?」
「それはこっちが聞きたいよ。なんでわんわんと握手なんかしてたの?」
「たまに犬と握手したくなるんだ」
別に言い方をすれば、肉球を触りたくなる。
「……タカシって、普通に頭おかしいよね」
そう言って梓は苦笑いを浮かべた。
「なんだと!? 犬をわんわんと呼ぶ奴に変人呼ばわりされたくない!」
「わ、わんわんはわんわんじゃん! わんわん、わんわん、わんわんわん!」
自分でも恥ずかしいと思っているのだろうか、梓は少し顔を赤らめながらわんわんと連呼した。恥ずかしいなら言わなきゃいいのに。
「じゃ、猫は?」
「? 猫は猫だよ」
「……つまり犬を自分と同類の特別な生き物と認め、親しみを込めてわんわんと呼んでいるのか。さすがは犬属性」
「違うよッ! 犬属性とか言うなッ!」
犬属性が怒った。
「まぁこんなところで会ったのも何かの縁だ、暇つぶしに付き合え」
「なんでそんなに偉そうなのかなぁ……」
「どうかこのクソ虫の暇つぶしに付き合ってくださいませ、犬属性様」
「へりくだっているようで馬鹿にされてる!?」
「さて、ぼちぼちどっか行くか。梓、イヌミミってどこ売ってたっけ」
「知らないし、知ってても教えないよ!」
「アナルに入れるしっぽの方がいいのか……チャレンジャーだな、梓」
「そんなこと一言も言ってないよ! 天下の往来でエッチなこと言うな、ばかっ!」
「ごめんなさい」
「なんで犬に謝ってるんだよぉ!?」
頭を下げる俺を、近所の犬が不思議そうに見ていた。
「しまった、梓と間違えた。でも、似てるから仕方ないよね?」
「仕方なくないよ! 明らかに違うよ! ボクは鼻濡れてないよ!」
そこで見分けるのか。
「さて、ぼちぼち梓をからかうのも飽きたし、どっか行くか。どこ行きたい?」
「いじわるなタカシと一緒に遊ぶの嫌だよ!」
「未熟な恋愛経験ゆえ、いじめることでしか愛情を伝えることが出来ないんだ」
「自分で言ったら意味ないよ! どう見ても嘘っぱちだよ! ウソツキさんだよ!」
「そんなウソツキさんと遊びませんか? 噂によると、からかったお詫びに今日は奢りらしいぞ」
「えっ、ホント!? ……う、でもウソツキさんが言ってるから嘘かも……」
「大丈夫だ。今日のウソツキさんは自身のアイデンティティが崩壊しかねないほど嘘をつかないぞ」
「なんで普通に『嘘はつかない』って言えないのかなぁ……」
それは持って回った話し方が好きだからです。
「ともかく、行こうぜ」
話を打ち切るように梓の頭に手を乗せる。うーん、何度触ってもほこほこして気持ちいい。まるでなでられるために存在しているかのようだ。
「……タカシって、暇さえあればボクの頭なでるよね」
少し不満そうに俺を見ながら梓が言った。なんでそんな目で見てるんだと思ったら、手が勝手に梓の頭をなでていた。
「いや、その、……まぁ気にするな。わはははは!」
笑って誤魔化しつつ、わしわし梓の頭を撫でる。
「……ボクが大きくならないのって、いっつもタカシに頭なでられてるからじゃないのかなぁ」
「責任転嫁はよくないぞ。第一、頭をなでるのをやめても胸は大きくならないと思うが」
「身長の話だよ、ばかっ!」
顔を赤くしながら叫ぶ梓だった。
【休日は昼まで寝てるツンデレ】
2010年04月10日
今日は全国的に休みということなのでちなみの家に遊びに来たのに、おばさんの話によるとまだ寝てるらしい。
「襲っちゃってもいいわよ。いっちゃえ既成事実♪」
「いきません」
いつも思うが、ちなみのおばさん頭おかしい。人差し指と中指の間に親指挟むな。どんな親だ。
とにかく、寝てるのなら帰ろうかと思ったらおばさんが「まぁまぁまぁ」とか言いながら俺をちなみの部屋に押し込んだ。
「今日安全日みたいだし、中でも大丈夫だいじょうぶ♪」
そんなことを言いながら出て行くおばさんは、やっぱり頭おかしい。
ため息を一つ吐いて、未だベッドで眠るちなみを見る。
「……幸せそうな顔して。何の夢見てんだか」
ベッドのそばに座り、見るとはなしにちなみの顔を眺める。口がむにむにしてて、ちょっと可愛い。
「……む、むー……た、タカシ……」
むにむにした部分から、よく聞く名が聞こえてきた。
「ん、起きたか? 寝言か? 夢の中で俺が八面六臂の活躍をしてるのか?」
「……おしっこ漏らしたの? ……くすくす、さすがタカシ。……無様さではNo.1ね」
ある意味八面六臂な活躍をしていた。ていうか、ちなみの中では俺の認識そんなか。
しかし夢の中の話とはいえ、腹立たしい。いたづらしてやれ。
ちなみのほっぺを軽くつまみ、ゆっくり引っ張る。
「……む、むにぃ~」
すべすべほにゃほにゃなちなみのほっぺは、つきたての餅のように柔らかく、よく伸びた。
「わはは、面白い顔」
「……む、むぅ……タカシほどじゃない……」
寝言のカウンターを喰らい、酷く傷ついた。
「……でも、そんな顔も……」
そんな顔も? なんだ?
「ん、んぅ……あ、タカシだ」
続きを聞こうと顔を寄せてると、ちなみは目を小さく開けた。そして、突然俺に抱きついてきた。
「ん~♪」
そして、嬉しそうに顔をぐりぐり胸にこすりつけてくるではないか。
「だ、だだ、大胆ですね、ちなみさんってば!」
「ん~……ん? ……ええと」
俺をぼんやりとした眼で見上げ、熟考すること数秒、ちなみの顔が赤くなったと思ったら凄い勢いで後ろに飛んだ。
「な、なんでタカシが!?」
「遊びに来ました。いやしかし、ちなみがこんな大胆とは……お兄さんびっくりだよ」
「ちっ、違う! ……ちょ、ちょっと、間違っただけ」
「間違う? 何と?」
「……い、いちいち聞き返さない。……ねじ切るよ」
「一切聞きません! すいませんでした!」
男の尊厳を人質にとられては、何も出来ない。
「……うう、一生の不覚。……さっきの、忘れるように」
「さっきのというと、ちなみが突然抱きついてきて嬉しそうに『ん~♪』と言いながら顔を擦りつけたことか?」
ちなみの顔がこっちが恥ずかしくなるくらい赤くなった。
「い、いちいち言わない! ……と、とにかく、そのこと。他言無用」
「ん~、でもな~。ちなみの可愛いところ、みんなに教えたいしな~」
「……ペンチ、どこあったかな」
「一切言いません! 箝口令をしきます! マジすいませんでした!」
このお嬢さんは男のシンボルを簡単に千切ろうとするので怖すぎる。
「……分かれば、いい。まったく、タカシは……」
「いやけど、可愛かったな、さっきのちなみ。……な、言わないからもっかいやって」
「ぜ、絶対いや! ……何を調子に乗ってるかな、この人は」
恥ずかしそうにする仕草は大変目に嬉しいですが、ほっぺ引っ張らないで。痛い痛い。
「あれは、夢と勘違いしたのか?」
「ち、違う! 夢とか、意味わかんないし」
顔が赤くなるのと比例し、ほっぺをつねる力がさらに増す。このままでは千切れる。
「ごめん千切れるからどうか手を離して痛すぎるのですあと3秒で泣くぞ!?」
「……もう、変なこと言わない?」
「たぶんきっと恐らくは! 未来のことは確証がないので自信ないですが、それでも最大限の努力はする所存です!」
「……じゃあ、許す。……夢とか、見てないからね。……ホントだからね」
ほっぺから手を放しながらも、ちなみは恥ずかしそうにぶちぶち文句を言っていた。
「襲っちゃってもいいわよ。いっちゃえ既成事実♪」
「いきません」
いつも思うが、ちなみのおばさん頭おかしい。人差し指と中指の間に親指挟むな。どんな親だ。
とにかく、寝てるのなら帰ろうかと思ったらおばさんが「まぁまぁまぁ」とか言いながら俺をちなみの部屋に押し込んだ。
「今日安全日みたいだし、中でも大丈夫だいじょうぶ♪」
そんなことを言いながら出て行くおばさんは、やっぱり頭おかしい。
ため息を一つ吐いて、未だベッドで眠るちなみを見る。
「……幸せそうな顔して。何の夢見てんだか」
ベッドのそばに座り、見るとはなしにちなみの顔を眺める。口がむにむにしてて、ちょっと可愛い。
「……む、むー……た、タカシ……」
むにむにした部分から、よく聞く名が聞こえてきた。
「ん、起きたか? 寝言か? 夢の中で俺が八面六臂の活躍をしてるのか?」
「……おしっこ漏らしたの? ……くすくす、さすがタカシ。……無様さではNo.1ね」
ある意味八面六臂な活躍をしていた。ていうか、ちなみの中では俺の認識そんなか。
しかし夢の中の話とはいえ、腹立たしい。いたづらしてやれ。
ちなみのほっぺを軽くつまみ、ゆっくり引っ張る。
「……む、むにぃ~」
すべすべほにゃほにゃなちなみのほっぺは、つきたての餅のように柔らかく、よく伸びた。
「わはは、面白い顔」
「……む、むぅ……タカシほどじゃない……」
寝言のカウンターを喰らい、酷く傷ついた。
「……でも、そんな顔も……」
そんな顔も? なんだ?
「ん、んぅ……あ、タカシだ」
続きを聞こうと顔を寄せてると、ちなみは目を小さく開けた。そして、突然俺に抱きついてきた。
「ん~♪」
そして、嬉しそうに顔をぐりぐり胸にこすりつけてくるではないか。
「だ、だだ、大胆ですね、ちなみさんってば!」
「ん~……ん? ……ええと」
俺をぼんやりとした眼で見上げ、熟考すること数秒、ちなみの顔が赤くなったと思ったら凄い勢いで後ろに飛んだ。
「な、なんでタカシが!?」
「遊びに来ました。いやしかし、ちなみがこんな大胆とは……お兄さんびっくりだよ」
「ちっ、違う! ……ちょ、ちょっと、間違っただけ」
「間違う? 何と?」
「……い、いちいち聞き返さない。……ねじ切るよ」
「一切聞きません! すいませんでした!」
男の尊厳を人質にとられては、何も出来ない。
「……うう、一生の不覚。……さっきの、忘れるように」
「さっきのというと、ちなみが突然抱きついてきて嬉しそうに『ん~♪』と言いながら顔を擦りつけたことか?」
ちなみの顔がこっちが恥ずかしくなるくらい赤くなった。
「い、いちいち言わない! ……と、とにかく、そのこと。他言無用」
「ん~、でもな~。ちなみの可愛いところ、みんなに教えたいしな~」
「……ペンチ、どこあったかな」
「一切言いません! 箝口令をしきます! マジすいませんでした!」
このお嬢さんは男のシンボルを簡単に千切ろうとするので怖すぎる。
「……分かれば、いい。まったく、タカシは……」
「いやけど、可愛かったな、さっきのちなみ。……な、言わないからもっかいやって」
「ぜ、絶対いや! ……何を調子に乗ってるかな、この人は」
恥ずかしそうにする仕草は大変目に嬉しいですが、ほっぺ引っ張らないで。痛い痛い。
「あれは、夢と勘違いしたのか?」
「ち、違う! 夢とか、意味わかんないし」
顔が赤くなるのと比例し、ほっぺをつねる力がさらに増す。このままでは千切れる。
「ごめん千切れるからどうか手を離して痛すぎるのですあと3秒で泣くぞ!?」
「……もう、変なこと言わない?」
「たぶんきっと恐らくは! 未来のことは確証がないので自信ないですが、それでも最大限の努力はする所存です!」
「……じゃあ、許す。……夢とか、見てないからね。……ホントだからね」
ほっぺから手を放しながらも、ちなみは恥ずかしそうにぶちぶち文句を言っていた。
【ツンデレとケーキ】
2010年04月09日
梓の部屋に忍び込み置いてあった菓子を食ってると、家主が戻ってきた。
「人に部屋で何やってんだよぉ!?」
「こんにちは」
「こんにちは! 何やってるのか聞いてるんだよっ!」
怒りながらも一応挨拶を返す梓は偉いと思う。
「梓がぶくぶくと肥え太るのを防いでいる」
「そんな簡単に太らないよっ! 人のお菓子勝手に食べるな、ばかっ!」
「そう責めるな。誰が悪いわけでもない、強いて言うなら巡り合わせが悪かっただけだ」
「誰がどう見てもタカシが悪いに決まってるよぉ! ボクのお菓子返せよ、ばかぁ!」
ぽこぽこ殴ってくる梓が鬱陶しいので、ケーキをご馳走することで手打ちにしてもらう。
「ケーキ、ケーキ、おいしいケーキ♪」
ケーキ一つで簡単に機嫌を直す同級生。哀れみを通り越して少し感心する。
「で、どこ行くの? 喫茶店? ケーキ屋さん?」
「コンビニ」
「ダメだよっ! コンビニに売ってるような嘘ケーキじゃボクの怒りは治まらないよ!」
「ケーキがないならパンを食べればいいじゃない」
「逆アントワネってもダメだよ!」
梓は新しい動詞を編み出した。
「あ、そこのケーキ屋さんでいいよ。入ろ入ろ」
俺が着いて来るのも確認せず、梓は一人ケーキ屋に入っていった。続いて俺も入店すると、可愛らしい店員さんの笑顔に迎えられた。
「何にしよっかなー、モンブランかな、チョコかな?」
「コロッケください」
「ないよっ! 店員さん困ってるじゃん!」
梓の言うとおり、店員さんは苦笑いを浮かべていた。
「じゃあ店員さん、麗しい貴方をお持ち帰りしたいててててっ!」
突如尻が激痛に襲われた。尻が弾けたかと後ろを見ると、梓が不満そうに俺の尻をつねっていた。
「いきなり何すんだよ!」
「タカシが変なこと言うからだよ! 天罰だよ、神の裁きだよっ!」
「いやいや、明らかにお前がつねっただろ」
「知らないよっ! ボク、ショートケーキ!」
店員さんは梓に少し怯えながらケーキを取った。
「あ、俺もそれ一つ」
「ボクのマネするなよっ!」
今日の梓たんはなんか知らんけどいつもより怖い。とにかく、金を払ってケーキの入ってる箱を受け取る。
怒気を振りまく梓にビクビクしながら家に戻り、箱を開ける。皿に取り分けて、準備完了。
「いただきます!」
梓はフォークを振り上げ、ケーキの突端を切り崩した。そして欠片をフォークに刺し、口に放り込んだ。
「…………」
なんとか怒りを持続させようと頑張っているが、ケーキの甘みにそれも難しそうだった。
「おいしい?」
「お、おいしいけど、それは別にタカシのおかげじゃないもん。感謝なんかしないもん」
金を出したのは俺なんですが、またなんか言って怒らせるのもなんだし黙っておこう。
「じゃ、俺も食うとするか」
梓のいちごにフォークを刺し、口の中に入れる。
「あああああ! ボクのいちご取った!」
「しまった、いつものクセでつい」
「クセってなんだよ、クセって! いーから返せよ!」
「まぁいいか。むぐむぐ……うむ、新鮮ないちごだ。甘くておいしい」
「なんでボクの取るんだよ! 自分の食えよ!」
「ははっ、怒った顔は似合わないゾ☆」
「誰のせいで怒ってるんだと思ってるんだよ! それと、ちょっと気持ち悪いよ!」
深く傷ついたので、梓のケーキにかぶりつく。
「うあああああ! な、な、なんてことすんだよぉ!?」
「もぐもぐ、おいしい」
「返せよ、ボクのケーキ返せよ、ばかぁ!」
「まぁまぁ、一発芸見せてやるから機嫌直せ。ほら、ぎょーざ」
耳を手でぺたりと折る。
「そんなの見せられても全然ちっとも全く嬉しくないよッ! ボクのこと馬鹿にしてるだろっ!?」
「ギョーザうまいぞ?」
「そんなの関係ないよっ! もー怒った、タカシのケーキ食べてやる!」
「何ッ!? 貴様、そんなにカロリーを摂取すると後で泣きを見るぞ!」
「うっ……そ、それでもだよっ! この怒りはタカシのケーキを食べないと収まらないよっ!」
俺のケーキを鷲掴みし、梓は口を開いた。
「怒りを収める代わりに、その体に贅肉を納めるのか。ははっ、洒落が効いてる」
「ううっ、……ううううう~!」
「どうした、食わんのか?」
「タカシのいじわる虫! そんなにいじわる虫とは知らなかったよ!」
いじわるは分かるが、虫の意味がまるで分からない。
「まぁそう怒るな。ほら、これやるよ」
「これって……ボクのケーキじゃん! しかも、タカシの食いかけで、涎べとべとじゃん! なんでこんな涎まみれなんだよ!」
「いや、うまいこと言いくるめて俺の涎入りケーキを梓に食べてもらおうかと」
「そんなこと聞いた時点で食べる気0だよ!」
それもそうだね。困ったね。言うんじゃなかったね。どうしようか。
「うーんうーん、気にするな。ほら食え、美味いぞ」
「気にするよ、しまくりだよ! 食べないよ、口チャックだよ!」
「聞いた話によると、俺の唾液には激痩せ効果があるらしいぞ。口にするとそれだけで体重が500キロ落ちるらしい」
「そんなに落ちたら死ぬよ! ……もが!?」
大口を開いたので、すかさず口にケーキを詰め込む。
「わははは、容易いぞ梓!」
「もぎゅもぎゅ……ごくん。こうなったらお返しだよ! ぺろぺろぺろ!」
梓は残ったケーキを舐めまくった。それはいいが、鼻にクリームついてるぞ。
「ほら、これ食べろよな! ボクに無理やりタカシの涎食べさせたんだから、これくらいへーきだよね?」
「随分とサービス精神旺盛だな」
「へ? ……わああああ! 食べたよ! がつがつだよ、ばくばく食べてるよこの人!」
「げふー。うむ、ケーキの甘みと梓の涎により、旨み成分がいい感じに」
「変態だよ、明らかに変態の言葉だよ!?」
「……とすると、梓の涎には旨み成分が? 梓、ちっと味見を」
「へ? だ、ダメだよ、来るなよ、にじり寄るなよ! ちょっとこら、やめろってば、ば……んんーーーっ!?」
結論:おいしかった。ただ、梓の舌が美味いのか、涎が美味いのか判別がつかないけど気持ちよかったしまぁいいや。
「人に部屋で何やってんだよぉ!?」
「こんにちは」
「こんにちは! 何やってるのか聞いてるんだよっ!」
怒りながらも一応挨拶を返す梓は偉いと思う。
「梓がぶくぶくと肥え太るのを防いでいる」
「そんな簡単に太らないよっ! 人のお菓子勝手に食べるな、ばかっ!」
「そう責めるな。誰が悪いわけでもない、強いて言うなら巡り合わせが悪かっただけだ」
「誰がどう見てもタカシが悪いに決まってるよぉ! ボクのお菓子返せよ、ばかぁ!」
ぽこぽこ殴ってくる梓が鬱陶しいので、ケーキをご馳走することで手打ちにしてもらう。
「ケーキ、ケーキ、おいしいケーキ♪」
ケーキ一つで簡単に機嫌を直す同級生。哀れみを通り越して少し感心する。
「で、どこ行くの? 喫茶店? ケーキ屋さん?」
「コンビニ」
「ダメだよっ! コンビニに売ってるような嘘ケーキじゃボクの怒りは治まらないよ!」
「ケーキがないならパンを食べればいいじゃない」
「逆アントワネってもダメだよ!」
梓は新しい動詞を編み出した。
「あ、そこのケーキ屋さんでいいよ。入ろ入ろ」
俺が着いて来るのも確認せず、梓は一人ケーキ屋に入っていった。続いて俺も入店すると、可愛らしい店員さんの笑顔に迎えられた。
「何にしよっかなー、モンブランかな、チョコかな?」
「コロッケください」
「ないよっ! 店員さん困ってるじゃん!」
梓の言うとおり、店員さんは苦笑いを浮かべていた。
「じゃあ店員さん、麗しい貴方をお持ち帰りしたいててててっ!」
突如尻が激痛に襲われた。尻が弾けたかと後ろを見ると、梓が不満そうに俺の尻をつねっていた。
「いきなり何すんだよ!」
「タカシが変なこと言うからだよ! 天罰だよ、神の裁きだよっ!」
「いやいや、明らかにお前がつねっただろ」
「知らないよっ! ボク、ショートケーキ!」
店員さんは梓に少し怯えながらケーキを取った。
「あ、俺もそれ一つ」
「ボクのマネするなよっ!」
今日の梓たんはなんか知らんけどいつもより怖い。とにかく、金を払ってケーキの入ってる箱を受け取る。
怒気を振りまく梓にビクビクしながら家に戻り、箱を開ける。皿に取り分けて、準備完了。
「いただきます!」
梓はフォークを振り上げ、ケーキの突端を切り崩した。そして欠片をフォークに刺し、口に放り込んだ。
「…………」
なんとか怒りを持続させようと頑張っているが、ケーキの甘みにそれも難しそうだった。
「おいしい?」
「お、おいしいけど、それは別にタカシのおかげじゃないもん。感謝なんかしないもん」
金を出したのは俺なんですが、またなんか言って怒らせるのもなんだし黙っておこう。
「じゃ、俺も食うとするか」
梓のいちごにフォークを刺し、口の中に入れる。
「あああああ! ボクのいちご取った!」
「しまった、いつものクセでつい」
「クセってなんだよ、クセって! いーから返せよ!」
「まぁいいか。むぐむぐ……うむ、新鮮ないちごだ。甘くておいしい」
「なんでボクの取るんだよ! 自分の食えよ!」
「ははっ、怒った顔は似合わないゾ☆」
「誰のせいで怒ってるんだと思ってるんだよ! それと、ちょっと気持ち悪いよ!」
深く傷ついたので、梓のケーキにかぶりつく。
「うあああああ! な、な、なんてことすんだよぉ!?」
「もぐもぐ、おいしい」
「返せよ、ボクのケーキ返せよ、ばかぁ!」
「まぁまぁ、一発芸見せてやるから機嫌直せ。ほら、ぎょーざ」
耳を手でぺたりと折る。
「そんなの見せられても全然ちっとも全く嬉しくないよッ! ボクのこと馬鹿にしてるだろっ!?」
「ギョーザうまいぞ?」
「そんなの関係ないよっ! もー怒った、タカシのケーキ食べてやる!」
「何ッ!? 貴様、そんなにカロリーを摂取すると後で泣きを見るぞ!」
「うっ……そ、それでもだよっ! この怒りはタカシのケーキを食べないと収まらないよっ!」
俺のケーキを鷲掴みし、梓は口を開いた。
「怒りを収める代わりに、その体に贅肉を納めるのか。ははっ、洒落が効いてる」
「ううっ、……ううううう~!」
「どうした、食わんのか?」
「タカシのいじわる虫! そんなにいじわる虫とは知らなかったよ!」
いじわるは分かるが、虫の意味がまるで分からない。
「まぁそう怒るな。ほら、これやるよ」
「これって……ボクのケーキじゃん! しかも、タカシの食いかけで、涎べとべとじゃん! なんでこんな涎まみれなんだよ!」
「いや、うまいこと言いくるめて俺の涎入りケーキを梓に食べてもらおうかと」
「そんなこと聞いた時点で食べる気0だよ!」
それもそうだね。困ったね。言うんじゃなかったね。どうしようか。
「うーんうーん、気にするな。ほら食え、美味いぞ」
「気にするよ、しまくりだよ! 食べないよ、口チャックだよ!」
「聞いた話によると、俺の唾液には激痩せ効果があるらしいぞ。口にするとそれだけで体重が500キロ落ちるらしい」
「そんなに落ちたら死ぬよ! ……もが!?」
大口を開いたので、すかさず口にケーキを詰め込む。
「わははは、容易いぞ梓!」
「もぎゅもぎゅ……ごくん。こうなったらお返しだよ! ぺろぺろぺろ!」
梓は残ったケーキを舐めまくった。それはいいが、鼻にクリームついてるぞ。
「ほら、これ食べろよな! ボクに無理やりタカシの涎食べさせたんだから、これくらいへーきだよね?」
「随分とサービス精神旺盛だな」
「へ? ……わああああ! 食べたよ! がつがつだよ、ばくばく食べてるよこの人!」
「げふー。うむ、ケーキの甘みと梓の涎により、旨み成分がいい感じに」
「変態だよ、明らかに変態の言葉だよ!?」
「……とすると、梓の涎には旨み成分が? 梓、ちっと味見を」
「へ? だ、ダメだよ、来るなよ、にじり寄るなよ! ちょっとこら、やめろってば、ば……んんーーーっ!?」
結論:おいしかった。ただ、梓の舌が美味いのか、涎が美味いのか判別がつかないけど気持ちよかったしまぁいいや。
【肩ぐるまして後ろ向きに乗り2本のゴボウを持った歌舞伎顔のタカシ】
2010年04月09日
「ゴボウってうまいよな」
リナと一緒に昼飯を食ってる時にそんなことを言ったのが、そもそもの間違いだった。
翌日、俺の家にゴボウが大量に送られてきた。
「どうです? 庶民にはゴボウがお似合いでしてよ」
「……限度、って言葉知ってる?」
「わたくしを馬鹿にしないでくださいます!? 限度──これ以上は超えられないという程度。……どう? 知ってますでしょ?」
うん、知ってるね。次からはその言葉を日常にも適用してほしいな。
「……なんですの、その顔は。不満ですの?」
「あー……不満、ちうか、こんな食えん」
俺の部屋に大量に転がるゴボウを見て、こぼす。
「庶民は生でかじると聞きましたが……ほら、お食べなさい」
「食わん。てーか庶民を馬鹿にしすぎだこのブルジョア」
まるで犬に餌をやるようにゴボウをちらつかせるリナの頭を、軽く殴る。
「な、殴りましたわね? お父様にも殴られたことないのに!」
「また使い尽くされたネタを……ガンダム好きなのか?」
「カンガル? よく分かりませんが……とにかく、お食べなさい!」
なんとかして俺に生ゴボウを食べさせようと躍起になるリナから逃げる。
「待ちなさい! 待って、お食べなさい……きゃあ!」
部屋に散乱したゴボウにつまずいたリナを助けようと手を伸ばすが、何をどう間違えたのか、リナの顔が俺の股間にジャストフィットするという奇跡が。
「な、なんですの!? なにが起こりましたの!?」
意外に怪力なリナは、そのままの状態で、つまり俺を後ろ向きに肩車したまま立ち上がった。俺は混乱のあまり周囲のゴボウを手に取り、固まってしまう。
「うるさいわよ、タカシ。なにやって……」
騒ぎを聞きつけた母親がやってきた。コマンド?
「……いよーぉ」
もういいや、歌舞いてやれ。
違うんです。俺のせいじゃないんです。色んな不運が重なっただけなんです。聞いてます? おまわりさん。
リナと一緒に昼飯を食ってる時にそんなことを言ったのが、そもそもの間違いだった。
翌日、俺の家にゴボウが大量に送られてきた。
「どうです? 庶民にはゴボウがお似合いでしてよ」
「……限度、って言葉知ってる?」
「わたくしを馬鹿にしないでくださいます!? 限度──これ以上は超えられないという程度。……どう? 知ってますでしょ?」
うん、知ってるね。次からはその言葉を日常にも適用してほしいな。
「……なんですの、その顔は。不満ですの?」
「あー……不満、ちうか、こんな食えん」
俺の部屋に大量に転がるゴボウを見て、こぼす。
「庶民は生でかじると聞きましたが……ほら、お食べなさい」
「食わん。てーか庶民を馬鹿にしすぎだこのブルジョア」
まるで犬に餌をやるようにゴボウをちらつかせるリナの頭を、軽く殴る。
「な、殴りましたわね? お父様にも殴られたことないのに!」
「また使い尽くされたネタを……ガンダム好きなのか?」
「カンガル? よく分かりませんが……とにかく、お食べなさい!」
なんとかして俺に生ゴボウを食べさせようと躍起になるリナから逃げる。
「待ちなさい! 待って、お食べなさい……きゃあ!」
部屋に散乱したゴボウにつまずいたリナを助けようと手を伸ばすが、何をどう間違えたのか、リナの顔が俺の股間にジャストフィットするという奇跡が。
「な、なんですの!? なにが起こりましたの!?」
意外に怪力なリナは、そのままの状態で、つまり俺を後ろ向きに肩車したまま立ち上がった。俺は混乱のあまり周囲のゴボウを手に取り、固まってしまう。
「うるさいわよ、タカシ。なにやって……」
騒ぎを聞きつけた母親がやってきた。コマンド?
「……いよーぉ」
もういいや、歌舞いてやれ。
違うんです。俺のせいじゃないんです。色んな不運が重なっただけなんです。聞いてます? おまわりさん。


