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2024年04月26日
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【ツンデレに相談したら】

2012年12月16日
「なんか最近大きいおっぱいが好きなんですが病気なんですかね?」
「…………」
 学校への道すがら、軽く話しかけただけなのに、みおが俺のことをさげすむような目で見てきます。
「や、そういう視線で興奮できるスキルがあるのでありがたいですが、今はそういうサービスはいいので、俺の相談に乗ってはくれまいか」
「んなつもりねーよ! きめーって思ってんだよ! 寄んな変態っ!」
「いやはや。それで、どうなんでしょう。治るんでしょうか」
「知んねーよ。まー、オレとしちゃ好都合だし」
「? ……ああ! みおはおっぱいが大変に小さいからなあ!」
 周囲にがおーって感じで吠え猛るように叫んだら、ものすごい勢いでしばかれた。
「殴らないでください」
「何叫んでんだよ何叫んでんだよ何叫んでんだよッ!?」
「大事なことなので二回どころか三回言いましたか。叫んだ内容はみおの胸部に収まる脂肪容量について少し」
「なんで叫ぶんだよっ!?」
 俺をがっくんがっくん揺さぶりながら、半泣きで訴えるみお。かーわいい。かーわいい。
「ちっぱいの素晴らしさを俺だけが愛でるのも申し訳なく思って、そして、貧乳の友を一人でも増やすための啓蒙活動のひとつでもある」
「オメーはおっきいのが好きになったんだろっ!?」
「ああ。そういやそうだ。ただみおの恥を撒き散らすだけに終わったね。まあ、他人事だし、いっか!」
「いくねー! んで酷すぎだっ! オメー絶対ろくな死に方できねーかんなっ!」
「まあ畳の上で死ねるとは思ってませんがね。でも昨今は大体病院で死ぬので誰しもがそうなのではないでしょうか? では俺の覚悟とはなんなのだ。畳の上で死ぬ覚悟より畳の上で水練でもした方がカロリーを消費できてマシなのだろうか」
「知るかっ! あとオメー泳げるから練習しても意味ねーしっ!」
「そうだっけ? プール入ったの半年前だからよく覚えてないよ」
「オメー、ある意味すげーな……」
「ただ、みおのスク水姿は今でもまぶたを閉じれば克明に思い出せる。……そう、思い出せるッ!」カッ
「うっせーっ! ……て、ていうか、オメーは大きいのが好きなんじゃねーのか。オレの、その、そーゆー姿思い出しても、しょーがねーんじゃねーのか?」
「む? ……ふむ」
 試しに目を閉じ、みおのスク水姿を思い浮かべる。今までに何度となく繰り返した行為だ、容易くできる。
 そうして浮かんだ像は、果たして目の前にじっさいにいるかと錯覚するほどの出来栄えだと自負できるものだった。作り上げた俺ですら惚れ惚れする。
 ぴたりと肌に張り付いた生地、水に濡れるナイロンの色、二の腕と肩の境目に現れる日焼けの境界線、そして楽しげに水と戯れるみお。の胸元のぺたんこ加減。
「……perfectだ」ニヤニヤ
「うわぁ」
「よかった……よかった! 俺は今でもちゃんと貧乳者だ! ただ、ストライクゾーンが増えただけなんだ。俺はここにいてもいいんだ!」
「いくねー。出てけ」
「俺も宇宙船地球号の一員なので、嫌です」
「はぁぁ……結局一緒かよ。いや、それどころか変態度が上がっただけか。最悪だな」
「ありがたうありがたう。これでも本気で悩んでたんだ。これでこれからもみおのおっぱいを……いや、なんでもない」
「んなわけねーっ! ちょーヤバげなこと言いかけてたろっ! なんだよ、オレのお……む、胸がどしたんだよっ!」
「おっぱい、って言ってくれたら言う」
「お……」
 みおは顔を赤くして停止した。これくらいで照れなくてもいいと思うのだが、そこもまた魅力なので言わない。
「言いにくいのであれば、『あのね……みおのおっぱいをもみもみして、おっきくしてくれる?』とロリロリな感じで言うのでも構わない。いや、そっちの方がいい。是非そっちで。言って。言ってくれ。いくら出せば言ってくれる? 録音は別料金か? 有り金全部で足りるか?」
「もうどっからつっこみゃいいのかわかんねーよっ!」
「さて、妄言に満足したので今まで通りみおのおっぱいを観察していよう」
「にゅ? ……あ、それかっ! つか、見んな変態ッ!」
「ああっ! さっきの『にゅ』って台詞が大変に可愛かったのに録音しなかった! ええい、どうして準備をしておかなかった! 自分の迂闊さが恨めしい! ええい!」
「……ふふん。にゅー。にゅー」
「ああ! 待って待って今ケータイ出すから待って!」ワタワタ
「にゅーにゅーにゅー♪」
「待ってああ可愛い可愛すぎて手が震えてうまく鞄を探れないああ、あああ」
「にゅー。にゅあー。にゅー」
 みおは調子に乗って俺の周囲をクルクル回りながら、節をつけてにゅーにゅー言いまくった。それに混じって、理性のタガが壊れる音が聞こえた。
「ああもういいや」ナデナデ
「ぬあっ!? な、なでるなっ!」
「度を越した挑発の罰だ。甘んじてなでられるがよい。断った場合、俺は妖怪なで男と成り果て周辺の女性をなでまくり、数刻後には警察官に囲まれていること請け合いなので断らないでくださいお願いします」ナデナデ
「罰なのに最終的にはお願いしてんじゃねーか……はぁ、まーいーよ、オレも挑発しすぎたもんな。……だ、だからなでられてもしょがないもんな。……だ、だよな?」
「何の確認ですか」
「い、いーんならいーんだよっ! ほ、ほらっ、手が止まってんぞ!」
「なでられたいのですか」
「ん、んわけねーから! 絶対にねーから! 誰がオメーなんかに!」
「そりゃそうだ。はっはっは」
「…………。ふんっ!」
「痛いっ!?」
 どういうわけか全力で足を踏まれた。
「あの、みおさん」
「ふんっ。知るか。オレの勝手だ」グリグリ
「いやはや。痛いです」ナデナデ
「とか言いながら怒りもせずにオレの頭なでてるし。ばかじゃねーの」
「んーむ。怒るよりなでる方が楽しいと思いませんか?」ナデナデ
「……うー。今日もばか」
 みおは困ったように俺を見上げたまま、なでられてた。

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Comment
No title
つ『閃乱カグラ』
爆乳もちっぱいもおるでぇ……。

それにしても、みおちゃんかーわいい。かーわいい!
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