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2019年10月18日
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【ボクっ娘が魔女っ娘だったら】

2010年05月15日
 放課後、教室で暇にかまけてボクっ娘をいじめていたら、とうとう堪忍袋の緒が切れたらしい。
「いつもいつもボクをいじめて! もう許さないんだから!」
 鞄をあさり、中からぶさいくな鳥を模した杖を取り出し、変な言葉を唱えた。
「イザティ・アバ・メヒナム・エト・カフェ・ナン!」
 杖の先が小さく光り、そして……
「あ、あれ?」
 そのまま消えた。
「なんだそりゃ? 新しいおもちゃか? そういうのは子供が使うもんだと思うが……まぁ、梓の精神年齢には合ってるからいいか」
「おもちゃじゃないよぉ! おかしいなぁ、タカシが緑色の液体になって消えるはずなのに……」
 なにやら不穏当なことを言ってる梓から杖を奪う。
「わぁ! なにするんだよぉ!」
「ただの棒切れみたいだが……どこに電池入れるんだ?」
 俺から奪い返そうとする梓の頭を片手で押さえながら、杖を調べる。
「うーうー! 返せよぉ!」
「豆球も仕込まれてないようだし……分からんな。まぁいいや、ほれ」
 梓に杖を返すと、もう取られるもんかとばかりにしっかと抱きかかえた。
「うう~、もう一回! ……ええと、イザティ・アバ・メヒナム・エ」
「ところで腹減ったな。どっか飯食いに行こうぜ」
「あああああ! 途中で声かけないでよ! 呪文が途切れちゃったじゃないか!」
「どこ行く? この間おまえが肉奴隷と衝撃告白したラーメン屋行くか?」
「行かない! ていうかあそこはもう行けない! じゃなくて、ボクの魔法をちゃんと見てよ!」
「存在しないものを見てよと言われてもなぁ」
「違う! 魔法は存在するんだよ!」
 一切の照れなく、梓は言い切った。その真剣な目に、少しだけ真面目に話を聞いてみようと思った。
「……ふむ。じゃ、その魔法ってのを見せてくれ」
「……え、う、うん! ……ええと、イザティ・アバ・メヒナム・エト・カフェ・ナン!」
 呪文と共に、またしても杖の先が小さく光る。そして、空気が変わった。
 梓を中心として風が舞い起こる。自然、梓の短いスカートが舞い上がった。
「……え」
「ほぉ、これが魔法か。素晴らしいな」
 携帯のカメラでパンツを激写しながらそう言うと、梓は金切り声をあげた。
「うわあああ! なんで!? なんで風が起こるんだよぉ! こら、写真撮るなぁ!」
 梓は必死にスカートを押さえているが風は強く、前を押さえれば後ろが、後ろを押さえれば前がまくれ上がる。その様子を写真に撮りまくる。
「うう~! ……えい!」
「ぐが!」
 激しい痛みを感じ顔を上げると、梓が俺の頭に杖を振り下ろしていた。
「え……えへへ、どう? これが魔法だよ」
「物理攻撃だ!」
 梓のほっぺをひっぱる。ぐにー。
「いひゃひいひゃひいひゃひほ!」
 しばらく引っ張って梓のほっぺの柔らかさに満足したので、手を離してやる。
「うー……」
「でも、魔法ってのが存在するのは分かった。うん、すごい」
「え、えへへ、そう?」
「ああ。特にスカートがまくれ上がって梓のパンツが丸見えになるところなんて最高。感心した」
「そんなところに感心しないでよぉ! ……あぅ」
 顔を真っ赤にして抗議する梓の頭を軽くなでる。それだけで大人しくなってしまうから、簡単というか馬鹿みたいというか愛らしいというか。
「でも、失敗したみたい。本当はタカシの頭にヒマワリが咲くはずだった……痛い痛い痛い!」
 頭に当てていた手をこめかみに移動させ、ぐりぐりする。
「なに勝手に人を変人にしようとしてんだよ!」
「だって、タカシっていっつも仏頂面なんだもん。ヒマワリが咲いてたら笑っちゃうよね?」
「俺が笑うんじゃなくて周りに笑われてどうすんだよ! ……はぁ、もういいや。帰るぞ、梓」
 とてとてと子犬のように寄ってくる梓を見ながら、思う。
 今夜は梓のパンツでフィーバー。

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