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2019年10月18日
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【ツンデレな妹VSデレデレな姉2】

2010年03月28日
 お姉ちゃんが教室まで来て一緒に帰ろうとせがむ。
「や、俺は妹と帰る約束をしてる故」
「してないわよッ!」
 すかさず否定する妹のカナは冷たいと思う。
「みんなで帰ろ。ね?」
「はい」
 言葉は訊ねているが手は既に引っ張られていたので、諦めて頷く。
「ほらほら、カナちゃんも一緒に帰ろ」
「う、うー……分かったわよ」
 三人揃って学校から出る。横に三人広がっていて、道を占拠してしまい申し訳ない気分で一杯だ。
「お姉ちゃん、手繋いで歩くとみんなに迷惑かけるよ?」
「他の人のことまで気にするなんて……なんて優しい弟なの!」
 ひしと抱きつかれ、頭をなでられまくった。周囲を行く通行人の視線が辛い。特に隣のカナの視線が一番辛い。
「……まーた猫可愛がりして。そんな可愛がってると、こいつが家出て行くとき辛いわよ?」
「えっ……タカくん、家出て行くの!?」
「行きません、行きませんから首から手を離してください」
 とても苦しいです。
「びっくりした~。心臓止まるかと思った」
「俺は息が止まりかけた」
「……愉快な姉弟ね」
 カナは他人事のように言った。
「あ、でもね、もし本当に進学か何かで出て行くなら、お姉ちゃんに言ってからにするのよ」
「え、なんで?」
「お姉ちゃんも一緒についてくから♪」
「…………」
「いいよね?」
 笑顔の裏に鬼を感じたので無言でコクコク頷く。
「カナちゃんはどうする? 来る?」
「あ、あたしは……」
「カナはいいって。なんか知らんけど俺のこと嫌ってるみたいだし」
「そんなことないよー。カナちゃんって、タカくんのいないとこじゃ」
「わーっ!」
 突如カナが大声を出した。隣にいた俺の鼓膜に大ダメージ。
「いきなりなんだよ、鼓膜破れるかと思ったぞ」
「なんでもない、なんでもないから姉ちゃん、それ以上は!」
 カナがお姉ちゃんに手を合わせて頼むと、お姉ちゃんはにっこり笑った。
「カナちゃんも素直になればいいのにね~」
「……よく分からんが、どうなったの?」
「いいのいいの♪ ほら、もう料理の材料なかったからスーパー寄って行こ?」
 お姉ちゃんはなんだか上機嫌で歩いていってしまった。
「……なぁ、お姉ちゃん何言いかけたんだ?」
「あたしに聞くなッ!」
 カナは顔を真っ赤にしてお姉ちゃんを追いかけた。俺は首を傾げながら二人を追いかけるべく、軽く走った。

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