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2019年10月18日
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【ツンデレな妹VSデレデレな姉12】

2010年03月18日
 お姉ちゃんのおっぱいが大きくなったらしい。
「タカくんが頑張ってくれたおかげだね♪」
「ま、待ってください! 俺は何もしていない! 私は無実だ! 頑張るとか意味わかんない! ぼくみっつ!」
「……じゃあなんでそんな慌ててんの、みっつのお兄さん?」
 大きくなった姉とは対照的に、未だ悲しい胸囲の妹が俺を捕まえて放さない。
「ほ、本当ですよ? 触るとか揉むとかそういう淫乱ふしだら団地妻なワードは俺には似合わないよ?」
「だよね、タカくん揉むより吸う方が好きだもんねー♪」
「違う違う違うちぐげっ」
 お姉ちゃんの天真爛漫な攻撃により、妹の拳が俺の腹に恐るべき勢いで収まりました。
「どういうことよっ!」
「すいません許してください痛みで人は時に死ぬとさる漫画で学んだんです」
 平身低頭許しを請う。プライド? そんなもの妹の前では紙くず同然ですよ。
「猿漫画……プロゴルファー?」
 お姉ちゃんが変なことを言ってるけど、いつものことなので気にしない。
「だいたい姉ちゃんも姉ちゃんよ! 姉ちゃんが甘やかすから、兄貴もふら~っと行っちゃうのよ!」
「人を灯りに誘われる蛾みたいに言うない」
「害がないだけまだ蛾の方がマシよ」
「しかし、奴らは燐粉を! 粉を撒き散らしますよ、粉! あの粉を考えると、俺の方が2倍、いや4倍は役に立つかと! その辺どう考え」
「黙れ」
 凄く怖いので黙る。ちょっと涙出た。
「あ、タカくん泣いてる……可哀想だけど、可愛い~♪」
 お姉ちゃんが俺の頭を抱き、よしよしと撫でた。隙あらば可愛がられる。
「はぁ……姉ちゃんに言っても無駄か」
「今頃分かったか、愚かなり妹よ!」
 お姉ちゃんに守られている今なら、妹のカナにでかい顔ができる。
「……ふ、ふふ、後で覚えときなさい、兄貴」
 ただ、その後は物理的に顔がでかくなってしまうのが難点ですね。暴力反対。

「まぁそういうわけで、お姉ちゃんのブラを買いに来たのですがどうです、カナさん?」
「なんで兄貴まで呼ぶのよ、姉ちゃん」
 どうやら俺はあまり歓迎されてないようだ。確かに女性用下着売り場に男性がいるのは、あまり望ましくない光景だろう。
「タカくんが脱がすんだから、タカくんの気に入った下着がいいよねー?」
 店員さんたちがお姉ちゃんの言葉を聞き、犯罪者を見る目つきで俺を見る。
「手馴れたもんですよ」
「否定しろ、馬鹿兄貴!」
 期待されていた言葉を言ったのにカナに叱られた。確かに嘘はよくないよね。
「じゃあ俺はそこで待ってるから、二人で買ってきてよ」
「なに言ってるの? タカくんも一緒に来るんだよ」
 そう来るとは思っていたが、一緒に回るのはさすがに恥ずかしい。うむ、適当な言い訳で回避だ!
「パンツを見ると奪わずにはいられないんだ。我慢できないんだ。できなかったんだ!」
 言ってる内に自分でもそうかなぁと洗脳され、気がつけばお姉ちゃんのスカートに頭から突っ込んでいた。よし、パンツを脱がして……!
「変態かっ!」
 カナのつっこみで正気に戻る。
「ふぅ……助かった。ありがとう、カナ」
「あ、あの、それよりお姉ちゃんのパンツ返して……」
 カナと握手してると、お姉ちゃんがものすごく恥ずかしそうに太ももをすり合わせながらおずおず言って来た。
「返して欲しければ、カナのパンツと交換だ!」
「いいから姉ちゃんに返せ、馬鹿兄貴ッ!」
 高々と温もりの残るパンツを掲げていると、カナに張り飛ばされた。ピヨってる間にパンツも奪われた。
「あ、あの、カナちゃん、悪いんだけど、ちょっとだけパンツ貸して?」
「もう取ったから交換しなくていいっ! ほら、兄貴は置いて下着見よ、下着!」
「で、でもカナちゃん、わたしまだパンツはいてない、パンツはいてないよ~」
 お姉ちゃんの情けない叫びが聞こえるような気がするけど、頭がぐわんぐわんしてよく分からない。ついでにそのまま気絶しちまえ。えい、がくり。
 で。
「かわいーの買ったよ♪ また後で見せてあげるね♪」
 綺麗な包みを振り回すお姉ちゃんと、ちゃっかり自分の分も買ってるカナと帰路を共にしているわけで。
「お姉ちゃんがブラ買ったのは分かるんだけど、なんでカナも一緒に? ……まさか、大きくなったのか?」
「まさかって何よ! ……いや、大きくなってないけどさ」
 少し拗ねたようにぼそぼそ言うカナが、ちょっとだけ可愛い。
「カナちゃんはね、パンツ買ったの」
「ちょ、ちょっと姉ちゃん! そんな大きい声で言わないでよ!」
 カナは真っ赤な顔でお姉ちゃんの言葉を遮ろうとした。
「パンツか、お姉ちゃん!」
「ぱんつだよ、タカくん!」
「パンツー!」
「ぱんつー!」
 お姉ちゃんと二人で唱和したのに、俺だけ殴られた。
「姉ちゃんも兄貴に乗せられない!」
「ごめんね、カナちゃん。しょぼーん」
 カナに叱られ、しょぼーんと言いながら指をくにくにさせるお姉ちゃん。
「まぁそう責めるな。この指をくにくにさせる動作に免じて許してやれ」
「意味分かんないし、扇動した本人が許すとか言うなッ!」
「いや、この指くにくにが俺の心を捕らえて放さないんだ。いわばこの指が牢屋の檻で、このくにくにが看守」
「えへへー、タカくん♪」
 お姉ちゃんの指を握って逐一説明してたら、お姉ちゃんがにっこり笑いかけてきたので困る。
「お、お姉ちゃん……」
「ん? なぁに、タカくん?」
 ん、と小首を傾げたりされたら、もっと困る。
「んっ、んっ! えへんえへんえへん!」
「あれ、どうしたのカナちゃん? 風邪?」
 さらりと俺の手から離れ、お姉ちゃんはわざとらしく咳をするカナの様子を見に行った。
「貧乳病だ、お姉ちゃん! あの咳を吸い込むと乳がみるみるしぼむぞ、それ逃げろ!」
「そんな病気あるかッ! 待て、兄貴!」
 追いかけてきたカナをからかうように、俺は自宅へ向けて駆け出した。
「あ~、待ってよ二人とも~」
 そんな俺たちの後をよたよたとお姉ちゃんがついてくる。結局家まで追いつけなかったお姉ちゃんにべそべそ泣かれたけど、概ね楽しい一日でした。

「んー、くにくに難しいな……もっと自然に」
 その夜、カナの部屋の前を通った時にそんな声が聞こえてきたような気がしたけど、聞こえない聞こえない。

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