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2017年12月11日
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【こいぬボクっ娘】

2010年05月23日
 ボクっ娘の誕生日に、こいぬのぬいぐるみを贈った。口では渋りながらも、喜んで受け取ってもらった。
 で、その一週間後の日曜日。なんでこいぬの格好したボクっ娘が俺のベッドの中で寝息を立ててますか?
「むにゅ……ん、ふわぁぁぁ……あ、タカシ。おはよう」
「あ、おはよう……いや、そうじゃなくてなんで俺の部屋にいるの?」
「え、えっと、……一週間前にね、プレゼントくれたじゃない、こいぬのぬいぐるみ。……その、お返しに何がいいかってちなみちゃんと相談して、これ、貸してくれて、それで、その、こうしろって、ちなみちゃんが……」
 ちなみの奴、余計なことしやがる。あとでほっぺ引っ張ってやる。
「しかし、ボクっ娘にこいぬか……おまえ犬属性だし、まんまだな。お手」
「ボクっ娘じゃないよぉ、梓だよぉ! 覚えてよぉ! それに、犬属性ってなんだよぉ!」
 怒りながらも、梓はちゃんとお手をした。
「よしよし、偉いぞ」
「う……頭、なでないでよぉ。うみゅみゅ……」
 説得力のない言葉をはきながら、梓は相好を崩した。
「うみゅうみゅ言うな。萌えキャラ気取りか」
「なんだよぉ、ボクは萌えキャラとかじゃないよぉ! ボクはかっこいい自立した女性なんだ……あ、なでないでよぉ、うみゅみゅ……」
 かっこいい自立した女性は、頭なでられてもみゅうみゅ言わないと思います。
「んー、ボクっ娘からかうのも飽きたな。……まだ眠いし、寝なおすか」
「だから、ボクっ娘って呼ぶなって……え、寝るの?」
「眠い。寝る」
「あ、じゃ、ボク今日は帰る……ひゃ!?」
 ベッドから出て行こうとする梓を引きずり込む。
「抱き枕の代わりになれ。それでお返しはおーけー」
「う……そ、そうだよね。お返しだもんね。しかたなくだからね」
 犬っぽい生き物を胸に抱き、深く呼吸する。女の子特有の甘い匂いがした。
「んー、いー匂い。やーらかいし、最高」
「そ、そういうこと言わないでよぉ!」
「タカシー? そろそろ起きなさい」

 どうして母親という生き物はノックをしないで入ってくるのですか?
 そして何故俺はこうも土下座をする羽目になるのですか? もう土下座慣れたよ。畜生。

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