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2026年03月19日
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【ツンデレは惚れ薬を作ろうとしているようです】

2010年03月06日
 ……タカシのやろう、いつもいつも私のことを小さいとか、着ぐるみマニアとか、貧乳王つるぺたんだとか言う。
 許し難い発言なので、ここはいっちょう惚れ薬で奴隷化しよう。うん、決定。……別に、好きになって欲しいとかじゃなくて、奴隷にしたいだけ。……本当に。
「……というわけで、研究の末やっと完成したこれを飲んでみて」
 タカシに薬の詰まったビンを渡すが、ノーという感じの手をされた。
「ラベルに何も書かれてない、極めて怪しい薬を飲む趣味は俺にはないぞ、ちなみ」
「……これを飲むと、女の子がどんどん寄ってくる」
「怪しすぎだっての。もーちょっと頭使え」
 興味の欠片も見当たらないのか、タカシは半分呆れながら私に言った。
「……胸がつるぺたい子がどんどん寄ってくる」
「何をしている、早くその薬を寄こせ! 金ならいくらでも出す!」
 自分で言っておいてなんだが、こんなので騙されるのはどうかと思う。
 それはそれとして、薬ビンを渡すと、タカシは何のためらいもなく一気に飲み干した。
「げふー。……とてもまずい! それはもう泣きそうなほど!」
「……ぎゅうにゅう、もしくはヤモリ、かと」
「嫌な響きが俺の耳朶を叩く! たぶんきっと恐らく確実にまずさの原因は後者! ……ん、ぐ?」
 身体がぐらりと揺らぎ、タカシは片膝をついた。側に駆け寄り、タカシの顔を覗き込む。
「……だいじょぶ?」
「ん、あ、ああ。なんか急に身体がぐらぐらした。ぐりとぐらぐら、なんちて。うひゃひゃ」
 ……あれ、おかしいな。もう私のことが好きになってるはずなのに、タカシってば全然普通だ。……効いてないのかな?
 なんて思ってたら、タカシは急に私の頭をなでだした。……また私が小さいって馬鹿にするつもりだ。ムカムカする。……ちょっと、嬉しいけど。
「心配してくれたのか? なんだかんだ言って、やっぱちなみは優しいな。ちなみのそーゆーとこ、好きだな」
 ……いま、なんと?
「わ、わんすあげいん」
「ひぃ、英語! 理解不能!」
「も、もっかい、もっかい言って」
「えーと……ひぃ、英」
「そっちじゃない」
「わざとだ。不愉快だろう?」
 タカシのほっぺをつねる。
「冗談です。えっと、ちなみは優しいな、そういう所が好きだな」
 ……成功。普通に見えたけど、私にめろめろになってる。これでタカシを奴隷に……。ふふふふふ。
「ちなみが声も出さずに含み笑い! ちょっと気持ち悪い」
 ……本当に効いてるのかちょっと心配。一応、ちゃんと聞いてみよう。
「……タカシ、私のこと、……す、すき?」
「好きだよ」
 間髪入れずに答えたよ、この人。……ふふ、効果はバツグンだ。
「ちなみは?」
「へ?」
「ちなみは俺のこと好き?」
 なんてこと聞くのだろう、この人は。……まあ、薬効いてるし、適当に答えればいっか。
「……別に」
「ショックのあまり今すぐ舌を噛み千切りそうだ」
 真顔で言った!? 薬が効きすぎてる? ……うう、我慢して嘘でも言わないと。
「う、嘘。……ホントは、タカシのこと、す……すき」
 ……へ、平常心、平常心。これは、仕方なく言っただけ。私の本心は、また別。
「やあ、真っ赤ですね」
「っ! ……き、気のせい」
「なんだ。こーいつう」
 タカシが私のおでこをちょこんと突付く。
 ……ひょっとして、これ、私もやり返さないといけないのだろうか。……なんだか、すごく恥ずかしい。
「ちなみが返してくれない。悲しさのあまり今すぐ舌を噛み千切り、さらに唇まで引き千切りそうだ」
 自殺の方法が酷くなってる!? う、うう……仕方ない、やろう。
「こ、こ……こーいつう」
「復讐とばかりに、ちなみが俺の目を狙う」
「……狙ってない。……狙ったのは、ほっぺ」
 おでこを狙いたかったけど、ちょっと背が足りないので、タカシの頬を指でぷにぷにする。ぷにぷにして気持ちいいけど、とんでもなく恥ずかしい。
「じゃあ、お返しー」
 タカシも私のほっぺを指でぷにっと押した。……お互いが指で互いの頬を押し合うって、どうなんだろ。
「いかん。途方もなく幸せだ」
 タカシの顔がだらしなく緩む。油断しきってる。けど、見てるだけで幸せになりそうな顔だ。
「……私も」
 ……いやいやいや。違う。私も、じゃない。別に私は幸せとかじゃないし。タカシにほっぺぷにぷにされて、憤懣やるかたないし。
「ちなみー、ほっぺぷにー」(ぷにっ)
「……うぬれー、必殺、ぷにぷに返しー」(ぷにっ)
「ぬわー、なればさらに、ぷにぷに返し返しー」(ぷにっ)
「……ぬぬー」
 ……いや、だから。ぬぬーじゃなくて。しっかりしろ、私。これじゃただのバカップルだ。タカシを奴隷にするために惚れ薬を飲ましたんだから、目的を果たさないと。
「……た、タカシ、今から私の言う事を聞きなさい」
「可愛いちなみの頼みなら、なんだって言う事きいちゃうぞっ」(ぷにっ)
「……ほ、頬をつっつくのはもういいから」
「断る!」
「なんでも言う事きくと言った1秒後に断られた……」
 やはり薬は効いていないのだろうか。しかし、私のことはすっごく好きになってるみたいなのに……うーん。
「まぁまぁ、とにかく話してみれ」
「……分かった。えっと、私の奴隷に……なって?」
 ……ストレートすぎかな? まぁ、薬効いてるし、だいじょぶだよね。
「肉奴隷とな! よし、ちなみ専用の性欲処理用奴隷として、頑張ろう!」
「……激しくノー。普通の奴隷」
「嫌です」
 ……普通に断られた。……タカシ奴隷化計画、失敗。……しょうがない、中和剤で惚れ薬の効果消そう。
「……タカシ、これ飲んで」
「愛液?」
 タカシの頬をぎうぎう引っ張る。なんだってこの人はこんなえっちなのだろう。
「……これ飲んだら、元に戻るから」
「元に? 一体何の話でござろうか、この侍に話してみてはどうかな」
「……急に侍になったことに言及しないけど、とにかく、飲めば分かるから」
「いやしかし何の薬は分からないのにもがもがもが」
 うにゃうにゃ言ってるタカシを押さえつけて無理矢理飲ませる。……これでお終い。
「げふー。……とてもまずい! それはもう泣きそうなほど!」
「……ぎゅうにゅう、もしくはイモリ、かと」
「絶対まずさの原因は後者! ……ん、ぐ?」
 身体がぐらりと揺らぎ、タカシは片膝をついた。側に駆け寄り、タカシの顔を覗き込む。
「……だいじょぶ? 戻った?」
「あ? あー……うん」
 そう言いながら、タカシは私を見て顔を赤らめた。……も、もしかして。
「……あ、あの、……覚えてる?」
「あー……うん。全部」
 そりゃそうだ、惚れ薬の効果をなくしたからって、記憶まで改ざんできるはずがないもんね。
「ちなみ、見てて気の毒なほど顔が赤いですが」
「……う、うるさい。タカシだって、顔まっかっか」
「俺は哀れな被害者だからいいんだよ。何がつるぺたが寄ってくる薬だ、寄って来たのは……まぁ、間違ってないけど」
「……む、暗に私の胸のボリュームが悲しい事を指摘する発言。許せない、えいえい」
 タカシの頬をぎうぎう引っ張る。
「いていて、どうせやるなら頬のつっつきあいの方が楽しいかと」
「……そ、その記憶、封印しなさい」
「断る! どうしても封印して欲しくば、俺と頬のつっつきあいをするのだなっ!」(ぷにっ)
「……やるなんて言ってないのに、タカシは私の頬をぷにぷにする。……タカシはちっとも私の話をきかない」
 奴隷化計画は失敗したけど、……まぁ、楽しかった、かな。
 タカシの頬をぷにぷにしながら、そう思った。

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【ビーム撃ってくるツンデレ】

2010年03月06日
 とある休日、ボクっ娘の家に遊びに行くと、腕にビーム砲が装着されてた。
「ふふふ……これでいっつもボクをいじめるタカシを倒せるよ! びびびびび、だよ!」
「ボンバーマンしよーぜ」
「まるでびびびに興味を持たずいつもやってるボンバーマンに興味深々!? こら、ちょっとはこっちに興味持て! 倒すとか言ってる人がいるのにゲームしようとするなっ!」
「じゃ、後で倒されてやるからボンバーマンしよ」
「なんでそんなボンバーマンしたいんだよ……」
「俺、ボンバーマンし終わったら、小さな店を開くんだ……」
「タカシ死ぬ気だ!」
「そんなのはいいから、ゲームしよーぜ」
「うー……終わったら勝負だよ?」
「しかし、ただするのもつまらんな……よし、一つ賭けをしよう。梓が勝ったら俺をビームで撃ってもいい。で、俺が勝ったら梓を肉奴隷にする」
「えええええ!? 困るよ、超困るよ!」
「しまった、既に調教済みだったか」
「されてないっ! そんな賭けはノーだよ、お断りだよっ!」
「しゃーねーなぁ……じゃ、俺が勝ったらキスしてくれ、キス」
「うええっ!? そっ、そんな、困るよ!」
「異議は認められません。はい、開始ー」
 そんなわけで、あぅあぅしてる梓を放ってゲーム開始。
「あぅ……ビーム砲が邪魔でコントローラーが持てない」
「…………。えっと、TVとかで障害者が足で鉛筆持ったりするのあるだろ? ああいう風に足で操ってはどうだろう」
「あ、それいい! ……あ、でも、それしちゃうと、パンツ見えちゃう……」
 梓はボクっ娘のくせに今日はスカートをはいてるので、足を広げるとパンツが見える塩梅だ。
「大丈夫、俺にしか見えないから」
「それが嫌なんだよっ!」
「うーん……お、名案が浮かんだ! パンツを脱げば、パンツ見えなくなるぞ?」
「もっと危ないものが見えちゃうだろっ! どこが名案なんだよっ!」
「じゃあおっぱいも出せばいいじゃない」
「何がじゃあなんだよ、何が! タカシが見たいだけじゃん!」
「おっぱいっていいよね。素敵だね。夢が詰まってるよね」
「うー……なんでこんな変態なんだろ」
「とか言いながら、既に梓の操るボンバーマンは爆殺済みです」
「え……あああああ!」
 梓がTVに向き直ると、そこには爆風で吹き飛ぶ梓のボンバーマンが映っていた。
「ずるい! 卑怯! ボクが動かせないうちに倒すなんて、悪い人がすることだよ!」
「むふー」
「うう……すっごく満足げな顔が憎たらしいよ……」
「しかし、梓は弱いな。よわよわだな。頭の加減とゲームの腕は比例するのか?」
「馬鹿にされた! ううううう……許せないよ、許しがたいよ! 今こそビーム砲の力を発揮する時! くらえ!」
 へろへろへろ、ぺち。
「……?」
「え、あれ、おかしいな……もっかい! えい!」
 へろへろへろ、ぺち。
「……ビームか、これ?」
「あれ、あれれ? なんでこんなへろへろなの?」
 砲口から飛び出たビームは、なんつーか……目視できるほどゆっくり進み、俺の体に当たったはいいが、蚊に刺されたほどの痛みもなかった。
「懐中電灯の方が役に立ちそうだな」
「ううう……欠陥品だったよ」
 どこで買ったか知らないが、ご愁傷様で。まぁ俺は死ななくてよかったけど。
「さて! お待ちかねのご褒美タイム!」
「……な、なんのことカナ?」
「えっちさせてくれるという話ですが、心の準備はよろしいか?」
「違うだろっ! ちゅーだろ、ちゅー!」
「そう。流石は梓、よく覚えてたな」
「あっ……うう、誘導尋問だよ」
「さて。ぶちうーとかますがいい」
 ……つっても、梓のことだから、自分からってのは無理だろうな。ま、ある程度遊んだら許してやるか。
「…………んっ!」
 ちゅ。
「…………」
「……ほ、ほら、したよ。これで満足だろ?」
「…………」
「……な、なんだよ。なんとか言えよ」
「…………」
「う、うー……」
「……はっ、夢か。ふひゅー、梓がキスする夢を見るだなんて、たまってんのか?」
「現実だよっ! ……なんだよ、夢って。ホントはしたくなかったのかよ」
「あ、いや、そうじゃなくて、その、びっくりしたのです。まさか口にキスされ、その上梓の舌が俺の口内に入り込み蹂躙し尽くすとは予想だにしていなくて」
「蹂躙なんてしてないっ! ちゅーはほっぺにした!」
「んむ。やーらかかったよ?」
「う……そ、そーゆーことは言わなくていいよっ!」
「梓、顔赤い」
「知ってるよっ!」
「しかし、俺だけされるのもなんだか悪いな。なので、俺もお返しにキスしようと思う」
「そんなっ! こ、こ、こ、困るよ、困りまくりだよ!」
「ちゅー」
「ひゃ、ひゃああ」
 そんな感じでちゅっちゅちゅっちゅしました。

「あうう……タカシ、ちゅーしすぎだよ。顔、べたべたになっちゃったよ」
「や、その、思ったより楽しくて。ははは。し、しかし、口は理性をフル動員させて回避しましたよ? 褒めて褒めて」
「それ以外の箇所全部にちゅーしたら意味ないよっ!」
 頑張ったのに褒めてくれなかった。
「まったく……タカシはえろすぎだよ。タカシのえろ。えろタカシ」
 えろえろ言う梓にほっぺを軽く引っ張られるも、実際えろいので何も言い返せませんでした。

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【ツンデレにお困りの事ありませんか?って聞いたら】

2010年03月06日
 まつりが人の弁当を勝手に食うので困っているというのに、こちらが逆に聞けと言うのか。なんというvolunteer精神! 気に入った、言ってやる!
「まつり、何か困ったことあるか?」
「むしゃむしゃ……む? そうじゃのう。この量では到底足りんということくらいじゃの」
「なるほど、人の弁当を勝手に食うだけに飽き足らず、さらに献上しろと言うのだな」
「そうじゃ。ほれ、早う購買に行って何か買ってくるのじゃ」
 弁当をむっしむっし食ってるまつりの小柄な身体を背中から抱き上げる。
「む?」
 そして、おもむろにジャーマンスープレックス!
「ふん、ワシにそのような見せ技が通用するものぎゃあ!?」
 のんびり解説してたせいで成功した。ただ、まつりの身長が俺よりかなり小さかったため、俺の頭部にも均等に多大なるダメージがあり超泣きそう。
「ううう……何をするんじゃ、この莫迦者めが!」
「俺だって超痛いんだし、許せばいいんじゃないだろうか」
「知るか! うう……頭が痛いのじゃ」
 まつりは涙目になりながら両手で頭を押さえている。その姿に、少しだけ罪悪感を感じる。
「あー、まあ、いくら勝手に飯を食われたとはいえ女性にジャーマンをかますのはよくないよね。ごめんな」(なでなで)
 まつりの手の上から頭をなでる。
「む……そ、その通りじゃ。まったく、貴様は考えが足らなさ過ぎる。ちょっとはワシを見習え、愚か者」
「まつりを見習うと、世界中の食物をその手中に収めなければならなくなり、結果世界征服を目指すことになる。それは大変に面倒くさいので見習いたくない」
「ワシはそんな食いしん坊じゃないわい!」
「飯粒をつけておいて、よくもまあいけしゃあしゃあと」
 ほっぺについてたご飯粒をひょいぱく。
「む……き、貴様、そ、そういうことを普通の顔をしてするな!」
 まつりはほんのり頬を朱に染めながら、腕組みして俺を睨んだ。
「あ、ごめん。次があるなら超嫌そうな顔をしてやるよ」
「明らかに頭がおかしいのじゃ!」
「さっき頭ぶつけたからおかしくなったのやも」
「昔からおかしいわいっ!」
 とても失礼なことを言う奴め。ほっぺ引っ張ってやれ。
「むぎゅーっ! 何をするのじゃっ!」
 怒られた。そりゃそうだ。
「それより、さっきの貴様の言い分じゃワシだっておかしくなってるのじゃ。さっき貴様にいきなりじゃーまんをされたからの」
「いや、それはだってお前が人の弁当を食うから罰を与えたまでで」
「うるさいのじゃ! ぬう、思い出したらどんどん腹が立ってきたのじゃ! ふふ……こうなったらこれから毎日貴様の弁当を食い尽くしてやるのじゃ!」
「それは大変にいけない! なぜなら毎日食われると毎日俺のお腹が空くから!」
「……どうして貴様は普通に喋れんのかのう?」
 真顔で聞くな。
「ま、まあよい。それが嫌なら、今すぐワシの頭の痛みを取るのじゃ!」
「…………」
「な、なんじゃ、その目は。べ、別に他意なんてないのじゃっ!」
「……あー、うん。そうな。ええと、一応訊ねますが、頭をなでたら多少は痛み取れますか?」
「うんっ!」(満面の笑み)
「…………」
「だから、何なのじゃその目はっ!?」
「いやいや、なんでもないよ。じゃあやりますが、よろしいか?」
「うむ、苦しゅうない。やるがよい」
 偉そうなので予定変更、アイアンクロー開始。わっしとまつりの頭をわしづかみし、万力開始。
「む? ……みぎゃあああっ!? 予想だにしていなかった痛みがワシの頭部を襲っておる!?」
「冷静だなコイツ」
「痛い痛い痛いーっ! うぬれ貴様あとで覚えておれよっ、絶対泣かしてやるのじゃ!」
「ふふん、お前にそんなことができるかな? あ、ちなみに俺の弱点はほっぺにちゅーされることだ。おっと、いけないいけない。つい言ってしまった。これではまつりにちゅーされてしまう」
「絶対に嘘なのじゃーっ!」
「ちゅーしてくれたらアイアンクロー解除する予感」
「脅迫っていうのじゃコレ!」
 結局、まつりは脅迫に屈した。
「……ちゅ。しっ、したぞっ! ほれ、早く泣くのじゃ! うえーんって!」
「うへへぇ」
「にへにへするだけでちっとも泣かないのじゃ! うえーん!」
 お前が泣いてどうする。と思いながら、まつりの頭をなでなでする俺だった。

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【席替えして、男が「かなみと離れてショックだ…」と言ったのが聞こえたツンデレ】

2010年03月05日
 6時間目のHR、先生が席替えしようと言い出した。隣の席のタカシの目が光る。……また何かする気ね。
「じゃあ大谷先生の席と俺の席を交換してくれ」
「えっ、えっ? そ、それ無理……」
 タカシがまた変なこと言って大谷先生を困らせてる。
「大谷先生は生徒の純粋な願いを突っぱねると言うのか? それならそれ相応の価値ある何かをくれ。……そうな、その歳に似つかわしくない、まるで小学生のような幼い肢体を俺にまさぐらせもがもがもが」
「先生、ちゃっちゃとやっちゃってください」
 馬鹿言ってるタカシの口を塞いで話を進めさせる。まったく、タカシがいたらいつまで経っても席替えが終わらない。
「は、はい。えっと、……じゃーん♪ くじを作ってきたので、みんな引いてくださいねー♪」
 可愛らしい効果音をつけながら、大谷先生は小さな箱を取り出し教卓の上に置いた。みんなぞろぞろ教卓に向かう。
「もがもが……かなみ、いーかんげん手離せ」
「大谷先生に酷いこと言わない?」
「言う」
「そんなこと言われて離すわけないじゃないっ! アンタはあたしに口塞がれたままクジ引きさない!」
「もが」
 タカシの口を塞いだまま、一緒に教卓の前へ。
「はい、引いてください」
 にっこり笑って箱を持つ大谷先生のほっぺを、タカシは何の躊躇もなく引っ張った。
「痛い痛い痛いです! ほっぺじゃないです、くじを引くんです!」
「アンタわざとでしょっ! ちっちゃい子をいじめるなっ!」
「ちっちゃくないです、大人です! ないすばでーです!」
「子供は黙ってなさい!」
「こ、子供!? なんてこと言うですかっ! 先生は大人です! かなみちゃんこそ胸は子供じゃないですか!」
「な、なんですって!? それこそ大谷先生に言われたくないわよ、この小学生教師!」
「こらこら子供たち、喧嘩はやめなさい。身長と胸、違いはあるが共に子供なんだ。手に手を取り合ってはどうかな」
 穏やかな顔をしてタカシがあたしたちの仲裁に入った。
「誰のせいで喧嘩してると思ってるのよっ!」
「誰のせいで喧嘩してると思ってるんですかっ!」
 あたしと大谷先生が同時にタカシに怒った。
「やあ、怒られた」
「怒られた、じゃないです! 別府くん、あなたは先生を馬鹿にしすぎです! あとでいっぱい先生が説教するので、放課後職員室に来なさい!」
「嫁に行けない体にされてもいいなら行く」
「う、うわーん! 別府くんが先生の大人の魅力に魅了されて、えっちなことをー!」
 大谷先生が涙目になり、壁まで走ってカーテンの影に隠れた。
「先生を怯えさせるな、ばかっ! ほら、謝って来なさいよ」
 タカシの頭を叩いて先生に謝罪を促す。
「分かったよ……先生、来い来い」
「うー……もう先生のこといじめない?」
 カーテンから頭だけ出して、涙目の先生がタカシに問いかける。
「いじめるよ」
「うわーんっ!!」
「冗談はいい加減にしろっ!」
 タカシの頭をすぱーんとはたく。
「いや、いつだって俺は本気だ」
「なお悪いわっ! 先生、タカシはあたしが抑えてるから、出てきて大丈夫ですよ」
「ほ、ホント……? じゃ、……ひっ!」
 一瞬出ようとした先生だが、あたしの後ろを見た瞬間また戻ってしまった。不思議に思って振り返ると、タカシが邪悪な顔をしてた。
「いらんことばっかすんなっ!」
 思い切りタカシの胃を握り締める。
「痛い痛い痛い! 胃が取れる!」
「あーもう、ホントにHR終わっちゃうじゃない……ちょっとみんな、この馬鹿捕まえてて!」
 あたしの呼び声に、何人かの女子がタカシに群がった。
「おや、ハーレムですね」
「いらんことしたら引き千切る」
 ドスの効いた声でそう言ったらタカシの動きが止まったので、先生の救助にあたる事にする。
「ほら、もう大丈夫ですから」
「うー……」
 怖々とだが、先生はやっとカーテンから出てきてくれた。
「ほら、大丈夫だったー」
「……えへ。ありがとね、かなみちゃん」
 先生と手を繋いで教卓の前へ行き、くじを引く。
「ほらタカシ、アンタの番……」
「別府くんって、なんだか甘やかしたくなるよねー」
「あー分かる分かる。なんか弟っぽいって言うか、弟オーラ出してるよね」
「うちの弟より弟っぽいもん。すりすりー♪」
 女子みんなが膝枕したり頭なでたりすりすりしたりして、タカシを甘やかしていた。
「甘露甘露! ゆくゆくは弟力で世界を掌握するのも悪くは……」
 あたしが見ているのに気づいて、タカシの顔色がゆっくり青くなっていった。
「……何か言い残すことは?」
「誰か助けてください!」
「古いッ!」
 べこんぼこんにした。

「……というわけで、席替えかんりょーです。みなさん、これから一ヶ月その席で頑張ってくださいねー♪」
 動かなくなったタカシに無理矢理くじを引かせ、どうにか席替えが終わった。タカシと席が離れられて、これで面倒見なくていいとちょっと安心。……まぁ、ちょっとつまんないけど。
 しばらく先生の話を聞いてると、タカシが身体を起こした。やっと目を覚ましたみたい。
「……んあ、なんだ。もう終わったのか、ちぇ」
 アイツ、先生の話また聞いてない。注意して……っとと、もう面倒見なくていいんだ。ほっとこう。
「……あれ、かなみ隣じゃないのか。……ふむ、少しショックかもな」
 ……え? え、でも……え? ショックって、それって……そういうこと?
 授業が終わるのを待ち、タカシの席へ向かう。……へ、平常心よ、平常心。
「は、はろー」
「外人だ、逃げろ!」
「なんで普通に受け答えできないのよ、アンタは!」
 逃げようとするタカシの首根っこを掴んで、その場に押しとどめる。
「性分なので。いやしかし、かなみと席離れちゃったなあ」
「そ、そうね。まぁ、あたしは嬉しいけど」
「そっか」
 …………。
「そ、そっかじゃなくて。他に何か言うことないの?」
「最近面白いエロゲ買った?」
「んなこと女性に聞くなっ! じゃなくてさ、ほ、ほら。何か言うことあるでしょ?」
「俺はこの間“ひまわりのチャペルできみと”を買った。面白かったよ」
「アンタのエロゲの近況報告なんて聞きたくないっ!」
「じゃあ残るはアニメとゲームと漫画の話題しかありませんが」
「はぁ……もういい。アンタに期待したあたしが馬鹿だった」
 タカシのことだ、どうせはっきりも言わないだろうし、別にいっか。聞き間違いだったかもしれないし。
「あ、帰るのか、一緒に帰ろうぜ」
「いい。アンタと一緒にいたら恥ずかしい」
「今日は服脱がないから」
「いっつも服着てるでしょ! さもいつも服脱いでるみたいに言うなっ!」
「脱いだ方がいい?」
「そういう話じゃないっ! ……ぜはーぜはー」
 タカシと話してると、いっつも疲れる。……まぁ、退屈はしないけど。
「じゃあ服着てるから、一緒に帰ろうぜ。席離れちゃったし、帰る時くらい一緒にどうでしょうか?」
 あ……。
「ど、どうしてもって言うなら、一緒に帰ってあげてもいいわよ。心優しいあたしに感謝しなさいよね」
「話を要約すると、かなみ教を立ち上げろと? 無茶を言うが、頑張ろう。教団心得1.貧乳は絶対である」
「言ってないっ! どんな要約のしかたよっ! 貧乳言うなっ!」
「言わないので、帰りましょう」
「はぁ……しょうがないわね。一緒に帰ってあげるわよ」
 仕方なく、というフリをしてそう言ったら、タカシはにっこり笑った。
「そか。じゃ、どっか寄ってくか?」
「あ、買い食いはいけないのよ?」
「じゃあ買わない食いをする」
「犯罪よっ!」
 タカシの頭を叩きながら、教室を出た。
 ……うん、席が離れても、関係なく楽しくやれそう。タカシの笑顔を見てたら、そう思えた。

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【布団で寝ないツンデレ】

2010年03月05日
 みことが遊びに来たので、だらりだらだら遊んでたら、夜になった。
「もう夜ですね。今から帰ると危ないので、泊まっていきなさい。あ、紳士ですので身体をまさぐったりはしませんよ?」
「断る。絶対に何かするに決まっている」
 みことは腕を組んで俺を睨んだ。
「じゃあするから泊まっていきなさい」
「誰もしてほしいなどと言ってない!」
 みことの話は難しい。
「とにかく、泊まってけ。明日は日曜日で休みだし、お布団トークとしゃれ込みませんか」
「仮にも若い男女が同じ屋根の下で一泊なぞ、論外に決まっているだろう」
「じゃあ野宿しよう。屋根がないのでおーけー、びーはっぴー」
「お前の頭には本当に脳が入ってるのか?」
 真顔で問われた。
「ま、ま。実は事前におまいのおばさんにも連絡済みでして」
「なんだと!?」
 みことは慌てた様子で携帯を取り出し、どこかにダイヤルした。
「母か。母は私がどうにかなってもいいと言うのか。……ふむ、なるほど。……ああ、大丈夫だ。刀は持っている。……よし、分かった」
 物騒な言葉が飛び出ているのが気にかかるが、何か納得したようでみことは携帯を切った。
「一晩世話になる」
「俺は殺されるのですか?」
「なに、殺しはせん。……貴様が何もしないならな」
「あ、あはははは、するわけないじゃんかー」
 『えっちなことしたら殺すよー』と言外に言われたので、ガクガク震えながら必死で笑った。
「さて、そうと決まったら風呂を借りるとするか」
「お背中流します!」
「早速出番か……」
 みことの懐に小刀が見えたので、エビみたいに後ろに飛んだ。
「ご、ごゆっくりどうぞ! 自宅の風呂と思ってくつろいでくださいな!」
「そうさせてもらおう」
 みことは悠々と部屋を出て行った。
 ……ええいコンチクショウ、ちょっと刀をちらつかせたらなんでも言う事きくと思いやがって! こうなったら、みことの座ってたクッションにダイブして鬱憤を晴らしてやる!
「いざ……うおおーっ!」
「いかん、忘れ物だ」
 顔からクッションに飛び込んだら、みことが部屋に舞い戻ってきました。
「…………」
「……何か言う事は?」
「みこと臭はいいかほり」
 縄でぐるぐる巻きにされて窓から干された。犬が俺を見て吠えた。

 近所迷惑になるということで風呂上りのみことに回収され、部屋に戻る。
「うう……もう冬なんだな、すげー寒かった」
「馬鹿な事をするからだ、愚か者」
 タオルで髪を拭いてるみことが冷たい視線と言葉を俺に投げかける。しかし……。
「……む、なんだ? じっと見おって」
「や、なんでもない、なんでもない」
「なんでもない、などと言われたら余計気になるだろう。男ならはっきり言え」
「まるでカラスの濡れ羽色のようなつややかな黒髪がきれいだにゃーと思った。あと、パジャマ代わりに俺の服を着てるので、そのダボダボ感がたまらなくかわいいにゃーと思った」
「なっ……そ、そういうことを言うな!」
 みことは顔を真っ赤にして怒った。
「女の子が坊主頭ってのは正直いただけないと思った。あと、全裸はどうかと思う」
「誰も嘘ついてまでけなせとは言ってない!」
 やっぱりみことの話は難しい。
「まぁ、とにかく好ましいということですよ、と結論づいた所で俺も風呂に入ってきます。そう、みことエキスが濃縮された液体に!」
「先ほど、貴様のお母堂様が風呂に入ったようだぞ」
「Nooooooooooooooo!!!!! 年増エキスが混入された!!! 死者が出るぞ!」
 風呂に入ってるはずの母さんが部屋に入ってきて無言で俺に高角度ジャーマンをして出て行った。
「……生きてるか?」
 痙攣する俺にやや心配そうな声をかけるみことだった。

 悲しみに打ち震えながら年増混入湯に浸かり、部屋に戻るとみことがベッドの上にちょこんと座っていた。
「上がったか。さ、寝るか」
「早ッ! まだ9時だぞ?」
「早寝早起きこそ長生きの基本だ」
「年寄り臭え……」
「貴様、ご老体を馬鹿にするか!」
「いや、年寄りを馬鹿にしたのではなく、みことを馬鹿にしたのです」
 ほっぺをぎうぎう引っ張られて痛い痛い。
「それに、早く床に着けば、それだけ話も沢山できるだろう? ……さ、さっき言ってたではないか、お布団とーくとかなんとか」
 あ、あー。なるほど。可愛いところあるな、こいつ。
「なんだ、にやにやしおって。気持ち悪いな」
 前言撤回。可愛くない。
「じゃ、みことがお話したいようだし、ずずずいっとお話すか」
「わ、私がしたいのではなく、貴様がしたいのでは……ん? 何をしている?」
 床の上に毛布を引いてると、みことが不思議そうな顔をした。
「いや、流石に板張りの床の上に直で寝ると身体が痛いので、毛布でも、と」
「……そ、そうか、それもそうだな。……なんで私は一緒に寝ると思ってたんだ」
 みことは照れ臭そうに小さな小さな声で言った。
「そんなことはない! 俺だって一緒に寝たい! そして、みことの身体を余すところなく触りまくりたい! さあ、共に寝ようではないか!」
「お前はそっちの毛布で寝ろ。こっちに来たら斬る」
 俺の提案が一瞬で却下された。なんでだろう。

 しばらく毛布の上で転がりながらみこととだらだら喋ってたら、1時になった。
「ふああ……流石に眠いな」
 盛大に口を大きく開けてアクビをする。それを見て、みことが小さく笑った。
「ふふっ、大きな口だな。そろそろ寝るか?」
「んー……そだな。寝るるるー」
「そうか。よい夢を、タカシ」
「悪夢を、みこと」
「なんでだっ!? こら寝るなタカシ、訂正しろ! よい夢と言え!」
 なんか言ってるけどとても眠いのでよく分からないぐーぐー。

 ……む。なんか目が覚めた。時計時計……4時。早朝じゃん。
 しかし、寒い。毛布だけだし、風邪ひきそう。湯たんぽでもあればよかったんだけど……ん? 俺の体の前面に、なんか温かい物体がある。
「……みこと?」
 どうしてみことがベッドの上から俺の毛布の中へテレポーテーションしているのか。あれか、俺が隠れた力を知らず発揮し、ここまで運んだのか。
「……んなわきゃねーか。おいみこと、起きろ」
 ゆさゆさ揺すってみことを起こす。どうせこいつのことだ、ベッドの上から転がり落ちたに違いない。
「……くーくー」
 揺すっても起きる気配がない。しょうがない、お姫さまだっこで担ぎ上げて……っ!
「お、重い……」
 みことの寝息が一瞬止まった。
「うん? みこと、起きてるのか?」
 しばらくそのまま待ってみたが、寝息は規則正しく繰り返されている。……気のせいだったかな。
 重さを堪えながら、みことをベッドの上に運ぶ。
「はー、腕だる。……さて、寝直すか」
 手をすり合わせ、毛布に包まる。寒さが身に染みて辛いにゃー、なんて思ってると、みことが転がり落ちてきた。そして、毛布の中に入ってきた。
「…………」
「……く、くーくー」
「……いや、流石に無理だから」
 みことは申し訳なさそうに目を開いた。
「いつから起きてた?」
「い、いまさっき。本当だぞ?」
 たぶん、抱っこした時からだろうな。まぁいいや。
「ほれ、いいから戻れ。こんな所いたら風邪ひくぞ」
「……むう」
「みことが変な声で鳴いた」
「変とは何だ、変とは!」
「みこと、いま深夜。大きな声は近所迷惑」
「む……す、すまん」
「申し訳なさそうに目を伏せるみことが、ちょっと可愛いと思った」
「思った事をそのまま言うなっ!」
 眠いので思考回路と口が直結しています。
「なんでもいいから、早くベッドに戻りなさい。風邪ひいたら辛いぞ?」
「し、しかし……そうだ! 部屋の主を毛布で寝かせて、自分だけベッドで寝れるわけなかろう。な?」
「な、じゃねえ。女の子なんだから腰冷やすのダメ。ほれ、戻れ」
 みことをぐいぐい押すが、ぐいぐい押し返されてまるでおしくらまんじゅう。押されて泣くな。
「女の子相手におしくらまんじゅうを行うのは、なんだかとてもえっちな感じがしていいと思います」
「意味が分からんが、貴様はいつでもどこでもスケベだな……」
 気のせいか侮蔑の視線を感じるような。
「とにかくだ! 貴様がベッドで寝ない以上、私がベッドを使うわけにはいかんのだ」
「じゃあ一緒に寝たらいいじゃん」
 なんだか最初は一緒に寝るのまずいと言ったような気もするが、眠すぎて記憶を掘り起こせない。とにかく今はぐーぐー寝たい。
「い、いいのか……?」
「よいー。さあ、共に眠りの王国へようこそ」
「ふひゃっ!?」
 半分目をつむったままみことを抱き寄せ、毛布に潜り込む。寒いはずの毛布の中は、暖かかった。
「ご、強引だな……む?」
「すぴゃーすぴゃー」
「……もう寝ているのか。……む、こ、これは……腰を固定され、動けん! こ、こらタカシ、ちょっと手を離せ」
「すひゃーすひゃー」(離すどころか手が尻に)
「ふひゃっ!? どどどどこを触っておる!? あっ、こら、さわさわするな、ばかっ!」

「ん……んーっ。はふー、よく寝た」
「…………」
 伸びをして一秒 みこと真剣な目をしてたから そこから何も言えなくなるの
「……何か言うことは」
「星屑ロンリネス」
「意味が分からんッ! よくも一晩中私の尻を触り続けてくれたな……」
「ええっ!? 全然覚えてないぞ!」
「覚えてなくとも行ったのは事実。……さあ、覚悟しろ」
「記憶がないのに罰されるというのか! そんなのってないよ! と思ったので、今から再度行います」
「は?」
 油断してるみことのお尻をなでなでなで。指先がほにゅっとめりこんだ。
「な……」
「うむ、よい尻! 続いて、薄いゼ薄いゼ薄くて死ぬゼって感じの乳も揉みますがよろしいか?」
「……よろしいわけないだろう、この色魔ーッ!」
 朝からべこんぼこんにされた。
「いいか、次こんなことしたら絶対許さんからな!」
「……次、ということは、お泊りはこれからもする予定?」
「うっ、うるさいっ! 貴様はそんなこと気にするな、ばかっ!」
 怒りか照れか知らないけど、顔を真っ赤にしながらあわあわしているのは大変可愛らしいですが、その手に刀があるので怖すぎる。
「と、とにかくだ。私を傷モノにしたのだ、それなりの罰を与えんとな?」
「尻をまさぐっただけで傷物扱いとな! はっはっは、これは笑え……甘んじて罰を受けさせていただきます」
 首筋に刀を押し当てるという脅迫を受ける。
「そっ、そうか! なら、今日は一日私に付き合ってもらうぞ。か、かへーとやらに行ってみたかったのだ」
 みことは満面の笑みを浮かべながら不思議な言葉を言った。かへー?
「かへー……ああ、喫茶店な。つまり、デートな」
「ちっ、違う! 勘違いするな、貴様はただの財布だ! デートなんかじゃないからな!」
「へーへー」
 真っ赤な顔でまくしたてるみことを適当にあしらいながら、どこの喫茶店に行くか頭の中で算段を立てる俺だった。

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