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2024年04月19日
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【瑠璃葉 最初】

2012年05月23日
 数年前、親が再婚して、小学生の義妹ができた。
 これがまあ可愛くて可愛くて、シスコンというあだ名が増えたが、そんなもの気にならないくらい可愛くて。
 そんなわけで超可愛がって大事にしてたら、にぃさまにぃさまといつも俺についてくるようになって、俺は毎日幸せだった。
 だというのに、去年くらいからか、その妹がどういうわけか俺を嫌うんですの。
「そんなわけでどうして兄を嫌うのか、そろそろ教えてはくれまいか、妹よ」
「し、知りません。ご自分でお考えください、にぃさま」
 人が必死にお訊ね申したのに、妹──瑠璃葉はぷいって首を横に振って教えてくれないんですよ。そんな動作も可愛いんですよ。
「分かった。大事な妹の頼みだ、兄は必死に考える! うーんうーんうーん。分からん」
「全然考えてないです、にぃさま……」
「世界はままならないね」ナデナデ
「に、にぃさま! な、なでなでしないでと言ってるのに……」
「よもや、これも嫌われる要因の一つか!?」ナデナデ
「そ、そうです。もう瑠璃葉は大人です。子ども扱いなんてされたら怒っちゃいます。ぷんぷん」
「もう全ての動作が可愛い。どうしてくれる」ナデナデ
「そ、そんなこと言われても……。そ、それより、瑠璃葉は怒ってるんです。怒ってる最中なのに、瑠璃葉をなでちゃダメです、にぃさま。なでなでは褒める時に、ですよ?」
「そうだったそうだった。瑠璃葉は賢いなあ」ナデナデ
「えへへぇ♪ ……いやいや、違います。瑠璃葉は怒ってるんです。えへへじゃないです」
「ところで、いつになったら兄と一緒に寝るのは再開されるのでしょうか。今か今かと毎日待っているのだけど」
「そ、そんなの再開されません。瑠璃葉はもう11歳です、小学5年生です。にぃさまと一緒に寝るなんて、お子様のすることです」
「俺の生きる望みが絶たれた」
 俺の身体の根源から発生していた妹エネルギーが今の発言により供給停止、一気に枯渇した。結果、死にます。
「に、にぃさまの顔色が青色に!?」
「うぅ……る、瑠璃葉、どうか幸せに……」
「寝ます、一緒に寝ますから! だからどうか元に戻ってください!」
「なんだそうか!」
「一瞬でものすごく元気に!? ……にぃさまは本当に人間ですか?」
「少なくとも瑠璃葉に会うまでは普通の人間だったなあ」
 だが、今となっては妖怪イモウトモエになっているので、だものだもの人間だものと言い切るのは難しい。
「まあ人間でも妖怪でもなんでもいい。言質はとった、今日からまた一緒におねんねだ。ふ、ふふ……フワーハハハァーッ!!!」
「やっぱり嫌です」
「げばー」
「吐血っ!?」
 瑠璃葉は嘘をつくので酷いなあと思った。

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Comment
No title
おまわりさん、こいつです!
ロリコンでシスコンです!

でも可愛い
無題
また一人、可愛い生物がふえてしまった……
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