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2026年03月20日
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【ジェットストリームなでなで】
2010年02月17日
「あまり無茶な題を選ぶものではない」
「? いきなり何を言うておる。とうとう狂ったかの? まあ、貴様にしては遅いくらいじゃのういたたたた!」
いきなり失礼なまつりのほっぺを引っ張るのはいいとして、ジェットストリームなでなでか。黒い三連星に倣うとして……あと2人いるな。
「しかし、こんな奴を満足させるために人を使うのもなあ……」
「痛い痛い痛いと言っておる! わらわのほっぺが見えぬのかえ!? 大層面白いことになっておるではないか!」
「やあ、本当だ。びろーんと伸びてて……うひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「笑うな、阿呆! いいから離さぬか!」
怒られたので、手を離す。
「むー……まったく、女子に暴力をふるうとは呆れたものじゃの」
「まつりだけだよ、こんなことするの」
「ちっとも嬉しくないわいっ! なぜ目を輝かせてわらわの手を握るっ!?」
「いや、なんかモテ台詞だったし、落ちるかなーって」
「落ちるか、阿呆っ!」
「阿呆阿呆と失礼な奴め。そんな貴様にはこれがお似合いだっ!」
「なっ、何ィ!?」
まず俺がまつりに突進する。その突進を避けたまつりに分身した俺がなでなでをし、さらに分身した俺が上空からまつりめがけなでなでする手筈だったが、まつりは突進をよけなかった。
ていうか分身とか無理なので、よけられなくてよかった。
「……何をしておる」
突進をかました結果、まつりを押し倒した形になっており、俺の下に不満そうな顔をしたまつりがいます。
「ジェットストリームなでなで」
「じぇっと……何じゃ? よく分からんが、わらわを押し倒しただけじゃ。わらわに卑猥なことでもするのかえ? もっとも、そのような度胸があれば、の話じゃがの」
「いいの!? やったあ!」
「ちょっとは躊躇せんか、阿呆!」
「うーんうーん、どうしよう、よし卑猥なことをしよう!」
「形だけ躊躇すればいいってもんじゃないわい!」
「まつりの言うことは難しいので、最初にしようとしたことをします」
まつりを抱っこして、開いてる手でなでなで。
「ぬ……な、何をするのじゃ」
「ジェットストリームなでなで」
「よ、よく分からんがやめよ。な、なでなでなど、されても嬉しくないわい」
「む。なでなで力あっぷ」
「にゃにゃにゃ……にゃふー」
やや満足げに息を吐く猫っぽい娘さん。
「どうです?」
「や、やめぬか! わらわにこのようなことをして、ただで済むと」
「さらになでなで力あっぷ」
「にゃにゃにゃにゃ……にゃふー」
さらに満足そうな猫娘。
「ぬふー」
「いかん、にゃふー顔から戻らない! もう一生まつりはにゃふー顔のままだ! 神はいないのか!」
「失礼な事を言うな、愚か者がっ! 何がにゃふー顔じゃ! わらわはそのような間の抜けた顔などしておらん!」
「一秒前までしてましたが」
「お主の目が腐っただけじゃ」
「なるほどそうか!」
「納得してどうする!」
「しかし、俺の目が腐っているのか、それともまつりが実際ににゃふー顔になっているのか。これはもう一度ジェットストリームなでなでをする必要があるな」
「そんなものないわいっ! こ、こら、ないと言って、言っておる……にゃにゃにゃにゃにゃ、にゃふー」
「ノドの下くりくり」
「ぬー♪」
「うーん、実に猫っぽい」
「誰が猫かーっ!」
すごく怒られた。
「? いきなり何を言うておる。とうとう狂ったかの? まあ、貴様にしては遅いくらいじゃのういたたたた!」
いきなり失礼なまつりのほっぺを引っ張るのはいいとして、ジェットストリームなでなでか。黒い三連星に倣うとして……あと2人いるな。
「しかし、こんな奴を満足させるために人を使うのもなあ……」
「痛い痛い痛いと言っておる! わらわのほっぺが見えぬのかえ!? 大層面白いことになっておるではないか!」
「やあ、本当だ。びろーんと伸びてて……うひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「笑うな、阿呆! いいから離さぬか!」
怒られたので、手を離す。
「むー……まったく、女子に暴力をふるうとは呆れたものじゃの」
「まつりだけだよ、こんなことするの」
「ちっとも嬉しくないわいっ! なぜ目を輝かせてわらわの手を握るっ!?」
「いや、なんかモテ台詞だったし、落ちるかなーって」
「落ちるか、阿呆っ!」
「阿呆阿呆と失礼な奴め。そんな貴様にはこれがお似合いだっ!」
「なっ、何ィ!?」
まず俺がまつりに突進する。その突進を避けたまつりに分身した俺がなでなでをし、さらに分身した俺が上空からまつりめがけなでなでする手筈だったが、まつりは突進をよけなかった。
ていうか分身とか無理なので、よけられなくてよかった。
「……何をしておる」
突進をかました結果、まつりを押し倒した形になっており、俺の下に不満そうな顔をしたまつりがいます。
「ジェットストリームなでなで」
「じぇっと……何じゃ? よく分からんが、わらわを押し倒しただけじゃ。わらわに卑猥なことでもするのかえ? もっとも、そのような度胸があれば、の話じゃがの」
「いいの!? やったあ!」
「ちょっとは躊躇せんか、阿呆!」
「うーんうーん、どうしよう、よし卑猥なことをしよう!」
「形だけ躊躇すればいいってもんじゃないわい!」
「まつりの言うことは難しいので、最初にしようとしたことをします」
まつりを抱っこして、開いてる手でなでなで。
「ぬ……な、何をするのじゃ」
「ジェットストリームなでなで」
「よ、よく分からんがやめよ。な、なでなでなど、されても嬉しくないわい」
「む。なでなで力あっぷ」
「にゃにゃにゃ……にゃふー」
やや満足げに息を吐く猫っぽい娘さん。
「どうです?」
「や、やめぬか! わらわにこのようなことをして、ただで済むと」
「さらになでなで力あっぷ」
「にゃにゃにゃにゃ……にゃふー」
さらに満足そうな猫娘。
「ぬふー」
「いかん、にゃふー顔から戻らない! もう一生まつりはにゃふー顔のままだ! 神はいないのか!」
「失礼な事を言うな、愚か者がっ! 何がにゃふー顔じゃ! わらわはそのような間の抜けた顔などしておらん!」
「一秒前までしてましたが」
「お主の目が腐っただけじゃ」
「なるほどそうか!」
「納得してどうする!」
「しかし、俺の目が腐っているのか、それともまつりが実際ににゃふー顔になっているのか。これはもう一度ジェットストリームなでなでをする必要があるな」
「そんなものないわいっ! こ、こら、ないと言って、言っておる……にゃにゃにゃにゃにゃ、にゃふー」
「ノドの下くりくり」
「ぬー♪」
「うーん、実に猫っぽい」
「誰が猫かーっ!」
すごく怒られた。
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【帰宅したらツンデレが自室の段ボールに捨てられていたようです】
2010年02月17日
学校から帰宅すると、傍若無人厚顔無恥の歩く皮肉ロボがいない。買い物にでも出かけたかなと思いつつ自室に入ると、段ボール箱の中になんかいる。
「にゃー」
皮肉ロボ──ヒナタが段ボール箱の中に入り、指を箱のふちに乗せて無表情でにゃーにゃー鳴いてた。
「にゃー」
「…………」
さて困った。どう処理したものか。
「ふふ、ヒナタの萌え動作にマスターはめろめろです。気持ち悪いマスターの気持ち悪い本で学習した甲斐があるというものです」
ヒナタの嫌な言動に部屋を漁る……までもなく、俺の机の上に見覚えのある品が。
「なんで俺のエロ本がここにあるんだよ! 隠してたろ! 思春期の多感な時期なんだから察して!」
「もう少しソフトな描写の本にすべきだと提案するヒナタです。あと、出てくる女性全てが小さいのはどうかと」
「まさかの熟読!? ええい、帰れ帰れ、そんな酷いロボットは研究所に帰れ!」
「……ヒナタにもう帰る場所がないと知ってて、マスターはそんなことを言うのですね」
「え……」
そんな、だって叔父さんの研究所は潰れてないと思ったけど?(注:ヒナタは叔父の開発したロボットであり、実動テストとして預かっています)
……はっ、昨今の不況の影響がこんなところにまで!?
「……そ、そうだったのか。ごめんな。そうとは知らず、俺……。なあヒナタ、いつまでもここにいていいんだからな?」
「まあ、嘘なのですが」
「…………」
なんでこうもさらっと嘘をつくかね、このロボは。
「しかし、マスターの優しさにほんの僅かですが、そう、猫のひたいほどですが、感動したと言うヒナタです」
「あーそりゃどーも」
「マスターが完全に拗ねているのをマスターご機嫌いかが機能にて確認。機嫌修復開始。あばばばばー」
ヒナタは無表情なままあばばば言った。今日も馬鹿にされてる。なんだ、マスターご機嫌いかが機能って。絶対いま適当に考えてつけたに違いない。
「赤ちゃんじゃないんだから、そんなのじゃ機嫌は直らない」
「マスターの能力は赤子以下。記録。完了」
このロボは重箱の隅ばかりを狙うので、俺の個人情報がとても悲しい感じになっている。
「ところでマスター、未だにヒナタの萌え動作について感想を頂いていないのですが。きちんと悶えていただかないと困ります」
そんなこと言われてもこっちが困る。
「愚かなマスターのためにもう一度媚びますので、今度は悶えてください」
とても嫌な発言のあと、ヒナタは再び「にゃー」と鳴いた。無論、いつものように無表情で。
「どうですか。萌えましたか。萌えましたね。萌えたらヒナタを褒めなさい。なでなでしなさい」
「おまえは一度脳を改造してもらった方がいい」
「改造経験のある人は言うことが違いますね」
「されてねえっ! 人を改造人間みたいに言うなッ! ……あっ、なんか仮面ライダーっぽくて、ちょっと嬉しいかも」
「訂正。マスターが人として失格なため、脳改造された人間のようだとヒナタは言ったのです」
より嫌な方向になってしまい悲しい。
「やれやれ、マスターはわがままですね。これほどヒナタが媚びているというのに、何が不満だというのですか」
「どんな萌え動作をしようが、故意にやってる時点でダメなんだよ! あーもー説明さすなよ!」
「マスターの気持ち悪い説明を聞くのも面倒ですので、とりあえずヒナタを褒めてください」
「人に説明を求めておいて気持ち悪いとな!? なんて無礼なロボットだ……いつか分解してやる」
「いいから早く褒めなさい。なでなでしなさい。鳴いてやりますから。にゃー。ほら。にゃー」
「……そこまで褒めて欲しいなら条件がある。『ご主人さまぁ……ヒナタ、いっぱいなでなでしてほしいですにゃん♪』と媚っび媚びに言えっ! さすれば褒めてやろう!」
「今日はまた格別に気持ち悪いですね、マスター」
とても傷ついた。
「マスター、段ボール箱の中に入って泣かないでください。迷惑です」
「うっ、えぐっ……ロボットがいじめる、ロボットが人間をおびやかす」
「安心してください、マスター。ヒナタがおびやかすのはマスターだけですから。特別扱いにマスターにっこり」
特別扱いなのに、ちっともにっこりできない。
「にっこりしたらそこから出てください。それはヒナタのものです。対マスター用保護欲噴出装置です」
「ちっとも保護欲が噴出しませんでしたよ」
「やはりマスターほどの剛の者ですと、幼女でなければ欲情しませんか」
「おまいはどこまで俺を貶めれば気が済むんだ」
「おかしいですね……先ほどの本には幼女のあられもない姿が多数収録されていたので、間違いないと思ったのですが」
「その記憶は消してください!」
「この世界にはギブアンドテイクという言葉がありまして」
「……つまり、褒めたら忘れる、と?」
「…………」
「……よし、分かった。おまえみたいな性悪ロボを褒めるのは正直嫌すぎるが、背に腹はかえられない。褒めてやろう」
「随分な言いようですが、ヒナタは優しい素敵なアンドロイドですので、夕食の品を悲しい感じにするだけで許してあげます」
些細な言葉で俺の晩飯が悲しい感じになってしまった。
「はぁ……まあいいや。んで、どうすりゃいいんだ?」
「ヒナタをなでなでしなさい」
「…………」
「な、なんですか、その目は。別にヒナタはマスターのなでなでが好きなんじゃないです。以前、マスターのなでなでを受けた際、ヒナタのプログラムが不可思議な動きをしたので、それを確認するにすぎないのです」
「不可思議、ねえ……」
「分かったらなでなでしなさい。早く、ほら、早く」
「わーったよ。ほい」
ヒナタの頭に手を乗せ、なでなで。
「は、はふ……」
ヒナタの頬がほんのり桜色に染まる。ヒナタは自分では自覚が無いようだが、頭をなでられるとこのようになる。ただ、そんな機能はついてないらしいが……。
「どうだ? 確認したか? ついでに記憶も消えたか?」
「も、もっとです。もっとデータが必要です。別に嬉しいからもっとなでなでしてほしいわけではないです」
「…………」
「な、なんですか、その目は」
「……やー、まあいいや。好きなだけしてやるよ」
「ま、マスターにしてはよい判断です。『下等人種にしてはよくやったで賞』を授けます」
イマイチ嬉しくないのはどうしてだろうね。
「ほれ、ぐだぐだ言ってたらなでねーぞ」
「む。マスターは狭量です。……ん」
なでること数分。いい加減疲れたのでヒナタの頭から手をどける。
「……はああああ。素敵な時間でした」
「俺は超疲れた」
「だらしないですね。流石はなでなで以外まるで取り柄のないマスターです」
「帰ってくれませんか」
「お断りします」
にべなく断られた。
「まあいいや、これで俺の素敵アルバムの記憶を消してくれるんだよな?」
「何の話ですか」
「え? ……いや、だって、さっき」
「ヒナタは何も答えませんでした。マスターが勝手にそう思ったに過ぎないと断言するヒナタです」
記憶をさかのぼる。うん、確かにヒナタは何も言ってないよね。でも、あの感じだと普通沈黙は肯定だと思うよね。それを逆手に取ったんだね。
「……ずるい! なんてずるいロボだ! 卑怯者!」
「マスターほどずるくも卑怯でもありません」
「なんで断言してんだよ! 不愉快だ、ああ不愉快だとも! もう二度とおまえみたいな不愉快ロボなんて撫でてやらないからな!」
「…………」
「……な、なでないからな?」
「…………」
「む、無言でこっちをじーっと見るなよう! 怖くないけど! 怖くないけど見るな!」
「…………」
「ご、ごめんなさい」
どうして俺が謝る羽目になっているのだろう。
「……ふう。寛大なヒナタだから許してあげます」
そして、どうしてこいつはこんな偉そうなのだ。主従関係がおかしくなってますよ。
「ほら、もう土下座なんてやめてください。頭を床にこすり付けるなんて、情けないですよ」
「土下座なんてしてねえっ!」
「じゃあしてください。頭を床にこすり付け、情けない姿をヒナタに晒しなさい。その後に優しいヒナタが止めますから。優しいヒナタに、マスターどきどき」
「お前みたいな性悪なロボにドキドキなんてするか!」
「不思議ですね、なんだか先ほどの幼女全集の内容をマスターの友人たちに仔細に伝えたくなるヒナタです」
脅迫までしてきた。極めて屈辱だが、屈服するほか術がなかった。
「わ、わー、ヒナタにどきどきするなあ」
「不愉快です。やめてください」
「おまーがやれって言ったんだろうが! 言ったんだろうがっ! 言ったんだろうがあっ!」
「うるさいです」
迷惑そうにヒナタは眉をひそめた。
「あーもーっ! お前、絶対俺のこと嫌いだろ」
「……秘密です」
いつものように無表情に言うヒナタだったが、どうしてか俺にはヒナタが笑っているように見えた。
「にゃー」
皮肉ロボ──ヒナタが段ボール箱の中に入り、指を箱のふちに乗せて無表情でにゃーにゃー鳴いてた。
「にゃー」
「…………」
さて困った。どう処理したものか。
「ふふ、ヒナタの萌え動作にマスターはめろめろです。気持ち悪いマスターの気持ち悪い本で学習した甲斐があるというものです」
ヒナタの嫌な言動に部屋を漁る……までもなく、俺の机の上に見覚えのある品が。
「なんで俺のエロ本がここにあるんだよ! 隠してたろ! 思春期の多感な時期なんだから察して!」
「もう少しソフトな描写の本にすべきだと提案するヒナタです。あと、出てくる女性全てが小さいのはどうかと」
「まさかの熟読!? ええい、帰れ帰れ、そんな酷いロボットは研究所に帰れ!」
「……ヒナタにもう帰る場所がないと知ってて、マスターはそんなことを言うのですね」
「え……」
そんな、だって叔父さんの研究所は潰れてないと思ったけど?(注:ヒナタは叔父の開発したロボットであり、実動テストとして預かっています)
……はっ、昨今の不況の影響がこんなところにまで!?
「……そ、そうだったのか。ごめんな。そうとは知らず、俺……。なあヒナタ、いつまでもここにいていいんだからな?」
「まあ、嘘なのですが」
「…………」
なんでこうもさらっと嘘をつくかね、このロボは。
「しかし、マスターの優しさにほんの僅かですが、そう、猫のひたいほどですが、感動したと言うヒナタです」
「あーそりゃどーも」
「マスターが完全に拗ねているのをマスターご機嫌いかが機能にて確認。機嫌修復開始。あばばばばー」
ヒナタは無表情なままあばばば言った。今日も馬鹿にされてる。なんだ、マスターご機嫌いかが機能って。絶対いま適当に考えてつけたに違いない。
「赤ちゃんじゃないんだから、そんなのじゃ機嫌は直らない」
「マスターの能力は赤子以下。記録。完了」
このロボは重箱の隅ばかりを狙うので、俺の個人情報がとても悲しい感じになっている。
「ところでマスター、未だにヒナタの萌え動作について感想を頂いていないのですが。きちんと悶えていただかないと困ります」
そんなこと言われてもこっちが困る。
「愚かなマスターのためにもう一度媚びますので、今度は悶えてください」
とても嫌な発言のあと、ヒナタは再び「にゃー」と鳴いた。無論、いつものように無表情で。
「どうですか。萌えましたか。萌えましたね。萌えたらヒナタを褒めなさい。なでなでしなさい」
「おまえは一度脳を改造してもらった方がいい」
「改造経験のある人は言うことが違いますね」
「されてねえっ! 人を改造人間みたいに言うなッ! ……あっ、なんか仮面ライダーっぽくて、ちょっと嬉しいかも」
「訂正。マスターが人として失格なため、脳改造された人間のようだとヒナタは言ったのです」
より嫌な方向になってしまい悲しい。
「やれやれ、マスターはわがままですね。これほどヒナタが媚びているというのに、何が不満だというのですか」
「どんな萌え動作をしようが、故意にやってる時点でダメなんだよ! あーもー説明さすなよ!」
「マスターの気持ち悪い説明を聞くのも面倒ですので、とりあえずヒナタを褒めてください」
「人に説明を求めておいて気持ち悪いとな!? なんて無礼なロボットだ……いつか分解してやる」
「いいから早く褒めなさい。なでなでしなさい。鳴いてやりますから。にゃー。ほら。にゃー」
「……そこまで褒めて欲しいなら条件がある。『ご主人さまぁ……ヒナタ、いっぱいなでなでしてほしいですにゃん♪』と媚っび媚びに言えっ! さすれば褒めてやろう!」
「今日はまた格別に気持ち悪いですね、マスター」
とても傷ついた。
「マスター、段ボール箱の中に入って泣かないでください。迷惑です」
「うっ、えぐっ……ロボットがいじめる、ロボットが人間をおびやかす」
「安心してください、マスター。ヒナタがおびやかすのはマスターだけですから。特別扱いにマスターにっこり」
特別扱いなのに、ちっともにっこりできない。
「にっこりしたらそこから出てください。それはヒナタのものです。対マスター用保護欲噴出装置です」
「ちっとも保護欲が噴出しませんでしたよ」
「やはりマスターほどの剛の者ですと、幼女でなければ欲情しませんか」
「おまいはどこまで俺を貶めれば気が済むんだ」
「おかしいですね……先ほどの本には幼女のあられもない姿が多数収録されていたので、間違いないと思ったのですが」
「その記憶は消してください!」
「この世界にはギブアンドテイクという言葉がありまして」
「……つまり、褒めたら忘れる、と?」
「…………」
「……よし、分かった。おまえみたいな性悪ロボを褒めるのは正直嫌すぎるが、背に腹はかえられない。褒めてやろう」
「随分な言いようですが、ヒナタは優しい素敵なアンドロイドですので、夕食の品を悲しい感じにするだけで許してあげます」
些細な言葉で俺の晩飯が悲しい感じになってしまった。
「はぁ……まあいいや。んで、どうすりゃいいんだ?」
「ヒナタをなでなでしなさい」
「…………」
「な、なんですか、その目は。別にヒナタはマスターのなでなでが好きなんじゃないです。以前、マスターのなでなでを受けた際、ヒナタのプログラムが不可思議な動きをしたので、それを確認するにすぎないのです」
「不可思議、ねえ……」
「分かったらなでなでしなさい。早く、ほら、早く」
「わーったよ。ほい」
ヒナタの頭に手を乗せ、なでなで。
「は、はふ……」
ヒナタの頬がほんのり桜色に染まる。ヒナタは自分では自覚が無いようだが、頭をなでられるとこのようになる。ただ、そんな機能はついてないらしいが……。
「どうだ? 確認したか? ついでに記憶も消えたか?」
「も、もっとです。もっとデータが必要です。別に嬉しいからもっとなでなでしてほしいわけではないです」
「…………」
「な、なんですか、その目は」
「……やー、まあいいや。好きなだけしてやるよ」
「ま、マスターにしてはよい判断です。『下等人種にしてはよくやったで賞』を授けます」
イマイチ嬉しくないのはどうしてだろうね。
「ほれ、ぐだぐだ言ってたらなでねーぞ」
「む。マスターは狭量です。……ん」
なでること数分。いい加減疲れたのでヒナタの頭から手をどける。
「……はああああ。素敵な時間でした」
「俺は超疲れた」
「だらしないですね。流石はなでなで以外まるで取り柄のないマスターです」
「帰ってくれませんか」
「お断りします」
にべなく断られた。
「まあいいや、これで俺の素敵アルバムの記憶を消してくれるんだよな?」
「何の話ですか」
「え? ……いや、だって、さっき」
「ヒナタは何も答えませんでした。マスターが勝手にそう思ったに過ぎないと断言するヒナタです」
記憶をさかのぼる。うん、確かにヒナタは何も言ってないよね。でも、あの感じだと普通沈黙は肯定だと思うよね。それを逆手に取ったんだね。
「……ずるい! なんてずるいロボだ! 卑怯者!」
「マスターほどずるくも卑怯でもありません」
「なんで断言してんだよ! 不愉快だ、ああ不愉快だとも! もう二度とおまえみたいな不愉快ロボなんて撫でてやらないからな!」
「…………」
「……な、なでないからな?」
「…………」
「む、無言でこっちをじーっと見るなよう! 怖くないけど! 怖くないけど見るな!」
「…………」
「ご、ごめんなさい」
どうして俺が謝る羽目になっているのだろう。
「……ふう。寛大なヒナタだから許してあげます」
そして、どうしてこいつはこんな偉そうなのだ。主従関係がおかしくなってますよ。
「ほら、もう土下座なんてやめてください。頭を床にこすり付けるなんて、情けないですよ」
「土下座なんてしてねえっ!」
「じゃあしてください。頭を床にこすり付け、情けない姿をヒナタに晒しなさい。その後に優しいヒナタが止めますから。優しいヒナタに、マスターどきどき」
「お前みたいな性悪なロボにドキドキなんてするか!」
「不思議ですね、なんだか先ほどの幼女全集の内容をマスターの友人たちに仔細に伝えたくなるヒナタです」
脅迫までしてきた。極めて屈辱だが、屈服するほか術がなかった。
「わ、わー、ヒナタにどきどきするなあ」
「不愉快です。やめてください」
「おまーがやれって言ったんだろうが! 言ったんだろうがっ! 言ったんだろうがあっ!」
「うるさいです」
迷惑そうにヒナタは眉をひそめた。
「あーもーっ! お前、絶対俺のこと嫌いだろ」
「……秘密です」
いつものように無表情に言うヒナタだったが、どうしてか俺にはヒナタが笑っているように見えた。
【ツンデレがおはようのちゅーをしようと機会をうかがっています】
2010年02月16日
……カチャ、パタン。
「ぐぉー……ぐぉー……」
「……大口開けて寝てる。……朝だ、起きろ」
ゆさゆさゆさ。
「ん、む……ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……ダメか。……ねーくすと。目覚ましどけー」
……ピピピピピピピピ!
「ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……あー、もう。うるさい」
ピ。
「……これでも起きない。……ねーくすと。濡れハンカチ……は、前に怒られたからダメ。……まったく、狭量で困る」
「ぐぉーぐぉーぐぉー!」
「……む、寝息で抗議とはナマイキな。……鼻つまんでやれ」
ぎゅっ。
「むぐぐぐっ……ち、ちなみ、やめれ~」
「えっ……た、タカシ、起きてるの?」
「う、うう……うぐぐぐぐ、ぐぅぐぅ」
「……寝言、か。……そ、そか。タカシの夢の中に、私がいるんだ」
「……ん、んう(む? 何やら声が。薄目開けて確認する俺!ちなみ発見!)」
「…………」
「(いつものように半目でぼーっとしてるが、気のせいか頬がほんのり朱に染まっているような。なんでせうか)」
「……ね、寝てる、よね?」
「(ええ、ついさっきまでは。さて、そろそろ起きようか)」
「……ぜ、全然起きないし、……ちゅーしたら、びっくりして起きる……よね」
「ぐーぐーぐー!(超寝てるっゼ!)」
「…………」
「ぐ、ぐーぐー(ど、どうした? 早くちゅーを!)」
「……急に寝息が怪しくなった」
「ぐ(ぎくり)」
「……起きてる?」
「ぐーぐー(寝てます)」
「…………」
「……zzz(英語表記なら、あるいは!)」
「……Zがいっぱい出てきた。……そ、それなら寝てるに違いない」
「zzz(やったぜZ! 流石はZ! いけいけぼくらのZ!)」
「……じゃ、じゃあ、……ちゅ、ちゅーして、起こさないと」
「zzz!(よし! 来い! いざ!)」
「…………」
「zzz!(どうした! こっちの準備は万端だ! 早く!)」
「……口が、タコみたいにうにゅーってなってる」
「!(しまった、キス欲が高まりすぎた!)」
「…………」
「(ばれたか……仕方ない、諦め)」
……ちゅ。
「!」
唇に触れた柔らかな感覚に慌てて目を開ける。
「おっ、おまっ、さっき!」
「……な、何もしてない。……したとしても、寝てたタカシは気づかない」
早口に言うちなみの頬は赤い。
「い、いや、でもお前俺が起きてるって気づいて」
「……な、何の話か、ちっとも。……起きたなら、早く顔洗ってご飯食べる」
ちなみは耳まで赤くしたまま部屋を出ていった。
……全く、どんな顔して顔を合わせればいいのか。
俺はにやける顔をどうにか引き締めようと、無駄な努力をするのだった。
「ぐぉー……ぐぉー……」
「……大口開けて寝てる。……朝だ、起きろ」
ゆさゆさゆさ。
「ん、む……ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……ダメか。……ねーくすと。目覚ましどけー」
……ピピピピピピピピ!
「ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……あー、もう。うるさい」
ピ。
「……これでも起きない。……ねーくすと。濡れハンカチ……は、前に怒られたからダメ。……まったく、狭量で困る」
「ぐぉーぐぉーぐぉー!」
「……む、寝息で抗議とはナマイキな。……鼻つまんでやれ」
ぎゅっ。
「むぐぐぐっ……ち、ちなみ、やめれ~」
「えっ……た、タカシ、起きてるの?」
「う、うう……うぐぐぐぐ、ぐぅぐぅ」
「……寝言、か。……そ、そか。タカシの夢の中に、私がいるんだ」
「……ん、んう(む? 何やら声が。薄目開けて確認する俺!ちなみ発見!)」
「…………」
「(いつものように半目でぼーっとしてるが、気のせいか頬がほんのり朱に染まっているような。なんでせうか)」
「……ね、寝てる、よね?」
「(ええ、ついさっきまでは。さて、そろそろ起きようか)」
「……ぜ、全然起きないし、……ちゅーしたら、びっくりして起きる……よね」
「ぐーぐーぐー!(超寝てるっゼ!)」
「…………」
「ぐ、ぐーぐー(ど、どうした? 早くちゅーを!)」
「……急に寝息が怪しくなった」
「ぐ(ぎくり)」
「……起きてる?」
「ぐーぐー(寝てます)」
「…………」
「……zzz(英語表記なら、あるいは!)」
「……Zがいっぱい出てきた。……そ、それなら寝てるに違いない」
「zzz(やったぜZ! 流石はZ! いけいけぼくらのZ!)」
「……じゃ、じゃあ、……ちゅ、ちゅーして、起こさないと」
「zzz!(よし! 来い! いざ!)」
「…………」
「zzz!(どうした! こっちの準備は万端だ! 早く!)」
「……口が、タコみたいにうにゅーってなってる」
「!(しまった、キス欲が高まりすぎた!)」
「…………」
「(ばれたか……仕方ない、諦め)」
……ちゅ。
「!」
唇に触れた柔らかな感覚に慌てて目を開ける。
「おっ、おまっ、さっき!」
「……な、何もしてない。……したとしても、寝てたタカシは気づかない」
早口に言うちなみの頬は赤い。
「い、いや、でもお前俺が起きてるって気づいて」
「……な、何の話か、ちっとも。……起きたなら、早く顔洗ってご飯食べる」
ちなみは耳まで赤くしたまま部屋を出ていった。
……全く、どんな顔して顔を合わせればいいのか。
俺はにやける顔をどうにか引き締めようと、無駄な努力をするのだった。
【ツンデレは酷い肩コリのようです】
2010年02月16日
土曜日は半日授業なのでとても楽だ。そんな楽な日にちなみと一緒に帰ってると、突然横の小さいのがぐるぐる肩を回しだした。
「どした? こるほど大層な乳も持ってないくせに肩こりか?」
「……どうしてイチイチ失礼なことを言うかな、キミは」
不満そうな顔でちなみは俺をにらんだ。
「……指摘通り、肩こり。……きっと、胸がおっきくなってる予兆。……ぼいんぼいーんになる予感」
「仮に大きくなるとしても、ぼいんぼいーんという擬音が似合うほどは大きくはならない断言しよう」
「……いちいち不愉快」
不満そうな顔でちなみは俺の頬を引っ張った。
「じゃあ謝罪の意味も含め、肩でも揉んでやろうか? 近所の猫の間ではゴッドフィンガーと大評判だぞ」
「……それ、別に腕がいいからとかじゃなくて、よくエサをやってるから近寄ってくるだけ」
エサをやる代わりにモフらせてもらう俺です。猫最高。ねこだいすき。
「で、本当にどうだ?」
「……まあ、えろいことをしないなら」
「それは約束できない」
「……私の魅惑のぷろぽーしょんが、タカシを性犯罪者に」
「貧乳を魅惑と言うのであれば、確かに魅力的ではある」
またしても頬を引っ張られた。
「……気にしてるんだから、あまり貧乳貧乳言わない」
「とても素敵なのに……」
「うるさい。……とにかく、えろいことしないなら、肩を揉んでもいい」
何やら俺が頼む節になっているが、まあコイツには普段から色々世話になってることだし、肩を揉んでやることにした。
場所は変わって、ちなみの家。おばさんからの「あらあら、昼間から子作り? いわゆる真っ昼間王ね」という頓狂な言葉をチョップで断ち切った後、ちなみの部屋へ向かう。
「いつも思うが、お前のおばさん頭おかしいよな」
「……我が親ながら、全く否定できない。……タカシといい勝負」
俺はあんな変人じゃない。
「……じゃ、肩もんで」
「任せろ」
ちなみの後ろに座り、軽く肩を掴む。
「む、ホントにこってるじゃん。かちこちだ。かっちかちやでー」
「……戦闘メカだ」
「お笑い芸人の方です」
少し服をずらし、露になった肩に手を這わせてゆっくりと揉む。
「……あー、気持ちいい」
「しかし、なんでこんなこってるの?」
「……きょ」
「巨乳になる、というありえない未来予想図以外の理由でお願いします」
「……最近、机に向かってる時間がちょっと長いから」
やや不機嫌そうな声でちなみが答える。
「へぇ、偉いな。俺もちょっとは勉強しないとな」
「……勉強じゃなくて、パソコンで遊んでる」
申し訳なさそうな声に、机を見る。机の上に、パソコンがででんと鎮座していた。
「……ええと。時には遊ぶのも大事だよな」
「……うう、タカシごときに気を使われている」
「ごとき言うな」
肩甲骨の隙間を指で強めに刺激する。
「あっ!」
「あ、痛かったか? ゴメンゴメン」
「……う、ううん。よかった。気持ちよかった」
「コメントがえろい!」
「…………」
「だが、できることならもっと気持ちを込めて言ってくれると助かります」
「…………」
「ええと、ごめんなさい」
凄くにらまれたので謝る。
「……まったく。どうしてタカシはこんなにえろいのか」
「いや、俺の頭の中に比べれば、俺の言葉なんて箸にも棒にもかからないレヴェルだぞ?」
「……いったいどのような惨劇がその頭の中で繰り広げられているのか」
「カッターシャツだけ着たちなみに首輪を」
「……肖像権の侵害」
ちなみは後ろも見ずに器用に俺の頬を引っ張った。
「脳内には適用されないと思いますが」
「……うるさい。変態め」
「変態じゃないよ、ちょっと人より小さな胸が好きな紳士だよ」
「……人、それを変態と呼ぶ」
「紳士なんだけどなあ」
一人ごちながら、ちなみの肩をぐにぐに揉む俺だった。
「ほい、こんなとこかな」
30分ほどたっぷり肩を揉んだ後、軽く肩を叩いて終わりを告げる。
「……はふ~。……ん、だいぶ軽くなった。……ありがと」
くるくると肩を回し、ちなみは調子を確認した後、俺に礼を言った。
「どういたまして。んじゃ、ボチボチ俺は帰るな」
「……待って。ついでだし、泊まっていけばどうか」
「大胆だな、おまいは」
「? ……桃鉄しよ、桃鉄」
「あー……そゆことか」
「?」
「や、折角のお誘いだが、帰る」
「……ももてつ」
袖をきゅっとつかみ、ちなみは俺を見上げた。よし、完全敗北。
「泊まって行こうねー、俺は泊まってちなみと桃鉄をするんだねー」
「……やたっ。……じゃ、お母さんに言ってくる」
ちなみは嬉しそうにパタパタ部屋を出て行った。
コイツは自分の武器を知ってるに違いない。そして俺がその武器に格別に弱いことも知ってるに違いない。畜生。
「……言ってきた。……んじゃ、お昼ご飯作るから、一緒に食べよ?」
けど、嬉しそうなちなみの顔を見てると、弱くてもいいかなーなんて思う俺がいたりして。
「どした? こるほど大層な乳も持ってないくせに肩こりか?」
「……どうしてイチイチ失礼なことを言うかな、キミは」
不満そうな顔でちなみは俺をにらんだ。
「……指摘通り、肩こり。……きっと、胸がおっきくなってる予兆。……ぼいんぼいーんになる予感」
「仮に大きくなるとしても、ぼいんぼいーんという擬音が似合うほどは大きくはならない断言しよう」
「……いちいち不愉快」
不満そうな顔でちなみは俺の頬を引っ張った。
「じゃあ謝罪の意味も含め、肩でも揉んでやろうか? 近所の猫の間ではゴッドフィンガーと大評判だぞ」
「……それ、別に腕がいいからとかじゃなくて、よくエサをやってるから近寄ってくるだけ」
エサをやる代わりにモフらせてもらう俺です。猫最高。ねこだいすき。
「で、本当にどうだ?」
「……まあ、えろいことをしないなら」
「それは約束できない」
「……私の魅惑のぷろぽーしょんが、タカシを性犯罪者に」
「貧乳を魅惑と言うのであれば、確かに魅力的ではある」
またしても頬を引っ張られた。
「……気にしてるんだから、あまり貧乳貧乳言わない」
「とても素敵なのに……」
「うるさい。……とにかく、えろいことしないなら、肩を揉んでもいい」
何やら俺が頼む節になっているが、まあコイツには普段から色々世話になってることだし、肩を揉んでやることにした。
場所は変わって、ちなみの家。おばさんからの「あらあら、昼間から子作り? いわゆる真っ昼間王ね」という頓狂な言葉をチョップで断ち切った後、ちなみの部屋へ向かう。
「いつも思うが、お前のおばさん頭おかしいよな」
「……我が親ながら、全く否定できない。……タカシといい勝負」
俺はあんな変人じゃない。
「……じゃ、肩もんで」
「任せろ」
ちなみの後ろに座り、軽く肩を掴む。
「む、ホントにこってるじゃん。かちこちだ。かっちかちやでー」
「……戦闘メカだ」
「お笑い芸人の方です」
少し服をずらし、露になった肩に手を這わせてゆっくりと揉む。
「……あー、気持ちいい」
「しかし、なんでこんなこってるの?」
「……きょ」
「巨乳になる、というありえない未来予想図以外の理由でお願いします」
「……最近、机に向かってる時間がちょっと長いから」
やや不機嫌そうな声でちなみが答える。
「へぇ、偉いな。俺もちょっとは勉強しないとな」
「……勉強じゃなくて、パソコンで遊んでる」
申し訳なさそうな声に、机を見る。机の上に、パソコンがででんと鎮座していた。
「……ええと。時には遊ぶのも大事だよな」
「……うう、タカシごときに気を使われている」
「ごとき言うな」
肩甲骨の隙間を指で強めに刺激する。
「あっ!」
「あ、痛かったか? ゴメンゴメン」
「……う、ううん。よかった。気持ちよかった」
「コメントがえろい!」
「…………」
「だが、できることならもっと気持ちを込めて言ってくれると助かります」
「…………」
「ええと、ごめんなさい」
凄くにらまれたので謝る。
「……まったく。どうしてタカシはこんなにえろいのか」
「いや、俺の頭の中に比べれば、俺の言葉なんて箸にも棒にもかからないレヴェルだぞ?」
「……いったいどのような惨劇がその頭の中で繰り広げられているのか」
「カッターシャツだけ着たちなみに首輪を」
「……肖像権の侵害」
ちなみは後ろも見ずに器用に俺の頬を引っ張った。
「脳内には適用されないと思いますが」
「……うるさい。変態め」
「変態じゃないよ、ちょっと人より小さな胸が好きな紳士だよ」
「……人、それを変態と呼ぶ」
「紳士なんだけどなあ」
一人ごちながら、ちなみの肩をぐにぐに揉む俺だった。
「ほい、こんなとこかな」
30分ほどたっぷり肩を揉んだ後、軽く肩を叩いて終わりを告げる。
「……はふ~。……ん、だいぶ軽くなった。……ありがと」
くるくると肩を回し、ちなみは調子を確認した後、俺に礼を言った。
「どういたまして。んじゃ、ボチボチ俺は帰るな」
「……待って。ついでだし、泊まっていけばどうか」
「大胆だな、おまいは」
「? ……桃鉄しよ、桃鉄」
「あー……そゆことか」
「?」
「や、折角のお誘いだが、帰る」
「……ももてつ」
袖をきゅっとつかみ、ちなみは俺を見上げた。よし、完全敗北。
「泊まって行こうねー、俺は泊まってちなみと桃鉄をするんだねー」
「……やたっ。……じゃ、お母さんに言ってくる」
ちなみは嬉しそうにパタパタ部屋を出て行った。
コイツは自分の武器を知ってるに違いない。そして俺がその武器に格別に弱いことも知ってるに違いない。畜生。
「……言ってきた。……んじゃ、お昼ご飯作るから、一緒に食べよ?」
けど、嬉しそうなちなみの顔を見てると、弱くてもいいかなーなんて思う俺がいたりして。
【ツンデレにぷにってしてみたら】
2010年02月16日
五時間目の授業中、ふと隣の席を見る。一見眠そうな半目でぼーっとしているだが、実は真面目に授業を受けてるちなみがいる。
しかし、俺は真面目に授業を受ける人ではないので、ちなみで暇つぶし開始。消しゴム爆弾投下。
「……む」
俺の攻撃に気づいたのか、ちなみがこっちを見た。にこやかな笑み&手をフリフリ振って親しみをアッピール。
「……嫌がらせされた。……性的な」
「いやいや、性的な嫌がらせはしてない。ただ、その欲望の焔は常に俺の心を炙り続けている」
先生にばれないよう、小さな声で返事する。
「……タカシのような不真面目、異常者、ロリコンと三拍子揃ったダメ人間と違い、私は真面目に先生の話を聞いてる。邪魔しないで」
そう言って、ちなみは前を向いてしまった。すかさず追加の消しゴム爆弾を生成、投下する。
「…………」
ちなみはちらりとこっちを見た。再び親しみをアッピールする。
「……はぁ」
ため息をついて、ちなみはまた前を向いた。呆れられたか。まあ、ガキがするようなことだしなあ。
次は何で暇を潰そうかと思ってたら、頭に何かが降ってきた。手をやって確認すると、消しゴムのかけら。ちなみの方を見る。
「……ふ」
口元を歪め、ちなみは馬鹿にしたような笑みを浮かべた。野郎、俺と同じように消しゴムを削ってこっちに投げたな。
……いい度胸だ。素早く消しゴムを削り、ちなみに向け爆撃開始!
「……甘い」
「何ィ!?」
ちなみは爆撃を下敷きでガードした。なんたることだ、被害0だと!? くそう、追加爆撃だ!
……あ、しまった。消しゴム尽きた。どうしよう。
「こうなっては……白兵戦だ!」
ずずずっと椅子を寄せ、ちなみに突貫。ちなみの頬をぷにっと押す。
「む」
「ふはははは! やわい、やわいぞ! なんてやわい装甲だ!」
続けざまにちなみの頬をぷにぷにする。最早陥落は時間の問題かと思われたその時、ちなみ砦から反撃の狼煙があがった。
「……くろすかうんたー」
「ぬにぃ!?」
俺の指をかいくぐり、ちなみの指が俺の頬を押す。
「……ふふ、紙のような装甲だ」
馬鹿にしたような笑みに、カツィーンとくる。
「ぐぬぬ……ちなみのくせに我が牙城を脅かすとは、生意気な! 喰らえッ!」
両の手でちなみの頬を両方から攻める。戦争は数だ。ちなみの手をかいくぐり、二つの指がちなみの頬をぷにぷにっと押す。
「……むむっ、二刀流とは」
「ふはははは! 我が秘技、破れるものなら破ってみろ!」
「じゃあそうしますね」
前方からの声に、そちらを向く。黒板の前で一生懸命教鞭を振るっていた大谷先生が、なぜか目の前にいますよ。
「先生も一緒に遊びたいのか。しかし、授業中に遊ぶのは感心しないぞ。どうしてもというのなら、また今度遊んであげるぞ」
「わーい! ……じゃなくて! 今は先生の授業中です! 真面目に授業受けてくださいっ! 先生、めってしますよ! めって!」
「先生は腰に手を当て、俺たちを叱った。しかし、その容姿はどう見ても小学生なので、まるで恐怖を感じなかった。だが、この人が大人であるという事実は俺を心胆寒からせるに充分だった。人間ってスゲー」
「心の声は心の中だけに仕舞っていてくださいっ!」
半泣きで先生が怒った。
「俺はまだこの人が大人であることに半信半疑だが、それを指摘するほど子供でもない。子供は目の前の生き物だけで充分だ」
「もーっ! 別府くんは先生のこと馬鹿にしすぎです! 廊下に立ってなさい!」
馬鹿にしすぎたのか、先生が怒った。
「……ぷぷ、ざまーみろ」
「ちなみちゃんもです! 別府くんと一緒になって遊んでた罰です!」
「え……うう、タカシのせいだ。許すまじ」
先生の言葉に、ちなみが俺をにらんだ。
「先生、ちなみが俺に熱く、蕩けるような視線を送るのだがどうしたらいいのだろうか。愛の言葉を返せばいいのだろうか」
「勝手に返してくだたいっ!」
「くだたい?」
「うきーっ!」
壊れかけているので、ちなみを連れて廊下に退避する。
「……まったく、タカシのせいで私まで罰を受ける羽目に。……迷惑」
隣に立つちなみがぶつぶつ言いながら俺の足を踏む。
「ちなみさん、踏んでますが」
「……気のせいの予感」
「その予感は正しくないと思いますが」
「……まあ、遠慮するな。ほりほり」
ちなみは底意地の悪そうな笑みを浮かべながら俺の足をぐりぐりっと踏みつけた。
「ははは、こやつめ」
負けじとちなみのほっぺを指でぐりぐりっと押す。
「……ふふふ、いい度胸」
「ははは、ナイス度胸だろう?」
お互いの顔に不適な笑みが浮かぶ。
「…………」
「…………」
一瞬の間。そして次の瞬間、俺の指が吸い込まれるようにちなみの頬へ向かう、かと思われた。
「な、何ィ!?」
「……ふふ」
しかし、俺の指が辿り着いた場所は、ちなみの頬ではなく、口だった。ちなみは俺の動きを予測し、顔を動かしたのだ。
なんということだ、このような手段でぷにぷにを防ぐとは……!
「……ふふ、ほう?」
「ふん、見事と言っておこう。だがちなみ、この技には致命的な弱点がある!」
俺の言葉に、ちなみは少なからず衝撃を受けているようだった。
「……は、はへほほほ。ほほははほうふふほふふほ?(訳:ざ、戯言を。ここからどうすると言うの?)」
「この技は、とても気持ちよくて俺が嬉しいのだ! ばばーん!」
「…………」
いかん、呆れられているような。
「……え、えと、……指舐められるの、好き?」
呆れられているかと思ったが、そうでもなかったようで、ちなみは口から指を出し、おずおずと尋ねた。
「好き。とても」
「…………」
しばしの逡巡の後、ちなみは俺の手を両手でぎゅっと握った。
「……え、えと、指をぺろぺろして、タカシをめろめろにする作戦。……だから、ぺろぺろするのも仕方がない」
「否定する要素が全くない! 是非に!」
「……えろやろう」
「ごめんね!」
「……ま、まあ、しょうがない。……じゃあ」
ちなみの小さな口が開き、俺の指がその中に……
「ふ、不純異性交遊の現場を発見しましたよっ!?」
先生が教室から飛び出してきて、甘ったるい雰囲気を完膚なきまでに粉砕しやがった。
「ええいこの子供が! せっかくちなみにぺろぺろしてもらうチャンスを! この子供子供子供!」
「せ、先生は子供じゃないです! 立派な大人ですっ! 子供言わないでくだたいっ!」
「くだたい?」
「むきーっ! もーっ、ちなみちゃん! 別府くんに言ってやって……」
先生がちなみの方を見た途端、真っ赤になってふるふる震えだした。どうしたのかと思い、俺もちなみの方を見る。
「……ちゅぷ、ちゅ……れろれろ、ちゅ……ぷ」
おやおや、とても淫靡な音を響かせて俺の指を舐めていますよ。
「ていうかやめろちなみ! 見てる見てる先生見てるっ!」
「あ、あの、その、……先生だけでなく、みんな見てますよ?」
申し訳なさそうな先生の言葉に、ゆっくりと教室を見る。おやおや、窓という窓が全部開き、そこから級友達が顔を覗かせてえええええ!?
「ちちちなみさん、いや、ちなみ様! ほほほらみんな見てる見てるから今すぐやめた方がいいのではないのでせうか!?」
「……タカシ、気持ちいい?」
「はい! ……いやいやいやそうじゃなくてそうじゃなくて畜生助けてえ!」
陶然とした顔で俺の指を舐めるちなみ。その様子を眺める我がクラス一堂。真っ赤な顔ではわはわ言ってるちびっこ教師。
その中心に、快楽と羞恥に震える俺がいます。明日からどんな顔して登校しろと言うのだ。
しかし、俺は真面目に授業を受ける人ではないので、ちなみで暇つぶし開始。消しゴム爆弾投下。
「……む」
俺の攻撃に気づいたのか、ちなみがこっちを見た。にこやかな笑み&手をフリフリ振って親しみをアッピール。
「……嫌がらせされた。……性的な」
「いやいや、性的な嫌がらせはしてない。ただ、その欲望の焔は常に俺の心を炙り続けている」
先生にばれないよう、小さな声で返事する。
「……タカシのような不真面目、異常者、ロリコンと三拍子揃ったダメ人間と違い、私は真面目に先生の話を聞いてる。邪魔しないで」
そう言って、ちなみは前を向いてしまった。すかさず追加の消しゴム爆弾を生成、投下する。
「…………」
ちなみはちらりとこっちを見た。再び親しみをアッピールする。
「……はぁ」
ため息をついて、ちなみはまた前を向いた。呆れられたか。まあ、ガキがするようなことだしなあ。
次は何で暇を潰そうかと思ってたら、頭に何かが降ってきた。手をやって確認すると、消しゴムのかけら。ちなみの方を見る。
「……ふ」
口元を歪め、ちなみは馬鹿にしたような笑みを浮かべた。野郎、俺と同じように消しゴムを削ってこっちに投げたな。
……いい度胸だ。素早く消しゴムを削り、ちなみに向け爆撃開始!
「……甘い」
「何ィ!?」
ちなみは爆撃を下敷きでガードした。なんたることだ、被害0だと!? くそう、追加爆撃だ!
……あ、しまった。消しゴム尽きた。どうしよう。
「こうなっては……白兵戦だ!」
ずずずっと椅子を寄せ、ちなみに突貫。ちなみの頬をぷにっと押す。
「む」
「ふはははは! やわい、やわいぞ! なんてやわい装甲だ!」
続けざまにちなみの頬をぷにぷにする。最早陥落は時間の問題かと思われたその時、ちなみ砦から反撃の狼煙があがった。
「……くろすかうんたー」
「ぬにぃ!?」
俺の指をかいくぐり、ちなみの指が俺の頬を押す。
「……ふふ、紙のような装甲だ」
馬鹿にしたような笑みに、カツィーンとくる。
「ぐぬぬ……ちなみのくせに我が牙城を脅かすとは、生意気な! 喰らえッ!」
両の手でちなみの頬を両方から攻める。戦争は数だ。ちなみの手をかいくぐり、二つの指がちなみの頬をぷにぷにっと押す。
「……むむっ、二刀流とは」
「ふはははは! 我が秘技、破れるものなら破ってみろ!」
「じゃあそうしますね」
前方からの声に、そちらを向く。黒板の前で一生懸命教鞭を振るっていた大谷先生が、なぜか目の前にいますよ。
「先生も一緒に遊びたいのか。しかし、授業中に遊ぶのは感心しないぞ。どうしてもというのなら、また今度遊んであげるぞ」
「わーい! ……じゃなくて! 今は先生の授業中です! 真面目に授業受けてくださいっ! 先生、めってしますよ! めって!」
「先生は腰に手を当て、俺たちを叱った。しかし、その容姿はどう見ても小学生なので、まるで恐怖を感じなかった。だが、この人が大人であるという事実は俺を心胆寒からせるに充分だった。人間ってスゲー」
「心の声は心の中だけに仕舞っていてくださいっ!」
半泣きで先生が怒った。
「俺はまだこの人が大人であることに半信半疑だが、それを指摘するほど子供でもない。子供は目の前の生き物だけで充分だ」
「もーっ! 別府くんは先生のこと馬鹿にしすぎです! 廊下に立ってなさい!」
馬鹿にしすぎたのか、先生が怒った。
「……ぷぷ、ざまーみろ」
「ちなみちゃんもです! 別府くんと一緒になって遊んでた罰です!」
「え……うう、タカシのせいだ。許すまじ」
先生の言葉に、ちなみが俺をにらんだ。
「先生、ちなみが俺に熱く、蕩けるような視線を送るのだがどうしたらいいのだろうか。愛の言葉を返せばいいのだろうか」
「勝手に返してくだたいっ!」
「くだたい?」
「うきーっ!」
壊れかけているので、ちなみを連れて廊下に退避する。
「……まったく、タカシのせいで私まで罰を受ける羽目に。……迷惑」
隣に立つちなみがぶつぶつ言いながら俺の足を踏む。
「ちなみさん、踏んでますが」
「……気のせいの予感」
「その予感は正しくないと思いますが」
「……まあ、遠慮するな。ほりほり」
ちなみは底意地の悪そうな笑みを浮かべながら俺の足をぐりぐりっと踏みつけた。
「ははは、こやつめ」
負けじとちなみのほっぺを指でぐりぐりっと押す。
「……ふふふ、いい度胸」
「ははは、ナイス度胸だろう?」
お互いの顔に不適な笑みが浮かぶ。
「…………」
「…………」
一瞬の間。そして次の瞬間、俺の指が吸い込まれるようにちなみの頬へ向かう、かと思われた。
「な、何ィ!?」
「……ふふ」
しかし、俺の指が辿り着いた場所は、ちなみの頬ではなく、口だった。ちなみは俺の動きを予測し、顔を動かしたのだ。
なんということだ、このような手段でぷにぷにを防ぐとは……!
「……ふふ、ほう?」
「ふん、見事と言っておこう。だがちなみ、この技には致命的な弱点がある!」
俺の言葉に、ちなみは少なからず衝撃を受けているようだった。
「……は、はへほほほ。ほほははほうふふほふふほ?(訳:ざ、戯言を。ここからどうすると言うの?)」
「この技は、とても気持ちよくて俺が嬉しいのだ! ばばーん!」
「…………」
いかん、呆れられているような。
「……え、えと、……指舐められるの、好き?」
呆れられているかと思ったが、そうでもなかったようで、ちなみは口から指を出し、おずおずと尋ねた。
「好き。とても」
「…………」
しばしの逡巡の後、ちなみは俺の手を両手でぎゅっと握った。
「……え、えと、指をぺろぺろして、タカシをめろめろにする作戦。……だから、ぺろぺろするのも仕方がない」
「否定する要素が全くない! 是非に!」
「……えろやろう」
「ごめんね!」
「……ま、まあ、しょうがない。……じゃあ」
ちなみの小さな口が開き、俺の指がその中に……
「ふ、不純異性交遊の現場を発見しましたよっ!?」
先生が教室から飛び出してきて、甘ったるい雰囲気を完膚なきまでに粉砕しやがった。
「ええいこの子供が! せっかくちなみにぺろぺろしてもらうチャンスを! この子供子供子供!」
「せ、先生は子供じゃないです! 立派な大人ですっ! 子供言わないでくだたいっ!」
「くだたい?」
「むきーっ! もーっ、ちなみちゃん! 別府くんに言ってやって……」
先生がちなみの方を見た途端、真っ赤になってふるふる震えだした。どうしたのかと思い、俺もちなみの方を見る。
「……ちゅぷ、ちゅ……れろれろ、ちゅ……ぷ」
おやおや、とても淫靡な音を響かせて俺の指を舐めていますよ。
「ていうかやめろちなみ! 見てる見てる先生見てるっ!」
「あ、あの、その、……先生だけでなく、みんな見てますよ?」
申し訳なさそうな先生の言葉に、ゆっくりと教室を見る。おやおや、窓という窓が全部開き、そこから級友達が顔を覗かせてえええええ!?
「ちちちなみさん、いや、ちなみ様! ほほほらみんな見てる見てるから今すぐやめた方がいいのではないのでせうか!?」
「……タカシ、気持ちいい?」
「はい! ……いやいやいやそうじゃなくてそうじゃなくて畜生助けてえ!」
陶然とした顔で俺の指を舐めるちなみ。その様子を眺める我がクラス一堂。真っ赤な顔ではわはわ言ってるちびっこ教師。
その中心に、快楽と羞恥に震える俺がいます。明日からどんな顔して登校しろと言うのだ。


