[PR]
2026年03月15日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ねこミコト×昼×うどん】
2010年05月13日
ミコトが呪われネコミミに。猫耳のことは二人の秘密。嬉しい。嬉しさのあまり机の上で踊ってしまう。
「……なにを踊っている。おかしくなったのか? ……ああ、おかしいのは元からか」
通りがかったミコトに馬鹿にされる。猫耳を隠す帽子は着用済みだ。
「失礼な。そうだミコト、飯食おうぜ飯」
「なぜ私が貴様なんかと食わねばならんのだ」
「ミコトが呪わ」
「さ、さあ行こう別府よ! 私は今日は学食だ、ついてくるがよい!」
汗を垂らしたミコトについて、学食へ。とても混んでて気が滅入る。
「……何をしている?」
「いや、ポケットの中のこの爆弾で人数を減らせないかな、と」
「何を考えている! 寄越せ! ……なんだ、これは」
「ばくだん」
「ヘビ花火ではないか! これのどこが爆弾だと言うのだ!」
「火つけたら爆弾と同じくらいの騒ぎになるぞ。やるか?」
「やらん! まったく、余計なことばかりして。いいから貴様は注文して来い。私は席を確保してくる。ああ、私はきつねうどんを頼む」
「了解」
ミコトと別れ、注文の列へ並ぶ。そしておばさんにうどんを二つ注文し受け取り、ミコトの待つ席へ。
「ほい、お待たせ」
ミコトにきつねうどんを渡し、席に着く。
「うむ、ご苦労。……貴様もうどんか」
「お揃いだ。嬉しいだろ?」
「不快だ」
「…………」
ずばり言い切られる。少し泣く。
「ずずっ……あちっ」
泣きながらうどんをすすってると、ミコトがうどんの熱さに苦戦しているのに気がついた。
「なんだ、猫舌か?」
「いや、熱いものは平気なのだが……おかしいな。ずずっ……あちちっ」
ミコトは舌を出し、痛そうに顔をしかめた。
「……猫になったから、か?」
「ね、猫ではない! ずずっ……あちちちっ」
「あーもう無理すんな。ちょい貸せ」
「あっ、おい!」
俺はミコトのうどんを奪い、息を吹きかけた。
「ふーっ、ふーっ。ほれ、あーん」
「だっ、誰がそんなことするか!」
「ミコトは呪われ、猫の」
「わ、分かった! 分かったから!」
「うむ。ほれ、あーん」
「……あ、あーん」
ミコトは怒りと羞恥で顔を赤く染め上げ、大人しく口を開けた。その口にうどんを放り込む。
「どうだ? 熱くないか?」
「むぐむぐ……へ、平気だ。だから、もう」
「じゃ、次な。ふーっ、ふーっ」
「ま、まだやるのか!?」
うどんが空になるまで、俺はミコトにうどんを食べさせ続けた。恥ずかしげなミコトを見れて、とても楽しかった。
ぐー、ぐー。
「うるさいぞ、別府! 腹の音をどうにかしろ!」
ミコトに食べさせることに夢中で、自分の分を食べる時間がなくなるとは思いもしなかった。
「……なにを踊っている。おかしくなったのか? ……ああ、おかしいのは元からか」
通りがかったミコトに馬鹿にされる。猫耳を隠す帽子は着用済みだ。
「失礼な。そうだミコト、飯食おうぜ飯」
「なぜ私が貴様なんかと食わねばならんのだ」
「ミコトが呪わ」
「さ、さあ行こう別府よ! 私は今日は学食だ、ついてくるがよい!」
汗を垂らしたミコトについて、学食へ。とても混んでて気が滅入る。
「……何をしている?」
「いや、ポケットの中のこの爆弾で人数を減らせないかな、と」
「何を考えている! 寄越せ! ……なんだ、これは」
「ばくだん」
「ヘビ花火ではないか! これのどこが爆弾だと言うのだ!」
「火つけたら爆弾と同じくらいの騒ぎになるぞ。やるか?」
「やらん! まったく、余計なことばかりして。いいから貴様は注文して来い。私は席を確保してくる。ああ、私はきつねうどんを頼む」
「了解」
ミコトと別れ、注文の列へ並ぶ。そしておばさんにうどんを二つ注文し受け取り、ミコトの待つ席へ。
「ほい、お待たせ」
ミコトにきつねうどんを渡し、席に着く。
「うむ、ご苦労。……貴様もうどんか」
「お揃いだ。嬉しいだろ?」
「不快だ」
「…………」
ずばり言い切られる。少し泣く。
「ずずっ……あちっ」
泣きながらうどんをすすってると、ミコトがうどんの熱さに苦戦しているのに気がついた。
「なんだ、猫舌か?」
「いや、熱いものは平気なのだが……おかしいな。ずずっ……あちちっ」
ミコトは舌を出し、痛そうに顔をしかめた。
「……猫になったから、か?」
「ね、猫ではない! ずずっ……あちちちっ」
「あーもう無理すんな。ちょい貸せ」
「あっ、おい!」
俺はミコトのうどんを奪い、息を吹きかけた。
「ふーっ、ふーっ。ほれ、あーん」
「だっ、誰がそんなことするか!」
「ミコトは呪われ、猫の」
「わ、分かった! 分かったから!」
「うむ。ほれ、あーん」
「……あ、あーん」
ミコトは怒りと羞恥で顔を赤く染め上げ、大人しく口を開けた。その口にうどんを放り込む。
「どうだ? 熱くないか?」
「むぐむぐ……へ、平気だ。だから、もう」
「じゃ、次な。ふーっ、ふーっ」
「ま、まだやるのか!?」
うどんが空になるまで、俺はミコトにうどんを食べさせ続けた。恥ずかしげなミコトを見れて、とても楽しかった。
ぐー、ぐー。
「うるさいぞ、別府! 腹の音をどうにかしろ!」
ミコトに食べさせることに夢中で、自分の分を食べる時間がなくなるとは思いもしなかった。
PR
【野性っ娘と昼食を】
2010年05月13日
アフリカっぽい所からの転校生、ナコが来て初めての昼休み。何故か知らないが嫌われている俺は、少しでも仲良くなるべくナコに話しかけた。
「ナコー、ナコナコ、ナコたん」
「うるさいのだ! 話しかけるなと言ったのだ! たんはやめるのだ!」
「昼の時間だけど、どうすんだ? 弁当か? 学食か?」
「おまえなんかに教える必要なんかないのだ」
「何食うんだ? 虫か? ほら、そこにカナブンいるぞ。取ってこようか?」
「そんなの食わないのだ! ナコは木の実を食べるのだ!」
ナコは無造作に大小様々な木の実を机の上にばら撒いた。ざっと見ただけで、20個以上ありそうだ。
「木の実、か……食えんのか?」
「あ! こら、取るな!」
木の実を奪い、口に入れる。むぐむぐ、むぐ……。
「……硬くて食えない。うべー」
「吐くな! 何を考えているのだ! まったく、親の顔を見たいのだ」
「待ってろ、今から連れてくる」
「やめるのだ! ……まったく、不愉快なのだ。どっか行け」
「まぁそう言うな。飯を貰ったんだし、お返ししないとな」
弁当箱を取り出し、ナコの机の上に置く。
「いらないのだ。こら、開けるな! ……なんでおかずが玉子焼きだけなのだ?」
「好きだから」
今日のメニューはごはん、玉子焼きとなります。献立考えるの面倒だったんだね。ありがとう、母さん。
「うまいぞ。ほれ、あーん」
「つーん、なのだ。誰が食べるか、なのだ」
「……えい」
「むが!」
大口開いてたので無理やり放り込む。
「何するのだ! ……あ、おいしいのだ」
「だろ? 母さんの玉子焼きは絶品なんだ。他の料理のことを考えると涙目になりそうだけど」
「うまいのだ。もっと寄越すのだ」
俺が許可する前に、ナコは玉子焼きを手づかみで食べてる。
「待って全部食べないで俺の大好物!」
すごい勢いでナコは俺の玉子焼きを食べきった。
「げふー。うまかったのだ。ごちそうさまなのだ」
「う、ううう……俺の、俺の玉子焼きが……」
残ったのは、真っ白な飯だけ。悲しみのあまり、涙がほほを伝う。
「……ち、ちょっとだけ悪い気がするのだ。しょうがない、代わりにナコの木の実を少しやるのだ」
「まずいからいい」
「うまいのだ! おまえは食べ方を間違ってるのだ。こう食べるのだ」
ナコは木の実を口に入れ、豪快にばりばりと音を立てて噛み砕いた。
「……無理。普通の人間にはクルミの殻を歯で砕くことはできません」
「やればできるのだ! 食うのだ!」
ナコは俺の口に無理やりクルミを入れ、強引に咀嚼させた。
「むがむがむが!」
「おお、いけそうなのだ! ……あ」
今日の収穫:ナコとの友好度+1
今日の損失:玉子焼き×1 奥歯×1
「ナコー、ナコナコ、ナコたん」
「うるさいのだ! 話しかけるなと言ったのだ! たんはやめるのだ!」
「昼の時間だけど、どうすんだ? 弁当か? 学食か?」
「おまえなんかに教える必要なんかないのだ」
「何食うんだ? 虫か? ほら、そこにカナブンいるぞ。取ってこようか?」
「そんなの食わないのだ! ナコは木の実を食べるのだ!」
ナコは無造作に大小様々な木の実を机の上にばら撒いた。ざっと見ただけで、20個以上ありそうだ。
「木の実、か……食えんのか?」
「あ! こら、取るな!」
木の実を奪い、口に入れる。むぐむぐ、むぐ……。
「……硬くて食えない。うべー」
「吐くな! 何を考えているのだ! まったく、親の顔を見たいのだ」
「待ってろ、今から連れてくる」
「やめるのだ! ……まったく、不愉快なのだ。どっか行け」
「まぁそう言うな。飯を貰ったんだし、お返ししないとな」
弁当箱を取り出し、ナコの机の上に置く。
「いらないのだ。こら、開けるな! ……なんでおかずが玉子焼きだけなのだ?」
「好きだから」
今日のメニューはごはん、玉子焼きとなります。献立考えるの面倒だったんだね。ありがとう、母さん。
「うまいぞ。ほれ、あーん」
「つーん、なのだ。誰が食べるか、なのだ」
「……えい」
「むが!」
大口開いてたので無理やり放り込む。
「何するのだ! ……あ、おいしいのだ」
「だろ? 母さんの玉子焼きは絶品なんだ。他の料理のことを考えると涙目になりそうだけど」
「うまいのだ。もっと寄越すのだ」
俺が許可する前に、ナコは玉子焼きを手づかみで食べてる。
「待って全部食べないで俺の大好物!」
すごい勢いでナコは俺の玉子焼きを食べきった。
「げふー。うまかったのだ。ごちそうさまなのだ」
「う、ううう……俺の、俺の玉子焼きが……」
残ったのは、真っ白な飯だけ。悲しみのあまり、涙がほほを伝う。
「……ち、ちょっとだけ悪い気がするのだ。しょうがない、代わりにナコの木の実を少しやるのだ」
「まずいからいい」
「うまいのだ! おまえは食べ方を間違ってるのだ。こう食べるのだ」
ナコは木の実を口に入れ、豪快にばりばりと音を立てて噛み砕いた。
「……無理。普通の人間にはクルミの殻を歯で砕くことはできません」
「やればできるのだ! 食うのだ!」
ナコは俺の口に無理やりクルミを入れ、強引に咀嚼させた。
「むがむがむが!」
「おお、いけそうなのだ! ……あ」
今日の収穫:ナコとの友好度+1
今日の損失:玉子焼き×1 奥歯×1
【ひよこちなみん】
2010年05月12日
目覚めると、人が入れる位どでかい卵が部屋の隅に鎮座してた。
超嫌な予感がしたので、そっと制服に着替え部屋を出ようとしたら、卵にひびが入った。ひびは徐々に大きくなり、殻が割れた。
嫌な予感ほどよく当たるもので。出てきたのはヒヨコの格好をし、殻を頭に載せたちなみだった。
「……ひよこです。ぴよぴよ」
「カリメロか」
「……よく分かりません。……タカシさんは、インプリティングというものをご存知ですか?」
「いんぷ……ああ、あれな、あれ。肉まんと将棋を一緒に煮て三日三晩寝かせたものがこちらです」
ポケットの中にある紙くずをそっとちなみに渡す。
「全然違います。当てずっぽうするにも、もう少し頑張ってください」
なんか怒られた。紙くずも捨てられた。
「……インプリティング、刷り込みです。ひよこは、最初に見たものを親と認識します」
「ははぁ」
汗が背中を伝う。もう、分かった。
「……というわけで、インプリティング成立です」
ちなみは卵から出て、俺の手をぎゅっと握った。
「……よろしくお願いしますね、ぱぱ」
気がつけば子持ちに。童貞なのに。
そういうわけで、学校へ行くのにひよこがついてくる羽目に。
「……なんか、めちゃめちゃ見られてるんだが」
「微笑ましい光景に、みんなの視線は釘付けですね、ぱぱ」
まぁ、本当のひよこなら微笑ましくもあるだろうが、生憎俺について来てるのは人間大のひよこなので。
「ぴよぴよ、ぴよ♪」
「…………」
校門をくぐっても、ひよこは楽しげについてくる。通行人のいぶかしげな視線にも慣れてしまった。
「ぴよぴよ音頭でぴっぴっぴっ♪」
やめてぴよぴよ音頭やめて。踊りながらついてこないで。道行く人に指差されてる。
「おはよう、タカシ。……その、後ろにいるちなみは」
教室に入り自分の席で絶望に浸っていると、みことがやってきた。
「……いつものアレだ」
「う、うむ、そうか」
俺の様子になにかを察したのか、みことは申し訳なさそうに自分の席に戻っていった。
「よいしょ、と」
ちなみは当然のように俺の膝の上に座った。
「……そこはちなみの席ではないと思ったが」
「今日からここが席です。やったね、ぱぱ♪」
やってない。あと、学校でまでぱぱとか言うな。ほら、なんか憤怒の表情でかなみがやってきたじゃん。
「どういうことよっ!」
「……怖いです、ぱぱ」
「ぱぱって何よ、ぱぱって!」
「父親のことだ。そんなことも知らないのか? 馬鹿だなぁ、かなみは」
無言で首を絞めるのはやめて頂きたい。
「ええと、簡単に説明します。朝起きると部屋に卵があって、インプリティングの末このざまです」
俺の胸に頭をこすり付けるちなみをあごで指し、軽く嘆息する。
「なんでやめさせないのよ」
「インプリティングしちまったからな」
「……そう、分かった」
そう言って、かなみは席に戻った。いやにあっさり食い下がったことに軽い引っ掛かりを覚えたが、それより今は顔を真っ赤にしてる教師をどうにかするのが先だな。
翌日。目覚めると、人が入れる位どでかい卵が部屋の隅に鎮座してた。二つ。……二つ?
「……ひよこです。ぴよぴよ」
「ひ、ひよこよ。ぴよぴよ」
昨日に引き続きちなみがぴよぴよと、そして新顔のかなみがぴよぴよと。
「……わはははは」
朝日が差し込む部屋に、俺の乾いた笑い声がいつまでも響いていた。
超嫌な予感がしたので、そっと制服に着替え部屋を出ようとしたら、卵にひびが入った。ひびは徐々に大きくなり、殻が割れた。
嫌な予感ほどよく当たるもので。出てきたのはヒヨコの格好をし、殻を頭に載せたちなみだった。
「……ひよこです。ぴよぴよ」
「カリメロか」
「……よく分かりません。……タカシさんは、インプリティングというものをご存知ですか?」
「いんぷ……ああ、あれな、あれ。肉まんと将棋を一緒に煮て三日三晩寝かせたものがこちらです」
ポケットの中にある紙くずをそっとちなみに渡す。
「全然違います。当てずっぽうするにも、もう少し頑張ってください」
なんか怒られた。紙くずも捨てられた。
「……インプリティング、刷り込みです。ひよこは、最初に見たものを親と認識します」
「ははぁ」
汗が背中を伝う。もう、分かった。
「……というわけで、インプリティング成立です」
ちなみは卵から出て、俺の手をぎゅっと握った。
「……よろしくお願いしますね、ぱぱ」
気がつけば子持ちに。童貞なのに。
そういうわけで、学校へ行くのにひよこがついてくる羽目に。
「……なんか、めちゃめちゃ見られてるんだが」
「微笑ましい光景に、みんなの視線は釘付けですね、ぱぱ」
まぁ、本当のひよこなら微笑ましくもあるだろうが、生憎俺について来てるのは人間大のひよこなので。
「ぴよぴよ、ぴよ♪」
「…………」
校門をくぐっても、ひよこは楽しげについてくる。通行人のいぶかしげな視線にも慣れてしまった。
「ぴよぴよ音頭でぴっぴっぴっ♪」
やめてぴよぴよ音頭やめて。踊りながらついてこないで。道行く人に指差されてる。
「おはよう、タカシ。……その、後ろにいるちなみは」
教室に入り自分の席で絶望に浸っていると、みことがやってきた。
「……いつものアレだ」
「う、うむ、そうか」
俺の様子になにかを察したのか、みことは申し訳なさそうに自分の席に戻っていった。
「よいしょ、と」
ちなみは当然のように俺の膝の上に座った。
「……そこはちなみの席ではないと思ったが」
「今日からここが席です。やったね、ぱぱ♪」
やってない。あと、学校でまでぱぱとか言うな。ほら、なんか憤怒の表情でかなみがやってきたじゃん。
「どういうことよっ!」
「……怖いです、ぱぱ」
「ぱぱって何よ、ぱぱって!」
「父親のことだ。そんなことも知らないのか? 馬鹿だなぁ、かなみは」
無言で首を絞めるのはやめて頂きたい。
「ええと、簡単に説明します。朝起きると部屋に卵があって、インプリティングの末このざまです」
俺の胸に頭をこすり付けるちなみをあごで指し、軽く嘆息する。
「なんでやめさせないのよ」
「インプリティングしちまったからな」
「……そう、分かった」
そう言って、かなみは席に戻った。いやにあっさり食い下がったことに軽い引っ掛かりを覚えたが、それより今は顔を真っ赤にしてる教師をどうにかするのが先だな。
翌日。目覚めると、人が入れる位どでかい卵が部屋の隅に鎮座してた。二つ。……二つ?
「……ひよこです。ぴよぴよ」
「ひ、ひよこよ。ぴよぴよ」
昨日に引き続きちなみがぴよぴよと、そして新顔のかなみがぴよぴよと。
「……わはははは」
朝日が差し込む部屋に、俺の乾いた笑い声がいつまでも響いていた。
【エイプリルフールとボクっ娘】
2010年05月12日
4月1日、嘘の日。さぁ、嘘だ。嘘をつきまくろう。
というわけで、騙されやすそうな梓に電話する。
『ボクっ娘ー、喫茶店行こう。奢っちゃる』
『ボクっ娘って呼ぶなよぉ! ボクには梓……えっ、奢り!? いくいくいく!』
尻尾でもついてりゃ千切れんばかりに振っているであろう梓を連れ、いつもの喫茶店に行く。
「マスター、いつもの」
「あんたいつも違うもん食ってるよ」
「じゃあラーメン」
「……うちは喫茶店だよ」
「知ってる。アイスコーヒーでいいや」
「…………」
なんだか憮然としてるマスターをほって梓を見る。未だにメニューと格闘していた。
「うーん、ショートケーキもいいけどモンブランもいいなぁ。あ、チョコケーキもいいなぁ、うーん悩むなぁ」
「マスター、連れは梅パフェをご所望だ」
「そんなの所望してないよ! 梅パフェなんてないし!」
結局奢りということでみっつ全部頼み、しばし待つ。
「ところで、なんで奢ってくれたの? バイトのお金が入ったの?」
騙されているとも知らず、ニコニコと梓が話しかけてきた。
「日ごろの感謝を込めてな。何かと迷惑かけてるから」
「め、迷惑だなんて……そんなには、えっと、あんまり、だよ?」
否定しようとしたが、できなかったようだ。チクショウ。
悔しいので梓が騙されたと気づいた時のリアクションを想像しにやけていると、指摘されたのでいじめる。
程なく、アイスコーヒーとケーキ三種がテーブルに置かれた。
「わぁ……」
「梓、よだれ垂れてる」
だらーんと梓の口から涎が垂れていた。
「わっ、わわわわわ」
そして垂れた涎は俺のアイスコーヒーに注がれていた。
「ごっ、ごめん! 新しいの注文するよ」
「問題ない」
「え?」
ずずずずずーっ。
「うわああああ! なっ、なに飲んでるんだよぉ!?」
「うーむ、砂糖替わりになると思ったが苦いばかりだな。梓、もちっとよだれ足してくれ」
「やらないよ! なに考えてんだよぉ!」
さらに飲もうとしたら奪われたので、梓がケーキを食う様を見るぐらいしかすることがない。
「うまいか?」
「もぎゅもぎゅ……うん! 最高!」
満面の笑顔で答えられると、多少良心が痛む。だがしかし、エイプリルフールと気がつかなかった梓が悪いのだ!
「……はぁ、おいしかったぁ。ごちそうさま」
「うむ、じゃあ出るか」
レシートを持ってレジへ。
「1900円になります」
「だそうだ」
「……へ? 奢ってくれるんだよね?」
「ふはははは! 今日は4月1日、エイプリルフールだ! 騙されおったな!」
「……あの、タカシ?」
「気がつかなかったおまえが悪いんだぞ。ほれ、自分の分を払え」
「……今日、4月2日だよ?」
「まったまた、んなわけ……」
無言で梓が携帯を差し出す。そこに表示されてるのは、4月2日。
「……勘違い?」
騙そうとした罰として、全額奢らされました。悔しい。スカートめくってやれ。
怒られた。
「パンツ脱がす方がよかったか?」
超怒られた。
というわけで、騙されやすそうな梓に電話する。
『ボクっ娘ー、喫茶店行こう。奢っちゃる』
『ボクっ娘って呼ぶなよぉ! ボクには梓……えっ、奢り!? いくいくいく!』
尻尾でもついてりゃ千切れんばかりに振っているであろう梓を連れ、いつもの喫茶店に行く。
「マスター、いつもの」
「あんたいつも違うもん食ってるよ」
「じゃあラーメン」
「……うちは喫茶店だよ」
「知ってる。アイスコーヒーでいいや」
「…………」
なんだか憮然としてるマスターをほって梓を見る。未だにメニューと格闘していた。
「うーん、ショートケーキもいいけどモンブランもいいなぁ。あ、チョコケーキもいいなぁ、うーん悩むなぁ」
「マスター、連れは梅パフェをご所望だ」
「そんなの所望してないよ! 梅パフェなんてないし!」
結局奢りということでみっつ全部頼み、しばし待つ。
「ところで、なんで奢ってくれたの? バイトのお金が入ったの?」
騙されているとも知らず、ニコニコと梓が話しかけてきた。
「日ごろの感謝を込めてな。何かと迷惑かけてるから」
「め、迷惑だなんて……そんなには、えっと、あんまり、だよ?」
否定しようとしたが、できなかったようだ。チクショウ。
悔しいので梓が騙されたと気づいた時のリアクションを想像しにやけていると、指摘されたのでいじめる。
程なく、アイスコーヒーとケーキ三種がテーブルに置かれた。
「わぁ……」
「梓、よだれ垂れてる」
だらーんと梓の口から涎が垂れていた。
「わっ、わわわわわ」
そして垂れた涎は俺のアイスコーヒーに注がれていた。
「ごっ、ごめん! 新しいの注文するよ」
「問題ない」
「え?」
ずずずずずーっ。
「うわああああ! なっ、なに飲んでるんだよぉ!?」
「うーむ、砂糖替わりになると思ったが苦いばかりだな。梓、もちっとよだれ足してくれ」
「やらないよ! なに考えてんだよぉ!」
さらに飲もうとしたら奪われたので、梓がケーキを食う様を見るぐらいしかすることがない。
「うまいか?」
「もぎゅもぎゅ……うん! 最高!」
満面の笑顔で答えられると、多少良心が痛む。だがしかし、エイプリルフールと気がつかなかった梓が悪いのだ!
「……はぁ、おいしかったぁ。ごちそうさま」
「うむ、じゃあ出るか」
レシートを持ってレジへ。
「1900円になります」
「だそうだ」
「……へ? 奢ってくれるんだよね?」
「ふはははは! 今日は4月1日、エイプリルフールだ! 騙されおったな!」
「……あの、タカシ?」
「気がつかなかったおまえが悪いんだぞ。ほれ、自分の分を払え」
「……今日、4月2日だよ?」
「まったまた、んなわけ……」
無言で梓が携帯を差し出す。そこに表示されてるのは、4月2日。
「……勘違い?」
騙そうとした罰として、全額奢らされました。悔しい。スカートめくってやれ。
怒られた。
「パンツ脱がす方がよかったか?」
超怒られた。
【衣替えとツンデレ】
2010年05月12日
5月になった。冬服から夏服へと変化する季節だ。
「いいなぁ、夏服はいいなぁ」
「……なにをじろじろ見ている」
みことの胸元を凝視していると、注意された。
「み、見てない。夏服になって薄くブラが見えるなんて気がつきもしない」
殴られた。不思議。
「見てないのに! そんなには!」
奮起して言い返すと、殴られた。なんでだろう。
「貴様は少しは考えてから物を言え!」
「ごめんなさい考えた末でそうなんです」
もう殴られるのは嫌なので土下座しながらそう言うと、みことは呆れた様にため息を吐いた。
「まったく、相変わらず馬鹿だな」
「聞きたいんだが、女の子ってのはブラが見えてても気にしないものなのか? だとしたら露出狂と言う他ないな。いや、嬉しいけど」
拳を握り締めるのが見えたので、慌てて言い訳する。
「いや、その、みことはつるぺたなんだからブラなんていらないんじゃないかと」
しまった、恐怖のあまり本音がぽろりと。
「……ふ、ふふふ、いい度胸だ」
「つ、つるぺたは人類の宝だぞ? 誰もが羨む至宝を持ってることを誇りに思うといいんではないかと」
「……殺す」
遠慮なく殺意をぶつけてくるみことに恐怖し、逃げる。
「待たんか! 殺してやる!」
「つ、つるぺたじゃない! みことは見事な貧乳だ!」
「貴様、馬鹿にするのも大概にしろ!」
呼び名が嫌という訳じゃなかったのか。
「……あ、校庭で小学生が裸で遊んでる」
「何ぃッ!?」
慌てて校庭を見る。しかし、小学生など影も形もない。
「おいみこと、小学生なんてどこにも……」
罠だった。半殺しにされた。
「いいなぁ、夏服はいいなぁ」
「……なにをじろじろ見ている」
みことの胸元を凝視していると、注意された。
「み、見てない。夏服になって薄くブラが見えるなんて気がつきもしない」
殴られた。不思議。
「見てないのに! そんなには!」
奮起して言い返すと、殴られた。なんでだろう。
「貴様は少しは考えてから物を言え!」
「ごめんなさい考えた末でそうなんです」
もう殴られるのは嫌なので土下座しながらそう言うと、みことは呆れた様にため息を吐いた。
「まったく、相変わらず馬鹿だな」
「聞きたいんだが、女の子ってのはブラが見えてても気にしないものなのか? だとしたら露出狂と言う他ないな。いや、嬉しいけど」
拳を握り締めるのが見えたので、慌てて言い訳する。
「いや、その、みことはつるぺたなんだからブラなんていらないんじゃないかと」
しまった、恐怖のあまり本音がぽろりと。
「……ふ、ふふふ、いい度胸だ」
「つ、つるぺたは人類の宝だぞ? 誰もが羨む至宝を持ってることを誇りに思うといいんではないかと」
「……殺す」
遠慮なく殺意をぶつけてくるみことに恐怖し、逃げる。
「待たんか! 殺してやる!」
「つ、つるぺたじゃない! みことは見事な貧乳だ!」
「貴様、馬鹿にするのも大概にしろ!」
呼び名が嫌という訳じゃなかったのか。
「……あ、校庭で小学生が裸で遊んでる」
「何ぃッ!?」
慌てて校庭を見る。しかし、小学生など影も形もない。
「おいみこと、小学生なんてどこにも……」
罠だった。半殺しにされた。


